モヤっと、ヌルっと

気がつけば3月はもう今日でおしまい。昨年同様に3月はコレといった釣りの話は書けず、さらにイベントは昨年以上に減る傾向で、私の気持ちはモヤっとしたまま時が過ぎて行きます。時間が取れずフライは昨年のもち玉のまま釣りへは出掛けてみるものの、魚を探す鼻(勘どころ)は効かずパッとしません、というか本流はオデコ続きという有様。

そんな調子なので昨日の話も大した内容は無いのです。

前日の雨がひどかったため本流の水位はまだ高めなので、まずは上流でチョコチョコっと魚を釣ろうと考えた。自分の勘所で予想した場所へ行ってみると、水位が高く上流へ渡渉できない状態。仕方なくそこを諦め目先を変えて別の川へ。初めて入るその場所は水位はプラス20センチ程で水温は低めだったけれど、なんとか釣りができる感じ。しかし時間が勿体無いからいい加減に入ったら本流を見失い藪の中で釣りをしている状態(笑) よって何もナッシング。

あ〜ぁ、今日も何にもなさそう。そんな気持ちで何か良い案はないかと模索していたら、本流の水位がだいぶ下がり始め好みの深さになっていた。こりゃダメ元で本流だなと、下流へ60キロも移動したのでございます。

して、そのポイントへ。

良さげなポイントを見つけて少し上流からダウンクロスの釣り。手前から探り距離を伸ばし切ったところで降りながら釣るスタイル。ランが長いのでワンキャスト、4ステップダウン(4歩下流に降って投げ直す繰り返し)で、200mほど降るつもりでいた。

「あの石頭、あのヨレ、俺だったら絶対あそこで食っちゃうな。」
もうライブ配信のせいでそんな独り言が板につきました。

左頬に風を受ける左岸の釣りで、ラインがビシッと対岸へ伸びていく。水量が多いので上流側へメンディングして狙いの沈み石頭でスイングを開始。

「あ〜喰っちゃうね俺が魚だったら、ここでガツンでしょ。」
するとヌルッと何かがアタった。

それは・・・、

北関東の川
2番目に入った良さげな川。今考えてみれば上流すぎて桜はまだ硬いつぼみのままでした。あとひと月もすれば、ライズが沢山あるんだろうなぁ。
渓流で悲惨な藪漕ぎ
その2番目の川で本筋の流れを見失い、一体私は何をしているのかという状態(深い場所が点在)。葦原が酷過ぎて前に進めませんが、こんな場所は稚魚を守るビオトープなんでしょうね。
本流の渓流魚
そして本流へ移りヌルッとした変なアタリで掛かったのはコヤツ。フライはボックス順列で言うと14番機あたりのフィッシュファインダー的な役目の不出来なダンケルド6番。コヤツは歯がしっかりしていて、なんか鱗がギラギラじゃあ〜りませんか。
シマノ アスキス 12ft6inch・5wt
ロッドはアスキスの12フィート6インチ5番。マイクロスペイで釣っていたらもっと楽しめただろうに。しかしながら久しぶりに掛けた後に魚が登りました。さすが遡上魚と言いたいけれど、なんか怪しい。
試験放流の個体
ありゃ油ビレがありません、放流ものの証拠デス。昨年の禁漁間際に入れ喰いを味わったサクラマスの稚魚が育ったとしたら大き過ぎのサイズ。しかし、海から遡上したとしたらサイズが中途半端だし戻りヤマメでもありません。明らかに昨今の試験放流であるサッちゃんですね。ヤマメだったら余裕の尺オーバーなので小躍りしてたでしょう。放流ものとはいえサッちゃんですが、2尺ヤマメには程遠いので気分はなんともかんとも・・・。
マダラカゲロウ
ちなみに釣ったのは水温が暖まった13時位でしたが、そのころは水面にヒゲナガが走り、コイツは顔にアタックしてきました。オオヤマカワゲラが飛び回る季節までもう少しです。
試験放流の個体
ひとしきり眺めた後にそっとリリース。試験放流とはいえ、このサイズだったら6月には40センチを軽く超えてくれるでしょうから、少し楽しみでもあります。
試験放流の個体
なるべく大きく見えそうな写真を選って載せたけれど、大きく見えますか?(笑)まだ水面を割ってライズする雑魚たちもいないので、本格的なシーズンまであと3週間といった所でしょうか。今年は後半に本流を攻めて、一回り大きいサイズを狙ってみようかと思います。釣れるかなぁ?

