一本の杭になりたい・・(本栖湖での一日)

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相変わらず本栖湖爆投が続いている日々。昨日は第一次接近遭遇があったので、その備忘録。

先週無反応だった場所をもう一度チェックしに夜明けとともに爆投していると、明るくなるにつれ人が増えてきたのでそのポイントを諦めて移動することになった。移動先はかつてブラウンがよく釣れていたポイントで久しぶりに入ったストレッチ。そこは意外にも30年前とあまり変わらず、懐かしの大岩に澄んだ水は20m近く下を映し出している。ほどなくポイントを進むと、ドヨヨ〜ンと50〜55cmほどのブラックバス、2年ぶりのご対面である。彼はこちらをボーッとした顔で寒そうに行き過ぎる。せっかくのご対面、今日はバスでも釣ってみますか?

本栖湖
本栖湖ブルーとでも申しましょうか。急深な場所のカラーはもっと深みのあるブルーで、見ていると吸い込まれそうになります。ちなみに今回の水温は朝で12度でした。

そんなつもりでボックスの中を物色し結んだフライはエンリコのストリーマー#2/0。ブラックバスだから問題ないでしょうし、ビッグベイトルアーに比べたら屁でもないぐらい小さいしね。フライを結んでいる最中も50アップの4〜5匹の群れが私の前を行ったり来たり。バスにはよほど快適な場所なんだろうと感心し、いざ一投。水深を合わせて見えバスの前でフライが気持ちよさそうに泳ぎだす演出。しかしバスはな〜んも見向きもしない。むしろ投げている私に一瞥するなり「ふん。」という拗ねたような表情をした後に潜っていく。やっぱり冬バスは難しいことを実感する次第、フゥ。

EPミノー
使ったフライはこんな感じ。あぁ、なんでまたエンリコなの?と言いたくなる。海でも川でも湖でも、その出番が勝手に増えて行くエンリコのミノー

見えバスを諦めてポイントを少し移動し、投げにくい姿勢で前へ進んでキャストを続けていると、さっきバスが過ぎていった方からラインを通してわずかな当たり。フッキングするガツンというアタリではなく、ジャレるようないわゆる前アタリがポーズの度に何度も伝わってくる。はて、なんだ?透明度の高い本栖湖はその投げた方向を映し出していたが、何やらフライの後ろに白いものと黒いものが見えている。白っぽく見えるヤツはとても興奮し、その後を追う黒っぽいものは興味津々でついてくる。

影
サイトフィッシング時は自分の影に気をつけて行動。できれば進む方向に影を落としたくないかな。

リトリーブを繰り返しあと5〜6メートルというところで確認できたのは、40アップのヒレピンレインボーが一生懸命フライにアタックしている姿。そしてそれを後ろから60アップの見事なレッドバンドのレインボーがその様子をうかがっている。久しぶりの興奮と緊張の中、何度もアタックする40アップレインボーはフッキングすることなく足元まで来たが、大きいヤツは私を確認するなり深く沈んでいった。無邪気に戯れるヨンマルは8の字でフライを引いても逃げることがなかったので、慌ててフライをウーリバガーに結び直すも、その間に姿を消してしまった。ガックシではあるが次回への課題を見つけたのと、この接近遭遇で狙うべき相手を絞り込めた感じがした一日である。そして近距離戦は自分の気配をいかに消すかも大事ですなぁ。

その後、いつものサイトポイントは今週も見事にスカで何もなし。午後も一本の杭になる修行を続け、放流レインボーに遊んでもらったが、やっぱりあんなの見ちゃうと、欲は収まらないもの。60アップのレインボーとでぶっちょ50アップのブラックバス。どちらも魅力的で吸い込まれそうなブルーに生息する彼ら。さて、妄想を膨らまし次回のためにフライでも巻きますか・・・。

海アメフライ
爆投の結果、ロストするフライが多すぎて今回は海アメ狙い時のフライも参戦。といっても、ミノーイーターの彼らにはピッタリですな。
レインボートラウト
イブニング時に仕留めたレインボー。嬉しいはずの獲物だが、日中の大物とのコンタクトが衝撃的すぎて少し霞んでしまった・・・。
富士山
そして今日も富士はやがて紅に染まる。

 

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。