春の釣りにおける曇りのち雨は、魚のスイッチが入るGoサイン

ハーミットがなんで第三火曜日だけお休みなのかというと、毎月この日は火曜日の店長の研修日になってます。なので、現在はマッキーの知らない釣りへ引っ張り出して知識を高めてもらいます。それはキャス練だったり、渓流だけに留まらずシーバス船やシイラ釣行など様々なフライフィッシングを経験してもらってます。

さて季節は進み良い時期になったので、今回は何にしようかと考えて三つのお題目をマッキーに提案。

1:芦ノ湖でブラウンのドラワカフィッシング(エンジンボートで私のガイド)
2:私がいつも行っている本流でダブルハンドの体験&練習
3:4/1解禁の渓流でヤマメのライズハンティング。イブニングは別の漁協でイブニングライズ狙い。

そしてマッキーが出した答えは、

「ダブルハンドが全くの未経験なので教えてください。」

との事。ふむ、釣果を求めずキャス練をしたいなんて、こんなに良い季節なのにいい根性だな、と私のホームリバーでキャス練をすることと.なりました。とはいっても、万に一つの確率で本命が掛かるかもしれないしね。

ダブルハンドのキャスティングの難しさはシングルハンドで普通にキャスティングが出来るからといって、すぐには習得できない事は皆さんもご周知の通り。竿をしならせてその反発力で飛ばす原理は同じでもその所作が異なるし、ロッドが長いから同じ軌跡を反復する事さえ最初のうちは大変なんです。さらにウェーディングする深さが変わったり使うティップの重さやフライによって、思った位置にアンカーが打てなかったりするもします。

私でさえ毎回最初のキャスティングは考えながら投げてますし、ポイントが変わるたびに悩みながらキャスティングしてます。天気が悪かった一昨日、そんな調子で二人でキャスティング練習だけれど、もちろんフライはついてます。マッキーには基本の4つのキャストを教え、右岸と左岸のポイントを見つけてそれぞれの投げ分けを教える訳です。最初は苦戦していて力無く伸びなかったラインが1〜2時間も続けると、ある時フッとラインが伸びたりするんですね。まだ投げた後の流し方のイロハを教えてないけれど、あの感覚がもう一度味わいたくなると、ダブルハンドの世界は抜け出せなくなるのです。

そんな塩梅で今回は本流でキャスティングを続けているとあるポイントでいつもとは違うアタリが・・・。

この先を知りたい方は以下の写真を読み進めてみてください。

今回の戒め:重ね得た経験はいつかきっと役に立つ

本流でダブルハンドキャストの練習
よりによってこの日はとても寒く、途中からダウンジャケットを着込みました。さらに追い討ちをかけるように、予報が外れて午後早くから次第に雨が強まりました。この頼りないラインの軌跡を見れば、初心者なのは一目瞭然。それでもキャストを繰り返すたびに自分なりの答えを出して少しづつラインはまっすぐと伸びるようになってきます。
ウィンストンマイクロスペイ10フィート6インチ3番
私は修理から帰ってきたマイクロスペイ10フィート6インチ3番を楽しみに来たようなもの。そして新しいランニングラインの使い心地をチェックします。このロッドは短くて柔らかいのでキャスティングが難しくなりますが、スイングする時のお辞儀の感覚が大好き。やっぱり柔らかいロッドは楽しいです。
モンカゲロウ
午後にさしかかった頃、水面にはモンカゲロウナミヒラタの流下が。寒いながらもモワッとし始め、曇天も手伝ってこれは午後には良いことが起きるかも?的な希望的観測。田んぼへの引き水の為に一気に減水したので、河岸ではオオヤマカワゲラとそれより一回り小さい黒系のカワゲラが大量にハッチしてましたが、写真があまりにもグロいので、そちらの記載はやめました。
スイングの釣り
動から静に変わるスイングの時間。この時はどんなアングラーでも背中に哀愁が漂いカッコよく映ります。
ウェットに掛かるオイカワ
マッキーがひたすらキャス練をしているけれど教え過ぎると訳がわからなくなるので、少し教えては遠くに離れて私はひたすら雑魚ポイントを貯めていきます。このオイカワはメチャ大きかった20センチオーバー。
本流のハヤ
浅いチャラ瀬の中ではオイカワが掛かり、少し緩いスイング終わりではウグイが掛かります。雑魚は高活性だし、雨の振り始めはいつも良いことがあるんです。マッキーには「今日は3時半から4時半には何か良い事が起きるぞ。」とポジティブな宣言をしてましたが、私はマルタウグイかスモールマウスバスでも掛かるかなと思ってました。
戻りヤマメ
「次のスイングは荒瀬から少し深みへ変わるポイントが変化する場所、掛かるならばココだな。」と相変わらずポジティブにスイングを開始すると、ラムソンのドラッグが突然滑り始めてリールがけたたましくヒットを告げるのです。「まさか、スモールでしょ?」なんて思ってたら、ジャンプする姿は細身でさらに首振り、小さいけれど本命じゃありませんか。石に潜られテンションが抜けてバレたと思うこと2度ほど。上がってきた個体は小ぶりながらも戻りヤマメでした。2421の#8に巻いたグリズリーキングが一番良い所に掛かってます。
カワムツのフライフィッシング
私は戻りヤマメ1本で大満足。あとは残りのスイングをマッキーに代わってもらい、キャストを続けると緩くなったポイントからカワムツがヒット。その後も連チャンでカワムツをヒットさせる事が出来るようになったので、「カワムツマスター」の称号を与えました。
戻りヤマメ
この日はとても寒かったのでイブニングの釣りは無しにして、この場を後にしました。この戻りヤマメとて6月後半に釣れば40cm近くまで成長しますから、大物に成長する戻りヤマメは意外と大食いなんです。さて、本流シーズンはまだ始まってもいない感じですが、幸先良いスタートのまま6月のハイシーズンを迎えたいもの。これからもスイングに精進いたします。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。