今年の芦ノ湖

ハーミットのブログは管理人の抜粋された釣行記録でもあるので、同じ3月を遡って比べる時にはタイムマシンの様に感じるのです。もっともお店が始まった24年前はパソコン通信の時代だったので、インターネットが普及したのはその翌年ぐらいだったかな。なのでハーミットのホームページ(以前は世捨て人倶楽部)は過去を消していないために22年ほど前まで遡る事ができます。その過去と今を比べると何も変わっていないようで、私の容姿は20万キロ制覇した相棒パジェロと同様にくたびれてきました(笑)

このブログで遡れるのは2016年の2月まで。それ以前はTwitterで、さらに前はHPに直接釣行記を書いたり、伝言板で暗号のように釣り場の話をしてましたね、覚えている人いますか? そしてこの3月中旬といえば芦ノ湖なのですが、最初の投稿は2017年の3月25日。水温の変化やワカサギの接岸状況などは年によって異なりますが、この4年間は特に大きな変化は無いと思います。私の芦ノ湖通いは本栖湖同様に40年以上続いてまから、板についてきたかな?

昨日の芦ノ湖はこんな感じ。

水温は9度前後で水位してますが前日の雨で少し下がった様子。水位は低めでウェーディング出来る部分が多いので人出がありました。今年は魚のサイズが大きめと聞いてましたが、確かに一回り大きい感じ。しかしながらそのせいもあってか数釣りをしている人はおらず、皆さんの釣果は餌釣りを含めて制限日数まで釣果を伸ばしている方はいません。なので根性の世界、すなわち漢引き(ひたすらリトリーブ)です。

魚のタナは5〜7m前後で水深6〜8m位。反応が弱くキャスト後のフリーフォール時の反応が多いので、ラインは弛めずに張った状態でカウントする事をオススメします。伴うリトリーブあまり早くせずに、50センチぐらいをゆっくりめのテンポで引くと良いと思います。

釣れている場所は現在は湖尻のキャンプ場から早川水門のあたり。成蹊と元箱根湾、大島周辺でしょうか。寒かったせいもあり、ドラワカの方は不発でした。

ワカサギの接岸状況は「早め」と言われていますが、私の感覚では例年通り。なので4月1週目〜3週目までが良く、その中で良い日に当たるかどうかでしょう。気がつけば都内の桜は満開宣言。寒さで震えていた季節はもう過去の出来事。緊急事態宣言は開けましたので、皆さんもウィルス対策を万全に、地方経済の為に色々な釣り場へお出かけください。きっと良いことがありますよ。

芦ノ湖の海賊船
今回の釣りでは写真をほぼ撮っていません。のんびりと浮かぶ海賊船ですが、相変わらず観光客の姿はとても少なく、船上に手を振る観光客の姿はなし。私は毎回うえ乃ボートさんを利用していますが、地域のためにコンビニ飯など食べずに昼食は是非うえ乃さんでのんびりとお過ごしください。おすすめはお蕎麦とカツ丼です(昨日はワカサギのフライを食べました)。
芦ノ湖の釣果
イケスの中にいっぱいお魚が泳いでいるように見えるでしょ?ですがいつもと違って数はとっても少ないんです。ただしサイズはゴーマル以上が多いのですよ。フライは先だってのライブ配信で巻いたウーリーバガーの8番。キャンプ場前水深7m付近なので、岸からおよそ100m〜150m付近(岸から遠投されるルアーが届かない距離ぐらい)。もちろんローボートでも行ける距離で釣れているのはその周辺だけなのでボートがトローリングを含めてその辺が一番多かったです。
芦ノ湖のレインボー
一番大きいロクマルオーバーですが後で写真を撮ればいいかな、と思いいい加減に撮っていたら、お魚の顔が切れた写真しかない始末(笑)、まぁいいか。写真よりも私は心に残る思い出ができれば十分です。

