金精峠を駆け上るルート120はフルーツ狩りロード(大尻沼)

今回は一緒に行くお客様のリクエストで大尻沼へ行きましたが、こんなタイトルを付けておいてなんですが、フルーツの写真は一切出てきませんので悪しからず。

群馬県の沼田から目指す金精峠、あるいは日光いろは坂を駆け上り金精峠までの間はフライフィッシングロードといっても過言ではないでしょう。群馬県側では片品川水系で渓流魚はもちろんのこと、数多くの管釣り、大尻沼、丸沼、菅沼がフライフィールド。栃木県側では、大谷川からいろは坂を登り切れば中禅寺湖、湯川、湯の湖と、何も川も湖も楽しめる地域なんです。

ともあれ季節は9月だというのに毎日が30℃超えで、川の水温は高止まりのままの為に現在の釣れるフィールドの選択肢から大尻沼のおかわりと相成りました。目指す大尻沼は沼田インターを降りてルート120を進むのですが、道すがらは訪れた方ならご周知の通りその道路側にはたくさんの果物園があり季節に応じ収穫された果物が露店に並んでいます。ちなみに大尻沼のスタートは6月なので、その頃はさくらんぼ狩り。7月の後半になればブルーベリーやとうもろこし(果物ではありませんが)が並び、8月後半にもなると桃が並び始めるのです。やがてブドウが始まり、9月に入ったので僕らは梨狩りといきたいところですが、梨を食べたくて釣りを少しだけ早めに切り上げ、道の駅を目指すのでした。

さて、肝心の釣りの方ですが、丸沼周辺は日中は25〜6℃でピーカンで、私は日焼け止めサンゲイターを忘れてしまい、見事に日焼けになる始末。水温はやや高めでお魚の浮きはこれからといった感じ。しかし、前回見かけなかった35〜40センチ台が多くいたので、ドライフライでの数釣りは楽しめるので、今月後半からが秋シーズンに突入となるでしょう。そうそうカメムシはまだ飛来してないので、これからがドライ本番。これを見て出掛ける皆さんはモホークとフォームカメムシ、それに少しのテレストリアルを持って出かけてはいかが? そして帰りのお土産は果肉たっぷりの梨とりんごが待っています。

お暇な方は以下の昨日の様子をご覧くださいまし。

丸沼
大尻沼の釣りは前日までに日光丸沼の環湖荘に電話予約を入れる必要がある。ちなみに丸沼の標高は1,430mで、大尻沼はこのすぐ下にあるので、ほぼ同じ標高。野反湖が1,513mなのでこちらもシーズンは今がベストシーズン。因みに大尻沼は隔年オープンで、来年は丸沼の上にある菅沼の年(標高1,713m)
大尻沼
入漁料とボート代のお支払いは7時半からで、大尻沼は朝8時から17時まで釣行が可能。お金を支払ったら、下流部に戻り丸沼高原第二駐車場に車を停めて、大尻沼へ向かう。歩いて5分程度かな。ライフジャケットを持っていない方は、入漁料お支払い時にその旨伝えてライフジャケットを借りましょう。
大尻沼
当日は平日だというのに7人の釣り人(船は1日20艇限定)と少し多め。ゆっくりスタートした僕らは、その半分の人はすでに出られていたので、最初は出船場所中心に魚の姿を探しました。
レインボートラウト
放流があったのか前回見かけなかった35〜40センチ台が元気よく泳ぎ回っていたので、最初はそのサイズのレインボートラウトに遊んで頂きました。
セッション905//4
今回は購入したセッションの9フィート5番の初卸し。色々なレンジのキャスティングを楽しみながら、ロッドのアクションを確認。ラディアンに比べるとややセントリックよりのアクションで、セントリックと比べればそれほどパリッとはしていないので、私には好みのアクション。
レインボートラウト
時間の経過と共に居つきの50〜60センチ台も動き始め、モホークで次々と仕留めていきます。と言いたいところですが、ヒットこそ次々と掛けるのですが年々賢くなるマス達はヒット後にすぐに葦に絡んでいく個体が多いんです。そしてその葦にレインボートラウト自身がフライを擦り付けてフックを外していくので、ヒットしてもその半分もキャッチできません。(C&Rの為にネット内で撮影するので、魚が大きすぎてはみ出てしまう個体もあり写真に収まらず、さらに暴れてすぐに逃げ出すのでロクな写真がないの図)
大尻沼
ど日中に時期を間違えたツクツクホーシが1匹だけ鳴いてましたが、それ以外は風が穏やかだったので無音の世界。太陽の降り注ぐ音が聞こえてきそうなくらい無音です。
レインボートラウト
掛けてもバラしてしまう個体が多いので色々と考えた結果、ティペット部分を葦に絡ませさせない為に掛けたら一旦走らせる事で、葦とフライラインが触れてパラパラと外れて行く事がわかりました。なので強引な寄せをしない事でレインボートラウトの葦外しの術にハマらず、キャッチ率が上がり始めました。
大尻沼
因みに今回のやらかしは、フライボックスをカメムシボックスしか持って行かなかったこと。なのでフライの使用範囲が狭い為に、試したいフライはここにあらず。なのでスレた個体は遠投してボートとの距離を取ることで、ヒットに持ち込めました。最後の方は面白がってフライラインを全部キャストしてバッキングラインとの継ぎ目を持ち大アワセをして遊んでいたのですが、さすがエアフロはラインの伸びがほとんどないのでフッキングするのですな。掛けた時からバッキングラインという状態で遊んでみましたが、魚のサイズが50センチ程度だと、ラインの重さとその抵抗でバッキングラインを出していく力がほとんどないんですね。
レインボートラウト
水面に落ちている虫たちをみましたが、現在は白い蛾と見慣れないテレストリアル(アリを巨大化した感じ?)。樹木は少しだけ黄色になり始め、落ち葉が固まるとその隙間に虫を探すレインボーが見えます。それが一番やる気のあるレインボーなので、狙い撃ちしましょう。
レインボートラウト
ドライへの反応が良かったのは10時半〜12時半くらい。午後の後半は風が無さすぎて釣りづらい状況が続き数は伸びませんでしたが、合計8本の釣果。取れなかった魚は数知れず。そして3Xをぶっちぎっていった強者は3本いました。ドライフライのサイトフィッシングって最高!