ハーミット25年の歴史を掘り起こす(リール編)

東京は緊急事態宣言がどうやら延長になりそうなので、今年も遠征ができず腐っている管理人です。昨年も似た感じだったので今年も仕方ないのかな。あと半年の辛抱だと信じてもう少しだけ我慢する事にいたします。なので私は釣りらしい釣りをしておらずダブハンの練習みたいな日々なので、釣りネタがありません・・。

ブログを書くネタが途切れてしまうと尻つぼみなってしまいそうなので、なんか書く事ないかなぁと考えてハーミットのPCの中身を散策。眺めていたら、何かに使うだろうと撮り貯めた過去の写真があり、かつて扱っていた商品群がドッサリ。商品は載せ切れないので、その中で販売台数が少ないものだけを選んでピックアップしてみました。全てハーミットで撮った写真ですから無断転載はしないでくださいまし。

しかしですねぇ、ハーミット25年史の前半は銀塩写真なので、あるのは2005〜6年あたりからかなぁ。なつかしいかどうかは微妙なラインですが、知らない方も多いかと思うので載っけておきましょう。そしていつものように今週の管理人の行動は最後の行あたりにチョロっと書いておきます。

バックワインダー フライリールとハーミットリール
バックワインダーリール:ノルウェー製でこのリールを見た時に衝撃を受けた私は、すぐにこの会社にラブコール。ですが、英文が通じないのか返信メールがなく、後日ノルェー大使館の方を介して輸入にこぎつけたリール、2004年ごろかな? ②バックワインダー社は凄く良い方だったので、私の要望を聞いて作って頂いたバックワインダー2号機となるプロトリール。直径が85mmのハブレスラージアーバー。サンプルだけ作って結局世に出る前にメーカーさんが無くなりました、残念 ③かつてハーミットに「世捨て人倶楽部」と言うのがあり、その部長にお願いして作ってもらったハーミットのバーミンガムスタイルリール(2004年頃〜)。カッコイイでしょ? 価格はお手頃価格で、ジュラルミンのボディを持つ。ハーミットの歴史が長いので、製作者の方はすでにこの世におりません。
ロスリールリズムのピンクカラーとウィンストンリール
①ロスリールでこんなピンク色のリールがあったんですよ。リズムの限定品だったかな?乳癌か何かの寄付金集め目的で作られたかと思います(2007年) ②こちらも何かの限定で作られたロスリールのヴェクシス。スプールが磁石で付く変わったリールで短命でした。この模様は35周年の限定品。この写真のリールは、まだ持っていらっしゃれば私のお友達が所有。 ③ウィンストンがリールを出していたのを知っていますか? でも作っていたのはハーディで中身はパーフェクト。ウィンストンカラーに染まったグリーン(2005年頃) ④TFOのアトールはソルトウォターモデル。ハブレスラージアーバーなのにバックワインダーと違いドラッグがものすごくしっかりできている。スプールの受けが大きく軸がないのでブレが生じないから、歪まないんですね。このリールはあまりに好きすぎて、ハーミットで勝手にアルマイト塗装しました。本当はシルバーしかないのですが、ハーミットで購入されたお客様は色付きがほとんどです。(2015年頃)
ティボーのスペイリールとビリペイト マーリン
①ティボーがスペイリールを販売していた時期があります。そもそもソルトメーカーさんなので、このリールを輸入したのは、ハーミットの他にはほぼ無いのではないかと思います(日本には10個も入ってません)。中身はクイックチェンジャーリールをスペイモデルにしたもので、大きさは既存のサイズと同じ。難点は南国で使うティボーリールなので、ドラッググリースを付け過ぎると、寒い時の初動が遅いんです。(2008年頃) ②フルーガーメダリストをサンドブラストして、ビンテージ風にして販売していたのが、GMGガイドサービスさん。お手頃価格だったので、愛用者はいまだに沢山いらっしゃる事でしょう。(2006年頃) ③オービス誕生150周年に作られたCFO DISC III。なので製造は2006年製。まだハーディ社がギリギリ作っていた頃かは忘れました ④ティボー社からメールがあり「インスプールのマーリンモデルが何台か作れるけれどいらないか?」と言われ、その全部を、ハーミットとブルーダンさんの2店舗で全て買い、販売した限定生産モデル。1970年代のパーツの足りない部分を現在のもので補ったので、ドラッグホイールだけが現代風。販売したうちの一台は私が所有してます(2007年頃)
イブニングはスピナーフォールの川
今週の私はダブルハンドの練習をするにしても心あらずで、キャスティングの乱れがヒドイのなんのって。ダブハンのキャスティングは精神修行なんだと感じた火曜日でした。キャスティングが乱れている時はラインの置き方をより丁寧にして責めるのですが、ランは夜明けから7箇所攻めて雑魚の一匹さえも掛からず。今回は魚恋しさに午後遅くに少し上流へ行きました。
本流よりも少し上に行ってヤマメ狙い。
シングルハンドはなんか積んであるだろうと思ったら、セントリックのC904が一本だけ。イブニングライズを片っ端から掛けるのだけれど、7寸半程度の魚だと竿が硬すぎて普通にグリップしていると魚がみんなバレちゃう。なので、キャスティング時は手首しっかり、魚が掛かるとユルユル持ちという変な釣り。でもこのサイズを8本取って久々にまともな魚に出会えましたとさ。来週からはアユが解禁するので、本流の釣りは短くなってしまうので、今年はこのままフェードアウトになってしまうかも・・。悲しい・・・。

