急激な温度変化についていけず、身震いが止まらなかった本栖湖

温暖化の影響なのか最近はそんな日は滅多にないのだけれど、その昔はリールが凍って巻けないとか、外に出しておいたビールが凍って飲めないなんて普通にあった本栖湖。まぁそれは1〜2月の話ですが、11月でもこんなに寒いのかと思ったのが先日の火曜日のこと。でも外気温計は1℃なので、そんなに寒くない筈なのですけれどね・・・

その前々日はキャスティングスクールの後に朝霞ガーデンで釣り会をやっていたのですが、その際は23〜4℃ほどでTシャツでもいられるくらいの暑さ。あまりの暑さにコーラを飲みながら釣りをするほどで、その様子はまるで9月頃の陽気。それだけ暑いと朝霞ガーデンのお魚の反応はイマイチなんですよね。

朝霞ガーデンの暑い日から中一日で気温差にして20数℃のところで釣りをしているのがどうも良くなかったみたい。そもそも予報は寒いというので身構えて背中にはカイロが2つ貼ってあり、下半身はアンダーウェアにGパン、そしてネオプレーンウェーダー。上半身は6枚重ねと、かなりの厚着で本栖湖へ向かったのです。しかしそんな様相なのに外気温計が指す1℃は嘘ではないかと思うほど手が痺れて凍え、湖から上がると吹き付ける北風に身震いするほとでした。人間ってものは急激に気温が下がると体が慣れていないので実際の温度以上に寒さを感じるのだな、ということを知った一日です。

そんな感じで朝は寒さを乗り切るために風裏を探し、午後は良さそうなポイントで投げ倒した12時間。マッキーと私にはこれが普通なんです・・。そんな本栖湖の最新事情を知りたい方は、以下をご覧くださいまし。

本栖湖
朝の気温は1℃で太陽が顔を出すまでは風がビュービューでホント寒かったです。今回の相棒はスコットのスイング1184/4とハーディのソブリン7/8。
本栖湖の紅葉
太陽が出た途端、風は止んで強張った体が少しずつ動くようになりました。が、魚っけは無く、テロ〜んとした水だと釣れそうな感じはしないんですよね。本栖湖は絶賛紅葉中で、キャスト後につい周りの景色を見回したりして。
本栖湖湖畔
秋は色々なものが実をつけていますが、これはなんでしょう?湖畔へ降りる樹木の隙間にありました。今回はマッキーと二人で本栖湖ポイントめぐり。過去に良かったポイントのその傾向と対策を教えながら巡りました。
本栖湖の紅葉
南岸の川尻側の紅葉はこんな感じ。現在満水でシングルハンドは幾分釣りにくい状況。お昼は湖仙荘でいただき、情報収集。最新の話だと持ち込まれたレイクトラウトの胃袋の中から、レイクトラウトが出てきたそうで、共喰いする例が出てきた様です。日本で合法的にレイクトラウトを楽しむのは中禅寺湖ですからその釣期は短いので、冬のレイクトラウト・フィッシングは皆さん手探り状態。しかしその生態(冬の行動)を知っている方は釣果を伸ばしている感じ。
レインボートラウト
とあるワンドでは50匹ほどのレインボーが見えたのですが全く喰わず。この日はスポーツセンター前で放流があったので、入れ喰いを楽しんでいた方が多数いましたが、それとは別の遠いワンドなのです。そして更に場所を移し午後の良い時間帯にライズ多数を発見。それを狙ってみたら放流もののレインボーでした。ま、オデコじゃないだけマシか・・・。
ヒメマス
更に別の場所でライズを繰り返す群れがあったので色々投げてみましたが、まったく喰わず。サイズも小さかったのでその正体を知るべくオレンジ&パートリッジ#12をキャストすると、ヒメマスがヒット。これがずっと水面を賑やかにしているのです。しかし、ヒメマスがレイクトラウトに喰われていなくなったと言っていたのに、今このサイズを放流したらレイクトラウトの餌となってしまうのでは?と心配です。
本栖湖のヒメマス
私もヒメマスのフライフィッシングを堪能しましたが、コイツだけを釣るのであれば、4番タックルで22番のミッジフィッシングを楽しんだ方が良いかも? です。そんな塩梅なので、現在本栖湖は至る所でお魚の反応があり、紅葉も楽しめて楽しく過ごせます。居つきの大物にはまだ少し水温が高い様ですが、大物爆釣のXデーは近い気がします。

