碧い海と空

関東では梅雨真っ只中で空模様と同じどんよりとした気持ちで過ごしていましたが、僕らが海の上でロッドを振り始めた土曜日に、沖縄では梅雨明けとなりました。晴れ男9人組のソルトウォーターシーズン開幕です。

ここのところずっと梅雨空の下で過ごしてきた僕らには空と海の青さが眩し過ぎるほど。偏光レンズ越しで見ているとブルーフィルターがかかっているのかと思うほどだけれど、それは本物の碧。梅雨で湿ったブルーな気分は、その青の彼方へぶっ飛んで行きます。

そんなおじさん達の海遊び。おヒマな方は写真のキャプションを見ながら時間を潰してみてくださいまし。羨ましいと思った方はこの夏の遊びとして企画してみてはいかが?

釣り船・純(ツナ)
長い間お世話になった金武漁港の南野丸が諸事情で釣り船を辞めてしまい、今年から熱田漁港の『釣り船・純(ツナ)』を利用することになりました。船長の田仲 康純さんは20代後半の馬力ある船長で、FFの釣りを見ていただき興味駸々。今後は多くのフライフィッシャーマンをサポートしてくれることでしょう。
青
船を除けば360°どこを撮影しても碧一色。水平線がかろうじて地球と空の区別をつけてくれます。そんな紺碧の青の中からマグロ達はどこからともなく姿を現します。そしてフライに食いつくやいなや、ティボーが美しい逆転音を奏でるのです。
マグロ
晴天で写真を撮る時にいつも思うのは光の有り難み。鮪のボディコントラストを見事に引き出してくれます。そしてマスクの下に隠れた笑みから、その釣り人の至福の時間である事がわかるでしょう。
キビナゴ
「どんなフライを巻いていけば良いですか?」と聞かれますが、まずはこのキビナゴを真似てくださいな。引っ張りの釣り中心であれば、クラウザーミノーでも普通に釣れます。
ロッドの曲がり
このロッドは10番ですが8番でチャレンジしていた時は、シャレにならない位バットから曲がってました。マグロの中では子供みたいな大きさですが、フライフィッシングはそんなサイズでも楽しめる釣りなんです。
オリオンビール
釣りが終われば宿へ戻り、シャワーを浴びて夕食へ。オリオンビールは海人(うみんちゅ)の血液ですな。ビールで飽き足らない人は泡盛へと移行します。
マグロ
船長にお願いしておくと宿近所にある寿司屋さんに僕らが釣ったマグロを持って行ってくれて、それをすぐに頂けるというありがたいシステム。シャワーを浴びてすぐにビールとマグロのお寿司。これも至福の時間です。そしてキハダマグロのモチモチ感はクロマグロとは一味違った美味しさ。
グロッキー
私はというとウネリの強さに耐えきれず、後半はグロッキー状態。フロントデッキが広く大の字でゴロン。
ティボー
活躍したティボー達。今回はパシフィックからエバーグレーズまで全サイズを使いました。
辺戸岬
二日目は残念ながらウネリと風が強すぎて出船できず。仕方なく沖縄本島最北端の辺戸岬へ。その周辺でミーバイと遊ぶことにしました。
本当ならば6番ロッドあたりで楽しんで方が面白いのだけれど、念の為持ってきたもらった最低番手は皆さん8番ロッド。クレージーチャーリーで遊ぶリーフでのフィッシング。
リーフのフライフィッシング
20代前半の若者も参加しているけれど、平均すると50歳以上のオジサン達の集団9名。少し早めの夏休み気分の三日間。今回のツアーも『フリーライドアングラーズ』さんにお願いしてのツアーでした。こんな遊びは5月〜10ぐらいまで楽しめます。色々なプランを考えてくれますよ。皆さんもいかが?

