鯉に恋してスイングするはずが、昭和歌謡のメロディも浮かばず撃沈した件

毎年のことですが、1月のフライフィッシングは何をするかを悩むのです。解禁に向けて管釣りで肩慣らしをするのが一番良いのですが、近所の管釣りは一通りブログで紹介してしまった感があるし、何か新しい企画を考えるにしても年々頭が硬くなっているので、良いアイデアが浮かびません。そんな時は近所の川でコイ狙いかな。そうだ、昨年パンコイ(パンを撒いて鯉を釣る)でのフライフィッシングの他に「ダブハン(スイッチロッド)で鯉のスイングを楽しもうじゃないの。」と提案したのだから、今年はそれをもう少し掘り下げてシングルハンドでより詳しく書こうじゃないのと思い、先だってのお休みはそれを実行するべく、近所の川へ『鯉(恋)のスイング』をしにいくこととなってのです。

はてそれにしても「恋のスイング」って、なんか昔どこかで聞いていたような気がする様な気がしたのでググってみると、やっぱり。1978年に安西マリアさんが歌っているではありませんか。しかし辿り着いたYoutubeで流れる曲は、私には聞き覚えのないものでした(作詞:来生えつこ・作曲:来生たかお)。

そんなことはさておき、恋、いや鯉のお話・・。

今回は誰でも楽しめる様にとシングルハンドでウェットフィッシングを練習する材料として、鯉のスイングフィッシングをここで紹介したいと思います。というか、その予定だったのです。

午前中のユルユルな時間帯に現地へ到着。さて始めようかと思ったら、前日に巻いたフライを自宅に忘れてきました。渋滞に捕まりここまでようやく辿り着いたというのに、自宅まで往復する羽目に、あ〜ぁ。往復数時間を費やしヒップウェーダーを履いていざ鯉のスイングを開始したのは午後一番のこと。

今回用意したフライは大きめのMSCフライみたいなものなのですが、それをドロッパーに結び、リードフライにはそれよりも若干小さいホワイトカラーを結んで、川幅いっぱいをスイングしていきます。

比較的開けた場所でスイングを開始。ダウンクロスで川幅いっぱいに斜め下流へキャストしてスイングするのですが、恋(鯉)の気配が全くないのです。何かおかしいと感じた私は一旦河岸に上がり、高い場所からコイを探したのですが、全然見当たらず。いつもならばそこらじゅうに見える筈の鯉ですが、200mほどの区間で2本しか見つけられず。

スタートが午後だったので、太陽光の角度の加減で見えないのかもと思い、一旦スイングのシステムをしまい、近くのスーパーでパンを買ってパンを撒き、魚が多くいる場所を確認してから再スタートしようと試みました。

しかしです。購入してきたパンで浮いた鯉はわずか3〜4本のみで、一度浮いた鯉はその後はすぐに沈んでしまい二度と浮かず、撒いたパンはただ下流へ流れていくだけ。結果、持っていた一斤のパンはものの数時間で全て撒き切ってしまい、何事もなくただ立ち尽くすだけとなってしまいました。

今年ももはや1ヶ月が過ぎようとしているのに、この私は管釣り以外では何も釣れてないという丸坊主状態・・。今年の釣りが危ぶまれます。

都会の川
1月後半という事もあるのですが、コイのスイングを開始した時間は午後一番なのに私の影はこんなにも伸びています。スイングしやすく真っ直ぐになったのは良いのですが、水深が浅すぎて鯉の付き場が少なくなったせいかもしれません。
恋のスイング
フライはウェイトをしっかり巻いた6〜8番フックのMSCタイプ。ダビング材には細かなラバーが混ぜました。ティペットは3Xでドロッパーからリードフライまでの距離は60センチ。と説明しても、今回は何事もなく時間が過ぎました・・。
パン
今回の原因の一つとして考えられるのは、いつもはパスコの超塾を撒いているのだけれど、セールになっていた40円安いヤマザキのロイヤルブレッドを撒いたので、鯉が拗ねたのかもしれません・・・。
パンの角切り
いつも購入するのは6枚切りで、パンフライの大きさに合わせたサイズにカットします。少し風に当てて乾かすと良い感じのチャム(コマセ)になります。一回に巻く量は6〜7個で、魚が浮いたら少なめに、そして定期的に撒いて魚を定着させるのです。しかし、今回は一度浮いた鯉が連続してパンを捕食しないのです。何か調子でも悪いのかな。それとも「超塾じゃないや。」と一度食べてやめてしまうのか。もっとも鯉の個体が激減しているように感じます。
シングルスペイ
パンを撒き切ってなす術が無くなった私ですが、悔しいので暗くなるまでスイングを続けたものの、今回はコツンともアタる事もなく終了しました。身近に楽しめる鯉のフライフィッシングでずが、やっぱり坊主になるとショックですなぁ・・。ちなみに瀬にはボラの大群がおり、それ以外にオイカワがライズしてました・・。

