本栖湖でオデコを喰らうよりも10倍ダメージを受けたC&R区間のお話

私の釣りは夢を追いかける冒険的な釣りが多いのでオデコなんて茶飯事。だから大抵の事ではへこたれません。しかしこれがC&R区間だったらどうでしょう? お魚がいる事が前提でお持ち帰り禁止ですぐにリリースというルールであれば、お金を払ったらそれなりの魚信があるというもの、と思うのが普通だと思います。

先だっての火曜日の事。そろそろ本栖湖のシーズンなのだけれど、もう少し皆さんに今年のC&Rの情報を提供しようかと、とある漁協が管理するC&Rへと出かけたのです。C&R区間なので釣りは焦る必要も無く、水温が温まる時間に行けば良いのでゆっくりの到着で午前8時。着けば釣り場には人影が全くありません。入漁証を購入する所定の場所には漁協員さんがいたのでその状況を伺いました。

「あれ?本日は僕ら以外に釣り人はいないのですか?」
すると漁協員さんはこう言ったのです。

「ん?これから来ると思いますよ。ただ、放流日は明日なんだよね。」
「?? でもお魚はいるんですよね。」

漁協員さん曰く、解禁日にちゃんと○匹は入れてあるので、色々な場所を探ってくださいとのご返答。ふむ、まぁC&Rだから魚がいないなんて事はないでしょうと、管釣り半日料金並みの入漁料を支払いました。

釣り場は例年に比べるとかなり濁っており水位が少し高め。少し濁っているのでサイトフィッシングは難しそうである。とりあえず手堅く釣りたかったので最初はルースニングでC&R最上流部から探っていき、釣りくだるという戦術で。相方は人気のポイントで粘る戦法なので彼を残し私は延々とフライを流し続け下流へと向かいました。

その結果、最下流部まで流し続けてアタリは一度も無し。そして釣り人は一人もいない・・。この時点で既にお昼過ぎ。かなり焦り始めた二人は良さげなポイントを手法を変えて探るも何もなし。私はルースニングをスイングのウェットにしたり、ドライを投げてみたりと色々と試しましたが、そもそも全くハネもないし魚影もない。アタリのコツンすら無い。

まがりなりとも釣具屋の店主であるから釣れない事は無いとたかを括ってましたが、全ての手を尽くしても何も反応がないのは初めてのこと。陽が傾く制限時間いっぱいまでやって何もありませんでした。

一緒に行った仲間と見合わせて一言、「本栖湖でオデコを喰らうよりも辛い。これだったら本栖湖へ行けば良かった・・。」と同じ愚痴をこぼしました。肩を落としながら帰り支度を済ませ、その場を去ろうとすると、C&Rの終了時間を見計らったかの様に地元ナンバー銀色のジムニーが入ってきた。その場所は釣り以外には全く用が無い四駆しか入れない場所。あぁ、やっぱりな。憶測ではあるけれど、魚がいない訳を実感した一日でした。

本来ならばここに写真を記載してどこの漁協かを書いても良いのですが、他の漁協さんを見習って改善してくれる事を望んでいるので、その漁協さんの名誉の為に場所は伏せておきます。もっともこんな状態が続いたら、長くは続かない事でしょう。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。