修行(東北遠征のサクラマス)

【修行】:芸術や武術などに励み,それを磨くこと。

ダブハンの技量は芸術の域なのか、はたまた釣りなのか。何れにしても一匹の魚を追い求めるのに前回を含めると8日間も費やしているその時間の中で、アタリというものが殆どないから技術を磨く時間が長すぎて、釣りだということを忘れてしまうのです。あぁ神よ、私が一体何をしたというのか・・・。

今回の移動距離:1,600km
本流での移動範囲:およそ45km
本流で釣れた魚:何もなし(雑魚もなし)
今回のマテリアル代:約5万円(ジャングルコック・WTスペイコックが高額)

最終日最後の一投の後、私は一気に10歳老けた気がします・・・。

他の地域は土砂降りだと言うのに、この地域はこの五日間に雨は降らず、水位は減る一方。魚っ気が全くないので、上へ下へ、今まで行ったことのないポイントまで攻めてみました。
下流部は一つのランが長すぎて、どこで見切りをつけて良いのかわからないくらい長い。とにかく、流しに流しまくりました。
トラウトハンターのビッグゲームって知ってる?日本では売っていないフロロカーボンの太いバージョン。逆輸入して使ってみました。
ヤマメ
午後3時半ごろまで本流で投げ倒した後は、支流へ逃げ込みヤマメ釣り。魚はいっぱい釣れるけれど、今回は大きいサイズが全く釣れませんでした。
本流の下流部で攻めたついでに、有名渓流河川に行ってみた。ところがギッチョン、入漁証を買った店のおばちゃんに勧められたポイントは魚っけなし。4箇所入り直して全くの無反応で坊主。有名河川なんて、嫌い。
ヤマメ
結局癒してくれるのは、ネットでは名前が出てこない無名の川ばかり。
イワナ
本流での釣りは徒労に終わったけれど、やっぱり東北の渓流はどこへ行っても釣れるのです。今回はこの渓流釣りが無かったら、私は廃人になっていたでしょう。

病み・闇(体調不良で釣りはするもんじゃない)

この三日間を結果から話せば釣りへ行ったけれど何も思うようにできない三日間。病んだ状態で無理矢理釣りをしようとしても体は言うことはききません。闇へ葬り去りたい気分でゴザルが、こう言う記憶の方が鮮明に残ったりするんですな。

あまりにも調子が悪いので前日は早仕舞いさせて頂き、その睡眠効果があったのか起きた時は平熱。なんとも無さそうなので様子を見ながら東北を目指し出発したのが朝1時。快調に進んでいましたが、福島へ入ってすぐに調子が悪くなり、仕方なくPAで寝ていると夜が明けてしまい、現地へ到着したのは11時過ぎ。

東北は大雨と踏んでいたので、明日からやれば良いかなと思っていたら、意外と降っておらずささ濁り状態。でも雨の中へ釣りに出られる体調ではなく再び爆睡しそのまま宿へ。

丸々寝ていたので体調は戻るのかと思いきや、全く回復せず。無理に釣りに出てみましたがバランスを崩して振れないので1時間ほどで退却。念の為ライフジャケット着用してましたが、水がダタ濁りでドボンしそうにもなり、やめました。

宿へ戻らず渓流で昼寝をし、その後30分ほどロッドを出してみることに。実はこの調子の悪さは息子から受け継いだ風邪で、先週の金曜日からずっとこんな按配。この1週間まともな食事ができずずっと気持ち悪い状態だったので、遡行するのに力が入らないので、すぐに宿へ帰りました・・・。

そして三日目は高価な市販薬漬けでこれだけ寝まくったのだから大丈夫かと思ったのですが、やっぱり駄目。半端ない疲労感で帰りのことを考えて、少しだけロッドを出してみたものの、今度はウェーダーが駄々漏れになり、何事もなく帰ってきました。

で、調子が悪くなってから1週間。本日朝に医者へ行くと、点滴を二本と薬をドッサリ。でも未だ回復せず「明日もおいで。」と言われてしまいまった。楽しみにしている計画をオジャンにしたくないだけにこんな結果になってしまいましたが、無理は禁物です。皆さんも体はお大事に。

