GWは芦ノ湖で銀ブラ

『銀ブラ』をググったら大正時代にできた言葉なんですね。私は江戸っ子なので祖母の買い物について行った幼少時代は銀ブラへついて行き、男はすぐに飽きるので親父と共に早々に映画館へ馳せ参じるのが常でした。ここでは芦ノ湖へ通う人の話で、『銀ブラ』と言えば芦ノ湖銀座でブラウンハントの意です。

ザギン(銀座)でハンブラ(ブラウンハント)といえば、ちょうど芦ノ湖の首のような場所を指します。西側では箒ヶ鼻から小杉の鼻辺り。東側で言えば、胴切から庭石あたりまででしょうか。ゴロタ石が点在する急深と樹木が被さるポイントが点在し、その岩陰や木陰にブラウンが潜んでいます。

ひと昔前の芦ノ湖は、その場所にタイプ3のラインでグレーゴーストやミッキーフィンを岩陰に投げ込んでリトリーブするスタイルで、ボート際まで追ってくるブラウンを見て興奮したものです。それがシーバスのフローティングミノーが流行った頃から、湖のワカサギシーズンが急にドラワカの釣りへと変貌したのです。なので、ドラワカの釣りって結構歴史は浅いんですヨ。

さてさて、そんなドラワカの釣り。以前に私が出した予報通りで水温があと2〜3℃足らず、一昨日のブラウンの活性はまだイマイチな感じでベストコンディションはGWだと思います。それでも水温が上がった午後には少しの反応があり、水面にヌボ〜っと上がってくる姿を見るだけでも興奮します。

今週末からはとても長いゴールデンウィーク。芦ノ湖あたりだったら渋滞にハマっても、たかが知れているので、時間を作ってお出掛けしてみませんか?私の釣り予報ではゴールデンウィーク頃が絶好調な筈です。そんな芦ノ湖ゴールデンウィークの釣り方は写真と共に以下でちょっと説明しましょうか。

芦ノ湖タックル
芦ノ湖全部の話をすると話が長くなるので、今回はこの時期のボートフィッシングに絞った話。手漕ぎでも問題なく楽しめます。ただし、ボートに立ってキャストするのは慣れが必要なので、安全のために座ったままキャストしましょう。エンジンとエレキを使える方は、上に書いたブラウン銀座を参考にお楽しみください。タックルは9ft8番にタイプ1とタイプ3。それと、9フィート6番をドラワカ用に持ち込めばベストです。
芦ノ湖説明
水温が上がるまでの10時ぐらいまでは、陽のあたるシャローレンジ(緩やかに水深が落ちる場所)で引っ張りの釣りをお楽しみください(湖尻では桃源台から椿の鼻。元箱根、箱根湾はそれぞれ湾内)。現在の一番魚が固まっている泳層は5.5mラインです。その泳層の上を引くイメージなので、タイプ3で投げてカウントダウンのタイムを30〜50秒の間で色々と試してみてください。今回は40〜55秒でした。それだけ沈めると魚の泳層に届きます。水温が上がってきたので、やや早めのリトリーブで良いでしょう。毎日の水温の変化はノザキボートさんのフレッシュ日報を見て確認しましょう。
芦ノ湖How to
湖面に少し日が射してくると、ユスリカにライズする個体がみられます。どうしてもオデコを免れたい場合は、タイプ1を表層早引きでオレンジ&パートリッジを投げてください。大きさを問わなければきっとライズの主が釣れる事でしょう。また、もう一つのオデコ逃れとして、ハーリング(フライタックルでフライを引っ張る事)を試みてください。移動する時にボートをゆっくり漕ぎながらタイプ3のラインを全部出します(約30ヤード)。フライはなんでも良いです。トローリングの船を見習い(トローリングのラインよりもやや内側が良いです)、岸から約100mくらいの場所でゆっくりと引いていれば、時にロクマル以上のサイズが掛かります(ティペットは細くても3Xです)。
10時過ぎにマッタリとして釣れる気がしなくなったら、ボートで漕いで行ける範囲の急深な場所へ移動しアンカリング(錨を下ろす)しちゃいましょう。疲れた場合は岸際に向かってドラワカを放って、ボーッと眺めましょう、食いつく可能性があります。気合が入っている人は、アンカリングせずに岸際の隙間へフライを打ち込み続け、ポイントをくまなく釣りましょう。
芦ノ湖How to
湖尻からボートを出した場合は、神宮が一番近いポイント。元箱根湾からボートを出した場合は、箱根神社から成蹊までの間あたり。箱根湾から出した場合は、三ツ石からトリカブト辺りを試してください。
ブラウントラウト
一昨日は水温がまだ少し低めで、ブラウンが姿を見せたのは百貫ノ鼻から南側の方が反応が良かった感じです。ちなみにブラウンだけのお話をすれば、皆さんが思っている以上に岸ギリギリにいます。感覚としてはブラックバスのトップウォーターフィッシングに似ています。今回は午後に何匹かのブラウンがドラワカに反応しましたが、残念ながらヒットさせる事ができず。写真のブラウンは引っ張りでの釣果です。
芦ノ湖の魚
結果、釣果は二桁にギリギリ届きませんでしたが、引っ張れば釣れるのでこのゴールデンウィークの釣りではオススメできます。ちなみにこの写真には三種類の魚が写っているのですが、真ん中の魚がなんだかわかりますか?これがわかれば結構ツウですね。もう少し大きければお持ち帰りして食べたのですが・・。

