病み・闇

この三日間を結果から話せば釣りへ行ったけれど何も思うようにできない三日間。病んだ状態で無理矢理釣りをしようとしても体は言うことはききません。闇へ葬り去りたい気分でゴザルが、こう言う記憶の方が鮮明に残ったりするんですな。

あまりにも調子が悪いので前日は早仕舞いさせて頂き、その睡眠効果があったのか起きた時は平熱。なんとも無さそうなので様子を見ながら東北を目指し出発したのが朝1時。快調に進んでいましたが、福島へ入ってすぐに調子が悪くなり、仕方なくPAで寝ていると夜が明けてしまい、現地へ到着したのは11時過ぎ。

東北は大雨と踏んでいたので、明日からやれば良いかなと思っていたら、意外と降っておらずささ濁り状態。でも雨の中へ釣りに出られる体調ではなく再び爆睡しそのまま宿へ。

丸々寝ていたので体調は戻るのかと思いきや、全く回復せず。無理に釣りに出てみましたがバランスを崩して振れないので1時間ほどで退却。念の為ライフジャケット着用してましたが、水がダタ濁りでドボンしそうにもなり、やめました。

宿へ戻らず渓流で昼寝をし、その後30分ほどロッドを出してみることに。実はこの調子の悪さは息子から受け継いだ風邪で、先週の金曜日からずっとこんな按配。この1週間まともな食事ができずずっと気持ち悪い状態だったので、遡行するのに力が入らないので、すぐに宿へ帰りました・・・。

そして三日目は高価な市販薬漬けでこれだけ寝まくったのだから大丈夫かと思ったのですが、やっぱり駄目。半端ない疲労感で帰りのことを考えて、少しだけロッドを出してみたものの、今度はウェーダーが駄々漏れになり、何事もなく帰ってきました。

で、調子が悪くなってから1週間。本日朝に医者へ行くと、点滴を二本と薬をドッサリ。でも未だ回復せず「明日もおいで。」と言われてしまいまった。楽しみにしている計画をオジャンにしたくないだけにこんな結果になってしまいましたが、無理は禁物です。皆さんも体はお大事に。

私は1日も早くYummyと言いながらご飯が美味しく食べれる日を待ち望んでおります。あ、親父ギャクですので、気になさらんように。

入漁券
ん? 若くね?と突っ込まれそうですが、ハイ若いです。写真のことをすっかり忘れていたので、車のグローブボックスにあった写真を見つけてそれを使いました(笑)
ロッド
せっかくこのロッドにも馴染んできたのにねぇ。ラインはレージコンパクトの300グレインに交換して私にはぴったりとした相性に。
イワナ
渓流は最初の一投目から釣れる豊かさ。でも釣りたい気持ちと裏腹に体が動きません・・。釣りをした時間はわずか30分ほどだけれど、簡単に二桁オーバー達成したのが唯一の救い。
渓流
昨年はヤマメばっかりだったイメージだけれど、今年はイワナばっかり。このタラタラな流れでもフラフラと歩いている自分は危なかった感じ。
ヤマメ
ヤマメもちらほら。いつもより早い時期だから育ちがまだまだ。他の川は雪代が終わってないところが多数でした。
水温計問題
水温計が問題。以前のブログで「この時期で沢の水温が3℃」なんて書いてましたが、なんかおかしいと思って今回は予備のもう一本を持っていくとこんな感じ。本流の水温ですが、どっちを信じるかはあなた次第? 私は高い方を信じます。次回からはデジタルも使います。

ギャンブラー

確かそんな名前のバスボートありましたよね、一昔前。今でもあるのかな? そんなタイトルにしてみましたが、博打はパチンコを含めて一切やりません。そうそうジャンボ宝くじの購入も10年ほど前に辞めましたしね。でもYouTubeで競艇や競輪の様子を見るのはバイクレースを見るのと同様に好きです。

