エアフロ スーパーフロ リッジ2.0 ユニバーサル テーパーを使ったインプレッション

今回も長たらしい名前なのでハーミット的には、「フロリッジ・ユニバーサル」と呼びます。スパーフロのユニバーサルテーパーはこのリッジ2.0と通常のスーパーフロ、そしてソルトがありますがややこしくて困ってます。そして今使っている5番ラインが大分痛んできたため巻き替えたかったので、今まで使ったことの無かったこのフロリッジ・ユニバーサルを使うことでインプレッションします。というか、リッジ2.0の中でまだこのユニバーサルだけ使ってなかったんですね。

このラインを先だっての荒雄川の釣行に持っていき使ってきました。タックルはロッド:ファーガスのファストフリットの8フィート2インチ5番モデル、グラスロッド。リールはハーディのマーキス6で、リーダーはトラウトハンターのトラウト10フィート3X3Xのティペットを60cmほど足して使いました。

このラインは世代的いえばウルトラマンカラーというかウルトラセブンというか・・。あともう少しすれば還暦になる私にはピッタリな赤なのかもしれませんが、赤いランニングラインに慣れていないので何かしっくりこず、自然との違和感を感じて仕方ありません。よく見えて良いのですがなんかねぇ(あくまでも個人的な感想です)。

スーパーフロ・ユニバーサルテーパーとの違いは他のモデルと同様にッジ加工がしてあるかどうかの差で、それ以外はテーパーデザインを含めて全部一緒。リッジ2.0の効果に対してプラス@でその対価を払うかどうかの違いなのは他のモデルと同じ。飛距離を重視する場合やラインを水面から剥がす抵抗など、ガイドとラインとの擦れを軽減するリッジ加工2.0はかなり重要なことです。ガイドとの摩擦はハイエンドのラインのことだけあって滑りはとても良く、そして伸縮率がとても低いパワーコア採用により、ラインのデリバリーは間違いなく良いと感じます。

ラインテーパーはユニバーサルというだけあって万人に使える普遍的なテーパーデザインであるので、ショートレンジでのターン性能は優等生。しかし、私が使ったこの3シリーズの中でショートレンジでのデリバリーはタクティカルの方が扱いやすいと感じがしました。

ラインウェイトは30フィートのAFFTA規格で各モデルが標準値よりも100グレインずつ重く作ってありますので、現代のロッドに合わせた規格内の重さ。今回は5番を使ったのでヘッド長は39フィート(11.7m)ありますが、私にはちょっと短かく感じます。なので私の場合は低番手であってもホールする長さが常に12m以上は出している様です。

これでようやくリッジ2.0のフレッシュウォーター用を全部インプレッションしたのですが、その三種類を私だったらどう使い分けるかは簡潔に書けばこうなります。

ユニバーサル→ オールマイティに使いたいラインが欲しい場合
タクティカル→ 低い番手でプレゼンテーションを丁寧に行ないたい場合
パワーテーパー→ アグレッシブに大きなフライを遠投したい場合

こんな感じです。で、この三種類で使い心地が気に入ったのはタクティカルになるでしょうか。ラインの剥がし、丁寧なプレゼンテーション、やや重めに作っているので、ショートレンジでも投げやすい点。カラーでいえばリッジ2.0はどのモデルも全てヘッド部分とランニングラインのカラーがかけ離れたカラーなので、もう少し品があるカラーにしてほしかったなぁ・・。あ、こうやってぼやいていると、わかってしまいますが、低い番手だったら個人的にはスーパーフロのタクティカルテーパーのカラーが好みです。

今後は円安が進みライン価格も高騰が続くのでしょうが、フライラインは常に長い期間に渡り快適に使える様にラインのメンテを怠らずようにしましょうね。ラインメンテナンスに関しては時間が空いたら、またどこかで書いてみます。

ウルトラマンみたいなフライライン
赤い方がランニングラインになるので、普段見えているのはグレカラー。どうみてもこの配色はウルトラマンか、ウルトラセブンですよね。
荒雄川
ファストフリットはグラスの中ではかなりパリッとしたアクションなのですが、ユニバーサルラインの重さ加減は適正値。扱いやすいです。こんな広い川で6番のデッカイドライフライを投げると、赤いランニングラインが見えてきます。めいいっぱい投げた時に、ランニングが出てくるとメンディングは少しやりにくくなります。
ユニバーサルテーパー
以前のフライラインのモデルと比べると先端浮力は圧倒的に高く、リーダー共々長時間使っていて沈み込んでくる事がないです。

エアフロ スーパーフロ リッジ2.0 パワー テーパーを使ったインプレッション

今回も長たらしい名前なのでハーミット的には、「フロリッジ・パワー」と呼びましょう。スパーフロのパワーテーパーはこの2.0と通常のスーパーフロ、そしてソルトがあります。通販の時に間違えそうでやだなぁ、と思いながら仕事をしてますが、今のところ間違えずに頑張っておリマス。

今回は芦ノ湖へドラワカの釣り用として持って行ったのですが、実際にはこのラインでじっくり釣りをする時間が取れず、ラインの振り心地を含めて正味2時間程度使った話になります。タックルはウィンストンエアの9フィート6番ライトスピード -5+でリーダーはTHトラウト10feet・2x

スーパーフロ・パワーテーパーとの違いはタクティカルテーパーと同様にッジ加工がしてあるかどうかの差で、それ以外はテーパーデザインを含めて全部一緒。リッジ2.0の効果はいかがなものか? に尽きるというところ。タクティカルテーパーと違って今回は距離が必要な遠投のシチュエーションなので、リッジ効果はかなり感じますな。ラインのサラサラ感とガイド離れの良さはかなり違うと感じます。

ウィンストンエアは他のメーカーのハイエンドモデルと比べるとやや柔らかく感じる6番なので、ショートレンジの重さがないシチュエーションであっても、ティップが程よくしなってくれるのでラインデリバリー時に重さが足りない感は無いので、このラインでなくても振りやすい印象。そしてライン癖がなく使っていて気持ちが良い(まだ新しいからですが)。

このラインは番手によりヘッド長が変わりますが、6番ラインの場合は37フィート(約11.1m)。AFFTA規格の規格である30フィート(9m)時の値(重さ)で言うと6.5〜6.8番ぐらいになる計算。私の場合はホールする長さがこのヘッド全体を生かしてキャストするので8番に近い重さでシュートしている事になります。ロッドがボロンロッドということもあるので、その重さでも腰砕けする事は無いので私は思いっきり振り抜いちゃいますが、ラインは適度な硬さがあるので暴れる事なく飛んでいきます。

ラインの表面はサラサラした感じで、リッジのイメージがあまり感じられないのですが、その触り心地が以前のリッジとは全然違う事を感じてます。ただリッジを持たない通常のスーパーフロの方がライン直径がやや細く感じるのですが、これは気のせいかも? ノギスで測りたいところですが、硬い素材では無いので測りづらくその辺はメーカーさんに確認を取らないとその詳細は分かりません。またラインは見た目が鮮やかなカラーで、ランニングラインがオレンジ(ブレイズ)で、ベリー部はシアンブルーなのは個人的に好き。通常のスーパーフロはランニングラインが紫ですからねぇ。

高番手で遠投の場合はリッジの効果は絶大ですから、特に遠投を意識する5番以上のラインを求める方にとっては価格差¥5,000の価値はあると私は思います。

今回使ったこのリッジフロ・パワーテーパーのダメ出しは考えても少ないのですが、あるとすれば今後使用していての耐用年数がどれぐらいかとライン癖が後にどれ位残るかなどの点なので、一年位使ってみないとその様子は分かりませんので、それはそまたどこかで報告いたします。

