相模湾の上で夏の終わりを感じる

季節はあっという間に9月へ突入。昨年以上に夏を感じる暇もなく季節が過ぎ去っていくのは、引き続きコロナ禍で思い通りの釣りができず悶々としているからなのかな。なんか気分がスッキリしません。

相模湾のフライフィッシングは毎年3〜4回の出船を予定してますが、昨日は今年初めての釣り。実は7月の予約は台風に阻まれて8月前半の予約は台風の吹き返しで出船できず、ようやく昨日の出船とあいなりました。

毎度お世話になる長井荒崎港の丸伊丸さんに到着すれば、いつもの習慣で一番最初にやる事は防虫スプレーを身体中に塗ったくりの儀式。朝方の藪蚊は半端ないのでタックル準備中の藪蚊対策必須なのですが、季節がここまで進むと雑木林から聞こえる虫の音色はコオロギに変わり、夜蝉の合唱もなく防虫スプレーは無意味でした。夜が開ければ蝉たちもけたたましく泣きわめくのだけれど、僕らは港を離れてしまうので秋の虫たちに送られて港を出港しました。

そして洋上に出ればこの時期には珍しい(と私は思う)強めの北東風。空気は乾き海上が明るくなってもさわかやな海風。心なしか日差しも柔らかく五感で夏の終わりを洋上で感じ取りました。そんな雰囲気だったので、私の釣欲がギラギラしていたのはシイラを一本キャッチするまで。その後は海風での居眠りが心地よく釣り半分にうたた寝半分。

季節はもう秋です。渓流好きの方々は今年のつり納めへそろそろ出かけてくださいな。そしてソルトウォーターを楽しんでいる方はシーバスと青物シーズン開幕です。タックルの準備はいかがですか?私のこれからはシーバス時々湖のフライフィッシングで12月まで突っ走ります。

夜明けを待って出港
なんかこれからイカ釣りでも行く雰囲気の写真でしょ。実は今回イワシが手に入らなかったので、早めに出船して朝一番にパヤオを餌無しで叩く事に。35年前は平塚や三崎の船で撒き餌がない釣りで当然のようにやっていたので私は問題はないのですが、初めてやる方々は果たして釣れるかどうかちょっと心配でした。相模湾のパヤオ

人数が少なかったら直接パヤオへ遠投するところですが、大所帯場合は満遍なく釣るために、誰かにルアーで一本掛けてもらい船ベリまでよせてもらいます。それに着いてきた他のシイラを散水で少しだけ足を止めて、その最中に散水下のシイラを狙うという手法。

フライフィッシングで狙う相模湾のカンパチ
私のファーストフィッシュは小さなカンパチくん。パヤオギリギリに遠投して引っ張り始めたら、すぐに喰ってきました。
相模湾のシイラ
今回のシイラくんは程よいご機嫌で、その戦法でショートキャストでもロングキャストでもそこそこヒットしてくれます。ただ食べているベイトが小さいのか、大きいフライへの反応は渋く、誰しもクラウザーミノーの1/0番よりも小さいフックでのヒットです。
丸伊丸の舞台裏?
丸伊丸さんのHPへの更新は若船長がこうして写真を撮りアップしています。覆面下の人も実は船長だったりして(笑)
丸伊丸
帰路に着く際は私はミヨシでゴロン。ちょうど良い波に揺られながら、次回の大物を夢見てうたた寝をします。