海の点を探す『オオニベチャレンジ VOl,2』

今年に入って初の大きなイベントである宮崎キャンプ。と言っても私は野球でキャンプインするのではなく、オオニベという大物をフライフィッシングで仕留めるという旅へキャンプイン!そしてそのご報告。そう今年で2年目なんですが、一応10年計画なので釣果に関しては長い目で見てやってください。

レッドフィッシュ用のフライ
今回巻いて行ったフライは1番大きなもので20cmくらい。1番使っていたもので約9cmのフライ

昨年は周りを出し抜いて仕留めてやろうという慢心に打ち砕かれたので、今年はオープンにして皆で情報を共有し、とにかくフライ人口を増やしたいという、『数打ちゃ当たる!』作戦へ変更。そう、私が釣る必要はないんです。誰かが釣って皆で喜び、宮崎に新たなフライターゲットを作り、そこへロマンを求めてやってくる人が増えれば釣具屋冥利に尽きます。しかし、リーダー的な役割は必要だと思いますので、来年もまた予測をして12-2月までのどこかで私が宮崎キャンプを行いますので、皆さんも一緒に盛り上がってくれると嬉しいです。

さて、昨年の爆投5日間の失敗を踏まえての今年の釣り。大きな違いはポイントの絞り込み。昨年はポイント自体がわからないので、北は延岡市の五ヶ瀬川の河口から南は青島まで実際にポイントを見て回りました。結果的に絞り込んだ場所はやっぱり釣り人が多い耳川河口から青島までの間で、その中でサーフと河口が絡んで、かつ潮通しや起伏を見て数カ所まで絞り込むことができました。

ご来光を浴び、こうして毎年釣りができることに感謝

そんな感じで移動時間の無駄撃ちを減らした初日は宮崎市のど真ん中。予報通り波が高くフライ向きとは言えない状況でロッドを振りまくり。ラインが波に煽られてしまい、テンションをかけることもできずに終了。

二日目もまだまだ波がおさまらない中、離岸流を探しながら足で良い場所を探しながらの爆投。結果何もなしで筋肉痛。

波っけのない朝夕は、大きめのミノータイプを多用。日中はダンベルアイの入ったフライを使ってました

三日目は少し波がおさまってきたが、潮色があまりよくなくオオニベのベイトとなる餌を探しながらのキャスティング。気がつけばどれだけ歩いたのだろう、という位投げて歩き回った。会う釣り人は餌師を含めてすべて空手で、低気圧が抜けた後にベイトもどこかへ行ってしまったという感じだった。

この貝の他に法螺貝らしき貝もたくさん発見。この貝は本当に流れ着いたものなのかな?宮崎ってスゴイ

四日目は波がおさまり釣り人の直感では釣れそうな日。大潮のおかげで潮色も良くなり、午前中に突然魚っけが出始めた。しかし、ワサワサを感じて投げるも釣れてくるのはヒラメくん。近くのルアーマンはバイブレーションで50cmほどのチヌをあげていた。午後には魚の気配も落ち着き、静かな波打際。爆投もこの頃になると筋肉痛はなくなり、腕が太くなっていくのがわかります。

今年もヒラメくんが姿を見せてくれましたヨ。フライはクラウザーミノー。鉄板です

最終日は釣るなら今日しかない、という位のフライ日和な凪。どこへ投げてもラインのテンションがかかりやすいけれど、反面潮が効いている感じがなく、釣りやすさに反して魚っけが全くない大潮ど真中。日が暮れる頃までボイルを探したが何もなく終了。

三日目には鹿児島のお客さんが駆けつけてくれて参戦。フライ人口が一気に上がりました

結果的にまた次回へ持ち越しですが、今回の成果は実際にたくさん釣っている人の貴重なお話をたくさんいただき、次回へ向けてさらなる絞り込みができた、有意義な時間でした。新たに得た知識と経験をすぐに試したいのでハーミットの景気が良くなれば、今季2月末までにもう一度行きたい感じですが、ちょっと無理かな・・。

四日目、五日目は一緒にスティールヘッドへ行ったことがある、福岡のお仲間と一緒に爆投です

ということで、来年もやりますよ宮崎(オオニベ)キャンプ。昨年の教訓と今年を合わせて思ったのは、ストイックにオオニベだけを狙って一緒に頑張りましょうというと皆さんが引いてしまうので、来年はシングルハンドも持ち込んで状況に応じて狙います。こんな感じかな?
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凪いでベイトの気配を感じれば一日中オオニベ狙い。またとないチャンスです。