私は1日も早くYummyと言いながらご飯が美味しく食べれる日を待ち望んでおります。あ、親父ギャクですので、気になさらんように。

入漁券
ん? 若くね?と突っ込まれそうですが、ハイ若いです。写真のことをすっかり忘れていたので、車のグローブボックスにあった写真を見つけてそれを使いました(笑)
ロッド
せっかくこのロッドにも馴染んできたのにねぇ。ラインはレージコンパクトの300グレインに交換して私にはぴったりとした相性に。
イワナ
渓流は最初の一投目から釣れる豊かさ。でも釣りたい気持ちと裏腹に体が動きません・・。釣りをした時間はわずか30分ほどだけれど、簡単に二桁オーバー達成したのが唯一の救い。
渓流
昨年はヤマメばっかりだったイメージだけれど、今年はイワナばっかり。このタラタラな流れでもフラフラと歩いている自分は危なかった感じ。
ヤマメ
ヤマメもちらほら。いつもより早い時期だから育ちがまだまだ。他の川は雪代が終わってないところが多数でした。
水温計問題
水温計が問題。以前のブログで「この時期で沢の水温が3℃」なんて書いてましたが、なんかおかしいと思って今回は予備のもう一本を持っていくとこんな感じ。本流の水温ですが、どっちを信じるかはあなた次第? 私は高い方を信じます。次回からはデジタルも使います。

まんぢうとまんじゅう(北関東釣り行脚)

「まんぢう」と「まんじゅう」と書かれた看板。どちらの方が美味しそうに思えますか? この話題は釣りへ行く道中にある饅頭屋の看板を見て車内でよく論議する話なのですが、私はまんぢう派です。

釣り場へ行く道中に饅頭屋が何件かあるので、それを見てふと思い出したので書いてみましたが、釣り人がその足を止めて饅頭を買う余裕は滅多にないのです。もしもお土産で饅頭を買うのであれば、それは午前中に良い成果が出て気持ちに余裕があるからでしょう。そんな時はお土産用とは別に1〜2個の饅頭を購入し、河原で景色を楽しみながらお茶と共に頂きます。そんな余裕はここ数年とんとないですなぁ。

先週は散々な結果でようやくチビスケ一匹という釣果だった私。で今週はと言うとリベンジです。もちろん饅頭屋は朝早くから開いていないので釣り場へ直行。気持ちは先に釣り場に着いちゃってるんですヨ、だって暖かいんだもの。水温は8℃スタートで本日は一気に上がる予定。

魚が釣れそうな感じがする時って、川面に跳ねがなくてもなんだか川がソワソワしてる感じを受けるのは私だけでしょうか? あ、それは自分が前のめっているだけかもしれませんね。でも五感で感じる気温の上昇とヒバリの囀りは釣り人の気分を盛り上げるバロメーターなのであります。

この1週間で変わったのは緑がさらに深くなったこと。そして水温が低い日がずっと続いたので放流ヤマメさんはエサ師に抜かれてほとんどいなくなっていること。その代わりにこの川で生まれたヤマメ一年生が元気に虫を食いまくっている姿でした。

結果、雷にビクビクしながらも久しぶりに満足の行く釣果で、帰りの下道も苦行とならず終始笑顔で帰りましたとさ。え?饅頭買ったかって?

いいえ、忘れちゃいました。そこまで気持ちの余裕がないんです、今年は・・。これを見ている饅頭屋さん、どうか『必釣・饅頭』を作ってくださいな。そんな饅頭があれば昼休憩にきっと買いに行きます。

