インフィニティ

昨日の釣りでふと思い出した言葉。

『 to infinity and beyond(無限の彼方へ、さあ行くぞ!)』

ご存知、映画トイストーリーに出てくる、バズライト・イヤーの決め台詞。私が泣ける映画を3本あげるとするならば、『ラストコンサート』『ライムライト』『トイ・ストーリー』なのですが、特にトイ・ストーリーは自分の子供たちの成長時期に合わせてシリーズが進んだので、純粋だった子供たちがおもちゃから離れていく過程を見て親心としてしみじみ思うところがありました。

先週のシークロ釣行と比べれば昨夜は鳴かず飛ばずと言ったところ。思いを込めて巻いたフライたちはあまり活躍する事なく終わったのですが、先客ありのベストポイントを諦めトロトロと走ると、少し離れた場所で起こるボイル。

その常夜灯下を狙えばワンキャストワンヒットの時間が延々と続くので、大物釣果が思わしく無かった私を癒してくれるお魚たち。

あまりにも釣れるので、
「この魚、次の便の人に取っておいた方が良いんじゃない?」と、リュウちゃんに提案。するとリュウちゃんの答えは、
「この後は朝便なので、次は明日の夜。先の事だから無限に釣っちゃってください。」とのご回答。

そうか、なるほど。

「無限の彼方へ、さぁ行くぞ!」

世捨て人的格言:シーバスは闇夜から湧いてくる

無限ループは時間いっぱいまで楽しみましたとさ。

大物は隙間フェチ。なので大物狙いの時は二人乗船でも一人しか狙えないので釣れたら交代。ラバーバンパーと船の間にできた隙間は50センチほど。その奥の奥へ入れた時だけ反応があります。今回はお客様が予約した船に便乗しました。
先だってもハチマルをキャッチした方なので、そのキャスティングは手慣れたもの。わずか数投でこの魚を引きずり出しました。
メジャーを当てればご覧の通り開始すぐにナナマルをキャッチ。それに続けと私もすぐさまそのポイントに入り直したのですが、お魚の反応はイマイチ。前回のようにはいきません・・。
各所で叩いたのですが、私は最初の2時間ほどは何にも釣れません。もちろん大物狙いなのでフライはずっと18〜25センチを投げまくったのですが、25センチのTボーンフライはゴツンという大きなアタリをもらうもフッキングせず、今日はオデコかなとも思った位です。
最終的にオデコ回避でフライを13センチ3/0番まで落とし、常夜灯下でイレグイ状態。シーバスの他にサバも顔を見せてくれましたヨ。
帳尻を合わせるかのように常夜灯の下はワンキャストワンヒット。サイズは40〜60センチと言ったところ。例年だったらこんな入れ食いは大喜びなのですが、取れなかった大物を悔やんで延々と釣り続けた次第です。何本釣ったかわからない位ですが、残った時間で計算すれば25〜30本くらいかな。
帰り間際にもう一度だけ船の隙間をやらせて頂き、なんとか最後はこのサイズまで出して終了。大型のシーバスは隙間かコノシロの上にいます。コノシロは常夜灯の下にはつかないので、結果的にポイントとしてわかりやすい隙間狙いが多くなるのが夜の釣り。
今回はこのTボーンフライ25センチに一度だけバイトがありましたが、残念ながらフッキングせず。次回はビースト巻いていこうかなぁ・・。

年間消費量

今年も年間釣行数は90日近くいくのかな?冬になっても釣行回数は落ちない管理人です。この時期は色々な釣りへ出かけるので車の中は煩雑になり、少しは整理しないとな。座席の下にはリーダーやティペットの袋がいつの間にか紛れ込んだりしてますが、ティペットの年間消費量ってみなさんはどれぐらいですか?