ラインの使い心地
同じパワーテーパーのスーパーフロは個人的にそのカラーがいただけなかったので、配色は私的には好き。ラインインデックスは以前のものよりもカラーがはっきりしていて、老眼の私でも読み取りやすくなったと感じます。
スーパフロリッジ2.0パワーテーパー
商売だから致し方ないことかもしれないけれど、毎回インプレッションを書くために人柱になってラインを交換するのはかなりの出費。このブログでラインを褒めちぎれば、少しは通販で売れる様になるのかな(笑)。でもそれだとハーミットらしくないので、やっぱりこれからも駄目なところ(というより個人的に気に食わないところ)は指摘していかないとね。
芦ノ湖ブラウンンハント
ちなみにこのラインを使って芦ノ湖ブラウン銀座を少し攻めましたが、同船者が攻められる距離にするとボートポジションが近すぎる状態。なので、魚は出るには出たもののいつもより少ない、ひと流しで3回のコンタクト。そのうち1バイトありましたが、フッキングせずで終了・・・。

エアフロ スーパーフロ リッジ2.0 タクティカル テーパーを使ったインプレッション

今回も長たらしいラインの名前なのでハーミット的には、「フロリッジ・タクティ」とでも呼びましょうか。さて、今回のこの新製品のおかげでタクティカルテーパーは3種類に増えたので通販の時に間違えて発送しそうで困ります。昨年発売されたスーパフロ・タクティカルテーパーの特徴は直径が細くて空気抵抗が少ないという事でしたが、それをさらに進化させてリッジ2.0加工を施したのがこのシリーズ。ラインテーパーの構造は全く同じなので、その違いはラインカラーで判断しましょう。そしてもう一つのタクティカルはソルト用なので、その話はまた今度。

今回釣り場に持って行ったのはフロリッジ・タクティWF4Fで、使用したロッドはスコットのセントリックC904/4。リールがライトスピード -3+でリーダーはフィネス9feet・6xです。場所は栃木県の某川で釣りの合間にその雰囲気を味わってきた感じです。では私的インプレッションを書いていきましょうか。

私はスーパーフロ・タクティカルWF4Fの方も使っているので、まずはそれとの比較を一つ。価格差にして¥5,000はリッジ加工がしてあるかどうかの差で、それ以外はテーパーデザインを含めて全部一緒。なので滑り具合がどんな差があるかというと、リッジ2.0の方がより滑らかに飛んでいくという印象でしょうか。今回はロッドとの相性がとても良いのかその滑らかさが今までで一番このロッドにマッチしている感じ。ラインのメンディング、水面からの剥がしやすさ、テーパーデザインから生まれるラインループ、そして軽い力の入力でもすっ飛んでいくイメージ。このリッジ2.0というのは以前のモデルよりもエッジの部分の鋭さがないので、触った感じのリッジは感じにくく、その分ラインの硬さとゴワゴワした感じがなくなったので、ラインが絡まないちょうど良い張りになりました。そしてラインの擦れ音も無く静かです。

セントリックC904/4はかなり硬いロッドなのでこのラインだとショートレンジが難しくなるのかと思いきや、以前紹介したスーパーフロ・タクティカル同様に、ライン直径が細いせいなのか出てている長さの割には重く感じるのでターン性能が良いです。ミドルからロングレンジのキャスティングに関しては素晴らしいパフォーマンスなので、私からの文句は何もありません。

基本的にリッジの部分しか変わらないので、それ以外の部分はスーパーフロ・タクティカルと同じで使いやすさは変わらず。なので、この¥5,000差でリッジの効果とラインのスベスベ感がメンテナンスをしないでどれだけ長持ちするかなので、これから私が使用し続けることで、劣化スピードがわかってくるかと思います。

私的にこのラインの気に食わないところは2点で、私は遠投時はホールするラインを長くするので、このヘッド調だと少し短く感じてしまいベリー部があと2mくらいは欲しいところ。もう一つはランニングラインのカラーがセンスないなぁ・・(私的感想ですヨ)。

とりあえず現時点ではその扱い易さと水面からの剥がしやすさなどでかなり気に入っておりますが、このままメンテせずにどれぐらい長持ちするかをまたいつかその経過をお話ししようかと思います。それにしてもセントリックにこのラインは相性バッチリ。練習嫌いの人でもラインとロッドが仕事をしてくれるので、努力する事を忘れてしまう人をダメにするマッチングだと私は感じました(笑)

AIrflo Superflo Ridge2.0 Tactical Taper
フライラインに1.5万円を投資する価値って本当にあるの?というのは私ならずとも一般的な意見だと思う。払った分だけの性能の差はあるけれど、遠投を必要としない場合は約1万円のスーパーフロ、タクティカルテーパーでも良いように感じる。とは言うものの、一度使ったら大概はやめられなくなっちゃうのですね、これが・・。
エアフロのラインとラムソンスピードスター
ラムソンのライトスピード-5+にこのラインを巻いてみた。バッキングラインがF Lイエローでランニングがライトブルー。そして先端分がタンカラー。う〜む、やっぱり配色が気になるなぁ・・。
エアフロのラインインデックス
先端に書かれたラインインデックスは「R2.0 TACTICAL WF4F」と書いてある。なるほど名前が長くなった場合、今までの部分は削って付け加えたところだけ表記すれば良いのね。ループは小さくそして接続部も太さを感じない。先端のラインカラーはアースカラーで良い感じなんだけれど、すっ飛ばすとやっぱりランニングラインのブルーが気になるなぁ、私だけかな?

エアフロ スーパーフロ リッジ2.0フラッツ ユニバーサル テーパーを使ったインプレッション

なんと長たらし名前なんでしょう。この名前を見た時に思い出したことは、某製薬会社の栄養補給錠剤のようだと言うこと。最初はプレミアムやDXだったのが何かしらのマイナーチェンジをする度に後ろへ名前が伸びていき、何ちゃらゴールド・アルファ・プラスとかいう名前になったりして。最初と全然違うならば名前を短く呼びやすい名前に変えて欲しいですなぁ。

という事でハーミット的には「フラッツ・ソルト・ユニバ」とでも呼びましょうか(さらに縮めてソルト・ユニバかな)。ちなみに私的意見ですが、これ以上高いフライラインが出たらハーミットでは多分在庫しません、とメーカーさんに意見として言っておきました。だってシルクラインよりも高くなりそうな勢いなんだもの。

さて今年のエアフロですが新たに投入された6種類のラインは、昨年発表されたスーパーフロシリーズを更に改良をしリッジ2.0加工を加えました。ハーミットでその断面がちくわぶみたいな形をしているのでリッジラインを勝手にそう呼んでいます。その効果はエッジを付けることでよりガイドとの摩擦を減らす効果を狙ったもの。それがバージョン2.0になった訳ですが、そのエッジの立ち方がマイルドにしたのでライン自体のゴワゴワ感が減り柔軟性が増しました。またSAのアンプリチュードとは違いラインがガイドに擦れているうるさい音もないのがありがたいです。

最近はとかく環境問題に厳しくなっているので各ラインメーカーその対策を考えていますが、エアフロはPVC(塩化ビニール)を使用しないポリマーコーティングしたポリウレタンを使用しているので、フライラインメーカーの中で唯一環境への負担が少ないラインメーカーです(と言いつつ、捨ててしまうラインスプールは未だプラスティックです)。