ヤマメ
尻ビレにホワイトティップが入るご当地育ちの二年生。放流モノはほぼいなくなったので、流心の早い流れから一回だけ勢い良く出てきます。その代わり掛け損じた場合は夕方まで出てこない気難しいヤマメ。一年生を5匹釣ると二年生が1本出る感じ。水温が低かったせいか、二年生の育ちはそのほとんどが6寸半と、やや小さめ・・。
ヤマメが食べていたもの
ストマックポンプを入れた見たら、こんな感じ。そのほとんどがニンフでダンやスピナーは少しだけ。今回はカメラのSDカードを忘れてiPhone5で撮ったので、写真がうまく撮れず、スミマセン。
イワナ
今年初めてのイワナがヒット。魚が釣れ始めたのが水温が上がり始めた9時ごろから。サイズこそ伸びないものの、午前中で二桁以上釣れたので大満足。午後は雷雨予報だったので、午後の場所をどうするかを検討中。
支流の流れ
本流に刺す小さな沢の水はまだ冷たく、岩魚釣りはこれからが本番という所。そうだ、昔よく通った沢へ10年ぶりにイワナ狙いで入ってみようかな?ということで、大きく移動です。
とある沢
場所を移動してビックリしたのは、入渓点が大きく様変わりし二面護岸になっており、土砂崩れ防止のコンクリートがむき出しになってました。かなりガッカリ。せっかくきたので入渓点からしばらく歩いてから釣り始めることに。
錆びたヤマメ
ロッドを出して一投目。ヤマメがヒット。二投目もヒット。三投目もヒット。四投目もヒット。まさしく入れ食い。昔はイワナしか釣れなかったこの沢は、今は錆びたヤマメだらけ。このままずっと入れ食いかと思いきや、魚は早い瀬からしか出てこず、深いプールに見える大物は全くの無反応。でも魚の濃さに驚きです。しばらくして雷が鳴り始めたのでわずか1時間ほどで退散。でもこの沢だけで二桁は簡単に釣れたので大満足。
マダラカゲロウ
雷雨の間は他の川へ散策しに行きましたが、元の川の方が魚っ気があったので4時ごろに再入渓。水辺の溜まりにはスピナーの死骸がたくさん。本日のイブニングもいっぱい飛ぶのかな?
放流ものヤマメ
朝入った同じ場所を今度は反対側の河岸を遡行することに。そうすることで別のポイントが見えてくるのです。小さな流れにライズを発見し釣り上げると、尻ビレが肉厚の放流もの。でも放流ものの方が育ちが良く8寸以上あるんですね。前日に巻いたイエローパラシュートが役に立ちました。その後豪雨になりイブニングを待たずに退散しましたとさ。

ギャンブラー

確かそんな名前のバスボートありましたよね、一昔前。今でもあるのかな? そんなタイトルにしてみましたが、博打はパチンコを含めて一切やりません。そうそうジャンボ宝くじの購入も10年ほど前に辞めましたしね。でもYouTubeで競艇や競輪の様子を見るのはバイクレースを見るのと同様に好きです。

とは言うものの私の釣りは賭け事みたいなもので、似ているとしたら競馬や競艇みたいなものなのでしょうか。釣りへ行く際には過去のデータを頭の中から引っ張り出し、大方の予測をして1日のスケジュールを立て釣る。現場へ行ってみて状況が違う場合は直近で釣り場のプランを変更し、お魚との勝負に挑むのです。なので経験予測で勝負する訳ですが、自然相手なのでその読みは大きく外れる事が多く、万馬券のような尺ヤマメなんて滅多に釣れない訳ですね。でもたまに尺ヤマメを手にしてしまう事があるから、釣りはやめられなくなるのです。なんギャンブラーの気持ちが少し分かる感じ。

さて、昨日釣りは経験の記憶を引っ張り出すと、ゴールデンウィーク明けの釣りは良かった試しがありません。なので考えた場所はゴールデンウィーク向けに少しでも放流がある所のおこぼれでも釣りに行こうと言う作戦。要は競馬で言う本命狙いと手堅いので、全然ギャンブラーじゃありません(笑)。

ところがギッチョンチョン。下道で3時間も掛けてたどり着いたのは北関東のとある渓。入漁証を購入した後に川を見て気づいたのは、水量が多いこと。まさか? ハイ、この川では珍しい雪代と前日の集中降雨で20cm高。さらに追い討ちをかけるように水温は4℃。ここ川の解禁当初の水温と変わりません・・。水温が少しは上がるかと思って10時まで待ったけれど、水位は下がったものの水温が上がる気配はないので、残りの時間でどうするかを考えて移動する事にした。

新たなスケージュールで移動してみるとこんな結果。一番近い隣の支流の水温はさらに低い3℃のため移動。ならば里側で水温が高い場所へと移動、すると泥濁り・・。さらに隣の川はどうか?水が高いが水温7℃なので1時間ほど竿を出すが、生体反応なし。さらに移動し、ダム直下へと移動するも水位高し、水温は8℃で落ち着いている。

そんなことを繰り返しているうちに昨日の走行距離は450kmオーバー。なんとも、ヤマメ一匹を釣るのに掛かった時間と費用の代償は、配当率1.1倍のような感覚とでもいいましょうか。それにしても寒い。いつになったら震えなくなるのか、時はもう5月の上旬なのに。

