本栖湖で身をもって魚の痛みを感じる?

今月の予定表を見ていたら、気がつけば今年はあと10日もないんですね、ジジイになるスピードが加速しているように感じる管理人です。

皆さんは今年はどんな一年でしたか? 昨年同様に釣りが思うようにできない人が多いと思いますが、それでもこの秋は少しは釣りに行かれている方が昨年より多い気がします。私はというと昨年同様にサクラマスを狙いに行けなかったり、『目指せメーターオーバー!』は三魚種(イトウ・オオニベ・シーバス)はどれもまた持ち越しとなりました。

やり残した感が満載の一年ですが、ふと思えば心の故郷である本栖湖行脚をすっかり忘れてたので、行かねネバと。本当はね、先週の火曜日に行く予定だったけれど、雪予報だとスタッドレスを履いてない私の車だと無茶すぎるのでやめて、今週へ持ち越した訳。

今回も色々とやらかしました。朝マズメの時合いを釣るために設定した目覚ましが、音量ゼロの無音状態で2時間遅れのスタート。マズメは捨てて到着をしたものの、今度は積んできたロッドとラインの選択ミス。それをそのまま使ったことで起きた災難が今回のお話。

朝はウィンストンのエアスイッチ10.6フィートにシングルハンド7番のシングルハンドSTラインを乗せてやるつもりだったが忘れてきたので、シックスセンスWF8/9タイプ3のフルシンクを入れて湖畔に立つ事に。振ってみると明らかにオーバーウェイトで、ロッドをそっと振らないとラインが大暴れします。最初はそれに気をつけながら振っていたけれど、水位が減水してない為に足場が少ないのでどうしても投げたい方向へ投げづらい状況。釣れそうな気配があるものだから気持ちがせいてオーバーヘッドキャスティングしている最中についオーバーパワーで角度変換してしまったのです。その瞬間にロッドは必要以上に曲がりラインは私の顔左近くを捉えました、『バチッ!』と、音をたてて・・。

あ、この感じやっちまったな。過去に何度か自分を釣る事はあったけれど、その部位は耳や首後ろの生え際で何もルアーでのこと。今回は左こめかみにフライのピアス・・、しっかりバーブまで入ってます。本栖湖の場合、お魚は滅多に釣れないからバーブレスにしていない私なので、自業自得。ここは冷静に判断し一般的な対処法としてフックの懐に別の糸を持ってきて反対へ引くという手法を取ることに。別のラインとしてフライラインを使い刺さった根元に挟んで反対方向に引っ張ってはみたものの、この手法では皮膚がグニャグニャと動きどうしても抜けません。仕方ない、もう一個穴を開けちゃいましょ。

こういった話が苦手な方もいると思いますが、もう一つの手法として皮膚から出ていない針先をもっと刺して皮膚から出してしまうというやり方。バーブ(カエシ)まで差し切ってしまい、出ている先端をペンチなどで折ってしまえば簡単に抜けてしまいます。なので、さらにブチっと刺して先端を貫通す事に。やった事がある人ならばわかると思うけれど、すでに刺さってますから痛くありません、刺すのが怖いだけです。

ブチっと刺して貫通、さてフォーセップをと手元のカバンを探すとありゃま、車に忘れてきたではありませんか。このままフライをぶら下げて戻るのがなんか恥ずかしくて(と言っても人が見ている筈も無いのにね)素手で折る事を決断。これがまた手元が見えない状態が厄介であり、更にがまかつフックの丈夫さを感じて格闘する事10分程度。何度か折りを重ねる事でようやくピアスを外す事ができました。

あぁ、お魚ってこんな気持ちでフライを口に引っ掛けられているのね。これからは更にお魚に優しく接することが出来る事でしょう。

昨日の戒め:釣欲を満たすために焦る事は事故につながる。改めて『Study to be quiet./ 穏やかなることを学べ』を肝に銘じよ

本栖みち
道中の本栖みちの外気温計ではマイナス7℃を示していた。私にとっちゃマイナス何度だろうがお構いなし。一番厄介なのは寒すぎるとガイドが凍って釣りにならなくなる事。この写真は14時ごろだけれど、太陽が当たらない南側の斜面は路面を含めてずっと凍ってます。
ゆるキャンの影響でテントがずらり
相変わらず「ゆるキャン△」の影響でこの寒さの中、浩庵荘ワンドにはテントがズラリ。察するところ始めたばかりのにわかキャンパーが多いけれど、昨夜の寒さは大丈夫?
フックが顔に刺さってしまいました
閲覧注意とならぬ様にフライをぶら下げた写真は撮らず、釣り終わった時の私の様子。こめかみに小さな針穴がふたつあり、少し腫れてます。目を守るために釣りでは偏光レンズと帽子は必須アイテム。魚紳さんにならぬように、皆さんも注意しましょう。
本栖湖ブルーの中で釣りをする
ラインが合わないので、マイクロスイッチの使用をやめ、ロッドはセクター9フィート8番にタイプ3のフルシンク。私にとって本栖湖はシングルの8番が標準タックル。
本栖湖のレインボートラウト
で、釣果の方は思った時間に思った通りのコースに投げて、思った通りにゾンカーでヒット。でも昨夜巻いたゾンカーのブラックはピアスになり、釣れたのは以前巻いたグレーカラー。サイズは40くらいかな
本栖湖レインボーの尾鰭
尾鰭は小股の切れ上がったスピード系のヒレピン。ヒットしたのは手前10m以内だけれど、ジャンプを5〜6回してラインを引きずり出してくれた。
本栖湖ブルーに染まったレインボートラウトの魚体
本栖湖ブルーに染まったレインボーの魚体が太陽に輝いて美しい。コレが見たくて本栖湖に通うのです。
本栖湖のレインボートラウト
1時間後、一回り小さい個体を一本追加。これも同じコースで同じように回遊してくるだろうと思って投げ続けて狙って取れた嬉しい一尾。胸鰭が欠損しているのが少し悲しいですが、それ以外の尾鰭はピンピンで同じ様にジャンプを繰り返しました。
本栖湖の南側
2本も釣れたので、残りの時間はサイトフィッシングをしようと思い各所めぐり。でも、珍しく風がほとんど無く魚は接岸していなかったので、ポイントを転々と回るだけの時間を過ごす事に。
本栖湖のレインボー
イブニングも狙おうかと思いましたが、これ以上欲を出すと罰が当たりそうなので今回は早上がり。こめかみの傷をさすりながら、お魚の痛みを感じて帰るのでした。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。