巻きたくなる衝動

「好きな事を商売にできるって羨ましいですね。」とよく言われるのですが、ところがどうして、一番のお客さんが自分だったりするので儲かるどころか貧困になってしまうんですな。例えばキャナルさんが見事なジャングルコックケープを持ってきた場合、我先に買ってしまうのは自分なのであります。まぁそんな塩梅だから車を買い替える余裕などなく、16万キロも走っている車を騙しなながら乗っているのであります。

連休も終わりに近づいた頃、キャナルさんが車にマテリアルを満載にしてハーミットへ行商に来ました。ご周知の方が多いですがキャナルさんのマテリアルのクオリティは自身で染めて選別しているので、他のメーカーさんとは比べものにならない発色の良さとクオリティがあります。そんな少ロッド生産のマテリアルなので、ネットに記載されることも少ない希少品が多いのもその特徴の一つ。お店へ並んだ途端に私と同じような人達が、そのマテリアルを見て巻きたくなる衝動に駆られるのであります。

今回の私はこのピーコックバイオットに食いついてしまいました。このカラーを見てどうしてもこのマテリアルを使って巻きたくなったので、お店の開店前にタイイングして楽しみましたヨ。出来栄えは? 自分のイメージにはほど多いけれど、巻けたフライを見ながら今度はそれで掛かる魚達の想像が止まりません。

妄想バンザイ!

ピーコックバイオット
ピーコックバイオットなんて、キャナルさんの目線があるからこそできるマテリアル。でも一羽から何十枚も取れるわけじゃないから、すでにこのカラーの店在庫は2枚だけ。それとダンが2枚のみです。
ピーコックバイオット
グースバイオットよりも大きく、さらにターキーバイオットよりも長いのが特徴で、元色の淡いタンカラーに乗せたイエローで、私はビビビッときました。モンカゲカラーぽいかな。
バイオットパラシュート
グースバイオットよりも一回り大きい、8〜14番ぐらいが巻けますが、パラシュートパターンで巻いてみると、モンカゲカラーというよりは、イエローサリーカラーですね。
バイオットパラシュート
写真はフックサイズ12番。ソラックスはタニッシュイエロー。ウイングはヘアラインのパラポストウイングを丸めました。
ピーコックバイオット
老眼なので、写真のピンを確認せずに載せました、スミマセン。クイルウイングの部分はウェットのウイングにしようかとも思ったのですが、厚みがあったのでコンドルクイルと同様の使い方をしてみました。このクイルファイバーを数本カットしてボディに使います。
フェザーウイングフライ
その数本をボディに巻くと、細かな産毛(フリュー)が立ち、雰囲気のあるボディに仕上がります。リブは3/0のブラックスレッド。ウイングはマラードダックのダイドイエローなので、モンカゲっぽいでしょ?ただ難点は思った以上にボディの長さが取れず、10番が限界でした。