 

サクラサク(都心近郊の桜咲く頃のフライフィッシング)

卒業式のシーズンはもう終わったのかな? そんな事に気づけないのはきっとCOVID-19のせい。学生とサラリーマンの街であるここ水道橋西口というフレーズは、もう過去のもの。卒業する学生が歩く事はなくサラリーマンはテレワークになり、今はすっかり寂れた都会へとなりました。あぁ、相変わらずネガティブモードで困ります。

気持ちの切り替えができないままズルズルと時が過ぎてしまい、気がつけばハーミット横の枝垂れ桜も満開を過ぎてしまう始末。イカンイカン、いつまでも引きずっていては、釣れる魚も釣れぬ。という事で本日出勤前に遡上魚を狙いに行ってきました。

釣れたかって?もちろんですよ、皆さん。しかし、この言葉の裏には偵察という3回のオデコがあった事は内緒です。そして本命のさっちゃん(サイナンボウではありません)ではなく、近所の癒しの遡上魚マルちゃんだと言うことはサムネールで分かってしまいます。

あぁ、なんか書いてても調子でないな。今の私はお魚に例えると酸欠状態。もっと野外で風を受けて日光浴させないと弱っちゃうんです。来週からはきっと元気になりますので、今しばらくお待ちを。

では本日の様子は以下の通り。

マルタの遡上
昨年もそうだったけれど、今年も遡上量は少ないかもしれません。ですが平均サイズは大きめで、鯉よりも大きいロクマルアップもかなりいます。ちなみにマルタくんをまだ釣った事がない方に向けて、タックルは以下の通り。ロッド:8.6〜9フィート5〜6番・リーダー7.5ft 3X・ティペット3X 30cm・フライ:8〜10番
元気よく跳ねるマルタウグイ
使うフライはマラブーニンフで、管釣り用サイズよりも一回り大きいのが良いでしょう。本日のアタリカラーはオレンジとパープル。同じオレンジでもグローバグは喰わず、マラブーフライへの反応の方が格段に良いです。棚をキープしてフライを流したいので、インディケーターはあったほうが良いでしょう。
マルタウグイ2021年
マラブーフライはビーズヘッドニンフでウェイトはあまり重くない方が根掛かりが少なくて良いです。スレ掛かりが多いという方は多分沈め過ぎ。深さと流れのスピードを読んで、底よりも少しだけ上を引くようにすれば管釣りのような明確なアタリが得られます(フライのサイズやカラーが合っていれば)。
マルタウグイの尻尾
マルタウグイは遡上魚なので、川を歩いてその群れを探す必要があります。釣れる時間は夜明け〜太陽があまり高くならない時間帯まで。今日は曇りだったので、比較的釣りやすい時間が続いたと思います。
鮫肌のマルタウグイ
本日も多くの釣り人が出ておりましたが、皆さんよく釣れてました。釣期はあと2〜3週間は続きますので、海から遡上する天然魚を楽しみたい方は近くの綺麗な河川へお出かけください。管釣りのヒレ丸くんとは違う重々しくてワイルドな引きが楽しめる筈です。
関東の桜の状況
サクラサク、関東の陽気は今こんな状態。そして私は解禁からずっと本流でダブハンの練習という名の下の近所の河川でさっちゃんを狙っていますが、先だって2投目で掛かりました(戻りヤマメです)が、久しぶりのアタリで慌ててしまい、思わずラインを握しめたので口切れにてバレました。直後の跳ねたお姿をしかと見ましたが、悔やんでも後の祭り。私の心(ハート)はサクラチル・・・。