とは言うものの私の釣りは賭け事みたいなもので、似ているとしたら競馬や競艇みたいなものなのでしょうか。釣りへ行く際には過去のデータを頭の中から引っ張り出し、大方の予測をして1日のスケジュールを立て釣る。現場へ行ってみて状況が違う場合は直近で釣り場のプランを変更し、お魚との勝負に挑むのです。なので経験予測で勝負する訳ですが、自然相手なのでその読みは大きく外れる事が多く、万馬券のような尺ヤマメなんて滅多に釣れない訳ですね。でもたまに尺ヤマメを手にしてしまう事があるから、釣りはやめられなくなるのです。なんギャンブラーの気持ちが少し分かる感じ。

さて、昨日釣りは経験の記憶を引っ張り出すと、ゴールデンウィーク明けの釣りは良かった試しがありません。なので考えた場所はゴールデンウィーク向けに少しでも放流がある所のおこぼれでも釣りに行こうと言う作戦。要は競馬で言う本命狙いと手堅いので、全然ギャンブラーじゃありません(笑)。

ところがギッチョンチョン。下道で3時間も掛けてたどり着いたのは北関東のとある渓。入漁証を購入した後に川を見て気づいたのは、水量が多いこと。まさか? ハイ、この川では珍しい雪代と前日の集中降雨で20cm高。さらに追い討ちをかけるように水温は4℃。ここ川の解禁当初の水温と変わりません・・。水温が少しは上がるかと思って10時まで待ったけれど、水位は下がったものの水温が上がる気配はないので、残りの時間でどうするかを考えて移動する事にした。

新たなスケージュールで移動してみるとこんな結果。一番近い隣の支流の水温はさらに低い3℃のため移動。ならば里側で水温が高い場所へと移動、すると泥濁り・・。さらに隣の川はどうか?水が高いが水温7℃なので1時間ほど竿を出すが、生体反応なし。さらに移動し、ダム直下へと移動するも水位高し、水温は8℃で落ち着いている。

そんなことを繰り返しているうちに昨日の走行距離は450kmオーバー。なんとも、ヤマメ一匹を釣るのに掛かった時間と費用の代償は、配当率1.1倍のような感覚とでもいいましょうか。それにしても寒い。いつになったら震えなくなるのか、時はもう5月の上旬なのに。

北関東の渓
桜はまだ8分咲き。水が冷たいのなんのって。もちろん車に保険のニンフボックスなんて積んでおりませぬ。
ドライフライ
水温が上がるかと期待して待っている間、暇なので、意味もない写真を撮って遊んでます。
寒々しい河原
例年だったらこの時期は虫がワンワン飛んでいる筈なんですが、寒いのなんのって。水温4℃で外気温が8℃とは、解禁当初と全く変わりません。
寒い
最初は水温計が壊れているかと思うほど、水が冷たい3℃。いつもならばプールにゆったりと泳ぎ、メイフライをついばむヤマメが見えるのですが、雑魚さえも見えない有様。即移動です。
北関東
前回、雑魚しか釣れなかった川も音信不通。雪を被った山々は雪が増えているみたい・・。
さらに移動した別の川でひと休憩。夕方4時〜5時の一時間だけライズがあり、それを集中的に狙いましたが、そのほとんどが雑魚釣り。外気温12℃、水温8℃の中に1時間浸かりっぱなしと言う状態。5月だからすでにアンダーを着込むことは考えてなかったので、体は芯から冷えました。帰路の車中は32℃の暖房かけっ放しで帰りましたとさ。今年はなんでこんなに寒いんでしょう?困ったもんだぁ。

 

通釣

通勤ではなく、通う釣りと書いて”通釣”です、預金はできません。勝手に私が作った造語ですので、辞書を引いても出てきませんヨ。

今年も始まりました、一つの川への釣り通い。私はどの川も納得行くところまで通い倒してから、新しい川へと移ります。よく私が言葉にしている4K(頭文字Kから始まる関東の大物有望河川)も同じ様にかつてよく通っていた川であり、それもしかり。そして今私が通っているこの本流は6年目に入るのかな?その支流に関しては、かれこれ35年以上お世話になっているのだけれど、本流に関してはまだ納得のいく答えが見つけられないまま過ごしています。最近は大水が出るたびにその様相が大きく変わってしまうので、仕方がないのかもしれませんね。

