向かい風の壁

あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いいたします。

皆様はお正月はいかがお過ごしですか? 私は暇すぎて本日の午前中はキャス練に出かけ、やることがないので、こうしてお店へ出てきてブログを書いております。お正月感ゼロですなぁ・・。

昨年のクリスマス前に出掛けたオオニベ釣行で様々な宿題を抱えて帰ってきたのですが、その中でやっぱりキャスティングの難しさがあるので、いつものグラウンドでスコットのカムイを独り振り回してきました。

キャスティングトーナメントでは追い風の微風で行うディスタンス競技ですが、実際の釣りって厄介なものでそんな都合の良い風向きにあらず、現場でいつも試行錯誤の連続、フライも重いしね。そもそもシングルハンドに比べたらダブルハンド キャスティングは苦手な私。なので釣り場で練習してしまう事がほとんどなので、忘れないうちにその宿題を試しに本日練習へ行った様なものです。

風速計を持っている訳ではないのでいい加減ですが、本日の風は2〜3mが吹いたり止んだり。子供たちが遊ぶゲイラカイトが軽く飛んでいる様な風で、長くは飛ばない程度。その風の中で向かい風でカムイを振り回すのですが、これが難しいのなんのって、まだこのロッドに慣れていません。

ラインはUST9/10で重さ38g(585grain)の12.5mラインでしょうか(ちょっと軽いのかな?)。このラインに実釣で使ったシンキングリーダー10ftにティペット1.5mと重いフライを付けてキャスティングするのですが、向かい風の場合のリリースポイントとタイミングがいまだにわかりません。追い風であれば最後のワンセットのアーク(ティップの移動距離)を長くしてラインを加速して上向きに放り出せば、良い時で53mほどは飛ぶのですが、向かい風になった途端に40mの飛距離を出すのも辛くなり、最大で44mほど。実釣に出たら向かい風の時は37〜8mも飛ばないのではないでしょうか、困ったものです。シンキングラインなのに。

理屈では理解しているキャスティングですが、思った様にロッドティップはいう事が効かずなかなか難しいものです。なんだかんだで2時間ぶっ通しで投げ続けましたが、少し分かった気になっても次回投げるときには忘れているのでしょう。皆さんが苦労しているフライキャスティングですが、私もこうして練習をしないと自分の実釣には生かせないので立場は一緒。一生練習あるのみですな、お互いに頑張りましょう。

ハーミットのキャス練で使っているので皆さんもご存知の50mメジャー。追い風でこのメジャーいっぱいプラス少しがやっとの私。次回はランニングラインの伸びを考えてもう少し重いものにするので、距離がさらに落ちるでしょう。そしてもう一つ、ソルトウォーターのフライはイントルダーと同じくらい重いので、頭上でキャスティングするととても危険なので、スリクォーターが基本。バックキャストを見ながらやるとどうしても体が回転したり、リキんでアークの直進性が乱れちゃうんです。ちなみに現状はウィンストンの15feetでやった方がもう少し飛ぶ状態。
このメジャーは手前にマイナス10cm分のメモリがあり、後ろにプラス40cmあるので、実際には50.5mのメジャー。実釣では綺麗なターンを求めているので、シワのよったキャスティングをしませんので、ここで良い結果を出しても実釣はマイナス3mくらいでしょう。左手でホールできないダブルハンド はさらにラインを加速させるエネルギーが生み出せないので、向かい風の時はシングルよりもツライ。ラインの空気抵抗も半端ないしね。
実釣は陸上のキャスティングで飛んだ距離の80%ほど。ルアーが同じ場所で80m飛ばしていても私はその半分にしか届かないのです。かと言って魚は自分から一番遠いところ泳いでいる思っているのは釣り人だけですから、実際は飛ばした方が釣れる訳じゃないのです。それでも飛距離の差で釣れなかったなんて事がない様に、釣具屋(もしくは玄人)は日々努力しなくてはならんのです。