Don’t Worry Be Happy

なんだかんだで釣りばかり行っている私は、昨夜は仕事を終えてからの東京湾に浮かぶシーバスフィッシング。日本各地で多くの方が渋滞にはまっている最中に、私は横浜の夜景を見ながらお客さんと一緒に釣りを楽しんじゃうのです。もちろん帰りの渋滞知らず。なんて贅沢なゴールデンウィークでしょう。

前回の釣りが余りにも良すぎたので、今回はユルユルな気持ちで出かけた横浜。今年の傾向は日中に南風が強く吹き、夜遅くにその風が収まるというパターンが多いので海はうねり気味。でも、なんの心配もないでしょう。前回に引き続き今夜も同じような感じで、出航した時はウネリの高さはいつも以上、海水を少し浴びながら最初のポイントへ到着したのでした。

初めてボートフィッシングへ出掛けた人ではおおよそ立ってられない状況の中、慣れたお客さんは強風を物ともせず的確にポイントへフライを入れて行く。

一投目、不発。二投目、不発。前回入れ食いだったポイントは風に煽られた波が大きく打ち突けて散る、気分はヒラスズキフィッシング。良い感じの白泡が出ているものの何事も起きない。OK、 心配ない、気楽にいこう。

最初のポイントを離れて次に向かうはケミカル臭の漂うポイントへ。そのポイントは風裏であり波の影響が少なく、温排水が流れている。白く勢いある流れには一筋のスポットがあり、白泡と波間を映し出す。その灯にうかれて出てきた小魚を追ってシーバスがボイルする。釣りじゃなければ行く事がないそのポイントは、何時間もいると喉がやられる気がするので、ひとしきり釣れたら退散するのが常である。

そんな体にリスキーなポイントでの釣りは、前回と同様とまではいかないまでも、シーバスはフローティングミノーに猛アタックするのです。そして僕らが釣りをしていると後ろに大型船が近づき、そのデッキに登ったオネーサン達のためにアナウンスが流れ出す。「右に見えますのが・・・。」それが巷で知る工場夜景クルーズ。普段はやれマイナスイオンだの言っているあなた、ここは健康には全く良くないですぞ!

やがて夜は少しずつ更け、釣り人の歓喜とオネーサン達の黄色い声が交錯するのである。

Don’t Worry Be Happy
look at me, I’m Happy

数十年ぶりにシーバスのフライフィッシングを楽しむYさん。その感覚を取り戻すのに時間は掛かりませんでした。
写真を見返してみると、工場夜景を見にくる方々の気持ちはわからんでもない。でもこんなケミカル臭たっぷりの場所は釣り人にしか似合いません。それにしても夜の釣りはピンが合いませんなぁ。
風を物ともせず的確にポイントを打ち返すSさん。安定したキャッチ率です。
でっかい3/0のエンリコミノーを丸呑み。大物は隅っこに隠れて大きな餌(ベイト)を待っています。
隅っこにフライが決まるとすぐにヒット。ジャンプと突っ込みを繰り返した個体。シーバスフィッシングは楽しいですな。look at me, I’m Happy