そのフライラインを早々に巻いたので、昨日シーバス&カサゴ釣りでそれを使ったインプレッションを少し。使用したラインはソルト・ユニバ WF8Fでロッドはウィンストンのエアソルト9フィート8番。リーダーはバリバスのレコードマスター 12 ft 16LBです。

ラインは昨年同様に直径が細いスーパーフロ技術を使ったラインですが、リッジ2.0になったことでその面積は大きくなったのかラインを巻き変えても通常のスーパフロのように巻き量が減った感はありません。また、ラインはサラサラした触り心地で握った瞬間に分かる以前の様なリッジを使っている感(溝が触れる感じ)はありません。

トラウトモデルのユニバーサルテーパーと違い、ソルトモデルのソルト・ユニバはライン番手ごとのベリーの長さの相違はありませんので、キャスティングのシュートポジションは番手が変わっても同じと考えましょう。

ラインのテーパーデザインは少し前にあったトロピックパンチに似ていて、早い段階で重さが得られるフロントに重さが寄ったテーパーデザインなので、ショートキャストでも割と投げやすい感じを受けます。ヘッド長は13.1mと長めですが、番手が高いのでラインカラーの継ぎ目を目安にすれば十分な重さが得られて力強いラインが放出されます。

遠投については申し分のないラインバランスで、風を受けても暴れが少なくタイトなループですっ飛んでいきます。そしてこのラインはWF6F〜WF12Fまでカバーしているので、クロダイや南国のトロピカルな魚たちを狙えるラインがラインナップで、高いだけのことはある及第点。

そして今回の釣行で起こったこのラインのデメリットですが、ライン設定がワームウォーター(暖かい季節、または南国用)だと言うこと。昨夜のシーバスはこの時期にしては暖かい日であったとはいえ、外気温は一桁台。少しくらい寒くても大丈夫かと思いましたが、普段はコールドウォーター・ソルトラインを使っているのでその違いは雲泥の差。いくら引っ張ってもこの低温下では巻きグセは取れません。

なのでこのラインが適している条件は、関東近県で使うのであれば4〜11月ぐらいまでは巻きグセも無く、むしろラインの腰に助けられて投げやすく絡みにくいライン。クロダイを狙う人にはシーズン的になんら問題ありません。また海外遠征、九州以南の国内遠征する人にはオススメ。その逆に11〜2月のシーズンにシーバスを狙う人にはラインが硬く巻きぐせが取れないので、その時期はコールドソルトウォーターラインを使いましょう。

さてさて、フライラインのお話はこの辺で。あとは昨夜のシーバスの話を少し書いておきますので、お暇な方は以下の写真をご覧くださいまし。

エアフロラインのテーパーデザイン
ラインのテーパーデザインはこんな感じ。全長100ftなので、上手な人は投げ切ってしまうながさ。ラインの保持をホールゾーンまで持っていくと、シュート前の長さは13m以上になり、8番でも10番以上の重さが得られる計算です。
東京湾マリーナ
さて、昨夜の相棒は前職の後輩とその後輩の学生時代の後輩で、このメンバーで釣りをするのは多分35年ぶりくらい。ひとりはシーバスのフライフィッシングが初体験なので、思う存分楽しんでもらう予定・・、でした。
東京ゲートブリッジ
シーホースのウッチー船長が呼ぶゲートブリッジの愛称は『ザウルス橋』。なんで?と聞くと、恐竜に見えない?とのこと。ふむふむ、なんとなく分かるかも。
東京湾のカサゴ
最初のポイントで良いサイズのシーバスが出たけれど、残念ながらバレました。なので、まずはカサゴでも釣って楽しみましょうと、ポイントを変えてインタミラインで狙います。10秒ほどのカウントでリトリーブすれば、カサゴは管釣り並の入れ食い状態。
東京湾のカサゴ
コツを掴んでしまうといくらでも釣れる感じなので、食べる分だけ魚を確保したらその場を離れました。目的はシーバスだしね。
勝鬨橋
波っけはなくペローんとした潮回り。潮が動いていれば特に問題はないんですが、風がなく鏡になっちゃうとシーバスって喰わないんですよね。写真に見えるのは勝鬨橋。ウィキによるとシカゴ型双葉跳開橋だそうな。最後に開いたのは1975年の開閉部接触事故の時らしいですが、私は開いた姿は記憶にありません。
東京湾のシーバス
シーバスのフライフィッシング初トライにてシーバスゲット。今回は渋かったので釣れただけラッキー。本当はこの時期はバチパターンで結構釣れるはずなんだけれどね。
東京湾のスズキ(セイゴ)
その後もポツポツと釣れ続けましたが、サイズはあまり伸びず。ヒットフライはゾンカーとクラウザーミノー。
シーバス
最後はこのサイズで締めとなりました。さてブログを書き終わったことだし、これから一生懸命タイングします。なんせもうすぐ渓流解禁だもんね。

FAGUS Fast Flit(ファスト フリット) のインプレッション

こちらの商品は2022年12月末ごろからのデリバリーになる新製品ですが、メーカーさんからサンプルロッドをお借りしたので、近所の土手にて試し振りしてきました。本当は朝霞ガーデンにでも持って行って実釣をしようかとも思いましたが、今日は土曜日で混雑が予想され周りの方にご迷惑になるかなと思いまして、ゴルフの打ちっぱなし練習場が見える場所で同じように練習デス。

もうだいぶ皆様にも認知されてきた岩手のロッドメーカーであるファーガス。バンブーとグラスロッドをブランクから作るロッドメーカーさんですが、このファストフリットは今まであったフォレストバムとファインループとは一味違ったSグラスを使用したプログレッシブなアクションです。

昨今はメジャーになったSグラスですが、昔のグラスロッドと何が違うの? と問われそうなので簡単に説明すると、まずはグラス素材の強度が1.8倍強くなったことと昔多かったEグラスとは違いUDのSグラスは縦方向のみ(一般的なSグラスには少量横方向にも使われているそうです)に繊維を揃えて作られており、よりグラファイトに近い弾性を出せるブランクになっています。さらにレジン(その繊維間にある樹脂)の進化でより軽く作れる様になったことで、8フィート台でもトップヘビー(前荷重)にならずに誰にでも扱いやすいグラスロッドになっているのが特徴でしょう。現在ハーミットでSグラスの代表格といえばエピックになりますが、あちらがニュージーランド製で、こちらは純国産のmade in Iwate。

ファーガスの新製品ファストフリット

ラインナップは全4種類で、3〜4番モデルだけがキャップ&リングシートかスクリュー ダウンロックシートが選べます。ロッドのカラーはビスケットカラー(タン)で落ち着いた雰囲気。アクション全体はロッド全体の真ん中らへんの腰がとても強く、ロッドをグッと曲げ込むとバット側が少し曲がり込んできます。

では今朝このロッドを振ってきたそれぞれのアクションをご紹介。
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f-7053FF/7feet 3inch・3weight・4pcsパッと握った時の印象は、ありゃ、グラスなのにグラファイト並みの硬さですな。パワフルなラインデリバリーができるこの3番は、今まで取り扱ってきたファーガスのシリーズとは全く異次元の感覚。もしあなたがグラファイトのパリッとした3番が好きなのであれば、このグラスはとても気にいるかもしれません。

