リハビリとロケハン

特に私はそうなのかもしれないけど、渓流釣り師って人混みが嫌いですよね。いつも鳥の囀りを聞きながら川の音を辿り上流を目指しているので、三密なんて程遠い人種なのです。なのでふと気付けば、電車に乗らなくなって早4ヶ月以上が経過している私。そもそもその人混みが嫌いだから電車乗るのが怖くなってしまい、今後の自身が少し心配かも。人混み、克服しないと・・・。

そして渓流釣りもかなりのご無沙汰ですが、昨日はまだ他県移動を禁止しているので、仕方なく東京都内の釣り場でリハビリすることに。そう、皆さんがよくご存知の養沢です。多分10年振りぐらいの訪渓です。

キャスティングスキルが落ちないようにロッドはなんとなく振り回していたけれど、渓流で実釣するのは2ヶ月振り。はっきり言ってリハビリ治療みたいなもの。キャスティングの精度は衰えていないものの、ヤマメのバイトの速さに翻弄され反射神経はすっかり鈍っている状態。今のアワセのタイミングじゃ尺イワナしか掛からないかもね(尺イワナは遅アワセ)。

そんな感じで体を慣らしながら渓流を遡行し徐々にタイミングを戻しつつも、通常の渓流と違って午後からの人出が半端ない養沢。聞けば午後券があるので、それを待ってどっと押し寄せてくるらしい。午前中からいる人が帰るわけでもなく、自ずと密となるのです。人々に釣り場を挟まれた時点で気持ちはすっかり萎えてしまい、私は12時での退散となりました。

とは言うものの、朝早く出掛けてまだ人気のない川にそっと入り、日が差してくると鳥の囀りに耳を澄ませる感覚。そして時間と共に虫が川面で騒がしくなる風景に緑が溶け込み、その中で釣りが出来る幸せを噛み締めた半日でした。そして来週は二度目の解禁みたいなものだから、私は張り切って何処かへ出かける予定。それを考えるだけで今からワクワクしますな。皆さんの第二解禁はどこへ行きますか?

新しい事務所になってからの初めての訪問。ログハウス綺麗です。朝6時少しに行くと、私の番号は4番でした(番号がその日入渓している人数)。
養沢は約4kmの流程があり、解禁と禁漁がある一般河川の様な毛鉤専用管理釣り場。なので人数が少なければゆっくりと遡行することで、人と被る事が少ない釣り場。お魚はレインボートラウト、ヤマメが中心でブラウントラウトなんかもたまに釣れますヨ。
私はヤマメのアワセのリハビリ。そして漫画家の”うちのセンセイ”は次の構想を考えながらのロケハン。良いアイデアが浮かんだかな?
小さめのドライを普通に流せばレインボートラウトはかなりの高反応なので、簡単に掛かってくれます。ですが、ヤマメ狙いで選びながら釣っている私は、サイトフィッシングでヤマメを見つけてキャストすれど、フライに一瞥され代わりにレインボーが喰ってくる始末。フッキングの問題の前にフライセレクトにも難儀する私。
結局色々フライを試した結果、ライズを繰り返すヤツはいつも通り22〜24番のユスリカミッジでの反応しかありません。それもしゃがんでダウンクロスで投げないと喰わないので、一般河川のスレスレヤマメと同じ状態でした。イブニングまでいれば簡単に釣れるんだろうなぁ。
うちのセンセイもお魚をゲットしてスマホで撮影中。そうそう、『スローループ』の三巻が発売されましたので、皆様ヨロシクね。この本に出てくる人々はハーミットとベースキャンプで入れ知恵した人が脚色されて登場している感じ? 今後の展開がどうなるかはお楽しみに。
結果、私の釣果はヤマメちゃんがトータル5本、レインボーは15本くらいだったかな。サイトフィッシングってやっぱり楽しいですね。そのためにはバリエーション豊富なフライボックスにしないとね、タイイング頑張りマス。