チュイ ンカイ カリーサビラ

タイトルは面白いサイトを見つけたので、変換させてみたらこうなりました。沖縄は島によって方言が異なるので、これが沖縄共通語とはならないので、通じるのかどうか・・。

遡ること8年前。それまでは毎年のように沖縄の金武へマグロツアーに行っていたハーミットですが、その年の春と秋のマグロツアーで立て続けに台風に遭遇。全く船が出せずに泡盛の酒盛りツアーになった事で、沖縄の釣りは今までなかったことの様に時が過ぎ去りました。

今回はその過去のツアーに毎回参加されていた方が「そろそろ行きましょうよ。」の一言で再企画。8年ぶりの沖縄上陸です。この8年間で変わったのは金武にバイパスが通ったことだけで、それ以外は何ら変わらぬ船長と沖縄の景色にひと安心。

このツアーを企画するに当たっていつもフリーライドアングラーズ(大阪にある旅行代理店)に全部お願いしています。船はチャーターなので、皆さんが行きたくなった場合は人数を5-7名ほど集める必要がありますが、二泊三日の旅行費用(航空券・宿・レンタカー・船代)はおよそ一人8-10万円(季節と人数で変動)くらいで楽しめます。現地でかかる費用は食費とガソリン、チャム代で合計2万円もあれば足りますので、ご興味のある方は、フリーライドアングラーズさんにお尋ねください。

今回の二日間は天候に恵まれた2日間。サイズ的には恵まれなかったけれど、沢山釣れたので楽しい時間を過ごせた三日間でした。今後もご要望があればまた企画しますデス。参加された8名のお客様、お疲れ様でした。

現地に着いたらまず、オリオンビールで乾杯。今回は最初の一泊は那覇泊まりだったので、金武の泡盛、『龍ゴールド』を飲んでいません。そして今回は呑助が少なかったので、今までで一番アルコールが入らなかったツアーでした。
釣り方は、沖にある水中パヤオ周りでの釣り。パヤオが水中のとても深いところにあるので目標物はありません。その海の点をGPSで探し、潮の向きと風を利用して船長がドテラ流し(船体に波を受けて横向きになり風の力で流す)をします。その周辺にチャム(コマセ)であるキビナゴを少し撒くと、魚が浮いてくるので、フライフィッシングでも楽しめるのです。
一度魚が浮き始めると、全員のロッドがしなります。こうなると私は釣りをしている場合ではないので、ランディングマンと化します。
ビンが長く目が大きいのでメバチかな?とも思いましたが、多分キハダマグロです。
日差しが強く全員サンゲイターをしているので、誰が誰だかわからない状態。怪しい集団ですね。
これがキビナゴ。一箱¥2,000します。1日にだいたい2-3箱使うのですが、撒き過ぎると餌慣れして釣れません。なので、今回は少なめのチャム(寄せエサ)撒きにし、ラインを沈めて早引きの釣り方中心で楽しみました。
船から上がると僕らのロッジまで軽トラで荷物を搬送。宿泊先は歩いて5分くらい。
ロッジというか、バンガローというか、なんて言ったら良いのでしょう?一階がリビングで2階が寝室。1棟4人部屋。グッパーで二組に分けました。
用意されたタックルは10〜17番。皆様のハーミットへの貢献度がこれでわかります(笑)。やっぱりティボーとウインストン、スコット、Gルーミスの使用率が高いのです。毎度ありがとうございます。
変わったところでレインボーランナー(ツムブリ)なんかも釣れます。今回はシイラは全くいませんでした。大物との遭遇は少なかったなぁ。
超格好イイでしょ。2018年の限定カラーです。
ウインストンロッドとティボーが唸ります。沖縄の海へ来るとこの反転音が聞くことができるのが嬉しい私。
2日目はかつをがよく釣れました。帰る日は魚を持って帰ることができるので、かつをくんは発泡クーラーへ入れて皆の家路につきました。
途中、掛けたキメジにクロカワカジキが喰いついてきたので、慌ててルアータックルを持ってきた人がチャレンジ。残念ながらチェイスはなし。
最終日は帰りの時間を利用して、船長がかつをのタタキを振舞う図。超美味しい!!
いつもお世話になっている与那城船長の船は南野丸。私と同い年の船長なので、何でこの名前になったかは、世代の人はわかるかも?