私の場合はなんだかんだで10スプール以上の空きが出ますが、その中でも特に目立つのが2Xのティペット。フライフィッシングの中で何釣りが一番好きか?と問われれば、皆さんと同じヤマメが一番好きなのですよ。しかしです、渓流のシーズンはおよそ9ヶ月。それに対して湖と海はオールシーズンなので、どうしても年間釣行数で行くとそちらの方が優ってしまうのですね。

消費量が多いサイズは常に予備がありますが、予備ティペットの中で眠ってしまう事があるのが8X〜10X。特に9〜10Xは1つ買っても年内に消費しません。しかし、開封後に紫外線を浴びて経年劣化は一番細い方から感じるので厄介なもの。どうしても翌年には持ち越したくないので、これからの季節は管釣りでこの細いティペットを使ってミッジングとなるのです。

ちなみに釣具屋からの私的意見を言わせて頂ければ、8Xよりも細いティペットは2年目の後半になれば、繊細なのでその強度が落ち始めるのを感じます。一般の方でも3〜4年以上放置したティペットはプチプチ切れる事は分かると思いますが、それはティペットメーカーさんのせいではありませんので、新しいものに買い替えてくださいまし。ティペットは食品と同じく開封後にはなるべく早めに使い切りましょう。

私がこんな話をしているから今週は管釣りに行ったの?と聞かれそうですが、オデコが続けば管釣りを求めますよね、翌日は。

本栖湖戦線は以上なし。今季3タコ目。
本日あたり本栖湖は放流があるようなので、今週末からは皆さんのロッドは癒し系のトラウトが釣れてくれる事でしょう。

あぁ、ヒレピンは何処へ?

夜明け前に水辺に立ち、明るくなるのを待ってまずは引っ張りからスタート。雰囲気があるけれど、な〜んもありませんでした。陽が少し入った頃には魚っけを求めて移動してこの場所へ。9時ごろにはライズが少しあったのですがドライのタックルを組んで降りて行ったら、すぐに止んでしまった。そして午後に向かって徐々に風が強くなってしまい音信不通。
今回は湖仙荘へ行く前に漁協の見回りがいらっしゃったので現場売りで購入。その¥200の差で得られる情報はなんでも聞いちゃいましょう。本日と昨日でどれぐらい人が違うか?昨日の天気、昨日は釣れているか?最近の傾向などなど。地元だったら毎日来ちゃいますが、私は毎週片道130kmの旅ですから少しでも状況の変化を感じたいのです。
私の車の中には22番のミッジから4/0のソルトフライまで、最後に使ったフライがここで乾かされてます。今回は何も巻いてきてなかったので、フライの残骸をあさりそれを使うような状況。新しいフライを持ちこまないとモチベーションが下がるので、今回はそれが敗因かもね。
そして朝から真っ暗になるまで12時間近く投げまくって何事もありませんでした。まぁ、いつも通りです。オデコなんてちっとも怖くありませんから。止める目安は浩庵荘の浜辺にランタンの日が灯り、美味しそうな匂いがしてきたらやめます(笑)ちなみに朝5時半には7台の車がキャンプ場入場待ちしてましたヨ。

ブルーライト横浜

コロナによるアウトドアブームが手伝って、外遊びは昨年よりもはるかに混んでいる気がします。先だっての南房は平日なのに堤防はビッシリだし、シーバスボートは予約するのが大変。もう少しだけ朝便のトップウォーターで『ドバ!』を楽しみたかったのですが、トップブームで朝便の予約が取れないので朝を諦め、シークロ岡ちゃんのナイトランカー便へと切り替えての釣行デス。

私的に夜便は世捨て丸で鍛えているので得意分野。世捨て丸の10年間で得たものは、ゾンカーを卒業してエンリコミノー使いになってから、その良さがわかるのに10年は掛かったことかな。どんな事でも当てはめれば同じなのかも知れませんが、タイングは模倣から始まりそれを自分なりにアレンジして釣果を伸ばしたくなるもの。側線を足してみたり、アイを違うものにしてみたりテールを付けてみたり。その結果は良好なのだけれど、タイイングに手間が掛かることに嫌気がさし、今度は引き算を始めるのです。いらないものをどんどん省いていくと、結果的に元の形に近いものに落ち着くんですな、これが。そしてその完成度の高さを知るのです。エルクヘアカディスやパラシュートも然り。遠回りに思えるけれど、その間に得た情報は自分にとってとても大事な場数なんですね。フライフィッシングはつくづく現場とタイイングをセットで考えなければいけないと感じてます。

