初心に戻って入れ食いを楽しむため、Legare(れがーれ)がどれぐらい釣れるか試してきた。

一つの管釣りへ長々とお世話になっている私は、その管釣りで流行りパターンの歴史を感じます。例えば40年前はグローバグ(エッグ)フライを初心者に渡しておけばそれで釣れる楽しさを十分に味わって頂けたものです。今でも十分に数釣りを楽しめるエッグフライですが、いつの時代にも流行があるもので、「釣れる」と言われれば誰しも一度は試したくなるのは心情というもの。ある時に赤バリ(赤チヌ鈎)というカラバリ(現在はほとんどの管釣りで禁止です)が流行ったり、巨神兵と呼ばれるラバーレッグを一本だけ付けたフックサイズの小さいものなどなど。もちろんグローバグ同様にすごく釣れるのですが、キャッチ&リリースが繰り返される管釣りでは、ずっと釣れ続けることは難しいので、いずれの場合も複数のパターンを持ってローテーションすれば、それこそずっと数釣りを楽しむ事ができます。最も入れ喰いをずっと続けていても飽きてしまうし、キャスティングが向上しないので、そんな方は管釣りから抜け出ることはしないのでしょう。

さてそんな流行り物のフライですが、最近でいえばティムコが販売するトラウトガムから派生した色々な動物革の紐フライがあります。そもそもはモカシンシューズなどの牛革で作られた靴紐で、それをただフックに縛っただけのもの。フライの定義は餌と魚皮以外の材料を使ったもので作られた毛バリであるので、ウサギの革を使ったゾンカーなどのパターンはフライであり、靴紐はフライなのです(笑)

そんな訳で私もさらに柔らかく薄い豚革を細切りにしたものをフライに巻いてみた所、吸い込みが良くてよく釣れるのです。そんなフライを初心者用に巻いて売ろうかと豚革を買い込んでましたが、誰しも考えることは同じようなもので、Capsから似たような商品が販売されてましたので、面倒なのでそちらを販売することに。せっかくだからキャス練前の朝霞ガーデンにてこのマテリアルを検証して来ましたとさ。

カンツリーで入れ食いを味わいたい人は、完成品はありませんので、このマテリアルを買って巻いてみてくださいまし。

れがーれを巻いてみた
れがーれ」の他にキャナルさんの「ヘアリーワーム」も巻いてみました。こっちはウサギ革です。いずれも似たようなもので、凝って巻いても適当に巻いても、釣果に差は出ません。でも人に見せる時を考えたら、ただフライフックに巻き付けるだけよりも、ボディ部分は工夫した方が、フライは格好良くなりますよ。
カマス用れがーれフライ
「れがーれ」の大きさを見てふと思ったことは、この豚革だったらカマスにカジカジ噛まれてもマテリアルが壊れなくて良いかも?と、思って巻いたのがこのカマスフライ。次回のブログに登場しますが、ブルーギルや小バス釣りにも使えるフライ。
れがーれで釣る
さてその「れがーれ」を使ったフライですが、いずれのパターンもビーズ、あるいはレッドワイヤーを巻くかである程度の重さをつけてあります。釣り方はフローティングラインでそのまま引っ張っるのとインジケーターを使って釣った場合を比べた結果、一定の水深にステイして釣る方に分があるようで、インジケーターでの釣りではずっと入れ喰い状態でした。引っ張る方は引いた時の波動はマラブーほど動きはなく棒状になってしまうので、よりゆっくり引っ張らないとヒット率が上がりません。
ヘアリーワーム
キャナルのヘアリーワームはサンプルで貰った赤を使いましたが、同じように釣れます。ヘアリーワームの特徴は、アンダーファー(産毛)を残して毛をカットしてあるので、太さもしなやかさもなんとなくミミズをイメージしてしまうマテリアル。
れがーれのフライ
過去に朝霞ガーデンのヒット率カラーデータを作ってくれたお客さんのデータブック通り、水温が低い時期は明るめのクリーム系で入れ喰い。インジケーターとフライとの間隔は約1.2mほどです。釣れ続けるので恥ずかしくて途中でやめました。初めてタイイングする人でもフックに縛るだけなので、この「れがーれ」をお試しあれ。そして自分なりにアレンジして楽しんでね。