人混みが嫌いな私は避暑地を求めて山へ分け入る南アルプスの旅

先週の隅田川の花火は盛況だったようですが、今週は戸田橋花火大会なので週末は晴れであることを願います。この花火大会はいたばし花火大会と同時開催なので荒川を挟んで両岸から打ち上げる迫力満点の花火。最近は音楽とシンクロさせて演出され、昔と違ってお洒落なショーを見ているような感覚です。

私の家はこの花火大会に近い場所にあるので、仕事を終えるとその人混みの中を抜けて帰宅するわけですが、私は見知らぬ人の数に圧倒されて、人混みの中でひとりぼっちの寂しさを感じてしまうのです。日々の生活では通勤電車の中で知らない人々に揉まれ、この人々は自分との繋がりが全くないのかと思うと、侘しいとも感じます。

そんな私なのですが、山へ分け入り一人ぼっちでいる時は寂しさを感じる事は全くありません。その訳を考えても理由はよく分かりませんが、少なくとも自然の中でボーッとするひとりの時間は私にとっては心が安らぐとても重要な時間なのでしょう。

関東は連日の酷暑日と熱帯夜。毎週の釣行は暑さが募る度にその行き先は標高が高くなっていきます。先週は1,000mと少しだったので今週は1,500m付近まで行こうかな、と南アルプスへ。その場所はかつては自分の車で行けたのですが、20年ほど前からマイカーは規制されて入れなくなり、現在は登山バスでの入渓のみになりました。

さてさて、今週も涼しさを伝えられるかな?

お暇な方は以下写真をご覧くださいまし。

北岳登山道入口
北岳といえば標高3,193mの富士山に次ぐ日本の第二高峰。この看板を見れば「あぁ、あそこね。」と分かる方がほとんどですが、河川名は伏せておきます。この場所へ辿り着くには登山バスを利用する2ルートがあり、今回は家から近い方のルートを選択。家から遠い方のルートを使う場合は入渓点が下流部になります。この川は流程が長いので、好きな場所は人それぞれ。上を目指すものはテントを背負って二泊三日だったり。私はジジイになってので、ほどほどの場所でやるようにしてます。
北岳へ向かう吊り橋
この橋を見てどこぞの漫画に出てきたなと思った貴方、その場所です。本来はここからさらにバスを乗り継ぎ上を目指すのですが、2019年の台風による崩落以降はこの上の林道は復旧の目処はたっていませんので、乗り継ぎバスはありません(徒歩でも通行できません)。現在、上を目指すには長野県側から入るしかないのです(もしくは川通しでずっと釣り上がる)。
カメムシ
この川はバッタがすごく多いのでホッパーパターンを持参しますが、バッタ以外にカメムシも沢山河原に飛来してました。サイズは野反湖のものより若干小さいくらい。バッタの方は写真を撮らせてくれないので写真なし。
hopper
大きさでいうとTMC5212のフックで10番サイズぐらい。なのでボディサイズは2センチを超えるので結構大きめです。風が吹くと落っこちてスプラッシュライズが見られます。
ニッコウイワナ
現在は入渓点が限られるので、お魚はスレスレ。なのでいかに人が狙わないような小さな場所へフライを落とすかが基本。「イワナは岩を釣れ」を思い出しましょう。ホッパーパターンを使えば岩魚のサイズは平均8〜9寸半くらいで、今回は尺は出ませんでした。
南アルプスの川
真っ青な空に深みを増した緑。その谷間を流れる川。いつもは足をずっと突っ込んでられないほど冷たいのですが、今年は入ったままでも大丈夫。でも外気温が25℃なので、泳ぎたい気分ではありません。
イワナ
スレスレの場所なので、でっかいイワナはチェイスするのは一度だけ。それもある程度深みがある場所で、大きなフライをキャストしてアピールしないと浮いてこないのです。
イワナ
大きいフライばかり投げているとバイトはあってもフッキングがしないので、浅い場所では14番まで落として釣れば、一回り小さいサイズがバンバン出ます。なので釣りたくなったら14番のアントやパラシュートを流すのです。
南アルプスの川
川へは遅くに入ったので他の釣り人を後追い状態。なので、いつもよりもずっと丁寧にそして小さなポイントも全て流して進みます。そのおかげでイワナの顔は沢山見ることができました。
ホッパーで釣る
一つのホッパーで釣り続けていたらヘッド部分がボロボロになってしまったので、色を変えて2番バッターのバッタに交換。大きいフライはすこぶる反応が良いのですが、掛からない個体も数多くあります。
突然の雨
山の天気は何があるか分からない。突然の土砂降りは私が雨男であるからで、天気予報は1日を通して晴れと言っていたのに・・。雨が降れば体が冷えてしまい、長袖1枚で入渓したことを少し後悔したりして。
イワナ
喰いっけがある個体はやっぱり投げにく場所で釣れるんです。そんなヤツは狙われてないからフライをバックり。帰りのバスに乗り遅れると大変なことになるので、あと1〜2箇所やったら帰りの準備。
イワナ
丁寧に攻めたので距離はさほど進んでいませんが、キャッチは多分25〜6本をこえたかと思います。この上に大物ポイントがあるのでゆっくりと狙いたいのも山々ですが、後ろ髪を引かれる思いで撤退。帰りは石和〜大月で大雨に遭い、事故にならないようにゆっくりと帰りましたとさ。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。