前置きが長くなりましたが、今回のシークロ・ナイター・ランカー便。いつもならば『ブルーライト横浜』を口ずさみながら釣る私ですが、今回はなぜか瑛人の『香水』が頭から離れず、その口笛を吹きながらの釣行。その結果は以下の通り。

横浜のナイトランカー便はキャスティングスキルが要求されます。写真ではわかりづらいですが、岸壁に付けられた船と堤防の僅かな隙間にフライを入れていきます。それも距離にして15mほど。さらにバックには係留ロープという障害物。キャスティングする前に頭の中でバックキャストとフォワードキャストのシュミレーションをしてキャスティングを開始します。
フライが障害物に引っ掛かる事なくビシッとフライラインが奥の奥まで伸びた時だけ、ロッドに強烈な衝撃が伝わリマス。大物の場合はそのリトリーブする手が引き戻されるほど強烈なアタリの場合も。
使用しているのはエンリコのピーナッツバターアンチョビカラーミノー11~13センチサイズ。リリースを考えて、デッキに上がっている最中はキャプテンがこのようにシーバスのエラを潤してくれます。
隙間フェチのナナマルシーバスは本当に奥の奥へのキャストが決まった時だけヒットします。フッキング後にボートは後退し、シーバスをタイトな場所から引き剥がし広い場所でファイト。しばしのリールファイトを楽しんだ後にその姿を表しますが、デッキにあげて初めてその大きさを知るのです。写真だと対象物がないから小さく見えますね。
ボートの隙間を狙う場合はキャスティングできるのは1名のみ。なので交代でランカーを仕留めていきます。いくつかの高ポイントを攻めてましたが、今の横浜はどこも魚はいたので釣果は安定しているようです。それにしてもオリンパスのToughはiPhoneと違って暗いところに弱くピンボケしまくりですなぁ・・。
一つ一つのポイントを丁寧に攻めてランガンするシークロ・岡本艇。ボートが必要以上に大きくないので、どんなポイントへも入れるのがこのボートの特徴。もちろんポイントにより釣れない所もあるのですが、ちょうど良い具合に40~50センチの入れ喰いポイントを間に挟んでくれるので、釣り人を飽きさせない名ガイド、岡ちゃんは流石です。
名キャプテンのドラマティックな演出があるので、フィナーレへ向かって盛り上がる僕ら。そしてエンリコミノー3/0は安定した釣果をもたらします。
隙間フェチが浮かぶ大物シーバスポイントへ二人同時に投げ込んで二人でナナマルアップをキャッチ。ニコパチ写真が滅多にない私なので、船長が写真を送ってくれました、ありがとうございます。
そして最終決戦は12番ロッドにゲームチェンジャー18センチを結び、ドーン。丸々と太っているので、デッキにあげた時は、鯉のように腹鰭で立ってました。重さは約5キロ。
この重さのハチマルだと12番ロッドでも上げてくるのに手こずるほど。ずっしりとした重さを久々に抱え、ドルチェ&ガッパーナの香り(ではなくケミカル臭)を感じた夜でした。
シークロのナイトランカー狙いをしたい方はシークロ予約時に「ランカー狙いたい」としっかり伝えましょう。但し、ランカーを手にする人は場数とキャス練という修行を積んだ人ほどその確率は上がります。そこそこのサイズの入れ喰いで楽しみたいか、一か八かのランカー狙いでその価値観を上げて楽しむかは、あなた次第です。

オオニベ戦記(南房編)

先週は遠州灘。で、今週は?