Fine:パリッとした中にグラスの粘りも感じられるので、比較的近距離でも投げやすい感覚。ファインループやフォレストバムが14-18番のフライを中心とした繊細な釣りが得意だとしたら、こちらは10番以上の空気抵抗が大きいフライをピンポイントで流れの隙間へねじ込んでいく、イワナやレインボーを楽しむロッド。ミドルレンジ(10m以下)までは難無くフライを正確にデリバリーする感覚。

Weak:かなり硬めに感じたのでフルキャストに挑戦しましたが、ホールするラインを長めにするとバットの腰が弱く感じ、ラインのデリバリーが少し失速します。またホール無しでのキャスティングではグラス特有のバイブレーションを抜くのが少し難しいかもしれません。ちなみに硬く感じたので4番ラインも乗せてみましたが、結果は同じでフルキャスト時にはパワー不足を少し感じます(といっても3番だからそんな使い方はしません)。

私だったら、源流に近いイワナ狙いに使うかな。ファインループで尺イワナを寄せるのはかなり難儀したけれど、これならばロッドのパワーとグラスの粘り腰に委ねて、難無く寄せられそうです。

ファストフリットの7フィート5インチ3番ロッド
CFOIIIをセットした時のロッドバランスはこの位置。小さめのグリップで一握り、軽快にラインを打ち返すことができます。

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f-7084FF/7feet 8inch・4weight・4pcsエピックの476を彷彿させる軽さとグラファイトっぽい復元力を持つ4番ロッド。パリッとしたアクションがお好きな方の、渓流でオールマイティに使える雰囲気があります。こういったアクションを例える場合に何アクションって言ったら良いんですかねぇ?

Fine:エピックと比べて曲がる点がバット側にあるのが特徴で、ショートレンジでもタイトループでキャスティングができます。ラインの重さが上がることでより空気抵抗が大きいフライやニンフをデリバリーすることができるモデル。ラインスピードは早くテンポ良く打ち込めるので、全体のパワーも増してより大物重視の方に向いてます。快適なキャスティングはショートレンジから15m位まで。

Weak:8フィートに近い4番なのでフルキャストを試みましたがグラファイトと同等の復元力は無いので、残り数メートルを残してフルキャストはできませんでした。腕自慢の方はこのロッドでフラインのフルキャストに挑戦してみてください。ロッドのレンジはショートから20m位までが快適。

私だったら、北海道のドライで狙うレインボーや関東の中流域でシングルハンドのウェットフライを楽しむでしょう。ドライフライのヒゲナガスイングなどもグラスの特性を活かして楽しめるはずです。

ファストフリット7フィート8インチ4番
ロッドバランスはスピードスター-3+を付けた時に3番よりも幾分前になる。もっとも最近のモデルはリールが軽いから、長めのグラスにセットするリールはあまり軽いモデルではない方が良いと思う。

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f-7115FF/7feet 11inch・5weight・4pcs北海道のドライフライフィッシングを楽しむのはもちろんですが、このロッドだとブルーギルや小バス釣りを小さめのポッパーでも楽しみたいなぁ、と感じるのは私だけ?

Fine:距離への欲求を満たし大物狙いのパワーを兼ね備えた、北海道を見据えた大物狙いのドライフライフィッシングに活躍しそうなアクション。ショートレンジでもホールを強く入れることでより大きなフライを早いターンで返すことができるでしょう。また、Sグラスの素材感は5番ぐらいから、今までと違う力強さを感じさせてくれる気がします。

Weak:よりパワフルになった分だけ、繊細な釣りには向かず、ヤマメのドライフライフィッシングに使うことはあまり無いかもしれません。また、極端に近いショートレンジもやや投げにくい感じを受けます。また、上記の3種類まではグリップ長が同じなので、5番でのパワーキャストにはグリップがやや細めで短くも感じます(私的見解)。*追記:発売前だったので、このモデルのグリップ長は8025と同じにしたそうです。

8025よりもやや短い事で、コントロールがそれよりも幾分優れ、ブッシュの多いホソで狙うブラウントラウトフィッシングで大活躍しそうです。そんな事を想像してたら、北海道のとある川を思い出しこのロッドで狙ってみたくなりました。

7フィート11インチ5番モデル
長さがオービスのセブンイレブンと同じで5番ラインというのが、僕らジジイの気持ちをくすぐってくれます。リールはマーキス6をセットしてこの位置に重心がきます。

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f-8025FF/8feet 2inch・5weight・4pcsこのスペックを見た瞬間に私は自分の分を注文しました(笑)遠投に必要な長さと、魚をいなすのが得意であるグラスの特徴を持ってます。

Fine:このモデルだけグリップのコルクリングが1個分だけ長く、グリップを握った時の直径が太く作ってあります。これは8フィート以上という重さからくる前重心をいかに手元へ近づけるかの為であり、遠投を意識した時に握りの遊びがない様にしてあります。また、リールシートがスクリューのダウンロックという事で、リールの重さがより後ろへ寄ることで、ロッドバランスの重心がより手元に近づき、疲れない投げやすさが生まれます。キャスティングレンジは広く極端に短いレンジを除けばフルラインまで楽しめるでしょう。

Weak:極端に短いショートレンジだけはちょっと苦手。また遠投を意識してパワフルに力を込め過ぎるとグラスのしなりが大きくなるので、ループはバウンドしてしまい舟形のループになります。無駄な力を入れず、ゆっくりしたテンポでアークを広げることでスムーズなキャスティングが可能になるでしょう。

私はこのロッドを使い湖のドライフライフィッシングが多くなるかも?北海道の渓流も楽しそうだなぁ。時にはチビバスやブルーギルも楽しめるし、グラスは魚をいなすのが得意なロッドなので、もしかしたら飛んだり跳ねたりが好きなシーバスでも遊んじゃうかもね。

8フィート2インチ5番モデル
他のモデルのグリップ長が153mmに対しこのモデルは165mmでグリップも太め。リールをセットした時のバランスも見た目も良くなります。もちろんグリップが少し太い分だけ、手の遊びが少なくなりより握り込めます。

総括するとこのシリーズはプログレッシブでありながらグラスらしさを残したシャープなモデル。そして個々のロッドバランスを考えリールシートとグリップ長を可変し、どのモデルもグリップのトップ部分に統一された考え抜かれたモデル。グラスロッド=キャスティングが難しい、と思っている人にはまずはこのロッド。少々お高めですが奮発して買って欲しい一本かな。純国産品なので価格はむしろ妥当だと私は思います。

G Loomis IMX-PRO Creek/7’9″・#2のロッドインプレッション

先月だかに新製品としてリリースされたIMXプロのクリークシリーズ。そのシリーズの2番モデルをお借りしましたので、そのインプレッションを書いていきたいと思います。

プロシリーズに新たなラインナップが出来たと思う方もいるかもしれませんが、7フィート9インチのシリーズは以前にもあったのです。私の撮り溜めた写真をひっくり返すとありました、以前のロッドの写真が。以下にその写真を載せますが、2009年頃まであったGLXウィスパークリークシリーズの流れを組んで出来上がったのが、このクリークシリーズだと推測されます。要するに現代のブランクを使った復刻と私は考えます。

Gルーミスのブランクと言えば、4ピースだとトップセクションだけが曲がり、セカンドセクション以降は曲げられるものなら曲げてみなさい、と言わんばかりに張りの強いブランクがイメージされます。しかしこのシリーズはトップセクションをとても柔らかく仕上げていますが、ロッドを曲げ込むとサードセクションの真ん中ぐらいからまた曲がり始めるという、ちょっとクラシカルなアクションを感じさせてくれるモデル。なので、パッと振った感じではロッド全体でラインの重さが感じられるので、日本人に好まれるアクションではないでしょうか。