「昔は良かった。」と先輩達が言っていた言葉を今は私が使う

釣りがパッとしないのはコロナのせいにしておいて、書くことがないので私的回顧録でも記しておきます。昨日何気なくFFJを読んだので、今回は頭の中にボヤッとある私が覚えている雑誌遍歴のお話。タイトルは「昔は良かった。」と書いたけれど、実際には「昔の本は面白かった(夢が詰まっていた)」かな。

釣りは何でもやる私なので、若い時に読んでいたのはルアーやフライに限った雑誌だけではありません、というかその頃はまだフライ関係の雑誌など一冊も無かったので当たり前か。

釣りを始めた当初にあった雑誌を書き出して見ると、主に読んでいたのはこんな感じ。

つり人(つり人社)・フィッシング(廣済堂)・Fish On(恒和出版)・ベストフィッシング(日本ジャーナルプレス新社)・釣りマガジンと少年釣りマガジン(桃園書房)

フィッシュオンは関西のバスフィッシング事情を知りたくて読んでいた本で、当時は入鹿池などを紹介してましたが、私はまだその場所へ一度も行っていません。またベストフィッシングは「べふ」と呼ばれていて、おぼろげですがそのペンクラブ(ベフペンクラブ?BFPCだったかな?)に入っていた記憶があります。

これ以外に同人誌で「釣りキチの本」(タイトルが違うかもしれません)と言うのがあって、雑誌では書けない釣り糸の検証の話などが面白く読んでました。

さらにタックルボックスは有名ですが、それが創刊される頃にはすでに某所の釣具屋で私はアルバイトをしてました。タックルボックス編集長がまだ大学生だったか卒業したてで、ネタを求めてよく来店されてたので、ネタを提供してた事を覚えています(創刊準備号〜3号あたりまでの中身がカラーじゃない時代)。そういえば、タックルボックス主催のバストーナメントも出たっけな。

私の曖昧な記憶を辿ると1976年前後からフライフィッシングを始めたのですが、当時はこの雑誌群でフライフィッシングの話が出てくるのは稀であり、その釣りは釣具屋で知った訳ですから、私のフライフィッシング創世期はほとんど手探り状態だったのです。時代があっているかわかりませんが、参考になたのはジム・グリーン著の訳本「フライキャスティング」と洋書を参考にし、後にスポーツノート(鎌倉書房)とシェリダン・アンダーソンの「フライフィッシング教書」(今でも売ってます)と言う感じかな。ちなみに釣りキチ三平くんがフライロッドを握ったのは1981年頃です。当時の本から得るものは基礎知識と少しだけの実践方法だけだから、フライフィッシングのほとんどは多くの失敗と間違いから学んだのでした。

そして廣済堂からアングリングが1983年に創刊されてルアー&フライのブーム到来(イメージ的にはもう少し前から)。さらにその後にフライフィッシャー(1988年)が出たという訳です。ちなみにFFJは1982年でアングリングとほぼ同時期に始まった同人誌で、そこからスピンオフして生まれたのがフライの雑誌(1987年)になります。

今は何でも情報がネットで簡単に手に入る時代。とは言ってもその情報はとても浅くアフィリエイト稼ぎが大半なので、長たらしい文章を読まされても(その長文を書いている本人ですが)知りたい情報が一行しか無かったりするのが残念でならない。それに比べると雑誌のネタは内容がとても濃く、読み応えがあり、釣りに振り切っているアブナイ人たちの集まりに出会えるのです(笑)。皆さん最近雑誌を買ってますか? 現在は数少ないフライフィッシング関係の雑誌は『Fly Fisher』と『フライの雑誌』しかありませんので、たまには紙の雑誌に触れてみてくださいな。

