『サクラマスのラストワルツ』の前にブラックバスを釣ってみた

前回に引き続き映画のお話。私の釣り以外の趣味といえば映画鑑賞なのだが、特に映画は出来るだけ劇場へ観に行くことにしている。ここ数日お店に来るお客様が『サクラマスのラストワルツ』を観た後に来店するケースが続いており、内容がとても興味深いとのことなので、私もつられて観る事にした。しかしこれが東京では吉祥寺のみの単館上映で、それも1日に一回。座席は50席ほどなので土日は予約してから行かないと観られない様である。

そんな塩梅なので今週は映画を優先したので、夕方までの釣りは何にしようかと考えてみた。遠出は渋滞に巻き込まれるケースがあるので電車で行ける弁慶堀でブラックバスを釣ると丁度計算がピッタリ。弁慶堀へは今年の3月以来だし、夏の秋元湖以来のバス狙いになる。

釣りを終えて吉祥寺に向かうと滅多に繁華街を歩かない私にとっては未知との遭遇状態。多分この場所を訪れるのは40年以上ぶりかと思うが、全く違う世界になってしまいビックリ。映画はパルコのB2Fにあるアップリンクにて上映中。

あらすじはサクラマスを主軸に自然環境と人間社会との関わりから生まれる問題を研究員や水産関係者からの目線で問題定義したドキュメンタリー映画。魚の成長や釣り人との関わり合いなどがメインなのかと思ったのだがそれとは違い、川と海を行き来するサクラマスを取り巻く自然環境が人間社会によって捻じ曲げられてしまった(変化した)事を、どう考えていくべきかを観ている側に投げかけている。釣り人、漁協、治水や防災に関わる人、増殖事業、それに伴う利権など、その立ち位置によって川との関わり合いから意見の相違が生まれ混沌とする状況。考えれば考えるほど、難しい問題である。

ちなみにこの映画は魚の一生についてや釣り人よりの話などは一切ありませんので、お魚を観たいという方にはちょっと違う映画。淡々と現状課題や問題を水産関係者が語っているだけの映画なので、一般的な映画のようなメリハリを求めてしまう方は、きっと寝てしまうでしょう。

さて、この映画を観る前の午前中から夕方までの時間は弁慶堀にてバスフィッシングを楽しみました。その釣りの様子は以下の通り。お暇な方は以下もお付き合いください。

弁慶フィッシング倶楽部
現在の弁慶堀は9時から17時までの営業。バスのシーズンは後半になってきたので釣り人は少ないのかと思いきや、8艇ほど出ていました。私は9時半ごろから始めましたがブルーギルがメインなのでオデコになることはありません。
50年以上使い続けるロッド。
今回持ち込んだのはフェンウィックのF F856-5 ボイジャーという5ピースのグラス パックロッド。このロッドは中学生の時に購入し、その時からこの弁慶堀で使っているロッド。50年も前からここで使い続けており、ジジイになった今でも同じ竿で釣っている私は成長しているのだどうかと疑ってしまう😆
弁慶堀
3月ぶりの訪問ですが、なんとウィードの多いこと! このままでは12月に放流されるレインボートラウトを釣る場所が今までの半分以下になってしまうほど広がっていた。それまでには藻刈りをするとのことですが、それまでにどこまで刈る事はできるのだろうか。そんなことを思いながら、木の下にバスが居ないかとロールキャストで散策。
ブルーギル
ギルちゃんは釣る気になればいくらでも釣れます。沈めてもよし、浮かせても良し。フライで初めて狙うターゲットならばブルーギルが一番(ただし寒いのが苦手な魚ので今が終盤です)。ちなみに私がフライフィッシングを始めたのは雄蛇ヶ池のブルーギルフィッシングからなので、この魚が私のフライフィッシングの原点です。
小さなブラックバス
ポッパーをシャローに向かってポコポコ音をたてれば、ギルに混じって小バスも釣れます。大きさを競わずこのサイズで良ければ比較的釣れるバスですが、ギルを30匹釣って1本混じるぐらいのレベルかな。
フライで鯉
回遊する鯉をサイトフィッシングで見つけ、少し重めのウェイトがあるニンフをその鼻先へキャストすると反応し喰いついてきます。サイズは40〜60センチ。これを専門に狙っても面白いでしょう。これ以外にハヤもいるのですが、数が少ないので狙うのは難しいです。
ブルーギル
ギルちゃんはこんなにお口が小さいのに#6のコルクポッパーに喰いついてきます。14番サイズのドライフライを使えば無限に釣れちゃうのだけれど、飲み込んでしまう事が多くなるのでギル狙いは12番よりも大きいうフライがお勧め。
50アップのバス
そして50アップのバスがど〜ん!。しかしこれは私が釣った訳ではない。桟橋でエサ釣りをしていたオジサンが鯉をヒットし、それを寄せていたらその鯉にバスがチェイスしてきた。おじさんが鯉を掬おうと網を入れたら、バスが突っ込んできて自らランディングされてしまったという図。鯉よりバスの方がやや大きい程度なのに喰いつこうとする食欲は、凄いとしか言いようがない。
アップリンク
釣りは16時で切り上げ。丸の内線の赤坂見附駅から荻窪まで行き、JRヘ乗り換えて吉祥寺へ。そして駅へ降りてビックリ、こんな街だったっけ? 吉祥寺といえば学生の頃に電車を乗り継いで丸勝釣具へ出向いた遠い記憶のみ。あまりにも新鮮で空いた時間は街を散策しまくりました。その後パルコへ行き映画鑑賞。来場者はざっと30名で平日でもかなり席は埋まっていた。皆さんサクラマスに関心があるんですね。
サクラマスのラストワルツ
映画のタイトルから、サクラマスの一生のドキュメンタリーかと思いきや、自然環境へ警鐘を鳴らすドキュメンタリーでした。実際にはサクラマスが主役ではなく、その半分はサツキマスの話だったりします。内容はとても濃く知識が高まったのが良い点。欲を言えばタイトルのラストワルツの描写がもう少し欲しかったかな。環境問題について語り合いたい方にはお勧めできる映画です。ちなみに私みたいにロッドを持った輩がいるかと周りを見まわせが、もう一人釣り竿らしきものを持っている方がいましたヨ。