思いを込めたフライにシーバスの心ここにあらずの片想い

この秋、私はすでに何回シーバス船で東京湾へ繰り出しているのでしょうか。ランカーは時に思わせぶりに大きなフライにチェイスしてきたり、私のフライを通り越して隣りの仲間にバイトしたり。お魚の心はいつも読み切ることはできません。しかしながら経験はたくさんあるので、それを元に新たなフライを巻くのが好きな私。フライは思い浮かんだ新しい発想を盛り込み、シーバスの餌となる今季のベイト(小魚)を見てサイズを決め、前回思い通りにならなかった部分に改良点を加えて新たなパターンを生み出すのです。

釣り人は暴走族ならぬ、妄想族。

釣りへ行く前にはすでにそのシチュエーションが頭の中で妄想され、イメージトレーニングはいつでも万全。創作された新しいフライは使う前からその一挙一動が瞼の裏にある妄想の世界でモンスターが釣られているので、ボートへ乗り込む時には自信満々でポジティブな気持ち。

「さっき(前便)までボイルがすごかったので、今日は大丈夫でしょう。」なんて言われた日には、我が心そこにあらず。一投入魂、フライに魂と愛を込めてポイントへ投げ込むのです。都会の明るさを教えてくれる夜空の曇天は、星空の瞬きと違い日没直後を思わせる明るさ。その下にはロリとした光沢のある暗い海があり、キャストされた大きなフライが海面に引き波を立てながら戻って来るのが見えた。一投、二投、何事もない。さらに投げ続けると、その運動量から汗が噴き出てくる。しかし夜の海は極めて静かなのである。釣れそうな予感からか何度も同じポイントへ船を戻す船長だが、結局私のフライはシーバスに気に入って貰えられずにチェイスすることさえなく、暗い海にただ小さな引き波を引き続けるだけであった。

その後オデコ逃れのための数釣りを目指すもボイルはほとんどなく、『前便まではすごかったのに。」という言葉とは裏腹に、僅か6〜7時間で海は一変し僕らは型を見るのも難儀した横浜の夜となってしまいました。

今年の私は妄想が現実となる事が何一つもなく、その想いはいつも片想いのまま。一つも身を結ばないという事は、私はお魚の気持ちがちっとも分かってない独りよがりな釣りをしているのでしょう。それはまるで片思いの恋愛と同じなんだなぁ、と感じた夜でした。

帰りの車中ではハマショーの『片想い』がヘビーローテーションで掛かっていた事は察しの通り。私の釣りは一体どこへ向かっているのでしょう?

タガメン7号機
秋のランカーシーバス狙いに使う私の大型フライは2系統。一つがビースティーチェンジャーというジョイントフライで少し沈むもの。こちらはタガメンというフローティングミノーで、現在のモデルはチューブ・ジョイントタイプ。大きさは18センチほど。軽くて投げやすく引き波がアピールするフライ。毎回、妄想の中では相当釣っているのですが・・。
横浜の海
夜空は街の明かりを反射し、夜全体を朧げな怪しい釣れそうな空間を醸し出す。
ヒラスズキ
今回の釣行は決して何もなかったわけではありません。良い時期なので現実が妄想を上回る事がなかったと言っておきます。写真は最近よく釣れるヒラフッコ。
シーバス
タンカー周りのボイルはたくさんあったのですが、追っているベイトが小さいのに加え、シーバスのサイズも小さかったです。
シーバス
今回は各自数本の釣果でシーバスクルージングは終了し不完全燃焼。そして昨日はキャスティングスクール後に朝霞ガーデンへ行ったのですが、私の心は管釣りでは満たされなくなってしまいました、ふぅ・・。私の気持ちはどこへ向かうべきなのでしょうか? 今年もあと1ヶ月余りですが、現在は宮崎遠征に向けて体力作り中でゴザイマス・・。

