もう十数年前のことだろうか。釣り仲間と二人で伊豆の川へ出かけたが、思うような釣果が出ずにその川を諦め、別の川へと釣り場を変えた事がある。入漁証を買い川を見ながらウロウロしていると、東京ナンバーのフライフィッシャーマンを見つけたので、声を掛けてみた。彼は一人で来ていてこの周辺を散策していたとの事なので、その情報交換をしてその場合を後にした。
それから数年後のこと、今度は新潟へ出掛けた時である。その日の2本目の川としてとあるポイントへ行った。河原に東京ナンバーをつけたワゴン車のフライフィッシャーマンがいたので情報を聞く為に話掛けてみた。「どうですか釣れてますか?」的な言葉の後に、情報交換。そして彼が一言「どこかでお会いしましたよね?」と。確かに、なんかこのデジャブ的な流れ。場所は違えど話している内容やその風貌から、その数年前の伊豆で出会ったAさんだということを思い出したのだ。
この時何を話たかは忘れたけれど、お互いが通っている河川がほとんど同じで、いずれ釣り場のどこかで会うのは偶然ではなく、行動パターンが同じなので必然的な再会だったのかもしれないという内容だったと思う。
あれから更に何年もの月日が経ち、一昨日の事。大尻沼を後にした私は午後の天気が回復傾向なので、このまま新潟へ行ってしイブニングの釣りを楽しんでしまおうと計画していた。関越道を更に北上して新潟へと向かい沼田インターに入った時はすでに13時頃。実は私と同じ行動パターンをするAさんがその数日前から新潟入りをしていたのは知っていたが、どこで釣りをしているかは全く聞いてなかった。しかし同じ行動パターンなのであらかた予想がつく。そこで私がメール。
「午前中の釣りが終わったので、これから新潟へ向かいます。イブニングは●●川でもやろうかな?」
するとAさん。「●●川へ移動中です。」とのお返事。やっぱり行動パターンは同じなんだな(笑)
イブニングの釣りを満喫した二人はその夜に初めてお酒を酌み交わし、釣り談義の夜を過ごしたのは言うまでもない。ってことはその翌日も釣りですな。一泊二日の釣りは1日目にして盛り沢山で有意義な時間を過ごしたのである。つづく?