南房です。カマスが釣れ始めているというお仲間からの情報もあったので、お土産釣りをした後は下潮いっぱいの時間前にオオニベが釣れそうなポイントを探して回る今回の釣旅。サーファーが波を求めて海を移動するならば、私は魚を求めて日本全国を移動します。そしてサーファーの真逆でOverくるぶし位の波が理想なのであります。

マズメの釣りへ向かうために少し早めに出た私ですが、現地に近くなってから現れた『通行止め』の文字。先週は東名の集中工事につかまり、今週は館山自動車道で通行止めを食らいました、トホホ。そんな関東圏で南を目指す旅、結果はいかに?

結局、到着したのは朝日が登る頃。情報ではどこでも釣れると言われたので、餌師とルアーマンの隙間に入り第一投、すぐに釣れました。ワンキャストワンヒットで入れ食い状態。ただし、ティペットを細くしているので魚を外しそのままキャストすると次のヒットで切れちゃいます。なので毎回ティペットをチェックして、少しでもササクレができていたらティペットをカットして結び直します。コレって、カマスのフライフィッシングの鉄則かもね。
私は9フィート8番のセクターを持っていきましたが、堤防のカマスやアジ釣りだけを楽しみたい人は6番で良いと思います。ラインはフルシンキングタイプ4〜6。釣るタナはその日によって違うので自分で探してみてください。リーダーはフロロカーボン9ft・0X、ティペットは1~2Xくらいです。ちなみに堤防には沢山の人が来ていましたが、最近のソーシャルディスタンスブームのおかげで半分以上が初心者なので、私以外はほぼ釣れてません。特にカマスの場合、メタルジグやワームなどの縦の動きには反応が鈍く、フライのように横へ動くものに喰いついてくるので圧倒的にフライが釣れます。
真面目に釣るとあっという間にクーラーがいっぱいになってしまうので、まずはフックサイズをグッと上げて#2に。いつもはクーラーに10本ほど入った時点でフックをバーブレスにし、その後は全てキャッチ&リリースする私ですが、今回は気がつけばすでに20本がクーラーの中に・・。夢中になり過ぎました、反省。食べ切れない量を持って帰っても仕方ないし、捌く作業を考えるとそれ以上は私には必要ありません。それにしても現在のカマスは大きいなぁ、最大は30センチ位ありましたゾ。
カマスのフライフィッシングを楽しんだのは、正味1時間半。その僅かな時間でもリリースを含めて30本以上釣ったので、本来の目的である新たな開拓地を求めて南房散策です。この写真を見ると宮崎市そっくりでしょ?南房は暖かいので最後はTシャツ一枚で居た位ですから。
いくつかのポイントを見て周り、ようやく良さそうなポイントを見つけたのでロッドを出すことに。しばし浜を歩いて用意し、ワンキャスト。あれ、またすぐに釣れちゃいました、ヒラメくん。わかりますか?この保護色。ヒラメは砂浜の忍者です。
ちなみにカムイ ロッドはしっかり持ってきましたが、ティボーリールを忘れました。しかし先月のイトウに使用したオービスがあったので、それを使ってのサーフキャスティング。しょっぱくなったオービスが、なんか可哀想。
最初のヒラメをキャッチしてまた数投後にまたキャッチ。こんなにあっさり2本目が出るなんてびっくり。ちなみにこのヒラメはラインを打ち返そうと思ってヘッドを出したところで引っ張り上げようとしたら掛かりました。ダブハンあるあるの、恥ずかしいヒットです。ちなみにヒラメはくるぶしの水深があれば居ますので、シングルハンドで十分狙える魚。浜を延々と歩いて来たのでシングルハンドを取りに戻るのが面倒なのでこのままダブハンで狙い、ヒラメが掛からぬように徐々にフライを大きくしていきます。といっても3/0でも掛かりますので、あまりその意味はありませんが・・・。
こうやって撮影すると、宮崎の浜と変わらない感じ。遠くに見えるルアーマンと沖に浮かぶサーファーたち。北風は波を相殺し荒れ狂う事はありませんので釣り日和。サーファーは波間で雑談している事でしょう。
その後もヒラメのアタリは止まず、釣れ続ける初めての経験。もう少し大きいのが釣れたら持って帰って食べるのに。それにしてもスコットのカムイロッドを使ってヒラメを釣る人なんて、世の中に私だけだろうなぁ(笑)。この釣りについ夢中になり、オオニベのことをすっかり忘れてしまった私。
今回のタックルはスコットのカムイ18フィートにエアフロDXヘッド13/14のインタミ。リーダーはポリリーダー10ftインタミそしてティペットは30ポンド1mです。フライは#2〜#2/0を使用。ヒラメを狙うのであれば、シングルハンドで10mも投げられれば釣れます。
結局ヒラメは釣れ続けるという初めての快挙。どこかで区切りをつけたかったので、食べるサイズが釣れたらやめて帰ることに。すると7本目にこの40センチを少し超えたサイズが釣れたので納竿となりました、ちょうど潮止まりだしね。南房のフライフィッシングはまだまだ未開拓の地が沢山ありますので、皆さんもフライロッドを持って出かけてみてくださいな。
そして命を頂いたその日にやる事は、包丁を研ぐ儀式。それに続いてキッチン周りを清掃してから捌きが始まり塩を振って少し寝かせ、その間にヒラメを捌きお刺身にして夜の食卓に。私は決して捌くのが得意ではないので、この作業全部で約2時間がかり。そしてカマスは一昼夜干して塩焼きになります。これで我が家のおかずは数日間はカマスが楽しめますな。なんかこの干し網変じゃない?と思った貴方、さすがです。これはコールマンのキャンプ用食器干しだったりして。