旧精進湖有料道路を駆け上がり午後の本栖湖を堪能す

「うぁ水が透明でとても綺麗。でも風が寒いね。」
なんて言った後、彼女は彼氏に抱きつくカップル。
私の後ろでイチャイチャしやがって! なんて羨ましい・・・。

しばらくすると中国の方々らしい集団が来て、
「イーガー ミーリー デ フー。ディアン チェン チー ハンラン。」
(グーグル翻訳で逆引きするとこんな感じで聞こえる)
何を言っているのやら・・。

そして今度は韓国のお方らしき人たち。
「ムォセィ チャブル ス イッセルカ?」
あ、私をそんなに見つめてもそう簡単には釣れませんよ。

そして溶岩隊にはこんな軽装で寒くないの?と言いたくなるヨーロッパ圏の人々。

富士五湖は現在紅葉真っ盛り。日本はどうしてこんな急激にグローバルで多国籍に溢れる国になってしまったのでしょう。ハーミットのある大塚はホテルがたくさんあるので歩いている方の半分は日本人じゃないし、本栖湖観光駐車場にいたっては日本語で喋っている人の方が少ないのではないかと思うくらい。富良野や妙高と同じようにまもなく日本の観光地は全て英語表記で一般言語は英語になり、ラーメン一杯の値段は3,000円に迫るのかもしれない。

そんな釣りに関係のない雑念を振り払うことが出来ず、色々な思考が巡りながらも一本の杭になろうと努力する『河は眠らない/開高 健』信者の私。釣り人は糸を垂れている時間は決して暇ではなく、15分も投げ続けて反応がなければ何が悪いのかと思いを巡らせるのである。糸を細くしてみる、フライを変えてみる、ポイントを少し変えてみる、引き方を変えてみる。一通りの事をやってもダメな時は、前述のように釣り以外の雑念が発動するか、懺悔する禅の世界へと引き込まれていくのである。

時間とは短いものだ。

この繰り返しを何度か行うと17時を伝える町のチャイム音が聞こえてくる。浩庵荘には漁火を思わせるランタンが灯り、竜ヶ岳の上を覆う雲の龍が本栖湖へ舞い降り始める。これが本栖湖終了の合図となる。私の竿に手応えあらず、無事オデコを迎えるのであった。

