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「この後帰ってど〜すんの?」的はな発言があり、三連休という事もあり体力があり余る組はまだ釣り足らない様子で、もうひと試合楽しもうという事になりました。時刻はすでに夕方の5時を回っている。この時期にイブニング釣りがある筈もなく、さぁどうする?

そして出した答えは池袋駅に出てV字ターンでとしまえんへ行き、管釣りを終わりまで楽しもうでないの、という案。でも持っているのはパンフライオンリー(笑)ま、なんとかなるでしょう。東武東上線の準急で池袋へ出て、西武池袋線の練馬方面へと飛び乗った僕ら。その電車の中で再度としまえんをググり営業時間を確認すると、この時期は7時には閉店してしまう事がわかった。すでにこの時点で夕方6時近く。もう練馬駅へ着いてしまった。

としまえんフィッシングエリアのHPの下に『つりぼりカフェ、キャッチ&イート』というリンクがあるのはご存知?偶然にもというか知ってはいたけれど、そのカフェは練馬駅にあるので、急遽そちらへ向かう事に。私は初体験の場所です。

駅から程なく近い場所にあるこのカフェは、釣った魚を美味しくいただきましょうというカフェで調理してくれる。対象魚はホンモロコ。イメージがつかない人は関東のクチボソをイメージしてください。別の魚ですが雰囲気はあんな感じで一回り大きい琵琶湖の固有種です。どのように入手しているかを聞いてみたところ、養殖モノで中国地方から仕入れているそうな(養殖量は埼玉県が一番の様)。あれ、この魚を食べた事あったかな?思い出せない・・。

そして始まった第二ラウンドは1時間の内の20分間勝負で、誰が一番釣るかを競争する事に。エサ釣りならば負けられぬと意気込んだ私ですが、見事敗退でビリでしたので、皆さんにお酒を一杯づつ振る舞いましたとさ。

肝心のその魚の味ですが、とても香ばしくクセがなくワカサギよりも美味しく感じた次第。1時間の釣りで5匹しか食べられないのは残念だけれど、また来る時の楽しみとしてその味を噛み締めて帰りました。そうそう、9名いれば貸切りできるみたいなので、今度は貸し切って皆と競争してみようかな。

大きなリュックは長靴と釣り道具、そして小脇にロッドを持つ鯉しゃぶ隊。外はもう真っ暗でも、遊びは続きます。
さて、何を飲もうかな。すでに鯉しゃぶの会で飲みすぎな僕らは出来上がっていますので、濃いめのジントニックを注文。
小さな丸いプールの中にホンモロコが同じ方向を向いてグルグルと泳ぎ回っている。釣るのは何匹釣っても構わないのだが、食べられるのは5匹まで。フラシにそれ以上入れても食べられません。
6時スタート7時終了の1時間縛り。そのうちの20分を使って、よ〜いドン。こういった釣りは無駄な時間を省くことが有利。でも老眼’sの私は小さい鈎に餌が着けれれません・・。
水深は80cmほど。餌は練りエサで、すでに丁度良い大きさの粒になっており、それを一粒つけるようになっています。
仕掛けは胴突き仕掛け。黒糸の幹糸に枝すで5cmほどのハリスに小さな袖ばり。竿先にブルブルと来たアタリをあわせてご覧の通り。
1時間を真剣にやって一人55〜65匹。およそ一分に一匹釣れる計算。いやぁ絶品でした、ホンモロコのフライ。
負けた私は二杯目のお酒を皆に振舞うのでした。ちなみにメニューはこれ以外に色々な缶詰が置いてあり、それをアテに飲む事ができます。『つりぼりカフェ・キャッチ&イート』のHPはこちら。よくみたら昨夜の僕らが写ってますね。

泳がせの釣りに火がついた

先月のアカメ釣行で泳がせの釣りに火がついた私。エサ釣りの中ではかなり好きなんです。シコイワシの泳がせで釣るメジ。ハゼの泳がせで釣るマゴチ。囮で釣るアユ釣り。イワシメバルにヒラメ釣り。これからの釣りは私の中ではもう30年以上ストップしてましたが、その口火を切ってしまったのが先日のアカメの泳がせ。なんかその勢いでヒラメ釣りへ行ってしまった感じ。あ、今回はフライフィッシングの話じゃありません、ゴメンナサイ。

ヒラメを英名でフラットフィッシュといえばルアーを思い出しちゃうけれど、フラウダーという呼び方の方が正しいのかな? 海外では目ん玉の位置で魚を別けないみたい。私はフライショップの人間ですから通常は浜からのサーフキャスティングでこの魚を釣ります。それを今回は沖へ出て竿先から伝わる魚信を味わった次第。

「ヒラメ40コチ20」という釣りの格言がありますが、竿先にアタリが出てからそれぐらい待ってからアワセないと掛からないという意味。ヤマメのエサ釣りなんかは通常0秒に近いくらい早アワセしろと言われてますから、アタリが出て待て!なんて行為は手が反応しちゃってなかなか難しいものなんですな。

