Scott GTにジャパンスペシャル(GT773/4JS)が加わったのでそのインプレッション

スコットジャパンスペシャルのGT773/4JSは実を言うと昨年の発売時点でプロトモデルには触っていたんです。なのでようやく公表できるのと共にメーカーさんからサンプルロッドをお借りしてキャスティングすることができましたので、そのインプレッションを少し書いてみます。

スコットのGシリーズには歴代に渡ってジャパンスペシャルが存在するのですが、今まで8フィート3番=ジャパンスペシャルだったものを今回は7フィート7インチ3番がジャパンモデルとなりました(かつてはそれ以外のモデルもありました)。

一番最初のG803/3JSは3ピースでインターナルフェルールが採用されていて、スピコッドジョイントの弱い部分を補うためにさらに見えない一本をジョイント中に加えたモデル。しかしそれが故にジョイントが固くなってしまい、綺麗なベンドカーブとは言えませんでした。とともに、3ピースはジョイント部分がロッドの曲がるポイントになってしまうので、どうしてもロッドの緩みが頻発していたのが悩みの種。

それがG2 803/4JSになり、4ピースになったことでジョイントの緩みは減ったもののジョイントペグの硬さは若干の改善という感じだったかな。ロッドは軽くなりやや硬めの印象を受けた事を覚えています。

三世代目は2020年にGS803/4Jが発表された訳ですが、唯一このモデルだけ私は所有してませんでした(メーカーから借りて使ったことはあります)。その訳はジャパンスペシャルは新しいモデルが発表されてから約1〜2年後の発売になるので、それに待ちきれずGS773/4を購入して使っていたのです。

そして今回2026年秋に追加モデルとして発売された四世代目にあたるジャパンスペシャル。すでに私のGS773/4は手元にはないのですが、丁度このモデルと同じ長さを使っていた時の印象と比べるのが良いのかな? ということで、実際にキャスティングしてみた印象は以下の通り。参考になれば幸いです。

Scott GT773/4JS: 7feet 7inch・3weight・4piece

先代のGSとの見た目の違いは述べてもスレッドカラー以外は大きな違いはなく、強いて言えばストリッピングガイドのカラーがニッケルからガンメタルに変わった点ぐらいで見た目の相違はほとんどありません。グリップは以前と同様にグリップ長が約135mmでグラスのFSシリーズと同様の大きさで、リールシートはコルクのカップ&リングになります。低い番手はこのスライドバンドのリールシートが好みの方が多いので、GTシリーズはGT743/4一種類だけがこのグリップだったので、今回の発売で3番はこの二種類の選択肢に増えました。

先代のGT773/4と異なる点はジャパンスペシャルになったことで、同じ7フィート7インチでも、GTの方がグッとやわらかかく感じます。またロッドを曲げた時のベンドカーブがとても綺麗なのが特徴です。メーカー様の話ではインターナルフェルールが約22%軽く、その部分お改良によってしなやかになったとの事ですが、ロッドが短いのでそもそも軽いので飛躍的に軽くなった印象はありませんが、とても軽いロッドです(約45g)。

これよりも短いGT743/4と比べると短い分だけしなやかな感じをより受けて、グッと柔らかくショートレンジでのラインの乗せやすさが際立ちます。ロッドを軽く曲げている時点ではロッドの1/4ほどが曲がりますが、負荷を大きくすると全体の半分ぐらいまで曲がり込んで切るので、ミディアムアクションと言えるでしょう。

日本の一般的な渓流を見据えてのロッドデザインですから、キャスティングレンジは3〜12m程度が快適で、それ以上を投げるとロッドが少し暴れてきますが、狭い渓流でそれ以上のシチュエーションはほとんどないでしょう。またグラスロッドを一度使ってみたがどうも性に合わない、またはグラファイトロッドの中で快適に釣り上がりを楽しみたい至極の1本、と言う方にはもってこいの長さとやわらかさではないでしょうか。

前作のGS773/4をお持ちの方はめちゃくちゃアクションが変わる訳ではないので、GT773/4JSへ買い替えという人は少ないかと思います。また私的にはジャパンスペシャル=8フィートというイメージが植え付けられてしまっているので、できればも少し長い7フィート10インチを作って欲しかったなぁ、なんて思ったりして(たった3インチの事ですが、この微々たる違いがフライマンのこだわり)。

話は逸れますが2027年の追加モデルとして7104/4・7105/4・8107/4が加わり、Gシリーズが賑やかになるのが嬉しい限り。私はここのところ短い長さはグラスロッドの出番が多いので、追加されたGT7104/4がとても気になっています(数日前に入荷してきましたが、思っていた以上の柔らかく好みのアクション。ただし、8フィート以下なのにカップ&リングだと思っていたら、シートはアップロックのスクリューシート。私的な好みではないので妥協して購入するか考え中です。

釣り人にとって釣りに行く前日のワクワクも楽しみの一つ。そして釣りへ行かない時は新しいロッドを購入を妄想するだけでも、それを肴にウィスキーのロックが1杯飲めちゃいますね。釣り人はなんて幸せな生き物なんでしょう😆

ジャパンスペシャルの尺
ジャパンスペシャルの証はこの尺(しゃく)の文字(ロッドエンドから30センチの位置にあります)。これがあるおかげであなたが尺だと言い張っても嘘は暴かれてしまいます。スコットはScottのロゴを含めそのインデックスは全てロッドビルダーによる手書き文字。それゆえ全てのロッドがその書き文字に個性があります。初代モデルはこの尺の文字が下手くそで、私はそれをタイプR(Rの文字に似ていたから)と呼んでました(笑)
スコットロッドは手書き文字
スコットロゴの裏側にはJapan Specialの文字が書かれています。現在ロッドのインデックスを手書きにしているのはスコットとウィンストンだけ(小さなメーカーさんを除く)。そしてロッドのシリアルナンバーを全てのセクションに書いてあるのはウィンストンだけになります。他のハイエンドメーカーのロゴを見た後でこのスコットのロゴを見ると作っている人が見えてくるようで、なんだかロッドに温かみを感じてくるのです。
ロッドエンド
バットエンドのスコットロゴは手書きではなく印刷文字。高いロッドだからと言ってバットエンドにきづが付く事を嫌う人もいますが、ここに傷がどれだけ入るかで、その人の釣行回数やその腕前をか感じ取る事ができます。貴方のロッドエンドはピカピカですか?それとも勲章の傷をたくさんつけていますか?