そんな昨日のお話は以下の通り。お暇な方はご覧ください。

精進湖
連日の釣りモードで睡眠時間が必要になり、今回は午後の本栖湖を目指しての出発。遅い時間帯なので渋滞は覚悟の上だったが、高速道路・大月IC付近の渋滞が全く動かないので、仕方なく甲府南へ廻り、旧精進湖有料道路を使う峠越え。久しぶりに精進湖をぐるりと見廻しました。
本栖湖
ここ数年は11月10〜20日前後に大きいサイズに巡り合っているので、今回は期待がもてるかも?と、いつもながらのポジティブシンキング。本栖湖周辺は落ち葉がドッサリですっかりで秋の装い。午後風はキツいのだけれど、太陽が竜ヶ岳の裾に落ちる頃には落ち着くのである。
本栖湖
午後のコアタイムは私の中では15〜17時。それまでの間は、今日の場所をどこにするかを決めるために湖を一周して見定めるのである。
入漁券
湖仙荘の情報では、今期ルアーの釣り人によって60本のレイクトラウトが持ち込まれたとのこと。取っても取っても減らないレイクトラウトはブラックバス繁栄期を思い出す。人の手によって輸入された外来種の末路は一体どうなるのであろうか。
バックワインダー
ウィンストンのマイクロスペイが入院中なので、今回はセクター908/4とバックワインダーのセット。ラインはインターミディエイト。
本栖湖
今回の釣行で20mほどのキャストできる位置で3度ボイルが起こった。僕らの作ったボイル3秒ルール(ボイルが起きたらそこへ3秒以内にキャストしたら高確率でヒットする)のうちにキャストできたのだけれど、今回は全くの無反応。波気がありすぎたのかなぁ・・。竜ヶ岳の上にある雲が徐々に龍のような形になり、やがて湖に降り立つ景色はイブニングのクライマックスと私は捉えている。
浩庵荘
17時のチャイムを聴く頃には浩庵荘にランタンの燈。まるで海上から熱海の灯りを見ているかの様。コロナ前とは打って変わって人だらけになってしまった本栖湖。せめて釣りをしている私をそっとしておいてくださいな。帰る車中では、1980年代後半に本栖湖へ通っていた際に後輩の車で流れていた、ユーミンの『リフレインが叫んでいる』がリフレインし続けているのでした。

ミッドナイトのシーバスフィッシングはフィッシングハイになる(シークロ)

ランカーシーバスのハイシーズンは現在進行中ですが、その週末予約は大体2ヶ月前には全て埋まっている状態。なので、最近はシーバススクールを開催するにしても週末を抑えられないので、スクールというよりはお客様の予約した船に乗せていただく日々が続いています。しかし予約をお客様任せにしたことで今度はお誘いが重複し、近々にお誘いを頂いた方はお断りする羽目になってしまいました。ですがそんな乗らなかった船の時に限ってランカーがイレグイだったなんて話を聞くので、私はとことん運が無いのだなぁと感じでいる今年のフライフィッシング。

今回「11/9の夜便のシーバスに行きませんか?」のお誘いに二つ返事で承諾したのはかなり前のこと。シーバスに関しては毎週のように出かける予定でフライもタックルも準備万端でいつでも出撃準備中だった筈。日程が近くなった頃に出船時間を確認すると、夜の23時とかなり遅い時間だと判明。そうなると終わるのが夜明けごろになるので、当日の仕事を考えると家に帰っても寝る時間が無いので店でシュラフ広げて雑魚寝かなぁ。いい歳こいてやっている事は学生時代と何ら変わらんのは、釣り人だけなのでしょうか。

普段は子供のように8〜10時間の睡眠時間を取る私にとっちゃ深夜便はかなりハードな睡眠スケジュール。なので急遽マッキー店長に日曜出勤をお願いして、私はシーバスから帰ってきたらガッツリ寝る予定にしました。さて、そんなランカーを求めて出向いたシーバスフィッシング。早速やらかしたことは現場へ着いてタックルを組み始めると、肝心のビックベイト用のスイッチロッドを忘れてきた事が判明・・。

ということで、今回は必然的にビックベイト無しになり、片手を忘れてきたような感覚での釣行となりました。お暇な方はどうぞその様子をご覧くださいまし。

本日の戒め:大物狙いは数打ちゃ当たる作戦よりも、計画的な行動を!

