100投入魂(キャスティング場所が確保できない現状を打破する為の努力)

フライフィッシングの魅力の一つとして挙げられるのは、フライキャスティングのスキルアップ。もちろんそんなにかしこまって練習しなくてもフライフィッシングは楽しめるのですが、より高みを目指そうとすれば飛距離やコントロールのスキルアップが必要になってくるのは、他のスポーツと同じかもしれません。

例えばゴルフ(私はしませんが)。道具を一式買って次の日にゴルフ場でラウンドするということはまず無理でしょうから、先輩のアドバイスで「打ちっぱなしでまっすく飛ぶようになったら連れて行ってやるぞ。」とか、パターゴルフを楽しむあたりからスタートだと思います。フライフィッシングはそのスタートが管理釣り場であって、投げようと思った場所から数メートル外れて水面に毛針がついたとしても魚は居る訳で、お魚は釣れるし掛けてから取り込むまでの一連の動作を学ぶことができます。でもキャスティングが疎かでも釣れてしまうとそこから抜け出せず、なかなか次のステップへいけないのですね。

なので、そのキャスティングを僕らは釣りから離れて練習している訳ですが、このスポーツ(キャスティング競技があります)の認知度が低過ぎて、年々やる場所が減ってしまい困ってます。

私がフライキャスティングに目覚めたのは、中学生の頃に秋ヶ瀬公園でその練習会やトーナメントがあったので、それに参加したのがきっかけでしょうか。その団体に所属していた訳では無いですが、一緒に練習をしたりトーナメントの様子を眺めることで、色々と勉強になったものです。なので、秋ヶ瀬公園でこのスポーツをしていたのがもう40年以上も前のことなんですね。

時は流れ今はどうでしょう?このスポーツに限らず世の中の人は全てにおいて責任を取りたく無いものだから、公園や広場には禁止事項だらけ。昔からキャスティングをやっていたその場所はマイノリティなクレーム意見が尊重され、どこにも居場所がなくなってしまった訳です。都会でこのスポーツを認知してもらうにはどうしたら良いものでしょう。今更ながら悩ましい日々です。

ということで、昨日は釣りへ行く予定でしたが、前日が23時近くまで仕事をしていた為に釣りへ行く気にならず、キャスティングの自己練習に励んだ次第。その理由はキャスティング場所を求めての河川敷放浪。今まで使っていた場所が河川敷の工事の為に立ち入りができなくなってしまったので、歩きさまよっているのです。健全にできるのであればお金を出してでもやりたいので、どこか良い多目的広場は無いですかねぇ。もう秋ヶ瀬周辺には拘りませんので、東京近郊でできる場所があれば教えてくださいまし。

一人でキャスティングをやっている分にはさほど言われる事はないのですが、10人も集まってキャスティングをすると威圧感があるのか公園管理の方に言われてしまうのです。ゴルフやラジコンは明確に書いてあるのですが、「危険な行為」と書かれている一文に括られてしまうのが、なんとも悲しい。僕らだって他人に迷惑が掛からぬようひっそりと端っこでやっているのにね。で色々と見て回りましたが、台風19号以降手付かずの河原は伸び放題、もしくは河川工事だらけでどこにも開けた場所がありません。
東京都の飲み水である彩湖は釣り禁止です。この周りはサイクリングロードがあり自転車には優しい場所なのですが、多目的スペースというものがなく空いているスペースは野球かテニス、陸上競技しか無いのです。僕らはどこへ行けば良いのやら・・。
水辺でスペイキャスティングの練習でもしようかと思ったけれど、今月はオーバーヘッド遠投の旅があるので今回は却下。対岸ではスイッチロッドらしきものを振っている方がいらっしゃいました。何か釣れたかな?
私は空き地を見つけて独り18フィートカムイでオーバーヘッドキャスティングの練習。50mのスケールを伸ばして練習開始。無風状態ではコンスタンスに飛ばせるのは38〜40mくらい。たまにタイミングがあってうまく行ったケースでも44mちょっとでした。15フィートロッドと距離は変わらないです。トーナメントラインの1/3位の重さだから、こんなものかな。
あまり距離に変動がないのでピック&シュートに切り替えたらなぜか距離が延び始めた。そしてそれを繰り返しフォロワーの風が吹いて「決まったな」と思った状態で、46m。しかしラインは綺麗には落ちてませんから実際の釣りで綺麗にターンした状態を考えると、毎回きちんと飛ばせる距離は38~40m位なのでしょう。この後に2/0のダンベルアイが付いたソルトフライを付けてキャス練しましたが、その重さで距離が伸びるかと思いきや、やっぱり空気抵抗なのか42mちょっとが限界でそれ以上は飛びません。実釣の時はフォロワーで釣りをするので、これよりは少し距離が伸びるかもしれませんが、後ろのバンクが反り上がっているので、キャスティングの角度が変わる為に実際はどうなることやら・・。
今回はAirflo Delta X-Purpose SHST13/14(13.0m)40g/620grainなので、ラインが少し軽いかもしれません。そして18フィートのカムイを続け様に100投すると腕はすぐにパンパンになります。体を捻り過ぎて筋が痛くなった事もあり、100投入魂して帰りましたとさ。