Tube Candy / チューブキャンディ

今年に入ってもう10日以上過ぎていますが、「管理人さん、ブログ更新してないけれど、何処にも釣りに行ってないの?」と聞かれます。いえいえ、ちゃんと行ってますヨ、釣りに。だけれど今年の初っ端なは台風の影響が大きかったY川で鯉リベンジをしたのですが、返り討ちにあいました(泣) なので今は次の釣行へ向けて充電中でゴザイマス。

寒さも手伝って皆さんも釣りにはあまり行ってないようですね。なので、私が宿題を差し上げます。このブログを見ている人は1月中に、自身が巻いたことがない新しいパターンを5種類以上20本以上のフライを巻きましょう。宿題の提出期限は1月31日ですよ、忘れずに(本気にしなくて良いですが、本当に宿題をした人は管理人のその成果の写真データを送りつけましょう)。

どんなものを巻いたら良いかテーマが決まらない人は、こんなフライタイングを以下に載せますので、挑戦してみてくださいな。このフライは材料も少なくそして意外に簡単です。ソルトウォーターフィッシング全般に使えますので、皆さんもお試しあれ。え?海には行かない? 色を変えればもちろんトラウトも全然イケますヨ。

今回はD-Hooks #2456の2番と1番を使いました。フックはなんでも良いですが、シャンクはロングシャンクよりはスタンダードシャンのものを使った方がまとまりは良いと思います。スレッドはビーバスのGSPスレッド100Dです。まずはフック全体にドレッシングして、その部分に瞬着を少し塗っておきます。
スレッドをアイから約3mmぐらいの場所にフラッシャーブーを2〜3本巻き止めます。
フラッシャブーはベンド(テール方向)に向かって巻き進み、ベンドまで巻いたら元の方向はUターンして巻き進めます。そして元の位置でスレッドで固定し、余りはカットします。
クラフトファーのホワイトをひとつまみカットし、アンダーファー(根元にある短い毛)を櫛をといて取り除きます。そしてクラフトファーはこの位置で巻き止めます。巻き止めた後は必ず瞬着を少しだけつけましょう。
フラッシャブーを3〜4本取り、その真ん中をどちらかのフックの側面に巻き止めます。このバイスはフックを挟んだまま回すことができるので、逆さまにして反対側から巻き止めました。
フックを正常な位置に戻し、前方に余ったフラッシャブーを折り返して反対側面に巻き止めます。
新しくクラフトファーの別の色(写真はマゼンダ)をひとつまみ用意し、ホワイトの時と同様にアンダーファーを取り除きます。そして今度は逆向き(アイの方向に先端)に巻き止めます。
クラフトファーのマゼンダはテール側へ折り返して、そのすぐ前にスレッドを10回転ほど巻き留め、スレッドを一旦カットします。瞬着は忘れずその場所に一滴垂らしましょう。
太めのモノチューブを用意し、解けにくくする為にライターで端を炙りましょう。
炙った側の方を約1センチほど切れ込みを入れます。
その切れ込みを下にして、フックの前からチューブを被せます。チューブは切れ込みの分だけフックのベンドよりも後ろにチューブが行きます。
一旦切ったスレッドをもう一度最後に巻き止めた場所にスレッドを巻き、モノチューブを固定します。まき終わったらすぐに瞬着を一滴垂らしましょう。アイより全ポイに余ったモノチューブはきれいにカットし、スレッドをさらに強く巻き留めてウィップフィニッシュします。そしてもう一度瞬着を垂らしましょう。
シールになったアドヘッシブアイをモノチューブに貼り付け、ギルが欲しい方はマッキーなどのマジックで書いちゃいましょう。
そして最後のコートはエポキシではなくセメダイン のスーパーX2クリアを使います。エポキシは硬くて割れてしまうことがありますが、スーパーXは柔軟性があり、乾いた後の透明感もあります。何もよりも壊れにくく安価なので、お勧めです。この接着剤であれば、あなたの地域でもきっと手に入る筈です。
まずスーパーXを手で温めるかドライヤーで少し温めてください。暖かい状態で塗ると柔らかくなり、塗布しやすくなります。最初は適当に着けて、爪楊枝で軽く均してください。いい加減で構いません。その後、ドライヤーをアイ側から当ててやると接着剤は温まり全体に馴染んでいきます。バイスはロータリーだとなお良いです。いい加減に塗布したスーパーXですが、5分もすると馴染んで全体に行き渡り、かなりきれいになります。硬化は30分ほどですが、フライにつきっきりになる必要はありません、約5分だけです。使用するには一昼夜おくのがベストでしょう。
サーフキャンディと違い割れることがなく柔軟性があるのでかなり丈夫で繰り返し使えます。このフライを作るキーポイントはチューブの切れ込みが必ずベンドよりも後ろに1cmほどくること。この様になっていれば、テールは決して絡みません。
こちらはチャートリュースのモノチューブを使用してみました。ソルトウォーター用として使う場合は、主にマゼンダやチャート系が主流。淡水で使う場合はオリーブやグレーでまとめると良いでしょう。