 

春の足踏み

僕らが思い描いたシチュエーションはこう。朝イチは表層早引きでサクラマスをゲットし、水温が上がる頃までレインボートラウトを引っ張りで数本キャッチ。上着が脱ぎたいと感じる外気温になったら、ゴロタ石が点在するポイントでドラワカブラウンハント。「ちょっと釣り過ぎちゃったね。」と、お昼にうえ乃ボートに戻ってカツ丼を食べ、午後はサラッと流して早上がり。

昨日はムッチーと二人で出掛けたのですが、この妄想シチュエーションが合致したのは、うえ乃ボートに戻ってカツ丼を食べた事だけ。釣りの予想は全て覆されました。今年は春が足踏みしています。朝イチは桟橋が凍っており、出船すると無風状態。風が出てきたら状況が好転するかと思ったら思いの外風は冷たく、そしていつまでたっても水温はビリビリする程冷たい状況。船の帰港時間ギリギリ近くまで投げてレインボーはポツポツ釣れるものの、抱卵してひっくり返っているワカサギは全く見当たらず、湖面を炸裂するブラウンを見る事はありませんでした。

水温はまだ10℃を下回る状態なので、この状況からハーミット的芦ノ湖週間予報をしますと、まずブラウントラウトは外気温の上昇に伴い今週末から少しずつ好転し、ゴールデンウィーク前半がドラワカシーズンとなるでしょう。今週末はユスリカ発生にて、表層早引きにレインボー爆釣注意報が発令される予定ですが、ヒメマスが混じる事があります。またサクラマスは朝一番の引っ張りで釣れる確率は1/50人。時にシルバーサーモンがヒットする事もあるので、万全な対策でお出かけください。

以上、ハーミットの釣り予報師、稲見がお伝えしました。外れても恨みっこなしヨ。

今シーズンのゴールデンウィークはきっと皆さんの爆釣で笑顔が止まらない事でしょう。
いいなぁ。

芦ノ湖レインボートラウト
朝6時から8時ぐらいまでは湖尻北部でずっと引っ張ってました。が、無反応。ユスリカがようやく出始めて、それを喰うレインボーとヒメマス用に、オレンジ&パートリッジを用意してください。
芦ノ湖と富士山
外気温が上がり始めたその後、湖尻から湖を左回りでドラワカ打ち。でも芦ノ湖を半周打ちまくっても、全くの無反応。定置網にはたくさんワカサギは入っていたので、ドラワカシーズン突入までにはあと1週間以上先になりそうです。
魚探
芦ノ湖一周をドラワカで叩きましたが全くの無反応だったので、残った時間を効率よく過ごすため、魚探で反応を見ながら魚が多く溜まっている場所を探して重点的に攻めました。
芦ノ湖のレインボートラウト
魚はヒメマス混じりでサイズは25-47cmまで。ヒレが回復した綺麗な個体が中心で、魚の引きは抜群です。水はまだまだ冷たく、8秒も浸けていると手がビリビリします。
レインボートラウト
ムッチーは最後の最後に良いサイズをうえ乃ボート前でヒット。ラインが走られてやりとりを楽しんでました。ヒレピン最高!
レインボートラウトの尾ビレ
尾ビレの回復した個体。午後3時過ぎは水温が高くなり喰いがたちますので、時間の余裕がある方は夕方5時ぐらいまでロッドを振った方が良いです。
レンボートラウト
桟橋へ戻ってリリース。今回はドラワカでブラウントラウトが釣れなかったけれど、ドラワカでのハンティングは皆さんがお楽しみください。