さてそんな本流ですが、解禁日早々40センチ台後半の戻りヤマメが初日に釣れたそうな(フライじゃありません)。4年前はそんなサイズが4月後半にドバッとライズするスポットもあったのですが、一昨年からそんな光景に巡り会えません。とりあえず今年のスタートの水温は4.5℃と何もなしで水の色がまだ寒々しい。予報だと暖かくなるとの事なので昼まで方々のライズを散策しましたが、何にもなし。このまま散策だけして帰ろうかとも思ったけれど、せっかくなので皆さんへの情報のために、午後は時間の限り支流を散策することに。いや、本当はどうしても釣りたかったんです。

下流から上流へ向かって40kmの移動をし、13時半ごろにようやく見つけたライズ。それはバシュッとする感じのライズフォーム。

私なりにライズのフォームを擬音で分けると「バシュッ」「モックン」「ピチ(パックン)」「ムニュ(水面下無音)」かな。

「バシュッ」は大抵水面上のものを一気に上がって喰い、一気に水面下へ戻るライズ。主にガガンボが水面上をコロコロしている時に多いライズでしょうか。
「モックン」はスペントスピナーを食べている事が多く、このライズをしている時にダンも流れているから、それと勘違いして翻弄される事が多い。
「ピチ(パックン)」は緩い流れの中で選んで食べているライズ。フライの選択と流し方が難しいですなぁ。
「ムニュ(水面下無音)」は水面へ上昇するイマージャーや水面に引っ掛かるスティルボーンを食べているイメージ。フライをローテーションしながらあれやこれや悩むんだけれど、ドライにこだわらなければ釣れるんですよね、こんなライズ。

そんなライズフォームを見つけておおよその見当を付けてガガンボを結び、下流から順に魚を掛け続けて5本取った所でライズが終了。放流物とはいえ、自分の予測が正しかっただけで満足なフライフィッシング。なんか初心に返った様な一日でした。

ヒラタカゲロウ
石をひっくり返して虫の状況を確認。ヒラタくんはもう少し成長するのかな?例年通りクロカワやらその他虫たちも順調に育っています。ちなみに日中には早くもオオヤマカワゲラが飛んでました。あれを見ると「ナウシカ」を思い出しちゃいます。
ポイント
バシュッとライズしていたのはココ(事後報告)。ヨレに一列に並んでいたので、下流側から順に釣ってやりました。水温がもう少し上がると、コカゲロウが沢山飛んでくれることでしょう。
ヤマメ
放流ものも何のその。思い描いたシチュエーションで釣れてくれれば楽しいものです。
CDCガガンボ
最初に撮らず数匹釣ってからの撮影で、CDCがちょっと潰れてます。実物よりも気持ち大きかったかもしれません。
放流ものヤマメ
一本釣るたびに5分休ませて、再びライズが始まったらまた釣るの繰り返し。
ガガンボ
最初の魚は釣ったらストマックポンプでゲロさせて答え合わせ。ま、だいたいサイズとカラーがあっているかな。案の定腹の中はガガンボで満たされてました。
遠くに見える福島側の山々は、昨年よりも雪が多い感じ。というか、3月に入って雪が降ったところが多いと思います。

サクラ前線を追いかけて

解禁して少し経ちますが、この時期に聞かれる「どこへ釣りに行けば良いですか?」という問いに、私はいつも「サクラと共に釣りをしてください。」と言っている。最近の私はそれを解禁日からは実践してませんが、それが一番ドライフライフィッシングには向いた簡単な目安だと言えるでしょう。

かつての私の釣りは3月の解禁は伊豆半島の先っちょへ出向き、早咲きの桜を見ながらのフライフィッシング。みなさんもご存知のK川は解禁日の水温が12〜3℃ある暖かさなので、10時を過ぎた頃からメイフライが飛び始め、川面はそれを食べるアマゴの波紋が広がります。そしてその翌週は少し北にある別のK川へ行けば、早咲きの桜と共に釣れるのです。ちなみに関東の大物狙いの河川は頭文字がKから始まります。通称4Kですが、TV のそれとは全く関係ありません(笑)。

