ウェットを嗜むフライフィッシング人口はもはや10%以下かもしれない

日本の釣り人口はかつては2000万人以上と言われていたけれど、現在では500万人程度となっているらしい。その中でフライフィッシングの人口なんてものは微々たるもので、私の肌感としては2〜3万人程度かな。こうやって私がいくらフライネタを発信したとしても、私のフライに対する熱い思いは僅かな人々にしか伝わらないのデス。

さらにこのフライフィッシング人口をざっくり分けると全体の約50%が初心者かもしくは管釣りだけを楽しむ方々。自然渓流を楽しむ人は4割程度で、残りの僅かな人々が海外やソルトウォーターのフライを楽しんでいると私は考えています。フライショップが減って始めるきっかけが無いとお悩みの方がいらっしゃいますが、幅広い知識を持った釣具店の店主が少ないのが現状で、これはこのスポーツに限ったことではないかもしれません。

川でフライフィッシングを楽しむ多くの方が好むのはドライフライのスタイルでしょうか。これはルアーのトップウォーターフィッシングと同じで、水面に浮かべた毛鉤に魚が ”ガバッ”と出るスリリングでエキサイティングな視覚が、釣り人心をくすぐるからです。もちろん私もドライフライは大好き。しかし、せっかくフライを嗜むのにウェットフライの釣り方を全くしたことがない方が、もはやフライ人口の10%も無いでしょうなぁ。1980年代後半〜90年代前半の全盛期に比べたら激減の一途であります。

そこで私はここであえて声を大にして叫ぶ。

「ウェットフライフィッシングって最高!」

一度やってみませんか?ウェットフライフィッシング。シングルハンドでも全く問題なくできるのです。というか、私でさえダブルハンドを握ってまだ30年位しか経ってないので、それ以前はシングルハンドでウェットを楽しんでいたのですよ。その魅力は、ドライは視覚での釣りに対し、ウェットはシンキングを使う湖の釣りにも似た手元にドスンと来るダイレクトなアタリ(魚の感触)。ストリーマーの引っ張りとの違いは、ラインの余りが手元に無い状態で魚のアタリを待っているので、魚が掛かればリールファイトでフライフィッシングを楽しめるのです。それが大物だったりすれば、リールはいきなり反転してドラッグ音を響かせるので、心臓はバクバクもので掛かった相手を想像しながらリールを巻くてに力がこもってしまうのです。時にニゴイやウグイ、シーバスにコイという外道だったとしても、そのやり取りをリールファイトで楽しめてしまうのだから、ソルトウォーターフライフィッシングの大物狙いと同じ感覚でリールをクリクリ巻きながら顔の筋肉が緩むのです。

さて、昨日は例によってそのウェットフライを持って本流でのそのスイング釣行は以下の通り。釣りの内容に触れずこんな話を書く時点でその様子はわかってしまいますな。でもね、夢に満ち溢れたスタイルなんです。あなたも一度で良いので、イブニングは川の流れでウェットフライフィッシングにチャレンジしてみてはいかがでしょう。分からない事はなんでもハーミットに聞いてくださいな。

草むら
昨日は1時起床でそのままダッシュで川へ行き、夜明けを待ってウェットのスイングを開始。一回キャストして何もなければ3ステップダウン(3歩下流へ降りて投げ直し)。それを10回くらい繰り返すと前回掛かったポイント。このスイングで来るんじゃ無いかと妄想を膨らませっているとリールが「ギャ!」と鳴いた。一瞬の緊張はあったものの、今回はフッキングせず。あぁ、残念。悔しくてまた戻って流し直したりしましたが、その後は何にもなし。仕方なく車へ戻るのですが、伸び切った雑草を見ると季節が進んだ事を感じますなぁ。真っ暗な中こんな雑草を掻き分けて河原へ行くのだから、熊が出没する地域じゃとても出来ないですね。
北関東の流れ
別のラン(スイングに適した流れ)へ車で移動し再び挑戦。しかし辺りが明るくなるとまるで魚信はなし。ザコからのアタリさえ無い。ハーディ ソブリンの悲鳴が聞きたかったなぁ。いい音するんですよ、このリール。
コオニヤンマのヤゴ
河原には見たこともない大きなヤゴの抜け殻。先ほどググってみましたが、コオニヤンマだと判明。河原はいつも新しい発見があります。
ブラックサンダーのバリエーション
以前は小腹が空いた時にはプロテインバー的なものを食べていたのですが、値段が高くなったので最近はコレ。セブンイレブンでは現在4種類もの味が手に入る『ブラックサンダー』。味とコスパでオリジナルが一番かな。これをかじると、つい歌ってしまうのがアリスの冬の稲妻、「ユア・ローリン・サンダ〜、 突然すぎた〜♪」てね😆
本流の釣り
午前中いっぱい色々と回ったけれど、結果何もなし。そして雨が襲来。いつもならば源流まで行ってイワナかヤマメを狙うのだけれど、午後はずっと雨予報なのとヤマメに関しては食傷気味なので早めに撤収しました。さて早く家に帰っても仕方ないのでどうしようかな・・。
フライシップロックス訪問
余った午後は競合店の調査に行きました! というのは嘘で、ここロックスはどこかで述べた様に前職が同じだったお仲間の店。前職は「J」とても言っておきましょうか(笑) そのフライJネットワークに、ロックスサーフェイスアウトフィッターズなごみがあるのです。まぁ関東のフライショップは仲が良いので、ハーミットのお隣りにある池袋サンスイさんにも私は遊びに行きますヨ。他のお店へ行くとお店のカラーが見えてきて面白いものです。