春風は気まぐれで、さっきまで凪いでいたかと思うと狂った様に吹き荒れる。そんな風に巻き込まれて芦ノ湖の冷たい水に浸かったのは5〜6年前のこの時期。息子が引っ掛けたルアーを取るために岸際にボートを寄せたところへ急に突風が吹き、ボートは木の下へめり込んで行った。そんな私は船上の居場所がなくなりボートからはじかれる様に落水。自動膨張の救命胴衣を試すかの様にプカプカと浮いて見たけれど、直ぐに開かないことに動揺した思い出である。
一昨日は川の増水が思ったよりも引かないので、ハンドルを握った瞬間に北関東釣行を諦めて芦ノ湖釣行に決めた。以前も昨年もそんな増水の時に良い結果が出ているから、自信は釣る気満々、頭の中は爆超モード。タックルはどっちでも釣りへ行ける様にウェーダーと湖用のタックルを一式車に積み込んであったけれど、又しても忘れ物。そう、一つ前に載せたスカッドシュリンプは全てお店に置き去り・・、なんか嫌な予感。
湖はいつもに比べるとボートの数は少なく、お魚は釣れているけれど数釣りではなく大物がど〜んと一本釣れる様な状態だそうな。私はだいたい時間帯によって釣るポイントが決まっているのだが、朝から3時間シンキングを引っ張っても一度もアタリなし、マジか。仕方なく鉄板ポイントで渋いアタリを取りながら放流マス3本をキャッチ。そして良い頃合いだろうとブラウン銀座へ投げ倒しに向かいました。
芦ノ湖でいう首の部分へ向けてボート走らせると、突然の強風に煽られて波飛沫をモロにくらい全身ビショ濡れ。たまに来る強風をかわしながらポイントへようやく到着した。そしていつものパターンでエンジンを掛けっぱなしで流す速度を調整しようとしたら突風に煽られたんです。ボートから落ちたのかって? いや落ちませんでしたよ。その代わりバランスを崩した時にラインがスクリューに巻いてしまい、そのまま岸へ打ち上がられましたとさ。
世捨て丸時代にお客さんに散々「フライラインは外へ垂らさないでくださいね。」と注意をしている自分がコレです。今回も自嘲ネタで反省しまくり。替えのラインもないので、13時をもって終了と相成りました。
その後の持て余した時間はどうしたかって?それは以下の写真の通り。なんか今年の3月は冴えない私ですなぁ。気をつけよっと。