そうやって3月から桜前線と共に少しずつ北上し、4月の第1週目はだいたい北関東まで進んでいると言う具合。でもその桜が今年は少し早いので、さらに上の様子を見てきたのは一昨日のこと。桜の開花は2〜3分咲きですが、ヤマメのライズはまだ始まったばかりと言う感じ。

来週あたりは田んぼに水が入り本流は濁る時期。季節はあっという間に新緑の季節へ突入でイブニングライスも始まりました。サクラの前線が過ぎれば本流にはやがてサクラがやってきます。

今回はフライを始めたばかりの方と、その先輩を連れて釣り場案内。起伏の少ない川を選んで釣りへ出かけて見ましたヨ。
その場所の桜はまだこんな感じ。来週以降からこの川もライズで埋め尽くされることでしょう。
水温が上がり始めた10時過ぎにライズを見つけて、一般渓流デビュー成功です。
私は川をザッと見ながら散策。ガイドしながら時々竿を出します。
上流の沢にある天然モノのポイントはライズはしてましたが、まだ一年生のみの反応でした。標高があるので見た目の景色もまだ冬です。
桜の開花レベルと同じくライズは少なかったものの、良いサイズが皆さん釣れたので私は一安心。これからこの川はどんどんよくなる時期です。
で、私は一人残りイブニングへ突入し15kmほど下流へ。18時頃は口に虫が入るほどのハッチで、ヤマメは入れ食いでした。それでも釣り足らない私は車中泊をし、翌日の明け方からダブハンを振り倒すと言うおバカな釣り師です。
翌日は一日中曇りで雰囲気は抜群の本流。午前中に八寸サイズを二本キャッチし、午後は戻りヤマメ(サクラマス)を求めて右往左往するも、水温が下がり雑魚さえも反応しなくなってしまった。ヒバリの声も心なしかまだ元気が薄い感じです。

五目釣り

この言葉を見たら、皆さんはどんな魚を想像しますか?一般的にはアジやサバ、小鯛といった感じの海の魚をイメージし、乗り合い船でサビキ釣りをしているように思われるでしょう。ですが今回管理人は海釣りへ出掛けたのではなく、桜が満開の川へいつものようにフライフィッシングを楽しんできました。もちろん最初から五目釣りを目指して行った訳ではなく、結果的に五目釣りになってしまったということだけれど・・。

さて、管理人は一体何を五目釣ったのか?写真を見る前に、まず想像してから答え合わせをして見てください。何種類当たりましたか?本当ならサケ科だけで五目釣りたいところですが・・。

毎回同じような写真でゴメンナサイ。どこか分からないように背景を切るとこうなっちゃうんですね。先週と同様に朝から水温が上がるまでは、相変わらず本流でダブルハンドを振り回してます。水位が少し落ち始めたので、ひと雨欲しいなぁ。
昨日はかなり暑かったのでお昼前に支流へ移動し、ヤマメ釣り。でも暑さから虫があまり飛ばず渋かったです。
オイカワ(ヤマベ)
暑さからなのか、コイ科の魚は急に元気に。二種目はオイカワ(ヤマベ)君です。雑魚は撮影もいい加減なのでピンが合いません(笑)
カワムツ
三種目は関東の在来種ではないカワムツくん。コヤツが釣れても持って帰る人がいないものだから増える一方。在来種ではない日本固有種が移植された場合はあまり問題視されないのが不思議。
ハヤ(ウグイ)
4種目はまたしてもコイ科であるハヤ(ウグイ)くん。いい加減な写真の中から、面白く写ったものを載せて見ましたヨ。
支流の水温が上がりすぎたので、まだ水温の低い本流へ戻ってウェットを引くと、あらまぁ今度はサンフィッシュ科のスモールマウスバス。コヤツが掛かるようになると、本流の戻りヤマメやサクラマスも本格的なシーズンに入ったと言えるでしょうか。問題はこの魚は釣ってリリースすると処罰されるので、漁協に持っ行き処分されるか、もしくは殺さなくてはいけないという、悲しい星の下に生まれた魚。

ギャップ

つい先日までアンダーウェアを着込んで出勤していたのに、3月の後半になって一気に暖かくなるものだから、毎日の服装に悩む私。特に私がこうしてコンピューターの前で打ち込んでいるポジションがとても寒く、昼食へ出掛ける時に外気とのギャップにびっくりすることがあります。だから、室内寄りの服装で着込みすぎていることが私の日常。