ただロッドは全体によく曲がってくれるのですが現在の素材をIMX-PROのブランクを使用しているので、ロッドの復元力は早く、ロッドの曲がりに対してラインスピードは上がりかなりシャープなイメージを受けます(個人的な感想)。今回はエアフロのアクティカルテーパー WF2Fを乗せてみました。


0〜5mキャスト:ロッドの短さも相まってその軽さが際立ちます。グリップは通常モデルと違いハーフウェルグリップなので、一回り小さく握りやすい。今回持っていたエア2の863/4に比べると同じキャストレンジでもロッドがセカンドセクション近くまで曲がり込む感じ。しかしシャープな振り抜きで良い意味で野暮ったさはなく、むしろスピード感のあるラインがコンパクトに放出されるイメージ。コントロール感も抜群に感じるのは、このレンジに合わせたロッドと言えるでしょう。

5〜10mキャスト:さらにキャスティングレンジをあげるとロッドはグッと曲がり込み、サードセクションの下あたりがもう一度曲がり込むようなベンドカーブ。つまりティップがしなってセカンドセクションはスローに曲がり、サードセクションでもう一度曲がり込むようなスタイル。復元力が良いブランクから放出されるラインスピードは早く、展開の早い釣り上がりにも向いたロッドの感じを受ける。

10〜25mキャスト:このロッドの曲がり方の特徴から遠投には向いていないロッドなのを無理やりキャスティングアークを広げて振ってみましたが、ラインの重さが十分にあるところに負荷をかけ過ぎるとロッドが大きくお辞儀をするために、結果的に距離は失速する感じがありグリップも曲がります。もっともロッドの反発力を生かして遠投しようとしている私の投げ方の問題もあるかもしれない。逆に言えば、こういうロッドで遠投ごっこをすると私は燃えてしまうのです(笑)

Weak:人によっては「柔らかいロッド」と表現するかもしれませんが、ロッドを曲げて振るとそのスピードは速くシャープなイメージになるかもしれない。全体が曲がるロッドで復元力が早いモデルを言葉の上でどう表現するかは私的に難しく、「ロッドは曲がるけれどゆったりとは振れない感じ。」とでも言いましょうか。以前使っていたウィスパークリークもこんな感じでした。今回使ったのは2番ラインですが、人によっては3番を使ったほうが快適に感じるかもしれません。

毎回新しいロッドが出る度にこうして振り比べることができるのは釣り具屋の特権ですが、そのロッドのポジティブとネガティブ要素を引き出して、どう言うシチュエーションで使って欲しいかを考えるのが、私にとっちゃ一苦労。今回このロッドを私的表現するのであれば、以前私が使っていたウィスパークリーク同様にマルチな渓流ロッドで、このアクションが気に入ればツボにハマる掛け心地の良いロッド、と表現しておきます。中間価格帯(といっても高額)だけにこの辺のモデルが幅広くラインナップが増えてくれるとお店的にはありがたいのですが、増えるかな? ラインナップ。

G Loomis ウィスパークリーク
以前私が使っていたウィスパークリークシリーズ。ブランクカラーは私が「象のウンコ色」と表現したメタリックオリーブグリーンには賛否がありましたが、シートデザインがカッコ良かった。お店で販売した数も少なく短命だった記憶が。結構高額だったしね。
IMX-PRO クリークシリーズのグリップ
そのウィスパークリークを継承したであろうIMX -PROクリーク。シートデザインはちょっと安っぽいけれど、グリップの感じはくびれが大きく握りやすい。
IMXプロクリークのストリッピングガイド
ストリッピングガイドは通常のSICリングのモデルで大きな特徴はなし。
Gルーミスのワンフットガイド
Gルーミスと言えばこのワンフットガイドがイメージされる。最近のハイエンドモデルはスネークガイドが多い。個人的にこのワンフットガイドはあまり好きになれず、ラインの抵抗を感じるのと高温の日はライン絡みが気になってしまう。今回のモデルは渓流用だからその心配はほとんどなし。
IMXプロクリークのトップガイド
トップガイドは特に特徴はなく汎用品なので、線形も太め。まぁ、こういった細かい点はハイエンドモデルとの差別化なので、致し方ないのかな。
7フィート9インチ・2番モデル。
このロッドで遠投を試みましたが、タクティカルテーパーをフルキャストすることはできませんでした。必要以上にロッドを曲げるとロッドがお辞儀しすぎてラインの放出角がどうしても下に向き過ぎちゃうんですね。力まないでスッとアークを広げられた時のみ、残り数ヤードを残して飛んでいきます。
IMXプロクリークのロッドの曲がり
25センチほどのレインボーを掛けた時の曲がり。この日は気温の上昇と共にドライへの反応が悪くなったので、結果的に22番のミッジドライを使って入れ食いモード。ティペットは8Xですが2番ロッドなので魚をいなしやすくバレも少なく楽しめました。でも管釣りだけに使うにはちょっともったいないかな。

Winston Air2 905/4のインプレッション

「なんで一つのブログにまとめて書かないんだ?」と突っ込まれそうですが、最近ネタが無いので分けて書いてみました。といってもシリーズ的な話をすれば一括りなので話すことも少ないのですが、まぁお付き合いくださいな。

ウィンストンという会社は現在モンタナ州のツインブリッジにあるのですが、中には行ったことがある人もいらっしゃるかと思います。私がいたモンタナ州リビングストンの町から約2時間半くらい離れていて、点滅信号が一つにガソリンスタンドが一つしかないリビングストンよりもさらに小さな町。ウィンストン社の裏にはビーバーヘッドリバーが流れ、いつでもトラウトロッドをテストできるという環境にある素晴らしい場所なんですよ。

モンタナの川へ一本しかロッドを持っていけないとするならば、誰しも9フィート5番が良いと言うでしょう。それぐらいアメリカでは汎用性があり、力を入れて作り上げるモデルです。私のウィンストン9フィート5番はWT(IM6)の3ピースで時代が止まっています。その2本を比較して写真を撮ろうと思ったら、お店には置いてなかったので、写真はまた今度。昔と今を比べると大きく異なる点はまずはその重量感(持ち重り感)でしょうか。今のロッドはとても優秀で、フライフィッシャーマンの平均年齢がどんどんジジイになっていく中でも(私のことです)、その非力な人々にも持ち重り感を感じさせないロッドバランスがあります。

良く各メーカーさんは会社名をそのままアクション名として表現しますが、私的に思うウィンストンアクションの定義は、他のメーカーに比べて極端なファーストアクションではなく、ロッドの曲がる点が分散していない事(そんなこと言うと過去のBL5シリーズはウィンストンらしくないロッドになりますが・・)。そしてロッド負荷に応じて曲がる点がバット側に下がり、最終的にはバットが太めなので(モデルによります)、グリップがぐにゃっと曲がったりすることが無いロッドだと思います。現在は全てのシリーズがボロンロッドですので、さらにバットの腰がとても強く、最終的には魚に負けないトルクが売りです。