北関東の渓
桜はまだ8分咲き。水が冷たいのなんのって。もちろん車に保険のニンフボックスなんて積んでおりませぬ。
ドライフライ
水温が上がるかと期待して待っている間、暇なので、意味もない写真を撮って遊んでます。
寒々しい河原
例年だったらこの時期は虫がワンワン飛んでいる筈なんですが、寒いのなんのって。水温4℃で外気温が8℃とは、解禁当初と全く変わりません。
寒い
最初は水温計が壊れているかと思うほど、水が冷たい3℃。いつもならばプールにゆったりと泳ぎ、メイフライをついばむヤマメが見えるのですが、雑魚さえも見えない有様。即移動です。
北関東
前回、雑魚しか釣れなかった川も音信不通。雪を被った山々は雪が増えているみたい・・。
さらに移動した別の川でひと休憩。夕方4時〜5時の一時間だけライズがあり、それを集中的に狙いましたが、そのほとんどが雑魚釣り。外気温12℃、水温8℃の中に1時間浸かりっぱなしと言う状態。5月だからすでにアンダーを着込むことは考えてなかったので、体は芯から冷えました。帰路の車中は32℃の暖房かけっ放しで帰りましたとさ。今年はなんでこんなに寒いんでしょう?困ったもんだぁ。

 

爆風でスランプ(トラウト狙いの筈がスモールマウスバス)

相変わらず下道を走り、宇都宮の通勤渋滞にハマりながら通釣している私。何か変わった事が報告できれば良いのですが、爆風と天気の急変で翻弄された一日で釣りに関しては何も進展がありません、スランプです。

現在は田んぼへの水引が始まったので水位が幾分落ちたのですが、相変わらず水温は6℃で春は足踏みしている様。昨年との大きな違いは、ここぞというポイントというポイントからスモールマウスバス くんが釣れてしまう事。昨日は3ヒット2強制バラし、ラインを緩めても外れなかった1キャッチ。心苦しいですが条例に従い、今回も生きたまま土葬とさせて頂きました。

その後爆風はおさまる気配が無かったので、支流へ逃げ込みヤマメをドライで楽しむ予定でしたが、上流部はなんと雪。結果、爆風の雪雨でなすすべなく退散しました。往復350キロの下道の釣り。高校生の頃に国道4号線を原付で青森まで走り、フェリーを使い北海道まで釣りへ行っていた事を考えると大した距離ではないのですが、オデコは精神的によろしくありませんなぁ。

水は冷し、春は何処。

ダブハンの釣り
爆風が伝わりにくいですが、体が持って行かれてよろける程の爆風でした。フライラインが思ったところへ全然いかないので退却し、風裏を探して上流へ。
スモール
今回もある場所でワンキャスト目からヒット。ちょっと増えすぎですな。漁協が躍起になって駆除するのが分かります。だって本流に雑魚がいないんだもの。そしてコヤツの腹はパンパン。グリズリーキングが勿体無い・・。私のウェットボックスは絶賛エンプティ中・・。
雪
本流を諦め山に囲まれた上流へ行けば少しは風が凌げるだろうと思い上流へ60km移動。でも怪しい雲が追いかけてきて、雪になっちゃいました。素手で釣りをしていたので先日の北海道よりも寒くて手がかじかんでしまう。一時雷も鳴って車へ退散。
コカゲロウ
そんな状況で川面へしゃがむと雪混じりの雨の中、沢山のフタバコカゲロウが流下。こりゃすごいライズが起きるかと期待したけれど、何にも起きません。念のため1キロほどつり上がったけれど無反応。そして爆風でポイントへの命中率50%以下・・。
カワムツ
天気が一瞬だけ良くなった時間にヤマメちゃんが一発だけ出たけれど途中でバレてしまい、その下で釣れた珍客カワムツくん。オイカワなら歓迎だけれど、コヤツは本来、関西の魚。稚鮎と一緒に移植されてしまい、繁殖力旺盛の北関東の雑魚。オイカワはとんと皆くりました、なんかなぁ・・。

思い出を探して(30年前のホームグラウンドを訪ねる)

私の行動は緻密なプランニングの元に実行されるタイプではなく、休みだけ大まかに決めてその日の気分や風任せで行動している感じかもしれない。

前日は北関東でダブルハンドを振り、いったん帰宅した翌日は芦ノ湖へ行こうと思ったのだけれど、長距離移動で疲れていたので早起き出来ず、起きたのは出勤時間。通勤渋滞にはまり頭がはじき出した答えは、芦ノ湖をやめて20年前までは通っていた西の渓へ行く、日帰り思い出の旅である。