 

 

オオニベ戦記・シーズン6

今年もやってきましたサーフキャスティングシーズン。名寄の千葉ちゃんが『イトウ戦記』ならば、わたしゃ『オオニベ戦記』でカムイロッドを塩(潮)漬けにしちゃいます。もうあっという間にオオニベはシーズン6。予定している10年はすでに折り返し地点を過ぎてしまったので、今年はさらに気を引き締めないと。

さて、このオオニベですが、千葉の館山以西では結構どこでも釣れているのをご存知? 多くの方は勝手に増えていると思われていますが、オオニベは日本の養殖対象魚類であり、試験的に各地でその種苗を撒いていいます。稀に釣れる60センチ(2年魚)位はキープせずにリリースして頂ければ、東京湾でも夢の1.5mが釣れる日がやってくるかもしれません。元々その北限は千葉の館山あたりですから、今後は大きくなるまでそっと見守って頂ければ、私が宮崎遠征をしなくて良い日が来るに違いありません。

そんなオオニベですが、大きく育つと思われる私的条件は、「暖流・砂浜・河口付近」かな。関東でももちろん釣れるのだけれど(小さいです)、『目指せメーターオーバー』を掲げる私は少しでもその可能性を秘めている遠州灘へ行ってまいりました。そう、今年の冬に偵察へ行った地域です。さぁ、その結果は以下に・・・。