してその結果、今回一番の問題はシーバスフィッシングからおよそ24時間後に出掛けたために寝不足で、船酔いとの戦いと相成りました、トホホ・・。

たまにFFを離れて昔を思い出しながら旅をするのは楽しいものです。今後もたま〜に、こんな話をしていきますので、ヨロシク。

鹿島港から日の出前の出船、一列になって出港する姿は壮観です。
船酔いでたくさんの写真を撮れなかったので、ゴメンナサイ。餌のイワシは15cmほどで、私の場合は元鈎を鼻掛けし、孫鈎を尻ビレ付け根に刺します。鮎ではこうするので自然と同じ位置に打っちゃう私。それを一旦底に落としてタナを切って待つという要領。グングンと引っ張ってもすぐに合わせず、グッと堪える。グーッと絞られるその時を待って聞きアワセする感じ。
私の釣果は結果2枚。アタリは死ぬほどもらったけれど、漁礁にスレてハリス切れが頻発しました。それにしても仕掛けから糸に至るまで昔とは大違い。なんせ私がしていた時代は長竿でダクロン糸の時代ですから・・。
26-7時間前まで着ていたいで立ちでヒラメを釣るの図。シムスでヒラメ釣りなんて私だけじゃないの?(笑) ヒラメさまは勿論その日の夕食となりました。

高知・番外編(チヌ釣り)

チヌ釣りと言っても目的はチヌではないんです。皆さんアカメが2017年から高知県版レッドリストから外され「注目種」となったことはご存知でしょうか?一時の絶滅危惧種の危機を乗り越え現在では増えている傾向です。今まで釣りをしない人々から「釣っちゃ駄目」的な雰囲気の世間の目がありましたが、「ルールを守っての釣り」になったので、そんなアカメをようやく釣る気になった高知遠征でした。と言ってもフライで釣るには難しいので、まずはエサ釣りからのトライです。

話をチヌに戻すとチヌはアカメの餌ですから、まずは筏の釣りを楽しむことにしたのです。最も釣りはなんでも面白いのでこの釣りに没頭してアカメどころではなくなるのですが、大きいチヌが掛かるとそのやりとりの最中にアカメがチヌを持って行っちゃうのですよ、これが。糸はナイロンの1号だから簡単にプッツンです。そして、はたと我に返り釣り貯めたチヌをフラシから出し、ムツ鈎を掛けて泳がすという寸法です。タックルは15番フライロッドにバッキング600ヤード。フライロッドは他の釣りに転用しずらいのですが、泳がせ釣りには向いています。だってギア比が1:1だからトルクがあるし、ドラッグテンションは自分で自在にハンドプレッシャーを掛けられるしね。

結果2バイト、1フッキング1ファイトでブッチぎれ。もう一つはすっぽ抜け。筏はロープで固定されているので、そのロープに擦れて80ポンドでも簡単に切れちゃうので、取れるかどうかは時の運。その前にダンゴ釣りを極めないとこの勝負はアカメの前に黒鯛に負けるのです、精進いたします。

関東ではダンゴ釣りをしないので、初心に返って楽しみました。翌日は団子を握りすぎて握力がなくなるんです。一箱13キロの撒き餌が一人分くらい。
堅く握ると割れないし、柔いと着底前に割れちゃいます。餌はオキアミの一匹掛け。
実はカメラのバッテリーがなくなり、UMAのカメラを借りての撮影で写真がほとんどありません。本当はもっとたくさん釣ってますが、晩御飯のおかずで持って返ったのがこれだけ。あとは最後にフラシから出してアカメにくれてやりました。
アカメとファイトの図。まるで釣り堀です(笑)。パワーがありすぎて15番のフライロッドを立てることができません。体重を乗せているんですが、GT並みのパワー。リールはティボーのパシフィックに600ヤードバッキング。フライラインを外し、3ヒロ80ポンドのナイロンリーダー。そして直接ムツ鈎を結びます。
初日は別の釣り方も試みました。まずはポイント選定し、その前でボラの引っ掛け釣り。50cm以上のボラが掛かったら、鈎をかけて泳がせ釣り。でもこの方法は餌が取れないんです。ひたすらズーっとキャスティング。その隣でチヌ釣りをしているおじさんは、3回アカメに持って行かれてました。
10時ごろから投げ続けてボラがようやく取れたのが15時近く。ボラが水面でピチャピチャしているのがわかりますか?小さく見えますが50cmくらいあります。それを水面にセットしてひたすら待つ。そのチャミング効果を狙って、私はその横でフライをセットして待つ、待つ、待つ・・・。
さらに待つ。そして太陽が沈むんでもひたすら待つこと1時間。それでも諦めずに待ちましたが、この日は何事も起こりませんでした。
へっぴり腰に見えますが、魚が大きすぎてロッドが立たないんです。この場所はすでに多くの人が同じようなことをやっているので、ムツばりを背負った黒鯛に食いつく確率はとても低く、喰うのはスイッチが入っている時間帯だけ。FFではないので、リベンジするかどうかは考え中。