Scott FS シリーズ
インプレッション

書こう書こうと思ってなかなか時間が取れずにいましたが、あまり先送りすると記憶が飛んでしまうので、そろそろ書いておこうと思います、スコットFSのインプレッション。そう、デモロッドをお借りして実釣したのは、先月28日の事。

このロッドたちの中には4番がありませんでしたので、今回のインプレションは全部で4本。スコットは1973年にハリー・ウィルソンがサンフランシスコでスタートしたロッドメーカーさん。当時はまだグラファイトロッドは作っておらず、グラスロッドからスタートしたメーカーなのです。翌年に誕生した5ピースのグラスロッドがスコットの代表的なモデルとされていたので、今回はそのモデルの復刻ともいえるでしょう。

前作のF2シリーズからの変更点はカラーはもちろんのこと、ホローインターナルフェルールの改良、素材の見直しです。昨今はロッドに使われる樹脂接着剤が飛躍的に変わっていますので、軽く、そして素材を損なわないでアクションが出せる様になったのは、どのメーカーさんも言える事です。

ロッド全体の印象として、モデルチェンジ = 新しい素材 = 軽く硬いというのが私持っているイメージですが、FSシリーズは前作のF2と比べて全体的に硬くなった印象はなく、むしろ少しフレキシブルになった印象を受けます。軽くなったのはもちろんですが、ロッドが描く曲線がとても美しく、どのモデルもグリップからしなります。で、そのロッド達を振った印象は以下の通り。


■ Scott FS 622/4
シリーズ中、私が最も欲しいロッド。いや、来春までに絶対買うでしょう、きっと。フレキシブルな2番で8寸ほどの魚を掛けて遊びましたが、グリップからしなります。2番だからそのくらいのトラウトをねじ伏せるのに丁度よく、これ以上の魚を掛けた時を想像するとワクワクします。ラインはエアフロのジャパンスペシャルのDT2Fでドンピシャで、グラスロッドでありながらループを締めやすいと感じました。

ただ2番ですから得意とするレンジは狭くそして大きなフライや風に弱いロッドと言えるでしょう。長さも短いしね。

このロッドが得意とするシチュエーションは、ボサ川のトンネルで狙うチビヤマメやイワナ、あるいは北海道でオショロコマ専用ロッドとして遊ぶ竿。オイカワと遊ぶのも良いでしょう。小さなトラウトに翻弄されたい方はこのロッドです。


■ Scott FS 583/4
短い分3番の割にはトルクを感じるロッド。5m以内のキャスティングコントロールに優れ大き目のドライフライをねじ込める。ティップの暴れも少なく快適にキャスティングがこなせます。見えるイワナに「エイや!」とプレゼンテーションできます。

その反面、短さゆえにメンディングなんてものはほとんできません。アップストリームオンリーロッド。

このロッドが得意とするとするのは、源流域のイワナ狙い。バルキーなフライをねじ込むショートレンジのピンポイントスタイル向き。


■ Scott FS 663/4
このシリーズの中でスタンダードモデルと呼べる6フィート6インチ。ロッドのバランスが良くグラスらしさがよく出ている3番で扱いやすいモデル。グリップまでフレキシブルに曲がるアクションは、掛けた後に魚をいなすのが容易で、バラシなんてほとんどないでしょう。キャスティングレンジは6メートル以内くらいが使いやすい。

デメリット的な要素はまずないが、定番な長さなのですでにこの長さのグラスをお持ちの方には差別化するほどのロッドの個性はないかもしれない。エピックをお持ちの方にはとても良い対比になると思います。

このロッドが得意とするとするのは、沢の釣りあるいはブッシュが多い川をタイトに攻めるのにGood. 扱いやすさと軽さは抜群いよいです。


■ Scott FS 723/5
スコットの原点となる5ピースモデル復刻のイメージ発売されたが、当時のものよりもむしろこのモデルの方が柔らかいのでは?(というか当時3番は出てなかったと思う)7フィート台5ピースなので、3番の中では最もスローに感じるので、ストロークの長いゆったりとしてキャスティングを楽しむロッド。ロッドのしなやかさから見ると、アワセ切れとは無縁な感じがする。

その反面長さと5ピースということもあり、他のモデルよりはややトップヘビー気味で若干の重さを感じる。ラインスピードをあげるのにはそれなりのキャスタビリティが必要になるので、少し玄人向けになるかもしれない。

このロッドが得意とするとするのは、のんびりと過ごす渓流の一日。マイペースな釣りで一つ一つの釣りを丁寧に楽しみたい方向け。5ピースなので仕舞寸法は短いです。得意とするレンジは6mくらいまで。それ以上は投げ手側の能力が試される。


これ以外にFS724/4というモデルがありますが、今回お借りしたデモロッドにはなかったので、その様子はありません。ですが、上記内容からどんな路線のロッドなのかはわかる様な気がします。お店にはすでに何本か在庫していますので、詳細な在庫はお問い合わせください。もしくはお店でその雰囲気をこの内容と比べて見てください。

私は最初スコットの原点である5ピースが欲しいと思ったけれど、フライフィッシングの遊び心を考えると私的には2番が良いかな。今から5月の渓流でこのロッドを振る姿を妄想してマス。

Scott FS663/4
ブランクカラーはイエローカラーオレンジに変更。太陽の下だとオレンジだけれど、室内光だとシムスオレンジみたい。私的には目立っていいじゃないのと思う。
Scott FS723/5
5ピースの仕舞寸法を測り忘れたけれど、計算すれば多分56cm前後。ベストの後ろに入る長さなので、源流釣行にとても向いています。グラスは丈夫だから折ってしまう可能性も低いので言うことなし。
ジョイント付近の巻き上げは当初のモデルを意識した雰囲気がうかがえる。釣り人が欲しくなる飾り巻きって重要ですよね。
逆光になるとロッドの透け感がわかります。ジョイント部分のペグがどこまで入っているかよくわかりますよね。また、昨今は透け感が流行りなので、とても良い感じに仕上がっていると思います。