釣り人というものは一度良い思いをした日の記憶を辿り、それがまた起こるだろうと信じて同じような季節に出掛けてしまうのが常。本当は駄目だった日の事を思い起こして、何故駄目だったかを推測し改善する方が次への一歩になると思うのだが、そうはならないのが私の問題点かもしれない。あぁ、今回の失敗はきっと季節のせいではありません、釣欲のせいです・・。
昨年はこの5〜8月の終わりまで、要所で出掛けた信州路のブラウントラウトハント。3年間通い続けてようやくその川が分かった気になって、今年も先だっての火曜日に出掛けたのです。それは第3火曜日なので火曜日店長の釣り研修を兼ねての釣行で、「スイングの釣りはこうすれば釣れるのだよ、ハッハッハッ。」と、簡単に釣って見せる予定だった訳。
今年もいつもの川へ到着すると、その暴れ川を抑えられないであろう新しいテトラがズラリ。まぁ、その場所を外して上下に移動すれば何とかなるでしょう。車から数キロ上のポイントへ25分ほど歩いてから入り、午前中いっぱい釣り降ってロッドへの魚信はコツンと寂しいアタリが一度だけ。昨年この季節のお昼ぐらいにはモンカゲのスーパーハッチがあったので、それを期待してドライフライを結んで釣り上がること夕方まで。虫は何も飛ばず魚っ気を全く感じる事がなく一日が終わってしまい、雑魚さへも釣れず完敗の信州路。
あ〜ぁ、往復500km以上を日帰りですぜ。帰りのパーキングエリアでは3人は肩を落とし、無言で飯を頬張るのでした。
その翌日、伸び切った髪を安い床屋で切ってもらった後、ユルユルの休日を過ごす筈だったのに、ふと気づけば車は北関東の端っこへ向かってしまった。渓流へヤマメを狙いに行けば釣る自信はあるのだけれど、相変わらずポジティブな私は本流イブニングにサクラが咲くのではと淡い期待を持って行ったのです。結果はもちろん何もありません。雑魚のヒットもありません。したがって二日続けて完タコでございます。この二日間の総移動距離は900kmオーバー。相変わらずおバカな私でゴザイマス。