こんなタイトル、男ってセンチなんですね。今でも学生時代の彼女の電話番号がすぐに思い出せる私なんかは、やっぱり男脳で物事を考えているようです。大きな魚を釣った記憶はしっかりと脳内にミラーリング(二重保存)され、決して消えない記憶となって名前付きでフォルダに保管されてます。それを時たま引っ張り出して思い出に浸るのですが、脚色されていくのです。それって、私だけじゃないですよね?きっと釣り人男子は皆そうです。

K川は上流と下流で漁協が違い、その様相が大きく異なる関東の有名河川。上流部は住宅侵攻が進み車を止めるのにも一苦労する場所で、廣済堂出版の「Angling」があった当時は、名前が付いた有名なプールがいくつも存在していた大物スポット。しかし二面護岸が多いのとゴミの多さに閉口し、自分の目標サイズを達成したのを機にその通いをやめてしまったのである。しかし今回はその下流部散策。

上流部とは違い深い谷が多く、道を知らないと入渓さえできないポイントが多く、間違えて侵入すると民家の小道へ入り、後戻りできなくなってしまう場所が多い。その下流部で大物を仕留めたのは今から20年位前のことでしょうか。上流とは違い一度入渓すれば両側は高さがある崖が続くので住宅は見えず、遡上し続ければ退渓点が見つからないので、また同じ場所まで戻って帰るの場所だらけ。いくつかの大きなプールを有し、イブニングシーズンは雑魚釣りのオンパレードが日常で、ウグイを100匹釣って初めて1本良いサイズが釣れるぐらいの確率。大物の確率ってそんなもんです。

思い出のプールは大きくえぐれたスラブ(一枚岩)なので、その様相が変わる事はなかったが、その上流のエリアは石が細かく砕かれ小砂利が多くなり、魚がつく場所が減ったようである。ライズなし。

いくつかのポイントを数キロ歩きながらライズハンティングしていた所、別のスラブの川溝でスプラッシュライズをする強敵を発見。歩き回ること2時間後のことで、座り込んでフライをいくつも変えて粘りましたが、ライズは真昼間の1時間でお終い。その後17時を伝える音楽を聞きながらトボトボと車へ向かうのでした。やっぱり手元のフライだけで予測を立てて投げるのには、事前に予測して巻いていかないとフライが足りないと感じます。

そして車へ戻るまでの長い距離の間にK川らしい大物を発見。ライズの主は大きな三角口を開けて緩いプールでミッジを吸い込んでいる。すぐさま#22のミッジを結び9Xでフッキングはしたものの、その強烈な主の引きは淵奥へ逃げ込まれて見事にプッツンです、尺ゲットならず、よってオデコ。悔しいからまた通うのか? いえいえ、もう過去の山女魚(女)に未練はありません。あ、嘘つきました、男脳ですから未練タラタラ(笑)

ソメイヨシノ
どこの川でもそうですが、ソメイヨシノが開花していれば、ドライフライフィッシングシーズン突入です。
水温
方々水温を測って歩いたけれど、北のK川よりも西のK川の方が水温高め。湧水の河川なので、上流だともっと高いです。
k川
対岸の壁でブシュと出ます。ですが、1時間でライズは終了し、その後は何もナッシング。
K川
こんな渓相がずっと続きます。市街地へ入ると一変し、二面護岸になっちゃう河川。イブニング時にフライを変えて一発目に出たやつは余裕で尺上だったけれど、9Xだと相当運が良くないと上がらないですなぁ。淵へ潜ってプッツンです。来週も行っちゃう? でも多分しばらくは出てこないでしょう。

 

自己記録更新(本流でスモールマウスバス)

最近は春らしく三寒四温で、うまい具合に私が川へ向かう日は暖かい日が続いてます。ですが、自分の中では昨年よりも季節の進行は少し遅いような気がしてます。そう、水温が一向に上がらないんですな。一昨日も朝早い時間に行っても駄目だろうと思い、現地到着は8時過ぎ。その時点での水温は5℃と寒々しい。こんな水温じゃお昼までは何もないだろうなと、県南部の本流から攻めて本命ポイントは12時過ぎに到着するよう、その日の戦略を考えました。

