私の車のドアポケットには古びたマップル(地図)が今もなお刺さりっぱなしで置いてある。先日の釣りで移動休憩中にふと気になり手に取ってみた日焼けしたその地図。その中には至る所に印がされていた。
進化し続ける携帯電話の機能は子供の頃に想像した未来とは違い、電話として活躍する事が無い。今ではなんでも出来るハンドコンピューターとしてその未来を委ねられている様に感じる。GPSを使ったカーナビの歴史を辿るとだいたい30年ぐらいの様だが、カーナビの登場と共にロードマップが衰退していったというところだろう。そしてそのカーナビでさえこの先はどうなる事やら。
私のフライフィッシング史前半はオートバイと共に全国を回っていたので、ツーリング用のタンクバックの隙間にマップルを挟んで川を探すと言うスタイルで走り回っていた。目的地までの国道をざっと見て曲がるべき場所を頭に叩き込み、川が近づいたらバイクを止めて再度確認して林道へ入る。目指す川が決まっている場合は事前に国土地理院の2.5万の1地図を購入し、入渓してからはその地図とコンパスをに頼り退渓点を探っていた。
時代が進むにつれ仲間は「カーナビがあれば大丈夫。」なんて言ってマップルを積まなくなったけれど、カーナビの画面は小さく、そして縮尺を変えると突然川が消えてしまうので不便極まりないと私は思っている。特に目的の川が駄目だった場合に逃げの川を探ろうとカーナビに頼ると、縮尺を変えると隣りにある沢がどこにあるか分からず、行ってみたら全く別の沢を攻めていたなんて事を後で気づいたりするのである。そんな時にマップルは今でも少しだけ活躍するのだ。
僕らが若い頃使っていた縮尺10万分の1のマップルは途切れてもその隣りは上端に描かれたページ番号表ですぐに見つけられるのはとても便利。何よりも地図が縮尺が全て統一されていてるので、突然距離感が変わってしまうという事がなかったが良かったのだ。そしてご丁寧に入渓点にウキ(浮子)マークがあったりするので、半信半疑で入渓した川もある(笑)。その結果は打率半分だったかな?
時代は進み携帯電話の精度はGPSの性能が飛躍的上がった事で、今はわずかな誤差で自分の居場所がわかる様になったのは、釣りの最中は嬉しい事。その反面、街中の行動が情報として漏れてないないか心配になって入りもしてしまうのも事実。
そんな地図の行く末はフライフィッシングと同じく無くなりはしないけれど、ごく一部の需要に限られるので多くの皆さんが知らない所で今後もひっそりと活躍していくのであろう。そして梅雨空が続く車の中でふと手に取った地図は、また数年間はこのまま忘れられて眠り続ける事でしょう。
今手元に残っているのは一番古いもので1991年発刊。それ以前はいくつものツーリングで濡れてボロボロになってしまい、捨ててしまいました。現在所有する一番新しいもので2010年。今のマップルは山間部になると突然縮尺が変わるので、釣り向きではないと思う。
当時は地図を購入するとそこへ次々と情報を書き加えていくので、そう簡単に新しい地図の購入とはならない。今こうして見ると私の釣りスタイルは、一つの川を決めるととことんその周辺を通うスタイルだという事が分かる。今は行かない桂川は10代〜30代の思い出。
地図をペラペラとめくると、手書きでダムを書き加えてある。30年前と今を比べると大きく変わったのはこのダムのために大きく変貌した川。上流部にダムや砂防堰堤を持つ川の下流部は砂礫と真っ直ぐに護岸された川ばかり。懐かしんでいては魚は釣れないので、今はひたすら最後の砂防堰堤よりも上を目指す。
ということで、私の本流のウェットフライフィッシングは6月末まで粘りましたが、今年は何もなく終わりました。なので、地図を手に取り久々に訪れたのは別の水系のかなり上流部。その移動距離は80km。知らぬ間に道は真っ直ぐになり、さらに上にはまたダムが・・。長距離を歩く元気が無かったので、車を置いて10分程歩いてから入渓しました。
予想通り車止めから近い場所だとサイズが伸びません。イワナは6〜6寸半が中心。フライへの反応もイマイチでした。
いつもの水系からかなり離れているので、ヤマメのカラーもなんとなく違う。でもシブチンで反応が悪いのでフライは20番まで落としてやっと掛かる様になった。ヤマメもほぼ同じで6〜7寸まで。午後は雷予報だったのでお昼退渓しましたが、釣果は7本で終了。正味3時間の釣りなので、上出来です。
魚が釣れて一安心の休憩。私がおにぎりを頬張る足元にはムネアカオオアリが歩いてました。次回はコレ巻かないとね。サイズはフックにして12〜14番サイズ。こんな釣りを先週まで続けてましたが、雨が降り続くと次回の釣り場所に悩んでしまうなぁ。