皆さん熊に会った事がありますか?私は今までで熊との遭遇は10回ぐらいで、日本から海外の至るところで遭遇しております。そういえば今年も遭遇しましたね、山梨県で。なので、多少なりとも知識は積んでいるつもりですが、至近距離で遭遇した場合はかなりビビりるものです。
さて先週はの私はと言うと色々な事情があり全然釣りには行けず、その代わり本を読む時間がしこたまあったので、文庫本をかなりの長編を含めて6冊ほど読みました。私は本は無作為に買うので特に推しメン的な作家さんは無く、時に苦痛に耐えながら読破します。今回タイトルを見ずに適当に買った本の中にこの『羆嵐』という本があり、これは釣り人の皆さんにも読んで欲しいと思い、ちょっと取り上げてみました。
「羆」の文字はなかなか読む機会がありませんが、そうヒグマですね。なので北海道のお話となるのですが、ご存知の方も多い北海道苫前町字三渓で起きた日本最大のクマ被害事件のお話。その事件の詳細はウィキペディアに出ており情報はかなり詳細には出てたのは承知してましたが、この本は作家・吉村昭氏が手掛けた、当時の事件をよりリアルな内容に作られた1977年出版の文庫本。ウィキの情報量とは比べ物にならない情報量と描写で妄想がかき立てられ、臨場感溢れる作品です。
この本を読んでの感想は、当時の現場にいなくとも細かな描写によりどれだけ悲惨な事件だったか、あるいは無知は被害を拡大させるという事と自然の恐ろしさを改めて感じました。僕らは渓流へ分け入る者として、それなりの覚悟と知識を持って望まないと事故は起こってしまう可能性があるので、改めて気が引き締まる思いです。そして自然と共に生きるってホント大変ですね。皆さんも機会があったら是非読んで見てくださいまし。
ついでに以前カナダのキスピオックスリバーへスティールヘッド狙いで行った時に、僕らの入渓点から先に入渓する熊さんの映像を撮ってましたので、それをYoutubeにそのままアップしました、こちら。もひとつついでに、Facebookに載せているヒグマを撮った時の映像はこちら。