芦ノ湖水没の思い出

春風は気まぐれで、さっきまで凪いでいたかと思うと狂った様に吹き荒れる。そんな風に巻き込まれて芦ノ湖の冷たい水に浸かったのは5〜6年前のこの時期。息子が引っ掛けたルアーを取るために岸際にボートを寄せたところへ急に突風が吹き、ボートは木の下へめり込んで行った。そんな私は船上の居場所がなくなりボートからはじかれる様に落水。自動膨張の救命胴衣を試すかの様にプカプカと浮いて見たけれど、直ぐに開かないことに動揺した思い出である。

一昨日は川の増水が思ったよりも引かないので、ハンドルを握った瞬間に北関東釣行を諦めて芦ノ湖釣行に決めた。以前も昨年もそんな増水の時に良い結果が出ているから、自信は釣る気満々、頭の中は爆超モード。タックルはどっちでも釣りへ行ける様にウェーダーと湖用のタックルを一式車に積み込んであったけれど、又しても忘れ物。そう、一つ前に載せたスカッドシュリンプは全てお店に置き去り・・、なんか嫌な予感。

湖はいつもに比べるとボートの数は少なく、お魚は釣れているけれど数釣りではなく大物がど〜んと一本釣れる様な状態だそうな。私はだいたい時間帯によって釣るポイントが決まっているのだが、朝から3時間シンキングを引っ張っても一度もアタリなし、マジか。仕方なく鉄板ポイントで渋いアタリを取りながら放流マス3本をキャッチ。そして良い頃合いだろうとブラウン銀座へ投げ倒しに向かいました。

芦ノ湖でいう首の部分へ向けてボート走らせると、突然の強風に煽られて波飛沫をモロにくらい全身ビショ濡れ。たまに来る強風をかわしながらポイントへようやく到着した。そしていつものパターンでエンジンを掛けっぱなしで流す速度を調整しようとしたら突風に煽られたんです。ボートから落ちたのかって? いや落ちませんでしたよ。その代わりバランスを崩した時にラインがスクリューに巻いてしまい、そのまま岸へ打ち上がられましたとさ。

世捨て丸時代にお客さんに散々「フライラインは外へ垂らさないでくださいね。」と注意をしている自分がコレです。今回も自嘲ネタで反省しまくり。替えのラインもないので、13時をもって終了と相成りました。

その後の持て余した時間はどうしたかって?それは以下の写真の通り。なんか今年の3月は冴えない私ですなぁ。気をつけよっと。

芦ノ湖
湖尻異常なしなので、元箱根湾へ行ってみたら、こっちにも船がほとんどなかった。みなさん九頭竜から成蹊に集中してました。
エアフロ シックスセンス
無残にもエアフロ シンキングラインがギッタギったに切れまくりました。良い時間なのに、本日の釣り終了。仕方ない、ラインを仕入れて帰るか。
そして向かった先は芦ノ湖から峠を超えた向こう側にあるマーヴェリック。十数年振りに訪れましたヨ。皆さんのお仕事を邪魔しに行って、看板犬ルナと遊んできました。業界のくだらない話と今年の釣り状況を話していると、「今日は釣れるかもよ。」の甘い囁きに、直ぐにマーベリックを退散。そして少し逆戻りして丹沢水系を覗きに行くことにしました。
丹沢水系
ダム直下は放水してないから増水なし。今からウェーダー履いて釣りしても小一時間なので、まずはライズ探し。でも寒々しくて虫っけなし。
丹沢水系
30年くらい前に来ていた更に下流のポイント。あれだけ雨が降ったのにマッタリしている流れ。でもやっぱり虫っけなしで雑魚ライズもなし。この後2箇所を見て回る間に太陽が沈んでしまったので、ウェーダーを履かずに退散しました。
芦ノ湖
結果、釣果は塩焼きサイズの放流マスが芦ノ湖で3本のみで終了。やっぱり芦ノ湖の魅力を感じるには春分の日以降です。

運と勘

前回の続き。

大雨のために北関東遡上魚釣行の撤退を余儀なくされた私。さて、残りの休みをこの高水位の状況でどこへ出かければ良いのかを考えた。結果絞り出した答えは芦ノ湖である。今までの経験から考えれば、湖は水位が変わってもダム湖でなければ濁りがひどくなる事もないし、春の雨は一雨ごとに水温が上がるので、むしろ吉と考えられる事。経験とは勘を働かせる要因の一つ。第六感は自分で磨けるものだと信じている私は、それに賭けてみることにした。