お昼を伝える田舎特有の放送を聞いて三つ目の本命ポイントへ入渓。下流部とは違い昨年との様子の違いはほとんどなく、水は日増しに透明度が下がり始めたので、やがて田植えの時期が来る事をウェーディンしながら感じられる。この時点で水温は6.5℃。もう少しほしいかな水温。この冷たさじゃ雑魚のあたりも無いだろうな。

長いラン(フライを流す流れ)の頭の目安としてある岩から流し始め、最初の喰い波(魚が喰う場所)を通過しても何の手応えもなし。陽気が良いから薄いインナーを一枚しか履かなかった事を少し後悔しつつ、徐々に冷えていく体をこらえるかのように背筋に力が入る。

その流れの中盤が過ぎ、いつも何かしら反応があるザラッパ(波立つ喰い波)がある場所に差し掛かった。対岸までのキャストが綺麗に決まる度に3ステップダウン(散歩下流へ下る)するのだが、いつも同じ場所を攻めるので、足下にこのポジションがベストと書いてありそうないつもの場所に到達した。

Tスナップからのシュート、そして右リーチキャスト&メンディング。ラインのテンションをロッドのティップからわずかに感じる。前半の流れが過ぎてそのザラッパにフライが入ったであろう時にロッドはガツンと止まった。その後のヘッドシェイクとロッドにくる十分な重み。

「今年は早々に来やがったか?」

満月にしなるロッドがギュンギュン言いながら、5分ほどの格闘の末上がってきたのは手で測っておおよそ45cmくらい。この川での記録更新です。

何だかなぁ。

シーズンは始まったばかりです、これから、これから。

北関東の川
まだまだ水温は低く5℃。下流へ降ればいくから温いかと思いましたが、全く変わりませんでした。この水温だと雑魚も釣れません。
SHIMANO Asquith J1266
だいぶ慣れてきたかな、新しい相棒のアスキスJ1266。現在はラインを360で使っているけれど、もう少しシャープに、そして着水のインパクトを減らしたいので、次回は300グレインで振る予定。
ロッドのしなり
重量感たっぷり、ロッドはこんなに絞られている。この後岩裏に隠れられて、ひっぱりっこで負けそうになりましたが、無事ランディング。といっても、掛かった瞬間に跳ねたので緊張感が抜けてしまい、5分の格闘中こんな写真を撮る余裕がありました。魚が寄ってきて魚体を確認した後は、むしろバレて欲しかったです。
スモールマウスバス
本命来ず。この川での自己記録更新と言っても、コイツのサイズ更新。ダンケルドをがっぷり喰ってます。狙っている人には嬉しいサイズでしょう。そして釣れてしまうと殺さなくてはならないので、心が痛いですが、県条例に従って処分いたしました。釣具屋は皆さんの手本でなくてはならないので、致し方なし。
ライズハント
その後、本流のライズハントを試みるも、ライズなし。夕方から用事があったので、この日は早めの退散と相成りました。
北関東
一つの川を通うと昨年良かったところが駄目だったり、逆に新しいポイントが見つかったり。毎年行き合う地元の方々の交流もあったりと、新しい発見と親交が深められながら、私は楽しい時間を過ごしています。

通釣(まだ寒い北関東の釣り)

通勤ではなく、通う釣りと書いて”通釣”です、預金はできません。勝手に私が作った造語ですので、辞書を引いても出てきませんヨ。

今年も始まりました、一つの川への釣り通い。私はどの川も納得行くところまで通い倒してから、新しい川へと移ります。よく私が言葉にしている4K(頭文字Kから始まる関東の大物有望河川)も同じ様にかつてよく通っていた川であり、それもしかり。そして今私が通っているこの本流は6年目に入るのかな?その支流に関しては、かれこれ35年以上お世話になっているのだけれど、本流に関してはまだ納得のいく答えが見つけられないまま過ごしています。最近は大水が出るたびにその様相が大きく変わってしまうので、仕方がないのかもしれませんね。

さてそんな本流ですが、解禁日早々40センチ台後半の戻りヤマメが初日に釣れたそうな(フライじゃありません)。4年前はそんなサイズが4月後半にドバッとライズするスポットもあったのですが、一昨年からそんな光景に巡り会えません。とりあえず今年のスタートの水温は4.5℃と何もなしで水の色がまだ寒々しい。予報だと暖かくなるとの事なので昼まで方々のライズを散策しましたが、何にもなし。このまま散策だけして帰ろうかとも思ったけれど、せっかくなので皆さんへの情報のために、午後は時間の限り支流を散策することに。いや、本当はどうしても釣りたかったんです。

