私の腕が照り焼き色になってくるこの時期。7月早々にここまで暑くなると、釣り人が思い浮かべるのは源流のイワナ釣り。岩壁をヘツリ、あるいは砂防堰堤を高巻くなどその壁に取りついた時に浴びる飛沫の気持ち良さを想像するのです。
なので昨日はイワナ釣り。じゃなく、源流なのだけれど、ここは毎年訪れる源流で竿抜けのアマゴポイント、だった筈・・・。たくさんの飛沫を浴びながら遡行すれど、流石にピーカンの暑さでお魚もご機嫌斜め。姿を見せてもフライに喰いつこうとしない有様。そして開始から数時間で持っている1リットルの水分は飲み干す暑さ。
そしてようやく見つけた尺上さまにはフライをお気に召して貰えず、根性で投げ続けること数百投。フライを変えリーダーを変え、ティペットの長さを変え、何をやってもチラ見以上の動作はなく、完膚無きまでやっつけられました。どうやらアイスをくれと言っているようです。
仕方がないのでイブニングは癒されようと別の渓へ逃げてイワナで癒されようとしたが、またしても源流域なのにアマゴしかおらず、こちらでもコテンパンです。
この10年でアマゴの生息域は少しずつ標高の高い場所に勢力を伸ばしてきたのは、やっぱり地球温暖化の影響でしょうか。私がこの渓に初めて訪れたのが今から35年ほど前で、その頃に比べると格段に暑く、残雪など見ることはなくなりました。その頃よりも魚は釣れるようになったけれど、昔の景色が懐かしく感じるこの頃です。