夏の源流釣りのために太腿を鍛えに未知の渓流へ

釣りに必要なものをあげれば、釣りの技術や天候に運や根気など上げたらキリがないですが、意外と体力が必要だという事を忘れてませんか? 特にジジイになった僕ら。そう、そこのあなたもそうです。最近河原でコケたり翌日筋肉痛で動けないなんてことがあるでしょう? 私もちょっと激しい渓流へ入る前に肩慣らしをしておかないと、足腰は大変なことになります。更に体を柔らかくバランスを取れるようにしないと、浮石に足を取られてバランスを崩し、肋骨をポキリなんてことになりかねません。いつまでも若いつもりでいる私の場合、ジジイになればなるほど釣りよりも体力や体幹を気にしなくてはならないのです。

通勤で通う大塚駅からハーミットまでの登り坂で、あのストレートを休まずに一番上まで走って登って行く若者がいます。私はつい抜きたくなる衝動でついて行くのですが、50mも小走りをすれば息は上がり、やがてはスローダウン。あの若者と並走したいから鍛える、というのは嘘ですが、少しでも翌日の影響を減らすためにやっぱり太腿は鍛えないとなぁ。今週は釣りへ行っている場合でもないんですが、休みの日にジッとしていられない私は夜明けと共に目覚めちゃうのです(ジジイは皆そうかも?)。起きてしまえば釣り以外にやる事もないので、今回は少し太腿をいじめるつもりで車はいざ北関東へ。

天気予報は午後には雨予報だったので、雨になる頃に本流スイングをする予定。だから本音で言えば3連続オデコは嫌なので、その前に渓流でヤマメをサクッと釣って本流へ戻るという、いつもと逆のやり方。そして選んだ渓流は行ったことはあるけれど入ったことがない区間。高低差と距離はあらかた国土地理院の地図で調べたので、半日掛からずに出て来られることでしょう。

そんな初めての場所のお話は以下の通り。先に内容をバラすと、まぁ結果はいつもの通り大したことはありません。

今回の戒め:ポジティブな気持ちだけでは目的の魚は釣れない・・

北関東の川
入渓点から退渓点までおよそ1kmで、高低差は100mとちょっと。途中に砂防堰堤があり実際には思っていたような落差は少ない渓流で、草木が生い茂り川面に木漏れ日が少し落ちる程度の暗い渓流。良さそうなポイントは至る所にあります。しかし底石が暗い色で深さが分からず、その歩みはゆっくりと苔が多いだけにコケないように進みます(笑)
フライを咥えたヤマメ
良さげなポイントが点在する割には入渓点は魚の反応が薄く、少し入ったところから反応が出始めた。しかしそのほとんどが6寸程度のチビばかり。虫っけはメマトイだけという感じで、夏虫はまだまだの様。
渓流のせせらぎ
せせらぎの音と鳥の囀り以外は何も聞こえず、この緑の中に佇むと、まるでもののけの世界にいる様な雰囲気。
ヤマメの腹
要所要所でヤマメは釣れるのですが、サイズは皆一緒。大物はどこ? 釣ったヤマメの中にはこんなふうにお腹側に斑点がある個体がいました。写真を見て分かったのですが、ヤマメのボディに小さなメイフライがくっ付いてますね。老眼だから現場では分からんかった(笑)
ヤマメ
さしてキツイ場所が見当たらなかったので、あえて大岩を乗り越えてみたり、砂防堰堤を一番辛そうな場所から登ったりして太腿をイジメました。実はその登り切ったところが放流ポイントだということを知っていたので、最後はそこで放流物の数釣りをして癒されようと思っていたのですが、そこにはエサ師がギッチリ。彼らに話を聞くと数日前に放流だあったとの事で、その流れに管釣りの様にヤマメが群れてました。ま、退渓までに10本近く天然モノのチビは釣れたのでそこはスルーして退渓。早足で4時間弱の遡行でしたが、私はそこから車に戻るのに20分以掛けて歩いて戻ります。
ヤマメ
車に戻り本流のプライムタイムまでまだ時間があるので、どこかで休憩しようと別の河原へ移動。移動した先でおにぎりを食べながら河原を眺めていると、目の前に何匹ものヤマメのライズが。どうやらここにも放流があった様だけれど誰もいない状態。シングルハンドはまだ畳んで無かったのでロッドを出すと、サクッと釣れました。立て続けに、簡単に・・。全部同じような放流物なのでやり続けていたら本流の時間に間に合わなくなるので3匹釣って移動です。
本流でスイング
1時間掛けて移動してきた本流は曇天が泣き出し始めた、これはチャンス? 時間を見計らってポイントの頭から2ステップダウン(一回流したら2歩降る)で釣り降ります。早瀬でもターン終りでも細かなアタリが、でも掛かりません。
スイングの釣りでオイカワ
アタリが沢山ある割には何も掛からないのですが、一つの流れの終わりの方でこのサイズのオイカワが2匹釣れました。今まで雑魚として小馬鹿にしてきたヤマベ(オイカワ)ですが、本日の釣りはヤマメよりも本流でオイカワが掛かることの方がずっと嬉しかった一日。本流の釣りは孤独な時間が長いので、ロッドから伝わる小刻みに震える生命感はたとえ雑魚であっても私には大切な緊張なのです。さて、練習は今週まで。来週は本腰を入れないとなぁ。

 

 

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。