さて、そんなエア2の9フィート5番ですが、以前のモデルと何が違うでしょうか? ロッドを一振りした客観的な私の初見はエアとエア2の違いがわからないほど微々たる違い。それを言葉にしろと言われてもちょっと難しいかもしれません。もともとエアが飛躍的に軽くて曲げやすいロッドだったので、その変化が大きくないと分かりにくいものです。なので、現在エアシリーズを持っている方がエア2の同じモデルへ乗り換えると言うのは考えにくく、モデルが変わったけれどエアの感覚を継承するモデルを追加したい方、あるいはエアシリーズの軽さとキャスてビリティ(投げやすさ)を感じたい人へ向けたアイテムと私は考えます。


0〜5mキャスト:9フィート5番にショートキャストは必要ないけれど、ラインの重さが少しか得られないこのレンジでも、ロッドティップが十分に曲がってくれるので、タイトなループを生み出せます。

5〜10mキャスト:この距離に関しては魔法の杖を私は称しましょう。快適この上ないキャスタビリティ。ティップを軽く曲げてあげる感覚でキャストするだけで締まったループが放出されます。そのコントロール性能は私が持っているWTの時代とは大違い。このロッドはセントリックと比べるとキャスティング時にロッドが曲がっている感覚が多く得られるにもかかわらず、ロッドはブレないのでそのコントロール性能がとても秀悦に感じました。

10〜25mキャスト:ロッドが3番セクションまでグッと曲がり込んで、1回のフォルスキャストでフルラインが楽勝。今回使用したラインはエアフロのフォージですが、相性は良いようです。本国のウィンストン社のレビューを見てもどのメーカーのラインを使っても投げにくさはなく、ラインを選ばない的な評価もあるようです。

Weak:9フィート5番に求めるロッドの感覚の問題ですが、Gルーミスやセージの感覚が好きな方にはちょっと違う遠投ロッド。バットに強い跳ねっ返りやティップだけに寄ったファストアクションがお好みの方はこのロッドの選択肢はないでしょう。また、グラファイトロッドの中では一番高額な部類のため買うのに勇気もいるので、そもそも購入する選択肢に入らない方も多いかもしれません。ただ、キャスティング練習なんかそこそこでも上手に振れるロッドが欲しい方は、その費用対効果は必ずあると私は思います。そんな風に書いゃうと、私はエアシリーズで楽をしていると思われちゃうかもしれませんね(笑)

さて、このインプレッションを書いたところで、現状のウィンストンロッドは昨年以上に入荷がありません。日本がアウトドアブームであるように海外も同じなので、予約注文分が入らない状況が続いてます。なので、エア2シリーズが欲しいと思ってもすぐには手に入りませんので(店在庫は例年の1/3もありません)、来春使用予定の方は早めの予約注文をしたほうが良いでしょう。そして私はロッドがお店に並び始めたら、864/4あたりを買い替えようと企んではいるのですが、そのモデルは残念ながらまだ一度も入荷してません・・。私がエア2を使える日がいつになることやら・・・。

Winston Air2 905/4
朝の朝霞ガーデンは誰もいなかったので縦いっぱいにフルキャスト。一発でフルラインは気持ちいい! 力を込めて投げないほうが、スッと伸びて行きます。もっとも初心者が使っていきなりフルキャストができるなんてことはありませんので、皆さんの努力次第。といってもその苦労は他のロッドに比べればグッと少ない事でしょう。
ウィンストン エア2のバットエンド
バットエンドに光るエンブレム。現在のウィンストンロッドはハーフウェルグリップならば、バットエンドは全て共通です。
ストリッピングガイド
軽量ライトワイヤーのストリップングガイドの大きさはスコットのセントリックと一緒ですが、高さがこっちのほうが低め。ウィンストンの特徴はラッピングのボテ塗り。一見盛り過ぎに見えますが、実際に何十年も使っていると、安心のバーニッシュ。日本人のビルダーに多い薄くて格好良さげなフィニッシュなどは時と共に痩せてしまい、スレッドが出てきて解けてしまいますしね。
ウィンストンロッドのシリアルナンバー
ウィンストンロッドは全セクションにシリアルナンバーが書かれています。なので、修理する時はそのロッドに合わせて一から作り直してくれるので、ここのシリアルナンバーの書き方で修理したかどうかが分かります。この文字の書き手のクセを見るのも面白いものです。

winston Air2 863/4のロッドインプレッション

季節はもうお盆を過ぎて渓流釣りも終盤。ですが長雨とコロナ禍で私は思うように動けず、ブログのネタになるような事も無く日々が過ぎています。タイイングのネタはライブ配信に取っておくとして、なんか無いかなと考えてメーカーさんにサンプルロッドを借りました。まずはその中のエア2 8フィート6インチ・3番・4ピース からインプレッション。お店には同じロッドの在庫があるけれど、実際にラインを通してみないとわからないしね。

ウィンストンは1929年にロバート・ウィンザーさんとルー・ストナーさんが始めた会社。二人の名前を合体させて作った会社名なので、ウィンストンさんという方はいらっしゃいませんのでお間違いなく。会社はすでに90年以上続くフライロッドメーカーですが、そのウィンストン社で現在のハイエンドのフラッグシップモデルがこのエア2シリーズとなります。

昨年まであったエアシリーズがエア2となって何が変わったの?とお客様に聞かれますが、私も??なのです。素材で言えば次世代グラファイトS-2000を採用と書いてあるけれど、そもそもウィンストンロッドは外見がずっと変わらないので、ぱっと見じゃ何が変わったかわからないのです(細かい点で言えば、ティッピングスレッドを変えているモデルがあります)。なので、実際に振ってみない事には、何もわからんのです。

今回は大雨でどこの河川も釣りにはならないので、いつものように朝霞ガーデンで3時間ロッドを変えながらその特徴を見てきました。


Fine:エアシリーズの3番はピュアに比べるとしっかりした張りのあるアクションですが、ロッドティップ(1番セクション)が柔らかいために、ティップだけで振ると結構曲がる感じがあります。ファストアクションではあるけれど、決して跳ねっ返りが強くピンピンしている感じはありませんし、ロッドはブレが無く復元力に優れています。何よりも8フィート6インチという長さなのに重さを感じさせないロッドバランスはさすがエアシリーズ。そしてボロンバットがしっかりと支えてくれます。

0〜5mキャスト:エアシリーズの中で特に3番のこのロッドはティップが柔らかく、少しの長さで得られるラインウェイトにも対応したキャストが可能。特にリーダーキャストでのティップの曲がりでリーダーを返すことができます。コントロールも抜群。

5〜10mキャスト:フライラインのループを綺麗に整えやすいのはこのレンジ。そして誰もが快適に投げれるコントロールの良さを感じます。ロッドティップからセカンドセクションを少し入ったあたりまで曲がり込んで、タイトループが作りやすいのが特徴。それにしても軽いですねぇ。

10〜25mキャスト:ちなみにラインはエアフロのユニバーサルテーパーですが、気張ってフルキャストをしてみましてが、ラインがビシッと伸びることはなく残り2ヤードぐらいがダラとするくらいまでが私のキャスト限界。最もずっと投げ込めば何度かに一度位は綺麗なフルキャストはできるのでしょうけれど、このロッドには必要ないですしね。でも20m以上は確実にキャストできるので、無風の長良川で15m以上のキャストをした場合、この繊細なティップでやりとりするシラメちゃんは面白いだろうなぁ、と想像してしまいます。

Weak:好みの問題ですが、個人的にはもっとバットから曲がるしなやかなロッドの方が好み。私の場合は玄人の部類に入る訳ですから、振りにくい竿を振ってみたくなる性分ですし、掛け心地を楽しむのが好きなのです。なのでロッドの張りがあるだけ小さい魚をかけた時にはロッドは曲がらないので、その点の楽しみは薄いでしょう。しかしながらコントロール性能と中距離のキャスタビリティは秀悦ですので、ロッドの長さを生かしたメンディングを得意とするシチュエーションに向いたロッドだと思います。