 

ユルユルな釣りへ出掛けたけれど癒されず寒かった件

時は止まることを知らず、あっという間に時間は過ぎていきます。2月になれば渓流が解禁する地域が出てくるので、フライが少ない私はタイイングに専念しなければいけない時期なのです。とはいうものの、釣りばかり行っているので一向にフライが増えないんですけれどね。

1/8にブログを更新してから何も書いていませんが、何もしていない様で釣りは色々な管釣りへ行ってました。しかしまぁ特に企画を考えて釣りをして無かったので、ブログを書く気分にもなれず今に至るというわけです。

とりあえず解禁に向けて私のエンジンが掛かるまで、もう少しだけユルユルな釣りを楽しみたいので、今週は今まで行った事が無い静岡県の松川湖へ出掛けてきました。この湖は昔からレインボートラウトとサツキマスが釣れることは知っていたのですが、訪れた人たちの反応はなんとも煮え切らない回答が多かったので、敬遠していた次第。まぁとりあえず新しい事をやってみようと珍しく重い腰を上げて出掛けたのであります。

松川湖は静岡県伊東市にあるダム湖で、近くには大見川水系の地蔵堂川や冷川があるので、3月を過ぎたらこの辺でアマゴを狙うことはあるのですが、この時期に3時間掛けて来るのは初めてです。渓流解禁までの釣りとしての釣り場と考えた場合、私的には本栖湖と天秤にかけてしまうので、どっちへ行くかというとやっぱりその利便性とロケーションで本栖湖を選んでしまうのです。よって松川湖はアクセスが良い方が訪れる場所となるのかな。

今回訪れてみてもう一つ思うことは、ルールが非常に細かいということ。初めて訪れる方はそのルールをよく確認してフライフィッシングを行わなくはならない点と、ダム湖なのでフライキャスティングができるポイントが少ないのが難点だと思います。

さて、お暇な方は以下をご覧くださいまし。


松川湖 (奥野ダム)(伊東市松川漁協・静岡県伊東市)
解禁:2/1〜1/31(通年解禁)
入漁料:¥1,000

主なルール
● 釣り方はルアー・フライ・テンカラのみ
● バーブレスフックの使用
● ウェーディング禁止
● シングルハンドロッドは10フィートまで(テンカラは3.9m以内)
● ダブルハンドは指定区域のみ可能(要確認)
● ミッジのフライフィッシングは指定区域のみ可能(要確認)
● インジケーターは2センチ以下(直径8mm以下)まで使用可能
● ワーム禁止
● 制限尾数 5尾(12cm以下捕獲不可)
● 季節により一部釣りができない場所がある(要確認)
● 鉛の使用不可(代用品は可能)
● 釣りは日の出から日没まで(夜釣り禁止)

