Main Boulder River / ボルダーリバー

前回のブログで書いたモンタナ釣行のお話は実は二日目の話で、到着翌日はこれから始まる釣りに必要なランチ食材の買い出しやら釣り券の購入やらで色々と準備をしなきゃならんのです。だから釣りは午後から適当に知っている川へ入ろうかなぁ、なんて考えてました。リビングストンの町中でイエローストンリバーを攻めても良いんですが、水量が多いのでどちらかというとボートトリップ向きで、入渓したとしても前後にあまり動けないので私は主にその支流を楽しみます。近くの支流といえば州道89号線を少し走ればミル・クリークがあり、大きさを気にしなければカットボー(カットスロートとレンボーの混血)やレインボー、それにマウンテンホワイトフィッシュ(日本で言えば大きなウグイ)が釣れます。もう一つはリビングストンから東に数マイルにあるミッションフィールド空港を北に曲がればシールズリバーがあり、この川でも立派なカットスロートトラウトとブラウンが釣れます。

この町に住んでいる間にその景色を見て感動して泣いた事が一度だけあるのですが、その川の名前がボルダーリバーです。「牧場より上に行けば良い魚が釣れるぞ。」と言われ一人で行ったのですが、山々をバックに牧歌的な風景を見て涙がポロポロと溢れ出たのを今でも覚えています。

話は飛びますが、現在ダンベイリーには日本人が勤めています。ハーミットのHPをくまなく見ている方はご存知だと思いますが、モンタナ通信のビビアンさん(ペンネームなのでちゃんと日本人ですヨ)。旦那さんもリックさんもダンベイリーで働いている、フライジャンキーなご夫婦。なのでもし一念発起でここへ訪れても、彼女が日本語でサポートしてくれるので、何があっても大丈夫。お店でお土産をいっぱい買ってもらえれば、安心して釣りができる釣り場も教えてくれますので、皆さんのお越しを待っています。

僕らの旅は今回円安だったので、日程の間は超ビンボー旅行でガイドは一日だけ。あとはいつもの通り自分の知っている好きな釣り場を巡るか、今年の良い場所を聞いていくかのどちらか。すると、私の来米に合わせて休みを合わせて頂いたリックさん夫妻に釣りへ誘っていただいたので、到着翌日はこのボルダーリバーへ行くこととなりました。ちなみに私は今までウェスト・ボルダーばかり釣りをしていたので、メインボルダーで釣りをするのは初めてのこと。ユルユルな旅でしたので写真の撮り忘れが多いですが、温かく見守る気持ちで以下をご覧ください。

メインボルダー
通常僕らが行く場合は国道90号線を通ってビックティンバーを経て南に降りメインボルダーロードを南下するのですが、今回は景色を楽しんでほしいとリビングストンからの裏道であるスィングリーロードを通っていただきました。そして最初の休憩地点がこのナチュラルブリッジ&フォールで、表紙の写真の下流に滝があります(写真を撮らんかった)。
ボルダーリバー
今回の釣り場はかなり上流部なので、水温が上がるまではライズがないかも?との事で、到着したのはお昼少し前。確かに川に入ればメチャクチャ冷たかったデス。
ボルダーリバー2
初めて海外で釣りをするMr..Kをリックさんに任せて英語漬けにしてみた。その姿はまるで親子の様。私は少し離れて緩い場所でライズを探します。ちなみにフライは何が良いのかを聞くと、パープルヘイズ・パラシュートと、アダムス・ダブルパラシュートを渡されました。ビビさんはというと、遠く離れて上流部へ雲隠れ。
レインボートラウト
しばらく眺めていると渋いライズが少しずつ始まるけれど、意外に強敵なので珍しくティペットをグッと長くして、ドラッグが掛からぬようにユルユルに流すとようやくヒット。サイズは25〜30センチサイズ。
ボルダーリバーの釣り
あ、いたいた。ビビさんはあんなに上へ行っちゃった。後で聞くと上のエリアはライズのらの字も無く、なーんもナッシングだとのこと。ライズが渋いので一旦車に戻りランチタイム。リビングストンにあるパン屋さんで購入したターキーサンドイッチ、とても美味しかった。その後はポイントを少し下流へずらして再度入渓することに。
ボルダーリバーの道
こんな田舎道をみんなでテロテロ歩きながら雑談。釣り人が憧れる、いつも仲良く釣りに出かける理想の夫婦像ですな。
パープルヘイズ
水温が上がらず渋いながらもライズを見つけては貰ったパープルヘイズをキャストしての拾い釣り。人気のポイントなのか釣れにくい場所で、いやらしいライズをしているのです。
ボルダーでフライフィッシング
Mr.Kの初日はこの渋いライズには勝てず、コテンパンにやられましたが良い経験です。リックさんは自分の釣りを割いてガイドして頂き本当に感謝です。
レインボートラウト
午後はライズがバンバン始まるのかと思いきや、15時を境にな〜んも無くなってしまったので早めの退散と相成りました。久しぶりに訪れたボルダーリバーだけれど、この景色は是非とも皆さんにも味わってもらいたいなぁと思う、日本人がハマる北海道みたいなシチュエーションだと思います。