東名が集中工事していることをすっかり忘れた為、予定よりも大幅に遅れて到着。釣り人の半分はすでに帰ってしまい、聞けば朝方6時半ごろの時合いが良かったっと、ワカシをぶら下げて帰るアングラーがちらほら。情報が取りたくても思っているほど釣り人は少なく、遠くにいるアングラーを追いかける訳にもいかず、ただ黙々とカムイ18フィートを振るのでした。
1月に目星をつけたポイントは護岸工事が入っており、そこでやることができないのでやむなく少しでも潮の流れが良さそうな場所を探して入る。宮崎と違って静岡はジムニーの里だから、砂浜はジムニーの残した轍だらけ。砂浜移動はジムニーが最強っすよね。
最近はタイイングするフライも随分と小さくなり、使うサイズは2/0〜2番が多くなった。このフライは1/0番で9センチほどの大きさ。
午前中にめいいっぱいキャスティングしていたら、左手の皮がベロンとめくれてしまった。塩水がとても痛い。今回は朝まずめを狙うつもりでそれが果たせなかったので、次回は前夜泊で朝方を狙い仮眠して帰るかな。午前中の雰囲気で午後まで粘る気が起きず、なんとなくある場所へ移動・・・。
中部横断自動車道って知ってますか?東京方面へ向かっていたらそんな看板が目に入り、ついハンドルを切りました。最後まで走ってみるとそこは山梨県の南部町。甲府までちゃんと繋がっていたら下部温泉からそのまま本栖湖の裏側から入れたのに、下道が長かった。「おいおい、お前、何してるの?」と言われそうですが、ラインバスケットが潮を噴いていたので、ちょっと本栖湖へ行って洗いに・・。
イブニングタイムには少し時間があるので、湖仙荘でお食事。私はこのお店で入漁証とお土産を買うようになったのが15歳の頃から。もう40年も通っているんですね。最近はおばあちゃんの姿が見えずちょっと寂しいです。
お食事処は二階になり、そこには本栖湖で釣れた大物たちの剥製と写真があります。80年代のブラウンブームだった頃はこの剥製をしみじみと眺め、いつかは自分がこれを釣るのだと思ってました。その夢はまだ叶えてないので、こうしてまだ幻影を追い続けているのです。ご多分にもれず湖仙荘さんもコロナのおかげで客足がグッと減ってしまったので、もし良かったら皆さんもここでお食事をしてみてください。
時合いが来るであろう1時間前からスタート。というか、今年の本栖湖はものすごく混んでます。第六候補のポイントまで埋まっていたので、仕方なく放流ものがよく掛かるこの場所で。そうそう、湖仙荘のマスターが言ってましたが、ヒメマスボートが出るまでの朝一番で、先だってスポセン前は大きいやつがキャッチされたそうな。
これぐらいのローライトになると本栖湖は一旦凪になります。その時間は全集中、水の呼吸、拾壱ノ型、凪です(鬼滅ネタはもう充分?)。
結局、こんなに真っ暗になるまで投げ続けて何もありません。この秋に入って本栖湖は2タコですが、坊主なんてへっちゃら。ちなみにこの写真に映る対岸にいつもならば光なんてないのですが、驚くなかれ、コレ全部テントの灯り。平日だというのに、ざっと20張以上はあったかな。ゆるキャン△ブーム恐るべし。
激走の650キロでしたが、何事もありませんでした。そして翌日は『本栖の仇を朝霞で討つ』です。3時間の間、これ見よがしに釣りまくりましたとさ(笑)さて、来週はどこへ行こうかな。

紅葉狩り

関東甲信越の紅葉ポイントをネットでググれば、出てくるのはライトアップされている場所か水辺とのセットが多いです。釣り人が考えることはなんとか釣りとセットで楽しめる場所はないかと考えるけれど、なかなか良いスポットが見つかりません。というか、トラウトシーズンはオフモードなので、空いているところは少なく、私が考える中では芦ノ湖、本栖湖、位しかないかな?

という事で私は珍しく紅葉狩りに出かけました。今の時期は赤、黄、緑が湖面に反射する美しい季節。ん?私がそんな行動をするなんて、なんかおかしい? ま、察してくださいな。

秋の本栖湖は富士山とセットで紅葉真っ盛り?