今時分の釣り場はハーミットのPC前よりちょっと寒いくらいなので、上下アンダーを着込めばちょうど良い筈というのは先だってまでのこと。今週はそんな服装で出かけたら、午前中だというのにポカポカ陽気を通り越して暑さを感じる状態。これじゃ汗をかきまくってしまうのでアンダーとフリースを脱ぎ、シャツの上に防寒がわりのレインウェアという変な格好になってしまった。

さて今週はと言うと、相変わらず前半は本流で遡上魚待ちの釣りをし、午後には上流でヤマメを狙うというスケージュール。本流の水位と雰囲気はかなりいい感じの気配になってきたのですが、季節はまだ3月。外気温だけが高く、そのギャップはまだ魚や虫たちには受け入れられていないようで、本流の生命感はまだ感じられない状態。

栃木県は昨日桜の開花宣言が出たようで、都内との季節ギャップは2週間と言ったところ。緑を感じるまでもう少しです。

本流のこの水色が代掻きによる濁り(たしろ)が出ると、魚の生命感が一気に伝わってくる。と同時に雑魚の嵐にもなるけれど、雑魚を20匹ほど掛けると、ようやく本流ものが1本出るか出ないかの確率。
本流に居座っても好転するとは感じなかったので、気温の上昇を感じて一気に川を北上し支流へ。この時期の8寸以上は放流ものであることは致し方ない。居着きの活性が上がるのはこれからですな。
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地元のおじさんの甘い情報に翻弄され、気がつけば福島県境付近へ。サビサビの居着きヤマメが出迎えたけれど7寸止まり。本当は別の魚を探しに来たのだけれど・・。
途中で釣り仲間と合流し、イブニングは別の支流へ南下大移動。エサ師に散々いじめられたヤマメさんに遊んでもらうことに。超シブチンでございました。
流石にこの時期なので、日没とともに活性が下がり静かになったので、早めに退散しましたとさ。

FMラジオ

「冷たい雨に打たれて〜♪街(川)をさまよったの〜♪」
by 松任谷由実

車のキーをひねった時、ラジオから流れてきたユーミンの曲。それは私が川をさまよう羽目になるのではないかと案じていたのだろうか。予報ではこの二日間寒さが戻るらしいという情報に、気持ちは少しだけネガティブ寄りになるけれど、少しの望みに賭けて釣り場に立ち続けるのである。あぁ、悲しきかな釣り人の性。

私は道中FMラジオをかけている事が多いけれど、県をまたいだ途端にその音声がプツンと切れる事がある。一昔前ならば自分でスイッチを捻って新たな局を探しチューンし直していたが、現在は車任せでチャンネル設定をする時代。そのおかげで地方局のラジオ放送をよく聴くようになり、最近はラジオベリーが移動中のお供となっている。道中にある温泉のCM、県内出身のバンドやアイドルの活動など、ローカルな話題が新鮮なだけについ耳を傾けているのだけれど、せっかくだからサーフィンの波情報のように、海なし県らしく本日の釣り予報(川の水位や水温、水質など)でも流してもらえないだろうか、と思うこの頃。だって、釣れないんだもん(笑)

昨日の釣りの組み立てはこう。午前中は雪代の影響が少ないだろうから本流で遡上魚を期待した大物狙い。気温が上がった時間を見計らいライズを探し、ヤマメハンティングという具合。本流は雰囲気のある水量と水温にちょっとだけ期待しながらタックルを用意したけれど、ラインを間違えて持ってきちゃった。仕方なく無茶な組み合わせでダブハンを降る羽目になり、思った層を引く事ができずスカに終わりました。

後半はいつものロングドライブの末、やっと見つけた小さくてシブいライズ。それに手を出してようやく釣り上げたら、オイカワ(ヤマベ)じゃありませんか。苦笑いしながらも、とても癒された気分。まだその少し上流でいくつかライズしているから、それをやっつけて帰ろうと思ったら、そのライズは全てヤマメさんでした。

