クレクレ、カラス

サクラ
まだ桜が咲いてます。

一昨日の川でのこと。エサ師が多い川なので、竿抜けを探し歩いた結果、釣れるのは全て木がせり出したとても狭い場所と判明。エサの仕掛けが流しにくい場所だけにやたらと魚が残っている。その隙間フェチ的な釣り方をして釣り上げた魚の写真を撮っていたら、カラスが一羽。撮影を終えた魚をそっとリリースすると、浅瀬から深場へと逃げ帰るヤマメを追い回して捕獲失敗。残念そうに何度も見つめるその顔は、なんとも愛らしい。

Crow
クレクレ、カラス。どんなにおねだりされても、あげないよ。

その後も隙間フェチを続けていると、その様子を木の上からずっと見ている。そして釣る度に適度な距離を置き、撮影をそっと見守る。リリースしようとすると、「こっちに放してね、捕まえて見せるから。」と言っているかの様な仕草。しかし、カラスごときにエサとして提供するわけにはいかないので、こちらも必死に深みを探してリリース。

ヤマメ
狙われていない魚はおおらか。

その動作を5〜6回続けても逃げないので、一休みしてからまた釣り再開。しかし最後まで私のそばから離れることはなく、同じことを繰り返したカラスくん。

八寸ヤマメ
釣れる魚は8寸平均。釣り人には嬉しいグリップサイズ。

「おじさん、釣り上手だね。でも今度来るときは僕にちょうだいね。」そんな風に褒められた様に思えたが、決して君にヤマメを上げることはないだろう。自分で努力してね。