フライフィッシングで楽しむシーバスの季節はいつか?

ゴールデンウィークは本日で終わりですが、緊急事態宣言なので家でゆっくり過ごす方、あるいはその対策をされてアウトドアを満喫されている方もいらっしゃったかと思います。皆さんゆっくりと休めましたか? 私は個人事業主なので、そんなお休みなんてま〜ったくありません。売り上げが三日も落ちれば胃がキリキリと痛む小心者なので、働き続けるしかない働きアリの様です。

特に今年の現状は私をサポートするスタッフがいないので、このままだと年間休日数が53日になっちゃいますな(笑)。なので今の私は釣りへ行ける日々がとても大切な時間なので、無駄なく過ごしている次第。

さて、本題のシーバスの話。私の中では一年中釣りができる釣りとして挙げられるのが海のシーバスフィッシングと本栖湖の釣り。本栖湖はご存知のように禁漁期間がないのでいつでも釣りができます。夏場は釣れないイメージがありますが、その季節はブラックバス狙いで楽しむことができるので、芦ノ湖と同じですね。

そしてシーバスに関しては釣れる場所が変わるという事はあっても、全く釣りにならない季節というのは存在しませんので、狙おうと思えば一年を通して釣り続ける事ができる魚種。それも関東圏の人であれば東京湾の豊かなストックと魚種に支えられ、管釣りと違っていつでもワイルドな天然魚と遊べるのです。

現にお店に来られる方の中にはシーズンを通してずっとシーバスのみを追いかける方もいらっしゃいますが、個人的には渓流のオフシーズンに当たる9月後半〜2月までが私のシーバスシーズンになります。

そんな期間を外れて私が唯一シーバスへ行くのがゴールデンウィーク。理由は簡単で長期連休ともなると皆さんが地方へ出かけるので、東京は思っている程の混雑は無し(今年は事情が少し異なりますが・・)。なので人混みを嫌って安近短のシーバスとなる訳です。特にボートフィッシングは突然シーバスボートの数が増えるわけでもないので、釣り場は必然的に確保され混雑には程遠い状況でシーバスを楽しめるのでオススメ。あ、今こんなこと書いてもゴールデンウィークは終わっちゃいましたね。さらにゴールデンウィークにシーバスをお勧めするのも数度目です(笑)。

季節を四半期に分けるとシーバスはざっくりこんなスタイル。

春パターン(3〜5月):バチ抜けシーズン。ゾンカーガーグラーのフライが活躍します。数釣りの季節。バチパターンなので、ちょっとだけ沈んでいた方が数釣りが楽しめます。

夏パターン(6〜8月):真夏は川筋のナイターかボート朝便の季節。後半に向かってフローティングミノーのトップウォーターゲームが楽しめる季節です。朝方だけ釣りをして後半は家でゆっくりビールを飲みながら『午後のロードショー』を見ながらマッタリとするのが私は好きです。

秋パターン(9月〜11月):初めての人でも簡単に釣れるシーバス最盛期。ちょうど渓流シーズンが終わってやる事が無いと思う人、あるいは放流ものの魚は釣りたくない人はこの季節のシーバスフィッシングはおすすめ。釣れる数は管釣り並です(もちろん生き物相手ですから、日並はあります)。後半に向かって釣れる数は減りますが、その分だけ大物が出ます。僕らは大体9月後半〜12月が一番のメイン。

冬パターン(12月〜2月):大物狙い一発チャンス。ランカー(80cm以上)を仕留めたい人はこの季節にデッカイフライを投げまくってください。1回の釣行で1〜2回のチャンスですが、出れば大物間違いなし。大物ハンターの夢はメーターオーバーキャッチです。

これからの季節は水温上昇と共にシーバスは川を遡上するチームと沖の深場へと落ちていくチームに分かれます。川筋ウェーディングのナイターかボートでの沖のストラクチャー撃ち。このお話でシーバスに興味が出た方は、9月からスタートのために今から準備を進めてはいかが?

シーバスのフライフィッシングタックル
僕らはこの釣りをやり込んでいるので、かなり高価なタックルを使っていますが、青物の釣りと違いシーバスはバッキングラインを持っていくような魚ではありません。トルクとジャンプを楽しむ魚なので、リールの性能はそれほど重要ではありません。タックルはお手持ちの6番〜10番の範囲で好きなタックルを使うのが良いでしょう。但し、ここ数年の秋パターンはブリが掛かることがあるので、それを取りたいと考える方は高性能のフライリールに200mのバッキングラインは必須です。
シーバスが食べている魚(ベイト)
シーバスが吐き出した魚と普段食べている魚はこんな感じ。この時期シーバスが主に食べているのはバチ(バチ ゴカイ=産卵期のゴカイ)と小さなベイトフィッシュ。もしすぐに出かけるのであれば、5センチほどのゾンカー・クラウザーミノー・フローティングミノーが良いでしょう。秋になれば20センチを越すコノシロを捕食します。
豊洲市場
ということで、昨日の夜はシーバス散策。珍しくビデオカメラをずっと回していたのに、本日そのファイルを謝って消去してしまいました(泣)。写真がほとんど無いので、過去の写真と昨日のシーバスを混ぜての説明。昨夜の舞台はここ豊洲市場の近所のバチ抜けパターン(過去の写真)。
バチ抜けシーズンのフライフィッシング
先だってのフローティングキャンディ(弍号機)のテスト釣行。でも海で使うとゾンカーが柔らかすぎて、そのフック絡みが多く海向きでは無い感じ。魚の反応は上々。そしてボディコーティングしてあるので、時間が経っても沈まないのがgood。
バチシーズンのシーバスフィッシングのフライサイズ
バチボイルの時は魚はタイトに着いている感じはなく、見つけると下から単発で突き上げてくる感じ。潮の筋を見つけて流れに乗せてリトリーブすれば、フライは丸呑みされて面白いように釣れます。フライは大きくすると反応が悪いシーズンなので、しっかりとベイトサイズに合わせましょう。
フライを丸呑みにするシーバス
結果はどのポイントもすこぶる反応良く、的確にフライが入ればシーバスの反応がある状態。船中ではかなりの数を釣りました。最大は60センチオーバーまで。このシーズンならばこのサイズが出れば良しとしましょう。遠くの釣りができない時は、こんな釣りで半日を過ごすのはいかが?