どうしてもまだ管釣りに行く気になれず、北関東へ行ったしまった件

先週で今年の渓流シーズンは私の中ではもう終った筈。そして今週もお休みが訪れた訳だが、マッキーガイドの予約が入った為に私の休みは予定よりも一日早くなった月曜日。さて、行った事がない管釣りでも出掛けてみようかと、仕事をそこそこにインターネットを検索した週末。しかしである、連日の暑さも手伝って管釣り気分にはまだならない。季節は9月初め。もう渓流は終わりだな、と言ってもあと3週間も楽しめるでは無いかと・・。

この時期はお店が暇になる時期で、ご来店少ない日はお客様との会話もほとんど無い私。1日を通して人との接点が乏しくなると、人が恋しくて話がしたい衝動に駆られてしまう寂しがり屋。特に満員電車に揺られている時に、間近な人々との接点がまるでない都会の一コマは、ふと孤独を感じてしまう程である。最近の日々がこんな塩梅なのにこのまま独りで管釣りへ出掛けてしまうと、話し相手がいない寂しさが更に酷くなってしまうのではないか。情報を提供する仕事と割り切って行くべきだろうが、やっぱり管釣りは仲間とワイワイやるのが一番なのである。

しかしながら普段は大自然の中で四方に誰もいない環境出て独りで過ごす環境が多い私なのに、そんな中では孤独を全く感じないのは不思議なもの。もちろん私は変人ではない(と思っている)ので、渓流で魚に話かけたりはしませんからね。

とりあえず時計を朝4時にセットして、起きれたら身体が赴くままに渓流を目指す。4時に起きなかったら、適当に近くの管釣りで半日遊ぶという選択肢と決めた。

そんな私はどこへ向かったのか、お暇な方は以下にお付き合いください。

北関東の渓流
魚が俺を呼んでいる。そう思えてならないのか、4時の目覚ましが鳴る10分前には起きてしまった。まだ夜が開けきらぬ事で陽が短くなり季節が変わった事を感じつつ、北に向かって走り出す。辿り着いた先は今年三度目の入渓。森へ分け入り川が見えてくると、あれ?川はどこ?
北関東の川
着いてビックリ。この2ヶ月ほどで川は様変わりし、ブルドーザーで慣らしたかの様に砂礫が広がって何も無くなった。川の流れがまるであさっての方向へ行ってしまい違う川へ来たみたい。水量は渇水なのだが、一気に水位が下がった後がハッキリとあった。連日、夕立ちなのでしょう。とりあえず釣れそうな所がほとんどないので、ヒタヒタの水域はすっ飛ばして上を目指す。
ヤマメ
釣れそうな場所が少ないものの、浅場で大物の影が走った。あぁ、もう産卵なのね。それをみて深場を探すのをやめて、チャラ瀬(産卵場)に近いチョイ深めの荒瀬を流すとヤマメがこんにちは。案の定、側線に沿って婚姻色の桃色を纏ってやや茶色みを帯びていた。まだ婚姻色としては薄いですが、やっぱり私は産卵前の個体をいじめている気がしてダメなのです。ヤマメはイワナと違って「産卵=種族を残して死」ですから、その命をやり遂げて全うして欲しいのです。なのでこの一つを釣って、ヤマメエリアから外れて上を目指すことにしました。
北関東の川
1.5m以上はあった淵は砂礫で埋まったり、逆に新たな大きなプール状のポイントが出現したり。たった数ヶ月でこんなにもポイントが変わるなんてビックリ。この後に台風でもくれば砂礫が減り、更に渓相は変わるんでしょうね。
イワナ
途中をすっ飛ばしてイワナ中心のエリアに入れば7〜8寸中心の釣り。先週と違ってバッタは流れていないのでフライングアントを使っての釣果。
支流を登る
途中で本流を外れて支流へ入渓。更に水が細くなるのですが、こっちの方が水が冷たい。しかしやっぱり渓相が変わり、巨岩が行く手を阻みます。写真だとそのスケールがわかりにくいですが、岩一つが私の身長と同じぐらいかな。ポイントが小さくなっているので、大胆に覗くと逃げちゃいます。
イワナ
渋いライズを見つけてようやく9寸。スレスレで中々喰いつかないので、フライを5回もチェンジしてようやく出た結果。
イワナの尾っぽ
25年の渓流はイワナが復活した感があるのは、今年前半の雪代の多さで魚の生息域が下流域に広がった為に、昔に戻ったといった感じでしょうか。もしこのまま温暖化が進んで雪が年々減ったら、イワナは昭和に戻って幻の魚になってしまうかもしれませんね。
小滝
この小瀧の上は滝が連続し高巻きしなくてはならないので、本日はここで終了。車に戻ると時間は13時半。国道まで戻った途端にバケツをひっくり返したような豪雨に見舞われましたとさ。さて、来週は流石に渓流は無しでしょう。多分、きっと・・・。