学生の頃は一人で源流釣りをしながら登りつめて稜線へ、そして反対斜面の沢を釣り降りるという二泊三日の釣りを一人で楽しむのが私のイワナ釣りの原点かもしれない。夜行電車がたくさん走っていた時代そんな釣りを楽しんでいたのだが、今でも少しは走っているらしい。
時が過ぎて家族ができると、その登山用品の一部は家族キャンプに生かされた。使い慣れたシェラカップやMSRストーブなどはその役目を終わったが、現在でもモンベルのムーンライトテントやノースフェイスのシュラフなどは元気で働いている。登山用品は釣り具と同じで道具は進化し続けているから、周りの仲間とその道具たちを比べると使っている物の違いで年齢差を感じたりしている。
今では子供達も大きくなり、子育てがひと段落した親父たちが集まりキャンプを楽しむようになってきたのが現在の僕ら。昔使っていた大掛かりなキャンプ道具はなりを潜め、いかにコンパクトに小さく楽しむかという雰囲気になりつつある。テントは登山用のコンパクトなものを選び、椅子も一脚だけ高価で軽いものへ買い揃えている仲間たち。好きな銘柄の酒を持ち寄り、釣り談義をしながら、それをちびりと煽るのである。一人の時は車中泊が多いけれど、仲間がいればこんな夜がとても楽しいのだ。
前回に引き続き今週も本流で遡上してくる大きなヤマメさんたちを狙い撃つつもりだったが、前夜の大雨と雪代、田代のトリプルパンチでギブアップ状態。なので、初日はこの水系で唯一行ったことがなかった川を覗きに行き、その雰囲気を感じてきましたヨ。水が落ち着いた時が楽しみです。
男っぽく荒々しい料理に酒を煽る夜はあっという間に過ぎ、翌日は話し合いの結果釣果を求めてダム上で竿を振り回した三人衆。しかし田代がないだけで水が冷たく水量が多いのは変わらないため、待てど暮らせどライズが起きず。仕方がないので叩き上がって釣り上がるが全く手応えがない状況。一人がニンフをゴロゴロしてようやく釣れたということを聞き、久しぶりにインジケーターをつけて、ようやくの釣果。ウインストンエアの初陣はニンフフィッシングと相成りました。
イブニングこそ落ち着き始めた水位の中流域で大物を仕留める予定で仁王立ちするも、今度は風速20m以上の風に私の体は煽られ二度水没する始末。深みに落ちたらお陀仏ですよ、死ぬかと思った。危険を感じた僕らは明るいうちにタックルをしまいこみ、温泉へと逃げ込んだのでした。
今回のキャンプで役目を終えたキャンプ道具がまた数点出てきたので、最新のものをネットでググり中。それに伴いキャンプ用品はコンパクト計画進行中。次回は釣り具と同じでさらなる進化を遂げたいな。『キャップだホイ』の掛け声で、またみんな集まってね。