松川湖(奥野ダム)
伊豆半島の真ん中ら辺に位置する松川湖は伊東市にある。伊豆半島の南部にある河津川へ出掛ける事はあるが、この辺で釣りをする時は大抵冷川か地蔵堂川でアマゴを釣っている私。昔からレインボートラウトが釣れることは知っていたけれど、あまり話題にならないのでずっとパスしていた場所です。
奥野エコーブリッジ
着いて思ったことは、雰囲気はバスフィッシング。でもここでは入漁証を買ったとしても、バスフィッシングは禁止です。釣りものはレンボートラウトになります。そしてこの吊り橋から上流は落合川に繋がるインレット。ココはルールに何も書いてないので、ミッジのドライフライフィッシングは出来るのかな?(要確認)ちなみに入漁証はつりチケで購入できますが、この橋の一つ上にある橋のたもとにある漁協が設置した釣り券自動販売機(すぐ近くです)がありますので、そちらで購入することができます。
奥野ダム
この場所は湖の西側の面(A地区)で、04/01~05/31の9時~16時は危険回避指定箇所として指定時間内禁漁になる場所。釣る場所によって細かなルールが沢山あるので、事前チェクが大変・・。しかし、真夏以外は毎月100キロ放流しているみたいなので、お魚はいる様です。
松川湖の地図
ざっくり言うと、ダブルハンドの釣りはこの地図のC地区しかできません。そしてウェーディングができません。A地区は観光シーズンの時間指定内は禁漁。E地区はミッジのフライフィッシングが出来ないと言うことです。そもそもダム湖なので平常水位だとバックスペースがある場所がほとんどないので、フライフィッシングを許可されているものの、釣り場所は少ないので混雑するであろう土日は、ポイント探しがちょっと大変かもしれません。
松川湖
マッキーと私はフィッシングルールを読み込んできたつもりでしたが、放流場所であるスロープ前でダブハンを振っていたら、ダブハンはC地区のみだと親切にして頂いた釣り人に指摘されたので、シングルハンドルースニングの釣りにすぐ切り替えました。
松川湖
まぁ色々やっていればそのうち反応があるでしょうと、マッキーと横並びでやってました。ウェーダーを履いてないので、膝から太ももがとても冷えてしまい、本栖湖よりも寒さを感じる状態。ずっと体を動かしながらキャスティングを続けましたが、お昼を過ぎても魚っけが何も無し。しかし、自分達のいる場所から200mくらい先にしきりに鵜が出入りしているので、もしかしてそこかも?と思い、場所を移動することに。
松川湖
小さなワンドはバックキャストの距離が取れず、仕方なくめいいっぱいのロールキャスト。キャスト開始してすぐにアタリがありヒット。マッキーと私は小さな流れ込みを挟んで釣りをしていたので、マッキーがランディングのサポートにまわる事ができず、私はトラインアングルネットをアタフタと広げている時にずっこけて、ティペットが切れてしまいました。残念・・。
松川湖
魚が掛かった事でやる気をだした二人だったのですが、その後日没までキャストし続けて何の反応もありませんでした。と言うことでオデコに終わりました、チャンチャン。その後、冷え切った体を温めたくてラーメン屋を求め彷徨った僕ら。二人の意見は僕らには本栖湖の方がお似合いだねって事でした。正直ここはルアー向きの釣り場。もし釣りプランを組み立てるのであれば、渓流解禁時に濁って釣りができないなどの時の逃げ場所として使うかも?です。

祝2025年・今年は何を狙おうか考えている間に彷徨った北関東(栃木)

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

早くも一週間を過ぎた2025年ですが、昨年は何一つ釣りで成果が残せななかった私。そんな塩梅だったので、今年は大きな抱負でも述べようかと思いましたが、やめました。まぁ、気持ちを高く持つことは良いことですが、昨年は気持ちだけが先走ってなんか楽しんでない気がした年だったので、今年のテーマは「ユルユル」かな? もちろん毎年通っている大物狙いは別として、それ以外の釣りで皆さんにユルユルと楽しい情報を届けられたらと思っています。

さて、ジジイになって思うことは正月って何もやる事が無いんです。年末の紅白を見ても歌っている人が誰かも分からず、何一つ盛り上がりませんでした。一昔前の正月なら朝からTVをつけっぱなしにして、日本酒をチビチビ呑みながら過ごしていたのですが、今のTVは豪華さはない上に楽しめる番組が何も無いんです。15分も見ていると似たようなお笑い芸人ばかりで固められた正月番組に飽き飽き。結果何してもつまらないので体力作りにと元旦から河川敷の階段を上がり下りしながら、15キロ以上も歩いてしまいました。その翌日はさらにやる事がなくなったので、二日目にして朝霞ガーデンで釣りをする始末。しかしその朝霞ガーデンには私みたいな人で溢れかえっているのですよ。

