利根川でスイングボーイズになってみた

本当は千葉南房にてサーフキャスティングをする予定だったのですが、予報をみたら館山は暴風雨。風は台風並みときたもんです、こりゃ駄目だわ。仕方なく釣行前夜に急遽ギリギリで決めたのは、「ウォーターボーイズ」ならぬ、「スイングボーイズ」をする事に。

「スイングボーイズ」とは、映画「スイングガールズ」のようにジャズを演奏するビッグバンドではありません。ダブルハンドの釣りをしている方ならもうお気づきですね。フライフィッシングで言う「スイング」とは中本流でウェットフライを川幅に横切らせて(スイング)トラウト類を狙う釣りの事です。丁度今発売されているフライフィッシャーフライの雑誌はどちらもスイングネタの記事が載ってますので、掘り下げてみたい方はそちらを見てください。

この時期に私がいつも出かけるC&Rといえば阪東東子持漁協の吾妻川でハコスチなのですが、今季はC&Rが無くなりましたのでなんとなく行く気が失せてしまい、今回は利根川のC&Rへ。基本同じ水系で吾妻川よりも少し下流部に当たる場所です。群馬県の中心ということもあり、平日でも多くのスイングボーイズがいらっしゃっており、僕ら以外でも10名以上はいたかな。

私の連れはフライフィッシングリハビリ中なので、スペイキャストなんてまだ流行っていない時の世代。35年前のカプラス・ブラックレンジャー(10ft・6wt)を使って最初は投げてました。もちろんそれでも釣れるのですが、手返しが悪いので、途中から私のアスキスを貸してダブハン教室と相成りました。

映画「スイングガールズ」を思い出しながら、リズミカルにテンポ良くスイングしては2ステップダウン。アタリがあれば5ステップアップしてフライを交換。ポイントを休ませたら1ステップダウンで釣り降る。歩いて歩いて歩きまくり、忘れた頃にドスンと来るのがスイングの釣り。考えてみれば先だっての北海道でのイトウ狙いもスイング・ボーイズでしたね。

そして朝8時のオープンから終了の17時まで投げ続けた結果は・・・・。

今回の戒め:釣りの予定はセカンドプランの準備までしよう。そうでないと、その日が徒労に終わる可能性が高い

利根川冬季ニジマス釣り
写真の少なさと釣果は比例します。釣れると安心して写真を撮りまくるので、昨日の苦労がすぐにわかります。最初は入ってすぐにヒットしましたが、バーブレスフックゆえにすぐに外れてしまいました。悔しいので再度戻ってスイングすると、多少大きいサイズがヒット。でもジャンプで外れちゃいます。そんなことの繰り返し。
利根川の冬季釣り場
午前中は流しても流しても結果は出ず。なので一旦ウェーダーを脱いで食事に行き、再度14時からトライ。でも状況は同じでアタリはほとんどなく、掛かりが浅くすぐに外れちゃいます。フックを小さくすれば雑魚が釣れてしまうので、私はほとんど6番のウェットフライを投げてました。
冬季釣り場の釣り
そして夕方の時合いの最後の最後にようやく釣れたのはデッカイハコスチではなく、このおチビちゃん。ガッチリと6番のウェットを食い込んでます。C&Rの釣りだから魚を値段に換算してはいけないけれど、¥3,000を払ってリリースできたのがこの一匹です、トホホ・・・。
冬季釣り場の釣り
そしてスペイでのダブハン初挑戦の彼も最後の最後にヒット!って手繰り寄せたら、立派なグイウー様でした。でもちゃんとフライを流せている証拠なので、掛かってくれたことに感謝。今回は雨による変化(増水はほとんどありませんでしたが)の為に状況がよくなかったのかもしれませんね。この釣り場は年券を持っている人は半額になります。ダブハンを振り回してたまに魚が掛かればOK的な方にはお勧め。釣果を出すにはルースニングの方が良さそうですが、スイングボーイズが多いので、ポイントが限られる事でしょう。