どんより曇り空
紅葉狩りだと言うのに私が家を出たのは3時30分。もちろん夜明けの本栖湖の紅葉を見たくて出かけたのでした(嘘)。朝イチは長崎から紅葉を見ようと明け方に入ったのですが、珍しく先客なし。写真が撮れる光量までは暇だったので、フライロッドを出すことに。やがて夜が明け始めたけれど、残念ながら最初はこんな天気。正面右上に富士山の姿が望める筈なんですが、残念ながらな〜んも見えません。その下の平らな部分が溶岩帯、そしてトンネル下を経て大久保ワンドへと続きます。
しばらく長崎でぼ〜っと眺めてましたが天候が回復しないので、大久保ワンドから北岸へ。あれ?なんでロッドが写っているのだろう、紅葉狩りなのに・・。この場所は足場が悪く足元からど〜んと50mくらい落ちてます。岸際を20センチ以下のレインボーが2度ほど泳ぎ去りました。
本栖湖北岸の紅葉。朝靄と神秘的な青のコントラストがとても印象的。これでお日様が出てくれれば最高なんですが。
天気は徐々に回復してきたので、次の紅葉狩りスポットへ。選んだのは間反対にあたる川尻から右回りの南岸エリア。するとちょっとした岬の前で数匹のバスがお出迎え。「あんた、こんなところで何しているの?」と、言いたげです。フライラインが写っているのは気のせいです、紅葉狩りに来たのですから・・。
本栖湖南岸の紅葉はこんな感じ。無風状態で湖面に紅葉が映ります。
その後は良い紅葉スポットがないかを走り回り、給水塔ワンド→モグラン前→仏岩と回りましたが、車が増えてきたので渋滞を避けるために午前中で帰りましたとさ。そうそう、南岸エリアでのこと。何匹かの蜂が水面へポトンと落ち、数秒後に飛び立つと言う動作を繰り返してました。体毛に水の滴が見えたので、どうやら水を汲んでいる様です。その一匹がうまく飛び立てず、5分ぐらい掛けて岸にたどり着いた図。もう一匹は得体のしれぬ水中の物体に吸い込まれていきました。それはなんだかは、想像にお任せします。ハチ(Bee)パターン考えないとね。
実は今回、何も無いもの尽くしで挑んだ本栖湖。ここのところシーバス続きだったので、タックルを載せ替えていざ本栖湖へ向かった筈でした。現場へ行ってあれま、ベストを忘れたのでそれに付随するものが何も無い。さらにちゃんとした組み合わせはこのウィンストンエア906/4とラインのみ。仕方なく車の中に転がっている毛針を数点と太すぎるティペットで投げてみただけ。釣れる気がしないのでほぼキャス練です。今回は次回の下見って事で、渋滞を避けるために午前中で終了。すっ飛んで帰った後はショーン・コネリーの追悼番組である『レッドオクトーバーを追え』を見ながら一杯やりましたとさ、ご冥福をお祈りいたします。

秋シーバス 中間報告

私の地元はハーミット近所でして、中学生の頃はチャリンコで東京湾へ行きシーバスを釣ってました。当初はルアー で楽しんでましたが、街灯下にいる小さいシーバスを見つけてフライを投げてみたのがシーバスフライの始まり。今から40年以上前のことで、モンタナやウーリーバガーで釣りしてましたっけ。

あの頃と今を比べると東京湾の水質は驚くほど今の方が綺麗。湾奥は埋め立てられ海が狭くなり昔と釣れる魚は大きく変わったけれど、その種類と数はすごく釣れるようになった気がする。もしくは40年以上の釣り経験のおかげで、釣りが少しは上手になったのかな?

さて「お前のシーバスの話はもう聞きたくない。」という方はここでそっとこのページを閉じてください。本日もシーバス修行へ行ってまいりました。前回取り上げたメガフライの実証中間報告といきましょうか。ネタ的にはつまらないかもしれませんが、この釣りにハマりそうになっている人へはその傾向と対策に使える情報かもしれません。とは言うものの、私の備忘録かな?

