出勤前の釣りは「人間の証明」ごっこをする

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね。ええ、夏、碓氷から霧積へ行く道で、谷底(渓谷)に落としたあの麦藁帽子ですよ。」

ホテルニューオータニを見ると必ず思い出すフレーズは角川映画の『人間の証明』に出てくるこのくだり。そして口ずさむのは、ジョー山中の♪Mama,Do you remember 〜♪である。人間の証明、野生の証明蘇る金狼野獣死すべし、当時の角川映画は好きで必ず映画館へ見に言ってましたなぁ。世代的にわからない人は無視してください。

ハーミットへ出勤する前に行ける釣り場は多々あるけれど、”そうだ京都、行こう”的な思い立ったらすぐに行けるのが、弁慶池である。小学生時代から慣れ親しんだこの池は、昨今の冬場はレインボートラウトを放流しているのはみなさんご存知? 夏はブラックバス、冬はレインボートラウトと、一年中釣りがきて電車で行ける手軽な釣り場、都民の味方デス。そしてビルの狭間にある皇居の外堀で釣りをするのだから、とてもローカルでありシュールでもあり、不思議な感覚が得られます。

ハーミットからだと九段下まで歩き、半蔵門線に乗って二駅。徒歩を含めてわずか20分ほどで着いてしまう手軽な場所。今年も11月下旬からレインボーを放流中。東京のど真ん中に住んでいるけれど、車をお持ちでない皆さんの選択肢として、一つお見知り置きを。

本日の朝はこんな感じでございました(釣り場の詳細はこちら)。

営団地下鉄・永田町駅で降りて7番出口へ。出口を間違えると国会議事堂に行けます(笑)
弁慶橋
7番出口の目の前は弁慶橋。中学生の頃、この橋の上からブラックバスを狙っていたら、後ろに走る路線バスをヒットさせた。もちろんランディングできずに切られた(笑)
弁慶池
弁慶池の水深は深くても2mはないので、シンキングラインはインタミだけで十分。私はお手軽インジケーターフィッシングで遊びます。
弁慶池
周りは見渡す限り高層ビルだらけ。でも、目線を下げるとビオトープが広がる。
特徴のある黄色い足を持つコサギ。釣れない私にエールを送りに来たのか?
出勤前の時間帯は水温が上がらず難しい感じ。でも、湖面に映る紅葉の黄色ぼーっと見ているだけて、今日の仕事は頑張れる気がする。
小一時間の釣りだったけれど、お魚さんはちゃんと遊んでくれます。このまま東京ドームにあるラクーア(温泉)にでも行って、帰りはどこかで一杯引っ掛けたい気分。でもこれから仕事なんだな。弁慶フィッシングクラブは冬季9時スタート、水曜日定休です。詳細はこちら。