もしも私がこのロッドを使うとしたら、魚との距離が10〜15mの地点にライズが多く、ダウンクロスで送り込みのミッジングのシチュエーションでしょう。ラインを置いた後のメンディングやトリックキャストは繊細なロッドティップが機敏に反応してくれます。あとは買う勇気だけかな。残りの人生にお金を余らせても仕方ないので、気になった方は思い切って買っちゃいましょう。買ってしまえば残りの釣り人生はきっと楽しくなる筈です。

Winston Air2 863/4
エア2のロゴはこんな感じ。今まで通りで手描き文字に、ティップングカラーも同じくレッド。見た目だと2が加わっただけ。
エア2 863/4のグリップ周り
グリップとシートフィラーも変更なし。なのでアエシリーズとの違いを遠目でその変化を見極めることはできない。
ウィンストンのバットエンド
バットエンドのロゴも健在。個人的には使い込んでニッケルがくすみ始めて置き傷がついているほうが、やりこんでいる感が出てカッコ良く感じる。
ウィンストンとオービスリール
とりあえずユニバーサルWF3Fを巻いてあるオービスのCFO IIIで距離を変えて投げ分けてみる。近距離はティップが曲がり、中距離はセカンドセクションまで曲がり込む。遠投になるとボロンが入ったバット部分は腰が強いので曲がらず、結果的に3番のセクションもあまり曲がらない。距離を出すほどバットの強さを感じるのが特徴。
ウィンストンのロッドバランス
最近はスピードスターを使うことが多かったけれど、こうしてクラシカルなリールをセットして使うのも雰囲気があり良いですね。

エアフロのスーパーフロー・ユニーバーサルテーパーのインプレッション

3月に入って新しいラインであるエアフロのスーパーフローシリーズを使うようになったので、そのインプレッションでも書いておきましょうか。

私がフライフィッシングを始めたのは今から45年も前のこと。当時はダイワさんがサイエンティフィックアングラーズを扱い、オリムピックさんはチャンセラーとマスターラインをやっていたかな?当時のエアセルは六千円ほどでシュープリームだと八千円オーバーだったと思います。だってその頃は1ドルが確か¥300くらいしていたので、今の値段と大差がなかったのですよ。なのでそんな高級なラインは買えないので、私はマスターラインやシェイクスピアのラインを使っていたので、シュープリームラインを手に入れた時には、それは大事に使ったものでした。

時を経て現代の価格は二千円台〜1.8万円と凄まじいフライラインの価格幅。その性能は高いほど良いのはわかるけるけれど、実際の所どの位だったら皆さんは許容範囲の価格でしょうか? エアフロ社では最上位の価格帯として出てきたのがスーパーフローシリーズですが、税抜きでかろうじて1万円を切っていますが、やっぱり高いですよね。ま、私は感覚が少し麻痺してますが・・。

このスーパーフロシリーズは昨年から発売されていてましたが、たった一年でマイナーチェンジした理由は私は知りません。ですが、昨年出たスーパーフロシリーズを使っていたので、それとの比較はできました。とりあえずまだパワーテーパーだけはまだ使ってないので、ユニバーサルとタクティカルの二点をインプレッションしておきます。長いのでふたつに分けてブログに記載しますね。

エアフロ・スーパフロ・ユニバーサル WF3F

このスーパフロシリーズの特徴はライン直径がどこのメーカーよりも細くした事で空気抵抗を減らし、より遠くへ飛ばすというのが一番の売りだと思う。そしてユニバーサルは短命だったスーパフロ・エリートトラウトの後継モデル。見た目ではラインカラーが変わっただけですが、触って気づいたのがラインがサラサラしていること。以前のモデルはツルっとした感触だったのですが(同社のリッジラインなど)、2021年のこのモデルになって、表面のコーティングがサイエンティフィックアングラーズに近い感じに。多分これが一番の変更点だと思いますが、サラサラしていることでラインの滑りが昨年までのモデルのヌメっとした感じがなくなり、水の抵抗が少なくなった感覚(あくまでも私的感覚)があります。

テーパーデザインはエリートトラウトをベースにより複雑な形状(リアが徐々に細くなるトライアングルテーパーに近いかな?)ですが、劇的に変わったと言う感覚は得られませんでした。最もこの辺はウンチクが欲しくて微妙な調整を加えた形状したのだと思うので、大きな変化はあまり感じられないのでしょう。違うとすれば、ホールゾーン(シュート前に握る適切な長さの位置)のラインが若干太めに作ってあることで、フォルスキャスティング時のすっぽ抜けを防ぎ、さらにランニングラインが細いことで、抵抗を減らす効果があるという点です。テーパー自体は使い慣れたエリートトラウトにとても近いと感じてます。

このラインのシチュエーションは振り抜き時のラインのスピード感とターン性能を考えると名前の通りどんなシチュエーションでも使いたい人に向けたユニバーサルなフローティングラインと感じます。そしてラインが細くなった事でその振りやすさは感覚的にはシンキングラインの様にも感じる重さが得られるので、ラインが短い状態でも十分にロッドを曲げてくれる感覚が気に入りました。

このラインは税込で1万円オーバーと高額ですが、安いラインとの違いはラインの直径、表面のコート、しなやかさ、適正浮力、クセの付きにくさ、ラインの伸びの違いなどがあげられます。私はその全ての違いを知ってしまった訳ですから、なかなか安い方には戻れない訳です(笑)

エアフロ ユニバーサルテーパーライン
ラインは先端(リーダー側)が薄いオリーブカラー(モスオリーブ)で、ランニングラインの部分がチャートリュース。ヘッド長は39フィート(11.7m)あります。さらにそのその先にホールゾーンという持ち手の部分が3.6mありますので、ラインが細くなったことでランニングラインの部分がかなり細いので、そのすっぽ抜けを防いでくれます。

スパーフローの先端
先端はループでラインタグがあり、「WF3F UNIVERSAL」と書いてある方がリーダー側になります。太陽に晒すとわかりますが、思っている以上にライン先端は明るめ。ループも小さくガイド通りも良いです。

Scott Centric(スコット セントリック) インプレッション2

昨日は朝練(朝霞ガーデンでフライフィッシング)の後にキャスティングスクールを行ったのですが、渓流のオフシーズンに入った事もあり、多くの方に参加頂き大盛況でした。フライ業界の行先を悲観しているこの業界ですが、皆さんの熱量がある限り僕らは絶滅せずに生き延びられそうです。

さて、その朝練でマーヴェリックさんからセントリックをお借りしました。モデルは904/4・905/4・906/4・907/4の4モデル。このうち905/4は以前のブログで紹介したので、それ以外のインプレッションと実際に魚を釣った感想を書いていきます。

今回、違う番手を含めて振った総合的な感想はやっぱりラディアンの後継機種というイメージではなく、別の新たなジャンルを作ったと思われるシャープさがあります。今回のキャスティングスクールで触れた多くの方々の印象は「Gルーミス風」と言われてましたので、その言葉からそのシャープさが伝わるでしょう。