書いていて何を言いたいのだかわからなくなったので、この辺で終わり。以下にはハーミットにある古い雑誌を一部紹介。そして最後に今週の管理人?でも書いておきましょうか・・・。

ジム・グリーン著『フライキャスティング』
フライフィッシング教書とこのフライキャスティングは誰かに貸して帰ってこないので、後に書い直したもの。このフライキャスティングは初版が昭和47年と書いてある。ティムコさんが始まったのは昭和44年。
FFJ(フライフィッシングジャーナル)5号
通称はFFJ。こちらはお客様の寄付によりハーミット図書館に置いてありますので、日本のフライフィッシングに触れたい方は、是非ご一読ください。
マインドアングラー(ツルチャンブック)
フライの業界が一気に大きくなったのはサワダさんの活躍が相当貢献していたと思います。(それ以前は芦澤さんかな?)その沢田さんのところで出されていた雑誌。名前の通り読むと沢田さんの精神を受け継げる正統派ウェットのバイブル。
アングリング1月号
このアングリングの1月号はとっても濃い〜い雑誌で、沢田さんの2尺ヤマメの話、本栖湖のブラウントラウト、丸橋さんのセールフィッシュの話が書かれています。そして私もその端っこでアラスカのフライフィッシングの話を書いてます。再開された『水之趣味』は中綴じでフライ&ルアー専門になっています。それ以前の平綴じの方も作り込みがとても綺麗で読み応えのある雑誌でした。
枻出版の『Streamside』と『Giji』
枻出版からは『Streamside』が出版されていた時代も。バスワールドと同じ体裁で綺麗な作り込みの雑誌。『Giji』は今ではルアーフィッシングの雑誌ですが、当時はルアーとフライが半分ぐらいの比率で記載。当時の私はどちらかというと裏方で、レイアウトデザインの方を主にやってました。
ウィンストンのマイクロスペイとバックワインダー
そして今週の私.微増水でものすごく釣れそうな予感に対して、ロッドはピクリともしない。7つのラン(流れ)を回って何事もありませんでした。リールはマーキスをやめてバックワインダーをセット
6番のダンケルドを咥えるカワムツ
スイングしていると明らかに雑魚のプルプルが。全くお重さを感じず上がってきたのが6番のダンケルドを咥えるカワムツ。雑魚でも掛かると嬉しいのは、今年はその雑魚がなかなか掛からないから。鮎の遡上はスローペースな感じを受けます。毎回言ってるけれど、来週あたりからよくなるかも(笑)、というポジティブな考え。

人それぞれの自己完結

トラウト、特にヤマメ狙いの一連の流れはこうだと思う。

足しげく通う川には狙いの本命ヤマメがいる。先週はフライを追わせる事はできたが、食わせることが出来なかった。多分フライが合っていなかったのだろう。川面を探せばいくつものチラカゲロウが流れていたが、それに近いフライが無かったのが敗因だ。

先週と同様に同じポイントでライズを繰り返す狙いのヤマメ。今回は食べているであろう虫に近いフライを巻いてきたので大丈夫な筈。それを所定の位置からタイミングを図ってキャスト。ヤマメは躊躇する事なく食いついた。気持ち良くロッドを締め込み伝わる重さ、糸なり、横走り。その心臓がドキドキするような瞬間を経てヤマメをランディング。しかし、私が巻いてきたフライは本当にこのヤマメを騙せていたのだろうか?

そう思う私は釣れたヤマメにストマックポンプを差し込み、胃の内容物を確認するのである。吸い出されたそれを付属のトレーに出してみると、先週と同様にチラカゲロウを捕食しており、私のフライが見事にマッチしていた。仕留めた魚は尺には届かなかったけれど、釣りはこれで自己完結されるのである。


そして、一昨日の私はこうであった事実。

解禁からもう15周目を迎えたけれど、未だに満足な結果を得られていない近郊の遡上魚狙い。釣れないのはいつもの事なので、へっちゃら。だって毎週ダブルハンドの練習に来ているだけだもの(と自分に言い聞かせてみる)。3月の終わりに少しだけ手応えを感じたけれど、その後は雑魚さへも食いつかない。水温の上昇と季節の進み具合を考えるとそろそろなんだよな。そんなことを考えながら二筋の流れがあるポイントへ到着し、その合流少し上からスペイキャスティングをスタート。

夜明けとともにポイントへ入ったけれど、やっぱり今年は寒い。虫っけは全くなくこれじゃまだダメだなと思った。一つのランを流した頃にはようやく外気と水温が少し上がってきたので、気まぐれで同じポイントをもうひと流しすることに。川面には小さめのヒゲナガが泳いでいるのでグリズリーキングにでもしてみるか、と結び変えてみた。