とはいうものの、その後ライズは1時間ほどで止まり、7発掛けて2本しか取れないという体たらく。先週までライズがないから仕方なくニンフをゴロゴロし続けた為に釣り感が鈍ってしまったのか、はたまたフォースの力が弱まっているのか。ベストシーズンになる前に少し釣り感を戻さないとね。

川面にはちらほらと大振りなマダラカゲロウが流れ始めました。

寄りの写真を撮っていたら、口元にはユスリカが。食べられちゃうよ(笑)
投げている最中はいつでも釣る気満々。何の魚信もなくタックルをしまう時は、その肩に哀愁が漂う・・・。
ず〜っとドライフライで釣ってなかったので、外道とはいえとても嬉しかった一匹。今度はオイカワ狙いの時に掛かってね。
水温は幾分上がってきたものの、まだまだ寒々しい青い流れ。川面が騒がしくなるのは今週末ぐらいからかな?
君を釣るために今年はどれだけ苦労している事か。サイズ云々よりもようやくドライで釣れた安堵のため息ひとつ。

夏の終わりは中越でフライフィッシング

9月に入っていきなり秋めいてきた東京。渓流釣りは残り一ヶ月を切った関東地方なので、昨日は夏の終わりを感じるために北関東へ釣りに行きンゴ(行き卍?)。無理やり若者言葉を使って見たけれど、やっぱり違和感がありますな(笑)。

釣りへ行く道中気になったことは日照時間が少ないためか、稲穂についた実は小さくその背丈の低さを感じるけれど、今年のお米は大丈夫かな? 緑から徐々に黄色味を帯びた大地を見ながら目的へ到着したのは6時過ぎ。外気温は13℃でゴザイマス。

私は9月に入るとブナ(婚姻色)の入ったヤマメを釣りたくないので、ヤマメ釣りへはほとんど出かけないのだけれど、今回は釣り仲間の一人が今季初渓流初釣行というので、そのサポートを兼ねてヤマメとイワナの両狙い。今季初釣行とは、いやはやなんとも体に悪いこと。今回の釣行で一気にリフレッシュしてもらいましょう。

夏ヤマメ一里一匹よろしく、やっぱりお盆を過ぎるとそう簡単には良いサイズが出ないかわりに、新子ヤマメはすこぶる元気。なのでフライは彼らが掛からぬよう#12-14を中心に使うけれど、元気の良い奴はそれでも掛かっちゃいます。彼らを避けるために、そして大物を狙うために水深が膝上以上で流れの早い場所探し。さらに岸際に生える雑草が影を落とすポイントだけを探して丹念に攻めると、良型のヤマメがヒットします。ですが、そんなすべての条件が揃う場所はなかなかないので夏ヤマメ一里1匹とは行かないまでも、結局良いサイズは1kmに一本という感じ。風が吹けばバッタが沢山川面に落ちる季節でもアリマス。

日が高くなると開けた河原は影がなくなるので、影を求めて山奥へ入りイワナ狙いへ。同じような条件を満たすポイントからはイワナも次々とヒットします。やっぱりおおらかなイワナはリハビリにはもってこい。

そんなこんなで無休憩で釣り続けた昨日は余裕のツ抜けで、イブニングは秋の虫たちの合唱を聴きながら何事も起きません、残念。冷んやりとした暗がりでウェーダーを脱いでいたら、ちょっとセンチな気分になる初秋の夕暮れ。今年はあと何回渓流へ行けるかな?

チビヤマメならば、釣ろうと思えばいくらでも釣れるかも?でも意外にもフライサイズを小さくすると全ての魚の反応が鈍くなった。
太陽がまだ斜めなので自分の影がモロ入ったけれど、早い流れを丹念に攻めればドーンとこのサイズ、嬉しい一本。魚体は多少サビ色になっていたけれど、ブナが入ってなくてヨカッタ。
影ができている時間は反応がすこぶる快調なヤマメ狙い。ちなみに朝の気温は13℃ととても寒いので、気温の上昇する朝方に良い釣りができるでしょう。イブニングはなーんもなし。
イワナ狙いに切り替えて上流へ。影を求めてシェード打ち。木の下へ慎重にプレゼンテーション。
Epic パックライトは上流部のイワナに大活躍。
木漏れ日も真夏よりも少し柔らかさを感じたこの日。
Winston Boron III LS 804/4マーキス5。夏ヤマメのフルパワーは掛けた後にその魚を追って下流へ20mというドキドキの追いかけっこ。