ただこのロッドを実釣で使ってみてわかった事は、通常は硬いロッドといえば、ロッドの先しか曲がらずショートレンジの投げにくさが際立つのですが、6〜7番でも近距離でロッドの曲がりは得られるので、80年代のハーディグラファイトっぽいアクションにも感じられます。そしてもう一つ際立つのは尋常じゃない軽さ。どのモデルも感覚的には9フィートを振っている感覚はなく、8フィートかと錯覚するのです。今回お借りしたデモロッドの重さは全て測ってみましたので、ロッドの平均重量として参考にしてみてください。

総合的にこのシリーズは本州の渓流には用無し。北海道・本州の本流・湖・ライトソルトウォーター (フレッシュウォーター用ですが使えます)だと思ってください。また、このロッドはキャスティングのし易さを極めたロッドとも言えますので、釣り味や個性を求める玄人好みの竿ではないかもしれない事を付け加えておきます。


C904/4・9feet 4weight・4pcs(自重:89.51g)
Fine:9フィート5番のインプレッション時にも感じた事ですが、この軽さはびっくりするほど。最近のロッドコマーシャルには良くeffortless(努力知らず)と書かれていますが、このロッドは疲れ知らず(tireless)かな。感覚はまるで8フィート。私が振ってみたところ、ピック&レイダウンだけでフルラインが出ました。面白がってダブルホール無しでトライしましたが、流石にそれではフルキャストは無理。それでもあと2mほどでフルラインというキャスタビリティ。感覚的には物凄く軽くライン番手が軽いにも関わらず、その仕事は6番で遠投という感覚が得られます(風には弱いでしょう)。

近距離〜中距離:前述のように近距離での違和感が少なく、そしてラインの乱れが生じないミドルレンジ。ダブルホールができない人でも、そのラインスピードはビックリするぐらい上がります。とは言ってもこのロッドのお仕事的にはミドルレンジ〜ロングレンジを得意とするロッドだと思います。

中距離〜フルライン:キャスティングアーク(ティップの移動距離)を多くする事で、4番という番手なのに呆気なくフルキャスト。投げている方も努力している感が少なく、ビックリ。今回のお披露目でこの4番とC905/4の人気が二分してました。その理由は今まで5番でやっていた事が全て4番でこなせるという感じ。そしてお魚を釣ってみて思ったのは30cm以下の魚は用無しの大物狙い。だって菅釣りの標準サイズは簡単に寄ってきてしまうんだもの。

Weak:9フィート4番という長さから考えても、関東の渓流ではほぼ使わないだろうと思う。また、20センチ程度の軽い魚だと、魚がジャンプするとロッドの反発が強いので、すぐにバレてしまう感じだった。私はこのロッドを買おうと思ってますが、使用用途は今までやっていた湖のドライフライフィッシング(9フィート5番)をこの4番にシフトダウンしようと考えてます。なぜかって?私もジジイですから、やっぱり一日中振り回して楽なロッドが欲しいのです。

追記:私はこのC904/4を購入しました。湖のドライ用に使っています。


C906/4・9feet 6weight・4pcs(自重:92.67g)
Fine:遠投への憧れがある人にはぴったりなロッド。重りとなる9mのラインさえホールできれば、最小の努力で遠投ができる軽量ロッド。または遠くへ飛ばせる楽しさを教えてくれるモデル。キャスティング練習用と書くともったいない金額なので、湖のトラウト全般からブラックバスやライトソルトウォーターターに至るまで、マルチに楽しんでもらいたいです。私がこのロッドと使うとしたら、遠投が簡単に効くのでシンキングラインの釣りを中心に使うでしょう。またはブラックバスやカマス釣りも楽しんじゃうかな?

近距離〜中距離:6番ロッドの場合近距離というのがあまり必要ではないけれど、このロッドはやはり近距離〜中距離時のキャストに投げにくさを感じません。トラウトではないですが、近距離の釣りを中心とするブラックバスにはかなり向いたロッドだと思います。この番手のグラファイトロッドとしては珍しいですね。

中距離〜フルライン:その軽さも手伝って、最小の努力でラインスピードが得られるロッドだと思います。同じ番手の他のロッドで投げにくさを感じている人には、こんなロッドもあるんだなと思って頂くために、一度は振ってほしいと感じます。

Weak:あまりにも努力が入らない感があるので、長年フライキャスティングをやっている方々から「面白くない。」と言われました。キャスティング練習を一生懸命してそのロッドに慣れながらフルキャストを目指す人にとっては真逆のロッドなので、言っている事はわからんでもないです。しかし、一般の方はその努力が嫌なんですものね。またロッドの粘りは少ないので、実際ブラックバスを釣ってないですが、もしかしたらバレやすいかもしれません。


C907/4・9feet 7weight・4pcs(自重:97.09g)
Fine:7番なのに仕事は8番以上を感じさせるのは、キャスターの負担を感じさせない点からでしょうか。その絶妙なロッドバランスと軽さから、手首への負担が最小現に抑えられている感じを受けました。通常はただ硬いというロッドだと、ロッドから伝わるラインの重さに手首が耐えられず反り返ってしまう方が多いですが、不思議とその重さを抑え込めるのです。これって最新の技術が盛り込まれているせいなのでしょうか?

近距離〜中距離:近距離は必要ないでしょうから、そんなに真面目に振りませんでした。力を入れずにピック&レイダウンだけで、フライラインの半分以上は行ってしまうので、最小限の努力で誰でもフライラインの2/3は投げる事ができるのでしょう。

中距離〜フルライン:流石に7番ですから、ある一定のレベルを超えた人には簡単すぎるフルライン。なのでエフォートレス&タイヤーレス、操作性に関しては全く文句なし。7番でありながら8番の距離を簡単にものにできます。ロッドのパワーは十二分、大物思考のアングラー向き。ロッドのパワーをとても感じるので、私だったら湖のシンキングライン専用ロッド(または川での大物狙いシングルハンド)として使う事でしょう。

Weak:7番だけれどそのパワーはすごい。なのでロッドがちょっとやそっとの魚じゃ曲がりません。ラディアンはティップ側が曲がった更なる荷重でバット側が曲がる感じだけれど、このロッドはティップ側が少し曲がった後はバット側が微動だにしない印象。バーブレスフックを使用して飛んだり跳ねたりする魚を相手にしたたら、すぐにバレちゃうかも?そんなイメージです。


今回のロッドは全て9フィートモデルなのでお店でも一番売れている長さですが、個人的にはこのシャープな硬さと軽さを持っているのであれば、9.6や10フィートモデルも触ってみたいです。

ラインをロックして思いっきり曲げてみました(C904/4)。ベンドカーブはラディアンよりもスムーズ。グイグイ曲げてもバットの腰砕け感は全く無し。

軽くチョインと振ったループでこんなにシャープ。ロッドは軽くお辞儀するだけですが、Gルーミスほどティップに寄り切った曲がりではありません。

セントリックはジョイントセクションに赤いティッピング。あまりにも目立たないので、個人的には嫌だったのだけれど、太陽の下に出て初めてこの赤の綺麗さに気づきましたよ、ティンセルの赤だったのね。キラキラと輝いてました。

シングルスクリューロックだけれど、シリコンのレッドラバーリングを入れる事で緩み留め防止。ロッドバランスを考えて、バットエンド側に重量を持っていきたくなかったのかな?シートフィラーカラーはお好みが分かれるところ。

この写真下には25cmほどのレインボーが掛かっているベンドカーブ。すごく曲がっているように見えますが、魚はほとんどぶら下がっている状態だから、約200gぐらいの負荷が掛かっている曲がり。C904/4とスピードスターのコンビネーションはめちゃくちゃ軽かったです。