Woolly Bugger / ウーリーバガーを巻いてみる

早い年は2月下旬ぐらいからマルタさんが遡上していた事があるから、そろそろチェックしておかないとね、という気持ちで昨日はA川散策。でもまだ早かったようなので、仕方なくパン鯉(パンを撒いてパンフライで釣るというややこしい釣りです)をすることに。ところがどっこい、パンを一斤撒いても浮かなんだ、ガックシ・・。仕方なくニンフをゴロゴロしてサイトニンフングでようやく食わせた感じです。そしてふと気がつけば私のボックスはどのボックスもヤバイくらいにスッカスカ。取り急ぎすぐに釣りへ行くものから巻かないとね。

ということで、ウーリーバガーです。このフライは湖では無敵。そして本流筋の釣りで使える万能で、ついでに管釣りでも大物キラーと言えます。持ってないという人はいないでしょ? このウーリーバガーですが、まき方はもちろん人それぞれ。ハックルをテール側からアイに向かって巻く人。そして今回はその反対のアイ側からテールに向かって巻く巻き方をご紹介です。ウェットフライを巻く人ならばわかりきったことですが、初心者のための解説ですので、知っている人はサラッと流してくださいな(写真の数が多いです)。

ウーリーバガーのタイイング
今回のフックはがまかつ S11-4Lウーリーバガーは長いシャンクでヘビーワイヤーのフックに巻きます。ウェイトはNO,3を4.5cm(カード巻きの端から端まで)を巻きました。瞬着を一滴垂らすとレッドワイヤーは固定されます。
ウーリーバガーのタイイング
私はマラブーの絡みどめにアイスウイングを入れてます。今回のカラーはベイトフィッシュミックス。10〜15本くらいなか?テールしたとして、ベンド側に巻きとめます。
ウーリーバガーのタイイング
テールとなるマラブーの量はお好み次第。長さはシャンクの1.5倍ぐらいが理想でしょうか。こうしてテールのとめ位置に添えて、イメージします。
ウーリーバガーのタイイング
長さが決まったらテールの巻とめ位置で左手から右手に持ち替えます。そしてスレッドで4-5回転で巻きとめましょう。
ウーリーバガーのタイイング
前に余ったマテリアルの余りはレッドワイヤーの終わり部分でカット。そしてその余りをレッドワイヤーの所までスレッドで綺麗に巻きならします。こうすることで、テール位置からアイ近くまでのボディがボコボコにならぬように、だいたい平らにしておきます。
ウーリーバガーのタイイング
スレッドはテールのとめ位置に戻り、まずはコパーワイヤーを巻きとめます。
ウーリーバガーのタイイング
同じ位置のシャンク上に、今度はシェニールを巻きとめます。説明が遅れてましたが、ウーリーバガーの基本色はブラック。背景も黒で分かりにくくて申し訳ないです。ですが、このカラーが一番釣れるんですヨ。
ウーリーバガーのタイイング
まずはシェニールを巻くのですが、最初の1巻目だけ、テールの下側をくぐらせます(マラブーが上へ少し持ち上がり動きが出ます)。そして2週目にコパーワイヤーを挟み込み前側(自分に近い方)へ出しておきます。それ以降はボディがボコボコにならないように、塩梅を見ながらアイ側へ巻き進めます。
ウーリーバガーのタイイング
アイのすぐ前まで巻いたらスレッドで巻きとめます。スローシャッターで撮っていたので、スレッドが写ってませんが、スレッドで巻きとめてぶら下がっている図。
ウーリーバガーのタイイング
この位置にボディハックルを巻きとめます。写真はメッツのヘンサドルハックルのナチュラルブラック。染めでないブラックは黒光りしているので私の好きなカラー。
ウーリーバガーのタイイング
ハックルが引っ張っても抜けないように5-6回転で強く巻きとめ、その先端をハックルプライヤー で摘みます。
ウーリーバガーのタイイング
ハックルの表が向いた状態で左手で先端を持ち、右手でハサミを閉じた状態で持ってください。そしてハックルの内側に巻き込まれる方(先端を上に見て右側)の根元をハサミの先で下へ向かって擦ってください。こうすることで、ハックルが内側に折れて、巻きやすくなります。かつてはダブリングというテクニックで先に下処理をしてましたが、最近はこの方が早いのでこの方法を使ってます。
ウーリーバガーのタイイング
写真では分かりにくいかもしれませんが、右半分だけ若干内向きになっています。やり方に少しコツがいりますが、覚えると簡単です。このハックルを右回転(手前から後ろへ向かって巻く)でテールに向かって巻いていきます。
ウーリーバガーのタイイング
螺旋状に最後まで巻いた状態。左手はこの状態で手を離さず、右手にコパーワイヤーを持ち、今度はその上をコパーワイヤーを右回転でテールからアイに向かって巻いていきます。すると、今巻いたハックルに螺旋状に巻かれていくので、コパーワイヤーによって巻きとめられていきます。
ウーリーバガーのタイイング
先端はだいたいこのいちでコパーワイヤーに巻きとめられるようにしましょう。コパーワイヤーはアイに向かって螺旋状に進みますが、この時にコパーワイヤーを揺すりながらアイへ巻き進めるのがコツです。
ウーリーバガーのタイイング
コパーワイヤーを揺すりながら巻くことで、ハックルを巻き込むことなく、その軸だけを巻き止めてアイへ巻き進む感じになります。
ウーリーバガーのタイイング
アイの所まで巻き進めたら、スレッドでコパーワイアーを巻き止めます。
ウーリーバガーのタイイング
最後にウィップフィニッシャーを使って巻き止め、スレッドをカットしてヘッドセメント を垂らして終了です。
ウーリーバガーのタイイング
ヘンサドルハックルで巻くとファイバーが太いですが、しなやかで動きが良いのが特徴です。こうして写真を撮るとナチュラルブラックは少しグレーっぽく見えますが、表面には黒光りの艶があります。
ウーリーバガーのタイイング
コックサドルのダイドで巻くとこんな感じ。一般的に売られているのはこっちのバージョンですね。どちらもよく釣れますが、私はヘンサドルハックルで巻くのが好きです。ただし、ヘンハックルサドルは長さがギリギリなので、安いハックルでは長さが足りず巻けませんので、メッツかホワイティングでないと巻けないと思います。
ウーリーバガーのタイイング
ちなみにコイさんはオリーブのマラブーで釣りましたが、ウーリバガー(オリーブ)でも釣れますヨ。カラーとサイズを変えればかなり万能なフライですので、皆さんも巻いてみてください。あ、ちなみに私の本栖湖レインボーの記録魚は黒のウーリバガーで仕留めました。