北海道では観測史上最低気温を更新した日、東京でも珍しく雪が降りその寒さに縮み上がった訳だが、そんな極寒の夜にシーバスフィッシングへ出掛けるお馬鹿な人々がいる。そう、私たちの事です。
案の定、三連休だというのにマリーナは静まり返り、風も強く悲壮感漂う出船。その前になんでそこまでして行くの?という疑問にお答えすると、バチ抜けがそろそろ始まるだろうと言う予想の元に予約していたので、こんな日に当たってしまった訳である。
出船して5分もすると我慢大会の始まり。まずはポイントを目指す訳だが、時速約30キロで疾走する船は外気温が1度でも体感温度は計算上では-7度ぐらいになる寒さ。どの位置が一番風がこないかを探りながら小さな船上でポジション争いが始まる。私は船長と横並びで北風をモロに受けて夜間航行の安全確保と観天望気を行うけれど、目に入ってくる雪が痛くてたまらない。こりゃゴーグルが必要だな。
船長は風裏となるポイントを選んでくれて釣り始めると、予想に反して魚は高活性とはいかないまでも、インタミのスローリトリーブでヒットしてくる静かな夜。少し移動して3番目ぐらいに入ったポイントは入れ食いでヒットが止まらない。
ところがどっこい、寒すぎて一人10投もすると指先がかじかんで釣りにならず、「ハイ、交代。」と言うローテションが続く。5〜10投して1〜3本取っては交代。それでも5〜6巡目にはもうギブアップして脱落していく釣り人。予想外にたくさん釣れたのは良いけれど、どれだけ投げ続けられるかの我慢大会になってしまったので、少し早めに上がりましたとさ。
新しいシムスウェアの暖かさはとても快適だったけれど、メッシュキャップを被りフィンガーレスグローブの指先の辛さが身にしみた粉雪舞う東京夜景クルーズ。まだまだ行くよ、シーバスフィッシング。