エアフロ スーパーフロ リッジ2.0フラッツ ユニバーサル テーパーを使ったインプレッション

なんと長たらし名前なんでしょう。この名前を見た時に思い出したことは、某製薬会社の栄養補給錠剤のようだと言うこと。最初はプレミアムやDXだったのが何かしらのマイナーチェンジをする度に後ろへ名前が伸びていき、何ちゃらゴールド・アルファ・プラスとかいう名前になったりして。最初と全然違うならば名前を短く呼びやすい名前に変えて欲しいですなぁ。

という事でハーミット的には「フラッツ・ソルト・ユニバ」とでも呼びましょうか(さらに縮めてソルト・ユニバかな)。ちなみに私的意見ですが、これ以上高いフライラインが出たらハーミットでは多分在庫しません、とメーカーさんに意見として言っておきました。だってシルクラインよりも高くなりそうな勢いなんだもの。

さて今年のエアフロですが新たに投入された6種類のラインは、昨年発表されたスーパーフロシリーズを更に改良をしリッジ2.0加工を加えました。ハーミットでその断面がちくわぶみたいな形をしているのでリッジラインを勝手にそう呼んでいます。その効果はエッジを付けることでよりガイドとの摩擦を減らす効果を狙ったもの。それがバージョン2.0になった訳ですが、そのエッジの立ち方がマイルドにしたのでライン自体のゴワゴワ感が減り柔軟性が増しました。またSAのアンプリチュードとは違いラインがガイドに擦れているうるさい音もないのがありがたいです。

最近はとかく環境問題に厳しくなっているので各ラインメーカーその対策を考えていますが、エアフロはPVC(塩化ビニール)を使用しないポリマーコーティングしたポリウレタンを使用しているので、フライラインメーカーの中で唯一環境への負担が少ないラインメーカーです(と言いつつ、捨ててしまうラインスプールは未だプラスティックです)。

そのフライラインを早々に巻いたので、昨日シーバス&カサゴ釣りでそれを使ったインプレッションを少し。使用したラインはソルト・ユニバ WF8Fでロッドはウィンストンのエアソルト9フィート8番。リーダーはバリバスのレコードマスター 12 ft 16LBです。

ラインは昨年同様に直径が細いスーパーフロ技術を使ったラインですが、リッジ2.0になったことでその面積は大きくなったのかラインを巻き変えても通常のスーパフロのように巻き量が減った感はありません。また、ラインはサラサラした触り心地で握った瞬間に分かる以前の様なリッジを使っている感(溝が触れる感じ)はありません。

トラウトモデルのユニバーサルテーパーと違い、ソルトモデルのソルト・ユニバはライン番手ごとのベリーの長さの相違はありませんので、キャスティングのシュートポジションは番手が変わっても同じと考えましょう。

ラインのテーパーデザインは少し前にあったトロピックパンチに似ていて、早い段階で重さが得られるフロントに重さが寄ったテーパーデザインなので、ショートキャストでも割と投げやすい感じを受けます。ヘッド長は13.1mと長めですが、番手が高いのでラインカラーの継ぎ目を目安にすれば十分な重さが得られて力強いラインが放出されます。

遠投については申し分のないラインバランスで、風を受けても暴れが少なくタイトなループですっ飛んでいきます。そしてこのラインはWF6F〜WF12Fまでカバーしているので、クロダイや南国のトロピカルな魚たちを狙えるラインがラインナップで、高いだけのことはある及第点。

そして今回の釣行で起こったこのラインのデメリットですが、ライン設定がワームウォーター(暖かい季節、または南国用)だと言うこと。昨夜のシーバスはこの時期にしては暖かい日であったとはいえ、外気温は一桁台。少しくらい寒くても大丈夫かと思いましたが、普段はコールドウォーター・ソルトラインを使っているのでその違いは雲泥の差。いくら引っ張ってもこの低温下では巻きグセは取れません。

なのでこのラインが適している条件は、関東近県で使うのであれば4〜11月ぐらいまでは巻きグセも無く、むしろラインの腰に助けられて投げやすく絡みにくいライン。クロダイを狙う人にはシーズン的になんら問題ありません。また海外遠征、九州以南の国内遠征する人にはオススメ。その逆に11〜2月のシーズンにシーバスを狙う人にはラインが硬く巻きぐせが取れないので、その時期はコールドソルトウォーターラインを使いましょう。

さてさて、フライラインのお話はこの辺で。あとは昨夜のシーバスの話を少し書いておきますので、お暇な方は以下の写真をご覧くださいまし。

エアフロラインのテーパーデザイン
ラインのテーパーデザインはこんな感じ。全長100ftなので、上手な人は投げ切ってしまうながさ。ラインの保持をホールゾーンまで持っていくと、シュート前の長さは13m以上になり、8番でも10番以上の重さが得られる計算です。
東京湾マリーナ
さて、昨夜の相棒は前職の後輩とその後輩の学生時代の後輩で、このメンバーで釣りをするのは多分35年ぶりくらい。ひとりはシーバスのフライフィッシングが初体験なので、思う存分楽しんでもらう予定・・、でした。
東京ゲートブリッジ
シーホースのウッチー船長が呼ぶゲートブリッジの愛称は『ザウルス橋』。なんで?と聞くと、恐竜に見えない?とのこと。ふむふむ、なんとなく分かるかも。
東京湾のカサゴ
最初のポイントで良いサイズのシーバスが出たけれど、残念ながらバレました。なので、まずはカサゴでも釣って楽しみましょうと、ポイントを変えてインタミラインで狙います。10秒ほどのカウントでリトリーブすれば、カサゴは管釣り並の入れ食い状態。
東京湾のカサゴ
コツを掴んでしまうといくらでも釣れる感じなので、食べる分だけ魚を確保したらその場を離れました。目的はシーバスだしね。
勝鬨橋
波っけはなくペローんとした潮回り。潮が動いていれば特に問題はないんですが、風がなく鏡になっちゃうとシーバスって喰わないんですよね。写真に見えるのは勝鬨橋。ウィキによるとシカゴ型双葉跳開橋だそうな。最後に開いたのは1975年の開閉部接触事故の時らしいですが、私は開いた姿は記憶にありません。
東京湾のシーバス
シーバスのフライフィッシング初トライにてシーバスゲット。今回は渋かったので釣れただけラッキー。本当はこの時期はバチパターンで結構釣れるはずなんだけれどね。
東京湾のスズキ(セイゴ)
その後もポツポツと釣れ続けましたが、サイズはあまり伸びず。ヒットフライはゾンカーとクラウザーミノー。
シーバス
最後はこのサイズで締めとなりました。さてブログを書き終わったことだし、これから一生懸命タイングします。なんせもうすぐ渓流解禁だもんね。