北関東から一旦家に帰って用意し直し、移動する事300キロ先の芦ノ湖。よくもまあ飽きずに走れるものですな。私の下道釣行も板に付いた感じ? 箱根の状況も御多分に洩れず、前日の雨で芦ノ湖から流れ出す早川の水は轟々と流れ、川は釣りどころではないです。芦ノ湖は水が動いているから良いのでは?という思いはいつものポジティブシンキング。

予報は暑くなるというので午前中勝負。いつも通り”うえ乃ボート”を出発し湖を左回りで出発。大好きなブラウン銀座へ行きお目当のポイントに入れると間髪入れずにドラワカに吸い寄せられるように石影から現れ、ドバッと出てきたブラウンくん。最初の一発目は少しのファイトの後、水中でイヤイヤされている最中に外れてしまった、ガッデム!

その後左回りで岩場のみを淡々と探るも、ドラワカシーズン突入宣伝してしまったせいか、超スレスレのブラウンくんたち。フライにキスをしてくれるものの、咥え込んではくれません。芦ノ湖釣行歴40年の私の勘は大した事ないんです、まだまだですね。

半ば諦めかけながらフライをペシペシ中途半端なキャストをしていると、昨日の大荒れの天気と南風から生まれたスカムライン(ゴミや泡ががまる湖流の目)。ふと目をやるとそのスカムラインに流された虫を探すナナマルオーバーのイワナがポッカリと浮かんでいるじゃありませんか。すかさずドラワカを投げつけると一気に食いつこうと突進してきたけれど、あまりにも船と魚が近すぎて、舳先を見て食いつく前に慌てて沈んで行ってしまった。

そこで新たな勘のスイッチが入る。「こりゃドラワカじゃなく、ドライだな。」と。一旦車に大きなドライフライを取りに戻り、再び同じポイントへ戻った私。最初の一投が肝なので、全てに気配りし先ほどと少しズレたスカムラインに#6のドライフライをそっとプレゼンテーションして見た。するとデッカイお口がゆっくりとしたモーションで出たのでありました。

一呼吸置いてフッキングすると魚は湖を洗濯機の渦のごとく掻き回したかと思うと、一気にフライラインを引き出し、オレンジ色のバッキングラインの半分を引き出す猛ダッシュ。ん?こりゃイワナじゃないでしょう。ファイト時間が10分以上あったので、途中で余裕こいてバッキングラインが出ている様を写真に納めようとしたけれど、バラしそうだったし魚が大きすぎて無理でした。

そして上がってきたのはナナマルには少し届かない見事なレンボーでございました。イワナがレンボーに化けた、これは運ですな?

多くの釣り人が、釣りとは「運・根(気)・勘が必要である。」と言うが、運だけは磨けません。しかし、根気は大物に遭遇する緊張のシチュエーションが多ければ多いほど磨かれると思います。そして勘は場数と経験で磨ける筈なので、より一層大きな魚を釣って見たい人は、運に頼らず一秒でも長く水辺へ立ってくださいな。釣具屋の私はそう思います。

ロッドはずっと曲がりっぱなし。ロッドはウインストンエアの6番です。バラすのが怖くて、おかげさまで写真がほとんどありません。最後にうえ乃に戻ってスギちゃんにニコパチを撮ってもらいました(こちら)。杉坂隆久さんに作っていただいたイトウネットが久々に活躍です。
ヒットフライはマダムXのブラック。海外の一部では黒いパターンはシケーダとして売られている。日本のセミをイメージしちゃいけません。
ブラウンはブラックバスみたいなもの。浅くてとても魚がいそうもない奥の奥へフライを入れると出てくる。保護色だからわからないんだよね。スカムラインは岬の風裏にできる。
ルアーの話。グリグリナナハンが流行るさらに前の時代、僕らはフェンウィックのHMG GS70にカーディナル4。そしてラパラのF11黒金でミノーイングするのが流行っていた。
当時ラパラで釣ると先輩に「また餌で釣ったのか。」と馬鹿にされるほどラパラは釣れるものとされていたので、異端児の私はバンゴーミノー4インチAG9(アップルグリーン)を使っていた。その事を思い出し前回シーバス用に巻いた同色を投げてグリグリリトリーブをして見た。結果、ものすごい勢いで追い回すブラウンに遭遇。掛からなかったけれど、今回の釣行で当時を思い出したのである。
丸呑みで全くフライが写ってません。私はいつもティペットが太いので、3Xはヒヤヒヤものでした。ちなみに普段の私は湖でのドライフライフィッシングは1Xです。太過ぎですか?

