釣りにまつわる銀座といえば、私には芦ノ湖の ”ブラウン銀座” しか思いつかない。老齢の釣り師はご周知の通り昭和の芦ノ湖でブラウンを釣るといえば、ポイント名で「百貫の鼻」を代表する東西面の急深部(芦ノ湖の湖面図で言うと首のように細くなっている場所)が沢山釣れたので「銀座(ザギン)」と称したのであります。当時はそのザギンのブラウンに恋したものでした。
話は戻り本題は恋の・・いや、鯉の話であります。全国一般解禁を目の前にして、そろそろその準備でタイイングに励まなくてはならないのですが、「今週はユルっと釣りをして昼呑みしようじゃないの!」という提案で、今回は電車で行けるコイのフライフィッシングへ。ただいつものように「パンコイ」(パンを蒔いてフライで鯉を釣るスタイル)だけでは面白くないので、ウェットフライのスイング練習を兼ねてスイングで鯉を釣る二本立ての釣り方を楽しみに出かけてきましたよ。
いつも出かける埼玉県某所の釣り場は、工事が終わって川は真っ直ぐになってしまい、スイングするにはとても良い状況。ダブハンのキャスティングをするのには好条件になった反面、流れの起伏があまりに少なく魚がつきにくい状態になってしまったのであります。なのでコイさんも満遍なく居るのではなく、ある一定の区間でまとまっている感じ。そして今回は2月とは思えない炎天下で「こいのスイング」(こう書くとなんか意味深)をし、後半はパンコイを楽しんだのでありました。しかし思った以上の暑さだったので鯉よりビールが恋しくなり納竿したのは15時頃。
場所を居酒屋に変えてビール片手にマッキーと後輩の3人で今年の釣行計画やら仕事の話をしつつ煽るジョッキ。酒が進むにつれて記憶がおぼろげになってしまうのは昼呑みの悪い所。やがて記憶は急に飛んでしまい、いきなり場面が変わり気がつけば昭和を思い出すスナックのような場所にいるのです。ローテーブルの上には角瓶があり、各テーブルの人々がそれを水割りにして飲んでいる光景。センターには一段高くなったステージがあり、新しい曲が流れるたびに、周りの席から拍手が巻き起こります。
「はい次! 銀座の恋の物語!誰が入れたの?」
これは夢なのか? なんて思いながら、私は後輩の彼女と一緒に銀恋をデュエットし、石原裕次郎を気取り。ハマショーの曲を絶叫した辺りからまた記憶が薄れ、二日酔いの朝を迎える事で現実を知るのでした。鯉に恋して銀座の恋の物語。かなり強引なこじつけでスミマセヌ・・。
大した話ではないですが、以下の写真は週末キャスティングスクールへと遡ります。