下流から上流へ向かって40kmの移動をし、13時半ごろにようやく見つけたライズ。それはバシュッとする感じのライズフォーム。

私なりにライズのフォームを擬音で分けると「バシュッ」「モックン」「ピチ(パックン)」「ムニュ(水面下無音)」かな。

「バシュッ」は大抵水面上のものを一気に上がって喰い、一気に水面下へ戻るライズ。主にガガンボが水面上をコロコロしている時に多いライズでしょうか。
「モックン」はスペントスピナーを食べている事が多く、このライズをしている時にダンも流れているから、それと勘違いして翻弄される事が多い。
「ピチ(パックン)」は緩い流れの中で選んで食べているライズ。フライの選択と流し方が難しいですなぁ。
「ムニュ(水面下無音)」は水面へ上昇するイマージャーや水面に引っ掛かるスティルボーンを食べているイメージ。フライをローテーションしながらあれやこれや悩むんだけれど、ドライにこだわらなければ釣れるんですよね、こんなライズ。

そんなライズフォームを見つけておおよその見当を付けてガガンボを結び、下流から順に魚を掛け続けて5本取った所でライズが終了。放流物とはいえ、自分の予測が正しかっただけで満足なフライフィッシング。なんか初心に返った様な一日でした。

ヒラタカゲロウ
石をひっくり返して虫の状況を確認。ヒラタくんはもう少し成長するのかな?例年通りクロカワやらその他虫たちも順調に育っています。ちなみに日中には早くもオオヤマカワゲラが飛んでました。あれを見ると「ナウシカ」を思い出しちゃいます。
ポイント
バシュッとライズしていたのはココ(事後報告)。ヨレに一列に並んでいたので、下流側から順に釣ってやりました。水温がもう少し上がると、コカゲロウが沢山飛んでくれることでしょう。
ヤマメ
放流ものも何のその。思い描いたシチュエーションで釣れてくれれば楽しいものです。
CDCガガンボ
最初に撮らず数匹釣ってからの撮影で、CDCがちょっと潰れてます。実物よりも気持ち大きかったかもしれません。
放流ものヤマメ
一本釣るたびに5分休ませて、再びライズが始まったらまた釣るの繰り返し。
ガガンボ
最初の魚は釣ったらストマックポンプでゲロさせて答え合わせ。ま、だいたいサイズとカラーがあっているかな。案の定腹の中はガガンボで満たされてました。
遠くに見える福島側の山々は、昨年よりも雪が多い感じ。というか、3月に入って雪が降ったところが多いと思います。

春を探して忘却(マルタウグイのお話)

釣り人は3月の解禁の声を聞いて季節を感じる人が多いけれど、私は毎週必ずと言って良いほど釣りへ行っているので、冬から春への変化は日中へ向かっての気温差などで感じます。ただ今年は同じような気候の日が多いから、季節の変化が感じにくいような、そうでないような。春らしい春は自分で見つけに行かないといけない気がして、「春が来ました!」宣言をするために、出勤前にちょっとだけ釣りで感じる春を探しに今朝行ってきました。そう、今年も淡水の春告魚の季節です。いや、その筈です。

昨年は3月11日に行っているので、彼らは春を感じて川へ大挙して訪れているに違いない。本日は5時に起床して釣り場へGO! そして少し暗いうちから身支度をすると気づいた事。昨日用意したマルタくん用のタックル一式とフライ、その全てをお店に忘れてきました、なんてこった。

車にあったのはウインストンの4番。そしてかろうじて数個ある管釣りフライ。ついでにカメラも忘れてきたので、いつもは車に入れっぱなしの携帯を片手に釣り場へ。でもね、今朝は昨年のような彼らの大群は見られず、産卵行動のバシャバシャはなし。あ〜、やっちまったな的な感じで朝イチは何もナッシング。仕方なく鯉様をサイトニンニンフィングで掛けるも、非力な4番は鯉を抑え込むことができず、バッキングラインを全部引き出されてサヨナラでした。ガックシ。今年は川の水が少ない日が続いたから、マルタはまだ登り切ってないんでしょう、きっと。

仕事もあるので、とりあえず少し上流まで見て回って何もなかったら退散しようと各所の瀬をチェックしたら、少し上の上流にほんのひとかたまりだけ陽の光に照らされたオレンジ色をまとったマルタの集団がいました。それを狙って立て続けに3本釣って本日は納竿。ここまでは良しとしましょう。