やる気スイッチOFF

ムッチーからの報告に急遽ドラワカをこしらえて妄想いっぱいで芦ノ湖へ出かけてきました。私のフライフィッシングやる気スイッチはいつでもONですが、いやいやお魚の機嫌は人にはわからないものです。

朝いつものように5時半に出船し、一日中爆投するも魚のチェイスがあったのは午前中のひと流しだけ。その後ボートの終了時間まで延々と投げ続けても、ブラウンポイントからの生体反応はな〜んも有りませんでした。

原因があるとすれば、前日大荒れで表層水温がとても下がったことと、その下の水温がとても暖かいことの温度差。そして正午に向かうほど寒くなり、雨混じりで手がかじかんでしまうほどでした。ま、こんな日もありますな。今週末はまた暖かくなるので、皆さんにはものすごくチャンスがあると思いますよ、ぜひ楽しんできてくださいな。うえ乃ボートではハーミットのお客さんが入れ替わり立ち替わり攻めてますので、情報満載です。

最初の人流しで5チェイス。ボートの場合その一部始終が見られるのがドラワカの面白さ。こりゃイケると思ったけれど、その後左回りで湖を2周攻めましたがな〜んも無いがな。気持ちだけ持ち上げられて、あとは尻つぼみという状態で、トホホ・・・。お魚のやる気スイッチOFFモードでした。
状況がよろしくないのでいつもの戦略を切り替え岩場を離れることに。そしてシャローのサイトフィッシングを始めて見つけたイワナくん。で、ドラワカをキャストして誘うと、水面へ出てきてヒット。フライをガップリ食ってます。
今回はハーミットのフライを使いましたよ(急ごしらえmy fly もチェイスはありました)。一本取ったら、ワカサギに油ビレが・・(笑)。お店で売っているフライで釣れることを証明。
本当はブラウン狙いで来たのだけれど、この水温低下じゃ元気なのはイワナくんだけ。桟橋前の餌釣りも全然釣れてませんでした。とりあえずドラワカで釣れたし嬉しいサイズなので良しとします。今週末に芦ノ湖へ行ける人は羨ましいなぁ。
今回はサービストラウトを狙わず、1日ドラワカを投げ倒した結果、身体中が筋肉痛に。そしてお魚の写真もこれ一本のみとなりましたとさ。ちなみにこのイワナくんは七里ヶ浜で取りました。

国際的な芦ノ湖

ハーミットは東京の真ん中にあるだけのことあって、色々なお国の方が来店します。最近は英語圏で無い方が多いので、身振り手振りでコミュニケーションをとっていますが、日本のフライフィッシングをうまく伝えられていると良いのですが・・。東京オリンピックに向けて店内表記も英語を増やしたほうが良いのかな?

その昔、沖縄に初めて訪れた時に飲食店のメニューが英語と日本語の並列表記を見て遠いところへ来た気分になれましたが、今や芦ノ湖も同じ状態なんですヨ。どこもかしこも外国語表記。

昨日はハーミット推奨の船宿であるうえ乃ボートさんから出船し、湖尻から箱根湾までグルっと周り、ボートフィッシングを楽しんできました。行かれたことがある人ならばわかる印象的な海賊船風の遊覧船は、今や平日とは思えない大盛況で人で溢れかえっています。それも8割以上がガイジン様御一行という有様。

そこそこ釣れたので昼食をしにうえ乃さんに戻ると、そのほとんどがガイジンさん。マスターの奥さんも手馴れたもので、外人さん相手に受け答えしているじゃありませんか。メニューもいつの間にか4ヶ国語表記になってました。

ハーミットも少なくとも英語ぐらいはきちんとマスターしたいと考え早20年以上、一向に店主のスキルは上がりません。観光産業右肩上がりの世の中で、ハーミットはなんとなく時代に取り残されている感じがした一日でゴザイマシタ。