そして昨日は火曜日で、私のお休みの日。まだエンジンが掛かっていない私は、大体あるものだけでなんとか釣りをしようと考える。前日には雨がしこたま降ったので、本栖湖路はアイスバーンになっているだろうから却下。ここは行き当たりばったりのユルユルな釣りをしようと、適当な時間に車を北関東へと向けたのでした。

着いたその先は、このブログで紹介していなかった鬼怒川漁協が経営する「鬼怒川フィッシングエリア」だったのですが、なんとお休み・・。家から100キロも走ってきたので、仕方なく近所にある別の管釣りを探したのですが、そこがさらに50キロ移動というドライブに。着いたその場所には水溜まりのような大きさの池があり高額な一日料金だったので釣りをせず、そそくさと帰る事になってしまいました。

という事で今回は釣りの写真は無し。しかしこのまま空手で帰るのはつまらないので、毎年3月からは北関東の住民みたいな私を奮い立たせる為に、帰り道は今年の渓流を渓流を見廻り今年の解禁を妄想しましたとさ。お暇な方は「ああ、この川知ってる!」なんてツッコミながら、解禁までのひと時を一緒に楽しみましょう。

鬼怒川フィッシングエリア
休み明けでガラガラだと喜んでいたら、駐車場に車が無いのは定休日だったからです、ガックシ。高速を使わなくてヨカッタよ。しかしここからが大変。まだお昼前だから午後だけ遊べる管釣りはないかと、考えてネットで適当に検索。行ったことのない管釣りの名前を見つけ、細かくチェックせずにそのままゴー。するとその管釣りは、例えるならばホント水溜まりみたい・・。キャストしたら対岸のルアーの方を釣ってしまうくらい小さい。半日券の設定もなく高額だったので諦めました。ま遠くまで来たのでここからは川を見ながらドライブ。
北関東の川
この川で釣りをする人は少ないかな。上流部へ行く元気がある人にはパラダイスが待っていますが、車止めから徒歩でポイントまで4時間コース。最近入渓してませんでしたが、今年は入ってみようかな。
北関東の川
地元民のイブニングポイントになるこの川。点在する石は工事によって再編成されたもので、なんか不自然。ダムの水が冷たいので、ココは4月半ば以降の釣り場かな。
北関東の河原
いろいろな川を見ていたら、河原にこんなものが。なんかのお祭りの儀式なのかな? 知っている方がいたら、こっそり教えてください。子供達がミミズを付けてカワムツを釣ってました。
北関東の川
本流の上流部へ行こうとも思いましたが、バリバリに凍ってそうなのでやめました。遠くに見えるのは三本槍岳かな?
北関東の川
上流から40キロ移動し本流へ。最近行ってなかったポイントが良い感じのランになってました。かつてはこのちょっと上流で解禁当初は銀ピカの戻りヤマメをドライで狙ってましたが、最近はライズがほとんどありません。
雑草の種
いろいろな所を藪漕ぎしたので、フリースは雑草の種だらけ。ウェーダー持ってきていれば、本流の雑魚釣りを楽しめたのになぁ、ちょっと後悔・・。
北関東の川
本流をさらに20キロほど下るとこんな和船がたくさんあります。ここ5〜6年、下流部の釣りは魚信が皆無になってしまったので、今年はどうしようかなぁと考えてしまいます。
とちおとめ
という事で帰りも下道で3時間ほど掛けて家に帰って来た訳ですが、手ぶらだと寂しいので、お土産にイチゴを買って帰りました。甘酸っぱくて美味かった〜。
エコモード
「目指せリッター30km!」を掲げていますが、冬場は暖房を使うので、ちょっと無理。夏場でも伸びて29kmくらいですが、平均時速が60〜70kmでずっと走りっぱなしだったら行けそうな感じ。しかし、最終的に都内の信号で下がってしまうんですよ。ちなみに林道に入ったので、車の両側は雑草に痛めつけられ、早くも傷だらけになりました。今回の走行距離はざっと400キロ。