メガフライのバイト率を1とした場合のヒット率→ 約 0.2〜0.25

ジョイントにした場合、そうでない場合の違いはあまり出ていないけれど、バイトがあってもフッキングに至らないのは魚の大きさが問題なのか、それともフック位置なのかは未だに検証中。しかし、フッキングすれば最低でも55cm以上はあるので、結果的に小さいサイズは釣れないのは事実。

メガフライの大きさ検証:フローティングミノーは14〜25センチまで作って投げてみた。投げやすさとバイト数で言えば15〜18センチが良い。20センチを超えると空気抵抗と重さにより投げにくさがあるし飛距離も減る。フライの大きさは小さなシーバスをふるいに掛けるようなもの。自分が何センチ以上を釣りたいかを考えて作る必要があるかとも思う。『目ざせメーターオーバー』であれば、フッキング率とフライの大きさのバランスをさらに考慮したい。現在のイメージでは全体サイズ15〜18センチで3/0〜4/0フックを1本がバランスが良いと考える。6/0〜8/0でも掛かるが、フックの重さも相まってフライが格段に重くなってしまうデメリット。ちなみにタガメンを15cm以下にまとめると2.5g以下の重量なので、8番シングルハンドでも投げれない事はない。

ティペットの長さ:投げやすさを考えて現在落ち着いているのは50〜90cm。リーダーはエアフロのポリリーダーフローティング10ftの細い方を60cmカットしたがって、リーダー+ティペット(25〜30ポンド)のトータルで9〜10フィート。一般のリーダーは重さがないのでカクカクして投げにくいので使うのをやめました。

メガフライのタッックル:シングルハンド9フィート10〜12番もしくはスイッチロッド11フィート7〜8番。フライの重さと空気抵抗を考えるとラインウェイトが300グレイン以上を投げれるロッドが望ましい。

今後の課題:シーバスがバイトする時はフローティングミノーの水押し波動が止まった後が多い。またダイブして少し浮き上がる瞬間にも高反応あり。浮き上がりの反応パターンのフライと完全なフローティング水押しパターンを別に考えてフライを作り込んでいく必要があると感じる。今はこの大きなフローティングミノーで、”ドバッ!”っと出る瞬間がたまらないので、そっち方面をしばらく検証して見ます。

ランカーシーバスシーズン後半戦。戦いは12月いっぱいまで続きます。

本日はこの辺の沖で横浜から千葉までのシーバスガイドボートが大集結。一般ボートも混じって唖然とするぐらいの船数だったけれど、ほとんど釣れてません。ドッパーンは全然なし。
私たちはその大集結の前に別の場所でやってきたので、釣果には問題なし。むしろこの大きなフライでやっているとシーバスの量に対してヒット率がグッと下がるので、それが悩み。最も60センチ以下なんて眼中になくなってきたから良いんですが・・。タガメンは色々と改造しているけれど、結局のところ初期型に近いものが一番使い易いので安定した釣果。このフライは18センチ。
写真上はウッチー船長が使いこんだメガドック 22センチ。下が今回持ち込んだドラゴンテール23センチ。動きは最高でも水を吸った後のキャスティングは困難極まりない。このフライの場合は距離よりも手返しで考えると、シングルハンド12番で投げるほうが効率が良い。
ボイルを見つけて投げ込めばタガメンはすぐにヒット。テールのカラーが気に入らなかったモデルだけれど、魚が時合いに入っている時は何を使っても釣れます。フライサイズは16センチ。
ちなみにトップに拘って釣りをしてますが、実際一番よく釣れるのは、エンリコミノー13センチにインタミのタックルが一番。このコンビーネーションはフッキングミスはほとんどなし。現在のコノシロサイズにマッチしているけれど、いっぱい釣れる分だけ小物のヒットも多い。このフライで大物をゲットするには数釣ってなんぼ。数釣りを楽しみたい方は僕らの真似などせず是非エンリコミノー(アンチョビーまたはチャートリュース)3/0を使ってください。ちなみにこのエンリコは釣れすぎて両目が取れました。このフライ一本で朝のボイルを遊びながら、ざっと30本はキャッチしたかな。
本日の後半は多くのボートに混じって大物を狙ってみたけれど、通勤ラッシュ並みの船数でスレまくっているのかほとんど反応なし。大潮だからって必ず良い結果になるものではありません。半日違うだけでシーバスのご機嫌は変わるので、お魚の気持ちっていつになっても理解できません。それが釣りであり、楽しさでもあります。