春休みになったので子連れ釣行。愚息のレフティKは手にマメを作って潰すほど、1日中投げまくり。午後はシンキングラインの合わせも鋭くデッカイ奴をヒットしたけれど、大物の引きに慣れてないので見事ブチ切られてました。
本栖湖に引き続き芦ノ湖で偶然あったYさん。気温上昇が伴って爆超モード。一体何本釣ってたのかなぁ。
朝は水温がとても低くスローな展開でしたが、10時を過ぎた頃からポツポツ釣れ始め気がつけば12本の釣果。4月になればドラワカのシーズンです。
うえ乃桟橋付近は産卵を終えた公魚が多数。食われている個体もいましたので、少し早めにドラワカシーズンに突入しそう。
サイズは25〜50センチ台半ばまで。大きい奴は全て湖尻のキャンプ場コテージ前で午後にヒット。水温が上昇した時間がキーポイント。日々の移り変わりは、うえ乃ボートのスギちゃんに聞きましょう。綺麗なヒメマスも釣れましたが、写真を撮るのを忘れました。

桜咲く頃

私の芦ノ湖通いは中学校1年生の頃からで、湖尻にあるバンガローへ春休みに同級生と一泊二日の小旅行をしたのが始めてただったかな。学校に釣りクラブはなかったけれど、個人的に作ったクラブ仲間を引き連れての釣行で、親に釣り計画書を出して許しをもらい、その費用を出してもらっていた。今考えると会社で稟議書を書いていたようなもので、ちょっとませてましたな。

芦ノ湖でのシンキングラインの釣り。
カウントは20〜30。そのカウント勘定の仕方も人それぞれなのでカウント数を教えても、待っている時間が違っていたりする。

あれからもう40年以上。毎年のように芦ノ湖へ出向くことで色々なことを学んだので、ここ数十年は芦ノ湖解禁には無理して行くことはなくなった。それは、釣りをやり混むほど釣った本数より質を求めるというもので、今の私には放流モノが適当に釣れて、あとはどう釣るかのシチュエーションを楽しむというスタイル。あるいは居着きの大物狙いに徹してゼロかイチかの勝負の釣りが中心になっているからでしょう。なので、居着きの魚が動きはじめ、そして放流物が適当に混じって楽しめるのは、都会の桜の開花宣言が出た後頃からと、長年の釣行から学んだつもりでいる。

でもね、その予想が思うようにいかないのが自然なんです。

再放流
毎回儀式のように桟橋へ戻ってリリースする。同じことをやっている人も多いけれど、桟橋の周りに群れていることはない。

先だっての水曜日のこと、開花宣言が出たので前日の雨を避けて少しは暖かいだろうと出かけた芦ノ湖・湖尻。いつものようにうえ乃ボートから出船し適当に数釣りをしてから水温が上がり始めたら大物打ちでも行こうと思ったら、前日の雨による水温低下で思いの外釣果は伸びず。ダラダラとそんな時間が続くものだから、帰港の4時まで休む間も無く放流モノを狙い続けてようやく二桁という感じ。というよりも、意地になって二桁にする感じがまだ私の釣りは未熟であり、師の境地へ達していないと感じた一日でした。

ワカサギ
ワカサギ絶賛接岸中。

さて、現在の状況ですが、水温はまだ低めで推移し7〜8度。そのためトラウトの棚は6〜8mラインで、ボートフィッシングだとタイプ3のラインでカウント20〜25といったところ。リトリーブもスローでガツンというアタリはないので、モソッと重くなる感じなので、ラインのテンションを常に掛けていないと、アタリが拾えない感じです。現在釣れているのは早川水門・湖尻キャンプ場前・うえ乃ボート前・神社下など。例年釣れている白鳥ワンドの釣果は微妙です。大物狙いは主に西岸でもう少し暖かくなると九頭竜や胴切あたりでワカサギを狙ったボイルが始まると思います。

3月いっぱいは寒い日が続く予報なので、私の予測からするとワカサギ抱卵でシャローレンジで大物が釣れ始めるのは例年よりも少し遅く、4月15日過ぎぐらいではないかと予想してます。

ワカサギは絶賛シャローへ集結中ですが、まだまだ大きな群れはありませんので、都会の花見が終わった頃から芦ノ湖へお出かけください。その頃からゴールデンウィークまでの魚の活性はハーミットが保証します。釣れる釣れないはあなたの腕次第・・。

魚群探知機
1番深いポイントは水深12mで7mのタナだった。一般的なポイントは水深7〜8mの場所で6mところを回遊していた。
レインボートラウト
サイズは25〜40cm強といったところ。居着きの猛者が反応するのはもう少し後かな。
レンボートラウト
放流されると嬉しそうに泳ぎ去るレインボートラウト