シーバス
ここのところ景気の良い話が多いシーバスのフライフィッシング。スイッチロッドを忘れてきた訳ですが、諦めの悪い私はとりあえず9フィート8番のロッドにスイッチロッドラインを入れて20センチ弱のフライを投げてみました。ですがロッドが折れそうなので直ぐにやめました😆
シーバス
なので今回はコノシロ絨毯を狙わずに各所の灯りの明暗部を攻めて、その中から少しでもサイズの良いのが取れればという期待を込めてのフライフィッシング。大物集結のコノシロ絨毯と違い、湾奥の明暗部は50センチ台が中心。昔だったらそれで充分楽しめたのですが、湧き上がる釣欲が満足させてくれません。
タンカー
サイズが良いシーバスは運河内の明暗よりも沖のタンカー周りの方が一回り大きいサイズ。風と潮が当たる面を考えながらシークロのリュウちゃん船長が吟味しながら良い場所を探り当てます。
シーバス
タンカーの隙間では70弱までのシーバスがお目見え。全体的に肥えているシーバスが多く、トルクのあるファイトが楽しめました。
シーバスフィッシング
隙間フェチのシーバス狙いは、係留されたタンカーとラバーバンパーの間を狙います。そのためキャスティングできるのは1名のみなので、交代制の釣り。
シーバス
隙間シーバスは沖のタンカー周りで掛かるサイズよりもさらに一回り大きく、そのトルクのある引きを存分に楽しみました。フライはEPミノーが中心。
シーバスフィッシング
普段ならばこんな時間まで起きていられない私ですが、飽きる事なく中型サイズ以上の数釣りができたので、全く寝ていないのにフィッシングハイになっている状態のまま夜明け前に終了。さて、このまま帰って爆睡することとしますか・・??
神奈川県の管釣り
何故に最後の写真が虹鱒?と思ったあなた、ハイそうです。そのまま帰らずにお客さんが某管釣りへ行くのを知っていたので、そのままそっちへ向かいました。不眠ですがフィッシングハイになった状態で、そのまま16時まで釣り続けたのでありました。私がどれだけ釣り馬鹿であるかがお分かりになりましたか😆

富士山を見ながら釣りをしたかったので山梨へ行った件(忍野フィッシングエリア)

春の解禁から7月あたりまでほぼ渓流中心で釣りまくっている私は、秋になると湖に管釣りとC&R、さらにシーバスに出かける釣り三昧の日々。一般的なフライフィッシャーマンは釣りは少しお休みにしてタイイングを愉しんでいる時期だと思うが、私はフライの持ち玉が少なさに四苦八苦している状態。釣りへ行くべきか、はたまたフライを巻くべきか、私には悩ましい問題であります。

そろそろ秋の湖シーズンに入ったので、管理人さんは本栖湖に行ったのでしょう?と思ったあなた、正解と言いたいところですが、今回はちと違います。先だって本栖湖ヒメマスシーズン前の試し釣りで不漁のため解禁断念というニュースが飛び込んできました。その原因はレイクトラウトの繁殖による食害という仮説で外来種のレイクトラウトを駆除するということで進んでいる訳ですが、ヒマメスは合法的に漁協が放したもの。そしてレイクトラウトは誰かが違法で放したもの。いずれも人によって放たれた元々そこに居ない魚たちなのですが、立場の違いでお魚の運命が変わるのがチト悲しいと感じてしまうのです。

そんな折なので現在はレイクトラウトを狙うルアーの方が多く、更に温暖化の影響か水温高めで推移しており、レインボートラウトの良い情報がないので、とりあえず行って考えようと遅い時間に出たら渋滞にハマりました。中途半端な時間になってしまった事で色々と考えた末、以前行った忍野フィッシングエリアから見える富士山の景色をふと思い出し、河口湖インター手前にある新しい富士吉田西桂スマートICを下車。県道717号線で山越えして新名庄川(しんなしょうがわ)の源泉(富士山の伏流水/湧水)である忍野フィッシングエリアへと足を向けるのでありました。

そんな様子は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。
—————————–
忍野フィッシングエリア(HPはこちら

住所:山梨県南都留郡忍野村忍草1660-80
営業時間:7:00〜17:00(11〜3月は16時まで)
遊漁料:1日券のみ¥4,000
主なルール:キャッチ&リリース・バーブレスフック・シングルフック使用