お店までは首都高速を使って飯田橋インターまで、ざっと30分ほどの出勤時間。お店を開けてこのブログを書くために車に置いてあるiPhoneを取りに行くと、なんとワイパーの隙間にティボーリールが挟まっているじゃありませんか!最近ものを失くしたり忘れっぽい私ですが、最後にこんなところへリールを置きっぱなしにし、それに気付かず高速をぶっ飛ばしてきたなんて、不幸中の幸いにしても良かったの一言じゃ済まない感じ。

私のようなお馬鹿にならない為に、皆さんは出発前の指差し点検を忘れずに。

今朝の瀬の様子
朝イチの瀬は生体反応がなく、元気なのは鯉ばかり。鯉はユスリカを食べまくりついでに底を突っつき回している。今にして思えば、第一陣のマルタくん達の卵を食べていたのかもね。
マルタウグイ
日が昇って帰ろうとした頃、日差しのおかげで瀬の中のマルタくん発見。そして一投目でかかりました。でも徐々に反応が悪くなっちゃうんですな、これが。
マルタウグイ
毎年思う事は年々サイズが小さくなっているような気がするのは私だけ?昔はロクマルサイズが普通サイズだったんだけれどなぁ。
マルタウグイ
今年も鮫肌に少しだけ触らせて頂いて、魚の春を感じました。
瀬付き
昨年は大群、今年はひとかたまり。一つの瀬に数十匹しかいないみたい。マルタくんの季節はこれからだから、次の大潮か水が少し出た後(雨降り後)の方が良いいかもしれませんね。
ティボーリール
そしてお店へ到着し、車のワイパーの隙間にティボーが・・。運転席からだと全く見えないんですね。それにしても高速道路で落とさなくて良かった。こんなもの転がしたら大惨事。以後気をつけます。

初陣(信州へ本流の旅)

気がつけば季節はどんどんと進み、今年も明日から渓流の一般解禁じゃないの。しかしフライが足りずヤバイ状況が続いている管理人でゴザイマス。

フライタイイングの本数はここ数年激減の一歩をたどる私で、特に今冬はHPの入れ替え作業に時間を取られフライを巻く事が出来ず、気がつけばあっという間の解禁に。今年に入ってドライフライを巻いたのは、雑誌の取材とタイイングスクールのみで合計20本にも満たない。少なくとも来週の火曜日までに20〜30本は巻かないと、昨年の余りフライだけで初陣に出なくてはならないので、ブログなんて書いている場合じゃないのであります。

そんな事言いつつ先だっての火曜日はフライも巻かずに、アスキスの初陣に行ってまいりました。

え〜結果を申しますと、前回と同じ川へ出向いて相変わらず魚信がないのです。これで丸三日間の坊主更新中。オデコ慣れしている私にとっちゃ普通ですので、ご心配無きよう。どこかで帳尻合わせて釣る予定ではおります、ハイ・・。

今週末から全国一般解禁、皆さんの解禁準備はいかがですか? 解禁当初は水温が低く居着きの魚をキャッチするのが難しいから、最初は放流情報頼り。人が多くても放流場所はお祭り騒ぎですが、そに参加して今年の渓流釣行の行方を占ってみてくださいな。寒いからなんて二の足を踏まず、行けばきっと楽しい時間が待っているはずです。

ハーミットの私は皆さんが釣果報告を土産話に来店される時の笑顔に癒されているのです。

アスキスロッド
この写真で私が何のロッドを買ったかわかるかな? 到着して早々したことはいきなりの改造で、トップガイド交換。これで太いスペイラインも通りやすくなる筈です。でも、初陣にあやがついてしまったなぁ、それが問題・・。
長野県の川
雰囲気はすごく良かったのですが、午後の良い時間は強い北風に変わりました。まもなく全国一般解禁なので、一旦この川を離れて通い慣れた川へ向かいます。再訪は6月以降かな?
長野県の川
前回は3名で一泊二日を楽しんだけれど、今回は日帰りで一人リベンジ。結果、木っ端のアタリが一度のみでフッキングせず。走行距離往復560km。その旅路に7時間を費やし、釣り続けた時間は8時間。一人で行くと握り飯を食べながら釣り続けるので、休憩時間無しで体に良くありません。現在ルアーの人がとても多い状態。この土日から他の釣り場が開くので、人が減ることでしょう。