リズムが狂う(オデコ続きのフライフィッシング)

ハーミットブログはすっかり忘れ去られたかの様に2月の更新は一回のみ。もっともタイイングをライブ配信にしたことで、ネタが減ったのが一つの理由ですが、緊急事態宣言のおかげで巣ごもりが板についてしまいました。皆とお酒を飲んでワイワイやりたいですが、飲み会はもう一年以上行ってません。

実はここしばらく全然釣りへ行っていない訳ではなく、モチベーションを削がれた為にすっかり釣りのリズムが崩れてオデコ続きなのでネタがありません。海へ行ったり管釣り行ったり、マルタを探したりして、私の場合お店のオープン前や閉店後にも行くので、2月釣行回数はなんだかんだで8日間だったりして。この8日間で釣れた魚は管釣りのレインボーのみ(笑)

そして2月は個人のキャスティングスクールの申し込みも多く、生徒さんには「キャスティングはリズムです。」なんて言っているのですが、そんな私が釣りのリズムを崩してしまい、ダメダメ人間に。どうやら釣れない病を発症したみたいですが、誰かその症状を改善する手立てを知りませんか?

季節はもう3月。各地は一般解禁しましたね。
そんな私は3月に入って何をしているかは、ご想像にお任せします。

今週末は解禁後最初の土日。釣りは密集を嫌うスポーツですので、皆さんはいつも通り周りとの接触を避けて、各地の釣り場で渓流釣りをお楽しみください。
皆さんの釣り場での笑顔を想像しながらお仕事ガンバリマス。

キャスティングレッスンの風景
普段はダブルハンドのキャスティングを教えることはないのですが、いろいろ事情があってダブハンの個人スクールを受けて練習会。ダブルハンドの場合水辺でウェーディングできる場所を探すのが大変なのです。
そしてシングルハンドのキャスティングスクールも相変わらず一昨年の台風19号による被害を受けた橋脚工事が終わらず、練習できる場所がありません。なので、今後のキャス練はペンディングになってしまいました。
そんな感じで2月に手に入れたセントリックのC904/4の出番は2回だけで、それも2回とも朝霞ガーデンでゴザイマス。このまま朝霞専用ロッドにしちゃう?
マルタの釣りは歩いて歩き抜く。
そんな最中に空いている日はお散歩がてらにマルタを散策。土手を何キロも歩いて見つけたマルタ。日中は喰いが悪かったので翌朝出直すと、その群れはどこにも見当たらず。その前後2キロほどを歩いて探しましたが見つからずにタコりました。
解禁のヤマメ
あれ、なんでヤマメの写真? そう昨日は解禁直後なのでなるべく一番近い川で人目を避けて釣りをしてきました。もちろん家を出てから帰るまでコンビニにも寄らずの非接触。そう書いてもやんや言う人がいるのでしょうね。
解禁のヤマメ
午後は大荒れの予報だったので午前中勝負。見つけたライズは多数だったけれど、意外に渋くて22番のミッジピューパ中心。そして昨日、「久々にピュアの3番を使ったけれど、久しぶりだと硬く感じるなぁ。」なんて思ってましたが、写真を見るとエアの864/4に3番を通してたのですね。どうりでキャスティングのリズムがおかしい筈です(笑)今日まで気づかなかった自分に反省。
寒々しい木々
丁度お昼には空気が変わり、これ以上やるとヤバそうだったので納竿。ティペット9Xにフックは22〜24番のピューパとスピナーのみで丁度ツ抜けで終了しキリが良かったです。仰げば木々はまだまだ寒々しいお姿で、本当の春はこれからの様ですね。