ポイントの開拓

私はここ数年ずっとある川へ通いまくり、新しいポイントを探しさ迷いまくってます。それが思った通りの成果を出すのは3割もないかもしれませんが、昔と違う点はグーグルという強い味方があるので、ある程度の予測ができるために無駄足は減りました。楽しいですね、新しいポイントの開拓。おかげでこの水系の支流で行ったことがない場所はあと2河川のみとなりました。

先週は上流から下流への釣りだったので、今週は下から上の釣りを実行。川の周りは週ごとに緑が増え、田んぼには鍬が入り代掻きまでもう間も無く。この代掻きの時に入る田代(タシロ)で川が濁った後はお魚のスイッチは全開になるというもの。今のことろ雨が降らないので虫が流れていても魚の活性はいまいちな感じです。

菜の花
釣り人の姿はちらほら。その多くはルアーマン。山の色も少しずつ変わって行きます。

そして昨日の朝一番は虫が流れていないので、ダブハンでウェットフィッシングのスタート。すると3投目で早々とヤマメちゃんがロッドを絞ります。マイクロスペイの3番だから小さなヤマメでもロッドは少しだけ曲がってくれるので、バレることなくランディング。

その後お昼頃に目星をつけていたポイントに入りましたが、ライズのサイクルは10分に一度くらいでご機嫌斜め。それもそのはず、ライズするのは先週取った同じポイントのみで、それ以外のポイントはライズが散発すぎて話にならず。ラチが明かないので、新しいポイントを探すことにしたのが2時頃。前もってグーグルで良さげなポイントを探しておきましたが行って見るとなんと禁漁区であり、そしてヤマメちゃんがライズしていたりして。しばらく眺めた後に上流を散策しましたが、異常なしです。

本流は午後風が強かったので、イブニングまで新たなポイントを探して走り回りましたが、お目当の河川はハヤ(ウグイ)漁の産卵床作りでショベルカーが多く泥濁りでした、残念。

イブニングは風も収まり本流の新たな場所で狙って見るも、コイ科三昧のアタリ。それでも何もないよりは楽しいもんです。結果、朝のヤマメちゃんでボウズ回避という感じですが、バクハツまで秒読みと言ったところで、あとは雨か雪代待ちかな。そして帰ってくるなりすぐに来週の妄想が始まります。ってか、週ごとに目まぐるしくフライが変わっているので、フライ巻かなきゃね。

フライフィッシングの上達はお仕事よろしく、PDCA (I)(Plan:計画を立てる/Do:実行/Check:評価/Action<Improve>:改善)でゴザイマス。私の場合は持ち球が少ないので、タイイングに精進いたします。

グリズリーキング
前日に巻いたグリズリーキング#6にヒット。がっちり食い込んじゃってます。
アカマダラのスピーナーなのかな?スピナーになるとその種別が全く私にはわかりません。16-18番ぐらいかな。
マダラカゲロウなのはわかるけれど何になるんでしょう(目ん玉でかいのはオスだそうです)。オオマダラ?フックサイズにして12-14番くらい。同サイズのフライで一度だけ大物が飛びついたけれど、食い損なってそれっきり・・・。
コンパラダン
コンパラもいろいろ投げてみたけれど、小さいサイズには見向きもせず。
ヤマメ
久しぶりのお日様の下での釣り、気持ちよかった。
ハヤ・ウグイ
今年初のグイウー様。釣れ過ぎると厄介者。全く来ないのも寂しいので、年に数回は会いたい。
ヤマベ・オイカワ
そのあとすぐにきたオイカワ様。時は日没後なので、写真は光量足らず。

 

宿題

浅い眠りの中。
あぁ、このまま眠り続けたいけれど、今日の講義(授業)へ行かないと単位が取れない・・、なんて夢とも現実とも言えない狭間を感じて、飛び起きたことありませんか?学生なんて何十年も前の話なのに、たまにあるんです。まぁ、どれだけ遊び呆けていたかの証でもあるのですが・・(笑)。

