14周も同じ場所へ通い続けて何事も無く過ぎ去る日々。根性であと数週間通い続けてキャス練をやり切った感を出したかったけれど、梅雨入りした季節のように私の気持ちはどんより曇り空、足が本流へ向かなくなりました。今年はもう終わりかな・・。何か行かない理由を付けをしたくて覗いた河川の水位サイトには前日比プラス20センチの水位を指していた、これはチト厳しい。仕方ないなとと言う気持ちを全面に押し出しつつも、新しいプランを練れるのに口元はつい緩んでしまう。
かと言って今は起床1時間半前。瞼を閉じならが色々考えていても良い案が浮かばない。とりあえず起きたら気の向くまま釣りへ行ってみる事としますか。そんな旅はしばらくしていなかったしね。
今思えば若い頃の私はかなりぶっ飛んだ行き当たりばったりな釣り人、だと私は思う。中学生の頃は雑誌に登場する遠くの川や湖へ行きたくても電車賃さえないので、ふと50キロ以上先の湖へ自転車で釣りへ行くのは茶飯事。16歳の誕生日には学校をサボって原付免許を取りに行き、その2週間後の交付日も学校をサボって受け取りに行った。その足で上野のバイク街へ向かい、スズキのハスラーを購入。でもバイト代だけでは足りないので残りは3回分の月賦払いの書類を持って家へ帰り、親に殴られながらも判子をもらったのである。
免許センターの講習では「免許取得後数ヶ月以内は危ないので気をつけて運転するように。」と言われたが、バイク購入1ヶ月後には救急車で搬送される始末。それでもその夏にイトウに会いたくて、原付で本州をひた走り北海道へ行ったのだ。その計画を思い立ったのはその二日前で、バイト先に急遽2週間の休みをもらって夏休みの釣りへと出かけたんだっけな。そうそう、始めてアラスカへ行ったのも17歳の春だったしね。ほんとおお馬鹿な私。
行き当たりばったりで行く場合が思いつかない時、私が向かう場所はただ一つ。気持ちが安らぐその場所は富士五湖の一番端に位置する湖。思えばこの湖も電車を乗り継いで中学生の頃から来ていたなぁ。溶岩隊の多くは樹木で覆われてしまったけれど、今も湖の前にはどっしりと構えた富士山が迎えてくれる。
そんなノスタルジーな気分に浸りロッドを出してはみたものの私の用意は不十分。そして魚の反応はわずか30分程度、日の出と共に何事も無くただ静まりかえるのでした。何も無いのはいつもの事だけれど、この場所に立つだけで気持ちがリフレッシュされるのは、私の前世はきっとこの湖のどこかにあるのかもしれない。そんな事を思いながらユルユルの時間を過ごした休日でした。