流れの芯はやや対岸寄り。その芯よりも自分側にいい感じのヨレがあるので、少し距離を投げて流れの芯近くからスイングを開始し、掛かるならば此処だとしつこく流してみる。するとマーキスが「ジ、ジ〜ジ。」と珍しく反転音を披露。掛かった魚はラインを張った途端に上流へ登り出したためにラインが弛みそうだったので、リールで回収せずに慌てて左手で手繰り寄せた。魚が上流へ走るスピードが速かったので、ロッドが軽くなり一瞬バレたかと思ったら、その後にずっしりとした重さが伝わってきた。またまたぁ〜、思わせぶりでスモールマウスなんでしょ?

ガンガンと首振りを繰り返しながら寄ってきた見事なギンギラギンにさりげない魚体。関東でまともなサイズを見るのは一体何年ぶりだろうと手が震え始めた。持っているネットはちっこいからこのままズリ上げようとする事としよう。しかし魚の口元に目をやるとフッキングが縦掛かりなのに気づき、私は小さな声を発したのである。

「あっ。」

浅瀬に身を横たえる寸前に暴れたそやつのフックはポロリと外れ、私はそこへ飛び込むように覆い被さったが、魚は私の手の中をスルリと逃げ去っていた。その後放心状態で30分ほど人柱のように立っていたのは、誰かに見られただろうか。私の魂は魚と一緒に川へ去って行ったかのような錯覚に陥る、柔らかな日差しが顔を温め始めた朝方の出来事。

私の中でサクラマスは写真という証拠を残して自己完結。その感触は僅かに感じたけれども何も言いようが無い虚しさ。でも1時間もするとポジティブシンキングな私は立ち直り、ひょっとしてポイントを休ませれば別のサクラマスが掛かるかも? と考え、その場を離れた。そして夕方遅くに戻って反復するも手応えは一切無く、空手で帰るのである。反復した事で私のしくじりは増大する結果になったのは言うまでも無い。

帰宅して煽る酒は荒れるばかり。今日の出来事を思い返し、ああすればよかったと思い返しても何の手立ても無し。そんな私に嫁は一言。

「良かったじゃない、あなたの作った毛針に魚が掛かったんでしょ?」

その言葉になんとも言えぬ漢のロマンを切々と語りたかったが、言ったところで理解をしてもらえないとわかっているので、その後も酒を煽り続ける夜だった・・・。

チラカゲロウの抜け殻
あまりの悔しさに写真はな〜んも撮ってません。なので、納めた写真は冒頭の藤が綺麗だったので写した一枚と、このチラカゲロウらしきニンフの抜け殻。

フライフィッシングで楽しむシーバスの季節はいつか?

ゴールデンウィークは本日で終わりですが、緊急事態宣言なので家でゆっくり過ごす方、あるいはその対策をされてアウトドアを満喫されている方もいらっしゃったかと思います。皆さんゆっくりと休めましたか? 私は個人事業主なので、そんなお休みなんてま〜ったくありません。売り上げが三日も落ちれば胃がキリキリと痛む小心者なので、働き続けるしかない働きアリの様です。

特に今年の現状は私をサポートするスタッフがいないので、このままだと年間休日数が53日になっちゃいますな(笑)。なので今の私は釣りへ行ける日々がとても大切な時間なので、無駄なく過ごしている次第。

さて、本題のシーバスの話。私の中では一年中釣りができる釣りとして挙げられるのが海のシーバスフィッシングと本栖湖の釣り。本栖湖はご存知のように禁漁期間がないのでいつでも釣りができます。夏場は釣れないイメージがありますが、その季節はブラックバス狙いで楽しむことができるので、芦ノ湖と同じですね。

そしてシーバスに関しては釣れる場所が変わるという事はあっても、全く釣りにならない季節というのは存在しませんので、狙おうと思えば一年を通して釣り続ける事ができる魚種。それも関東圏の人であれば東京湾の豊かなストックと魚種に支えられ、管釣りと違っていつでもワイルドな天然魚と遊べるのです。

現にお店に来られる方の中にはシーズンを通してずっとシーバスのみを追いかける方もいらっしゃいますが、個人的には渓流のオフシーズンに当たる9月後半〜2月までが私のシーバスシーズンになります。

