秋シーバスはご機嫌斜め(爆風に見舞われた横浜港)

日増しに寒さを感じる夜になると、「そろそろランカーサイズが動き出すかな。」なんてポジティブな気持ちになってくるのは私だけではない筈。僕らはランカーに恋するランカーバスターズ。ランカーシーバスに思いを寄せて、釣りへ行けない日にはバイトシーンを想像しながらエンリコミノーやビースティーチェンジャーをニヤニヤしながら巻くのです。

シーバスのフライ歴が長くなるとそのフライの残骸は凄まじい量でして、一度使って壊れたものはお店のロッドラックの上に放置されます。巻き方のパターンが分からない方にはその壊れた歴戦のフライたちをサンプルに差し上げていますが、それ以外にも船上に持ち込むバッカンの底にも沢山溜まっていたりして。でも、この歴戦の勇姿たちの中にはビースティチェンジャーなどの大型フライがありません。その理由は大型フライはオープンウォーターでひたすらキャストを続けるので、根掛かりやストラクチャーに引っ掛ける事がないのでフライが壊れないのです。魚を釣った場合に壊れてしまうケースが稀にあるのですが、70アップ以上のサイズはそう沢山は掛かりませんから、フライが駄目になってしまう事が少ないんですね。

またビックベイト(メガフライ)を一つ作るのに大体1時間くらい掛かってしまうのでので、その労力から簡単には人に上げることはできず。大物をキャッチして壊れたものは再利用(マイナーチェンジ)して使おうと企む訳です。そのおかげで20センチ前後ある大きなフライは減るどころかひたすら増え続けているのが私のフライボックスの現状。

気持ちはそのメガフライを投げまくってランカーサイズを釣りたいのですが、コノシロ好きシーバスはまだ集結量が少なく、私のスイッチロッドは未だ眠っている状態。この後いつランカーサイズが爆発するのかを予想しながら私のフライたちはまだ息を潜めています。

先だってまた横浜の海へ出掛けてきたのですが、ランカーの気配はまだ遠く、爆風に翻弄されながら釣りをしておきましたとさ。そんなシーバスの様子は以下の通り。

現在の状況が知りたい方、またはお暇な方はその様子をご覧くださいまし。

シーバスフライの残骸
ハーミットのロッドラックの上にはこんな感じで、歴戦のフライたちが無造作に置かれています。もちろんトラウト用のフライもあるのですが、シーバス用のフローティングミノーは5本も釣るとボロボロになってしまうので、他のものよりも圧倒的にその残骸が多いんです。
横浜のシーバス
そろそろ大物狙いのシーバス便かなと思って予約したのですが、爆風で釣りをする場所が制限されてしまい、今回は風裏を探しての釣り。そのため行きたい場所へは行けず、シーバスのサイズが上がりません。
シーバス
狙いはランカーだったので、真夜中の数釣りではなく、夜明けの時間を挟んでの時間帯の釣り。しかし、明るくなるにつれて爆風はさらに強くなる一方。
シーバス・シークロ
今回もシークロのリュウちゃんがボートキャプテン。風裏探しに苦労してました。今回は3名乗りで爆風にて交代しながらの釣りになりました。
横浜の海
夜が明けて狙うのはタンカー周り。この日は北東風だったので、風が吹く方向に付けられたタンカーはこんな感じで凪いでいる状態。しかしフローティングミノーに飛び出てくるシーバスはオチビちゃんばかり。
タンカー撃ち
風があたる面のタンカー周りは立っているのがやっとという程のシケ状態。風は真後ろから吹いているので、バックキャストが潰れてとても投げにくい状態でタンカーの隙間の奥の奥へフライをキャストする。
シーバス
タンカーの隙間で最初は50センチぐらいのが釣れたのですが、連続して同じポイントを狙い続けると、シーバスのサイズがここまで落ちました。最終的に数はまあまあ釣れたのですが、行きたい場所へ行けずに全体のサイズは前回よりもダウンしてしまいました。ま、こんな日もありますわなぁ。
フライタックル
という事で無事終了し、桟橋でリールの潮を洗い流す僕ら。シーバスに魅了されると道具はどんどん良いものが欲しくなってしまい、結果ハーミットのお客様はティボーだらけとなるのです(一部ハッチ)。ここにあるロッドとリールで軽自動車の新車が買えちゃいますなぁ・・。