宿題をやり忘れた夢は見ないけれど、今はいたるところに釣りの宿題を残してきている私。前回爆風の本流へ残してきた宿題は、大量にハッチしている色々な水棲昆虫の中で、ヤマメは一体何を食べているか?と言う検証をすると言うのが今回の実習授業。こんな宿題ならば、誰しも忘れることはないでしょう。

予測したライズの時間は季節も進んでいるから少し早めにするだろうと、現場へ到着したのは9時過ぎ。しかし昨日の雪で水温がぐっと下がり虫が飛ぶ気配さえない。そして濁りも少々。ウェーダーから伝わる冷たさも辛い。仕方なく水温が上がる時間まで上流の濁りがなさそうな所で過ごし、一番温まる午後2時過ぎに戻ってきて再度ライズを確認することにした。

支流
去年の今頃は、この流れから4〜5本のヤマメをキャッチしたんですが、今回は全くの無反応です。

移動してきた支流は昨年の今頃に比べて温かみが全くない風景。それもやっぱり前日の雪が大きく影響し虫っ気が全くないのと、4月を目の前にして日陰には残雪が残ると言う景色。う〜む、外した感じが否めない。申し訳なさそうに雑魚が相手してくれたが、本命は全く現れないのですぐに退散。

オイカワ
今年はどこの川も雑魚が少ないような気がします。今年初のオイカワ(ヤマベ)をでっかいパラシュートでキャッチ

その後予定していた時刻に戻り川面を見つめると、前回よりも少し上流で見つけましたヨ、ヤマメくんのライズ。しばし観察したあと何のフライを結ぶかを悩んでいると、私の目の前を飛び回るコカゲロウ(BWO)。少しオリーブがかったカラーを確認して、同サイズのコンパラダンをチョイスしてみた。

コカゲロウ
BWO(ブルー・ウイング・オリーブ)のコカゲロウ。複合ハッチの場合、やっぱりコカゲが好きなんですね。オオマダラは食べてませんでした。

ライズのサイクルは1分に一度ほど。風はないけれど虫の流下量の多さに対してはライズが少ないのは、やっぱり雪の影響なのでしょう。でもタイミングを見極めて3投目に宿題をやっつけました。今年初の戻りヤマメの銀はとても美しく、そして初夏には34〜5cmに成長することを期待しつつ、そっとリリース。

戻りヤマメ
口の中が黒く、そして背びれが黒い、いわゆるツマグロ。尾びれのくびれが遡上魚を思い出させます。

そこではたと思った。この増水、午後の水温上昇、もしかして下から遡上魚が上がってきているかも?目の前に広がるライズは次回にとって置くことにして(ルアーの人に釣られちゃうかな)、新たな推測に慌ててさらに20km下流へ下ることにした私。いつでも釣りはポジティブなので「釣れちゃうかも?」と、ダブハンに持ち替えて振り倒す私でした。

桜の開花がまだまだ程遠いこの地域、本流を泳ぐサクラの遡上も少し遅いようで、海から○○km上流のこの場所を通過するのはもう少し先のようです。今回はほど良い準備運動ということで・・。

ダブハン爆投のあと前回と同様に唐揚げが食べたくなったので帰路の途中でお土産にと唐揚げを買って帰ると、家で嫁が唐揚げを揚げてました、チャンチャン。

本流の釣り
遡上魚を仕留めるには爆投あるのみ。根気と根性と家族を泣かせる自身がある人(もしくは独り者)は、簡単に釣れるかも?しれません。
ウェットフライ
こんなフライで釣れたら良いね、という思いを込めてダブハンの釣りでは様々なウェットを流してみる。
Winston Micro Spey
今年も始動しました、Winston Micro Spey。今月からウインストンの代理店はC&Fさんになったので、このロッドも手に入るようになりました。もうすぐハーミットに入荷予定。
美味しい唐揚げ
唐揚げ屋さんは「一揚入魂」、釣り人は『一投入魂』魂込めて投げ込みましょう。