そんな期間を外れて私が唯一シーバスへ行くのがゴールデンウィーク。理由は簡単で長期連休ともなると皆さんが地方へ出かけるので、東京は思っている程の混雑は無し(今年は事情が少し異なりますが・・)。なので人混みを嫌って安近短のシーバスとなる訳です。特にボートフィッシングは突然シーバスボートの数が増えるわけでもないので、釣り場は必然的に確保され混雑には程遠い状況でシーバスを楽しめるのでオススメ。あ、今こんなこと書いてもゴールデンウィークは終わっちゃいましたね。さらにゴールデンウィークにシーバスをお勧めするのも数度目です(笑)。

季節を四半期に分けるとシーバスはざっくりこんなスタイル。

春パターン(3〜5月):バチ抜けシーズン。ゾンカーガーグラーのフライが活躍します。数釣りの季節。バチパターンなので、ちょっとだけ沈んでいた方が数釣りが楽しめます。

夏パターン(6〜8月):真夏は川筋のナイターかボート朝便の季節。後半に向かってフローティングミノーのトップウォーターゲームが楽しめる季節です。朝方だけ釣りをして後半は家でゆっくりビールを飲みながら『午後のロードショー』を見ながらマッタリとするのが私は好きです。

秋パターン(9月〜11月):初めての人でも簡単に釣れるシーバス最盛期。ちょうど渓流シーズンが終わってやる事が無いと思う人、あるいは放流ものの魚は釣りたくない人はこの季節のシーバスフィッシングはおすすめ。釣れる数は管釣り並です(もちろん生き物相手ですから、日並はあります)。後半に向かって釣れる数は減りますが、その分だけ大物が出ます。僕らは大体9月後半〜12月が一番のメイン。

冬パターン(12月〜2月):大物狙い一発チャンス。ランカー(80cm以上)を仕留めたい人はこの季節にデッカイフライを投げまくってください。1回の釣行で1〜2回のチャンスですが、出れば大物間違いなし。大物ハンターの夢はメーターオーバーキャッチです。

これからの季節は水温上昇と共にシーバスは川を遡上するチームと沖の深場へと落ちていくチームに分かれます。川筋ウェーディングのナイターかボートでの沖のストラクチャー撃ち。このお話でシーバスに興味が出た方は、9月からスタートのために今から準備を進めてはいかが?

シーバスのフライフィッシングタックル
僕らはこの釣りをやり込んでいるので、かなり高価なタックルを使っていますが、青物の釣りと違いシーバスはバッキングラインを持っていくような魚ではありません。トルクとジャンプを楽しむ魚なので、リールの性能はそれほど重要ではありません。タックルはお手持ちの6番〜10番の範囲で好きなタックルを使うのが良いでしょう。但し、ここ数年の秋パターンはブリが掛かることがあるので、それを取りたいと考える方は高性能のフライリールに200mのバッキングラインは必須です。
シーバスが食べている魚(ベイト)
シーバスが吐き出した魚と普段食べている魚はこんな感じ。この時期シーバスが主に食べているのはバチ(バチ ゴカイ=産卵期のゴカイ)と小さなベイトフィッシュ。もしすぐに出かけるのであれば、5センチほどのゾンカー・クラウザーミノー・フローティングミノーが良いでしょう。秋になれば20センチを越すコノシロを捕食します。
豊洲市場
ということで、昨日の夜はシーバス散策。珍しくビデオカメラをずっと回していたのに、本日そのファイルを謝って消去してしまいました(泣)。写真がほとんど無いので、過去の写真と昨日のシーバスを混ぜての説明。昨夜の舞台はここ豊洲市場の近所のバチ抜けパターン(過去の写真)。
バチ抜けシーズンのフライフィッシング
先だってのフローティングキャンディ(弍号機)のテスト釣行。でも海で使うとゾンカーが柔らかすぎて、そのフック絡みが多く海向きでは無い感じ。魚の反応は上々。そしてボディコーティングしてあるので、時間が経っても沈まないのがgood。
バチシーズンのシーバスフィッシングのフライサイズ
バチボイルの時は魚はタイトに着いている感じはなく、見つけると下から単発で突き上げてくる感じ。潮の筋を見つけて流れに乗せてリトリーブすれば、フライは丸呑みされて面白いように釣れます。フライは大きくすると反応が悪いシーズンなので、しっかりとベイトサイズに合わせましょう。
フライを丸呑みにするシーバス
結果はどのポイントもすこぶる反応良く、的確にフライが入ればシーバスの反応がある状態。船中ではかなりの数を釣りました。最大は60センチオーバーまで。このシーズンならばこのサイズが出れば良しとしましょう。遠くの釣りができない時は、こんな釣りで半日を過ごすのはいかが?