忍野フィッシングエリア看板
ここへ再訪するのは何年ぶりなんでしょう。最後に来たのは取材だったような・・。なのでおぼろげな古い記憶ではこんなに池の数があったっけ?という感じ。メインエリアは3のエリアで、以前はココを中心に釣っていた筈。現在は管理棟(4の位置)を挟んでどちらにも3個ずつ、合計6個の連続した湧水池があります。湧水地なので、水温は年間を通して安定しており、いつ行っても何かしらの虫がハッチしているので、通年ドライフライで楽しむことができます。
忍野フィッシングエリアのメイン
富士山の伏流水が各所から湧き出ているので水量は豊富で水温安定。鶴ヶ池湧水の前は3の池で一番大きい場所。キャスティングがしやすく、多くの方がこの場所で楽しんでいます。
営業時間
この釣り場はキャッチ&リリースで、持ち帰りの記載はエサ釣りの方に対しての注意事項。なのでフライ&ルアーは全エリアで釣りができますが、餌釣りの方は管理棟から左半分(4〜6)だけの様。冬季は16時までとなっていますが、その頃になると気温がグッと下がりライズがグッと減るので退散するのにちょうど良い時間です。
レインボートラウト
お魚は岸際の水藻に付いている虫をついばんだり、ハッチするカディスやメイフライを食べてます。現在はテレストリアルの時期が過ぎてやや小さめのカディスやメイフライが中心。魚の平均サイズは大きく、小さくても30センチくらいで大きいものは50センチオーバー。しかしクリアウォーターなので入れ喰いになる事はありません。やや管釣り慣れした人が行く一匹を釣るプロセスを楽しむ管釣りといえます。
レインボートラウトを狙う
1の池はこんな感じ。広くて障害物が多く、初心者は難儀るす事でしょう。しかしクルージングライズを見つけてトラウトハンティングしたい方には、絶好のポイント。なぜならば難しさゆえに釣り人は少ないですから。
忍野フィッシングエリア
2番目の池は小さく浅い。北側はバックが取れないので、南面でキャストするのが良いでしょう(足元の草に引っかからない様に工夫しましょう)。遊水池なのでデカイのを掛けた後にウィードに揉まれることもしばしば。
忍野フィッシングエリア3番
ちゃんと一眼レフを持っていかないと、富士山がドーンと映る写真が撮れないんですよね。それも写真を納めたのが後半なので逆光になっちゃった。望遠で午前中に写真を撮れば3番の池の北側から立派な富士山の写真が撮れる筈です。
忍野フィッシングエリア
4番目の池と5番目は端を挟んで左右なので、1個の池と言って良いです。深さがあり魚もそこそこいますがドライフライ向きではありません。またバックキャストがほとんどできないので、ロールキャストでの釣りが強いられます。5〜6番目の池は写すのを忘れちゃいました。
サイトフィッシング
使用したフライは主に14〜18番。風がなかったので6Xまでティペットを落とし、ティペットだけを沈めてようやく釣果が伸びる感じ。フライパターンはテレストリアルのオドリバエ、フェザントテールパラシュート、CDCクリップルなど。
忍野フィッシングエリア
昔に比べるとクリアさは少し落ちた感じがしますが、魚は丸見えなのでサイトフィッシングが楽しめます。最もそのクリアさから難易度はかなり高いですが、喰い気がある魚を探して正面からフライをプレゼンテーションすれば、喰いついてきます。私はそんな感じで遊んでましたが、池の真ん中へフライを浮かべっぱなしでも出てきます。
レインボートラウト
15時を回る頃には気温がグッと下がり食いが渋くなったので15時半に納竿となりました。魚のコンディションは胸鰭の欠損の個体が多いので微妙ですが、魚のサイズは大きくサイトフィッシングの釣り主体と考えると、ドライフライで大物狙いをしたい方には良いロケーションだと思います。日増しに寒くなるこの時期ですが、暖かい日を見つけて皆さんも出掛けてみてください。