波が高いけれどベイトがサーフによっている時は、ヒラメ狙いでもしかしてのオオニベの交通事故を期待する釣り。

波がそこそこ高くそしてベイトの雰囲気が全くない時は、地磯へ行ってヒラスズキ狙い。結構釣れるんですよ、宮崎。

波が高すぎて磯にも乗れない時は釣りを夜に変更して、河口部のマルスズキで癒される釣り。
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私の私的考察ではフライフィッシングでオオニベを手中にする確率はルアーの方々の100倍くらい難しい感じ。情報・ポイント選び・テクニック・運の全てが合致した日にしかヒット率が上がることがなく、もしそれ以外の時に釣れるとすれば、海の中の点とフライラインが一直線に結ばれる時、その人は運に導かれた人。それは10億の宝くじみたいなものでしょうから、私的には「釣れちゃった」ではなく、釣り人として「釣ってやった」に少しでも近づけたいと考えます。

今期2本キャッチしているルアーマンに、オオニベについて詳しく教えていただきました

ま、そんな塩梅ですからご当地のフライフィッシャーマン方々はこんな感じで楽しめば、もしかしてあなたが日本記録保持者になれるかもしれません。実際に釣って見たい人はなんでも管理人に聞いてくださいまし。

そんなこんなで帰ってきたばかりなのに、もう来年の妄想が止まりません。
釣り人の妄想を抑える薬、どこかに売ってませんか?(笑)
最後になりますが、今回は多くのお客様に応援をいただき、また一緒に釣りに参加していただきまして本当にありがとうございました。皆さんの応援を糧にまた来年も頑張りますのでよろしく!

ラインバスケットにも疲れが見え始めたかな
このショットも別のブログで見たような。五日目は日が暮れるまでこの周辺でボイルを探しました
五日目の凪は本栖湖よりも波立っていません。あとはベイトが接岸するのみ・・。
気がつけば日差しが強いことを忘れてしまい、昨年同様に私の顔はキカイダーか、ハカイダーのように・・

 

いい汗かいて、ビールを飲もう!

P8090021

忘れていたわけじゃないんですよ、更新。IDとパスワードを忘れてしまっただけなんです、ハイ・・。(本音は復旧が面倒で放置していたんですが・・)

さてさて季節は進み、あっという間にお盆です。この間私の釣りはサクラマスを追いかけ回し、6月終わりから関東の様々な渓流を釣り歩き綺麗なヤマメやアマゴ、そしてヤマトイワナなどをキャッチ(その行動はフェイスブックを見ていただいた方がわかるかも)。蝉時雨が激しくなる8月に入ったので、今はすっかり海モードへ突入。そして昨日は台風明けのシイラフィッシング。

MOFT
7月の最終土曜日は毎年MOFT(メトロポリタン・オフショア・フライフィッシング・トーナメント)なる関東のお店対抗のフライフィッシングトーナメントがあります。今年は第9回目
MOFT2016
MOFTはソルトウォーターフライフィッシングの楽しさを広めるために、入門者を優先したトーナメント。その記念撮影風景。今年のハーミットは2位でした・・。

私がシイラのフライフィッシングを始めたのはもう30数年前になるのかな。当時はルアーもフライもシイラ用の道具なんてなかったので、ルアーは硬ければ良いと思いフリッピングロッドにルアーはザラスプーク。フライロッドは持っている中の最高番手を使い、リールのシャフトを曲げてしまったりしながらやってました(笑)。 その頃から比べると道具はものすごく進化して比べものにならない位に釣りやすい環境。その反面釣りは細分化されすぎて「専用の道具を買わないと釣れないんじゃないの?」と思われる風潮。そんな業界の思惑か絡み合って新しい釣りへのトライに二の足を踏む人が多いんですね、きっと。

相模湾シイラフィッシング
そして、昨日の図。食いがたつと次々とロッドがしなります

シイラを釣ったことがある人はたくさんいると思いますが、その世界記録はご存知?IGFA(インタナショナル・ゲームフィッシング・アソシエイション)の記録を見ると39.46kgという大きさ。多分2メートルはあるでしょう。日本(JGFA)でも28kkg以上で、フライフィッシングでは21kgが上がっています。

オスのシイラ
オスのシイラはでこっぱち。もーれつア太郎を思い出します。え知らない?
シイラのメス
最近の道具はどんどん良くなっているから、女性だってこんなに大きいのを軽々と釣っちゃいます

しかし普段僕らが相手にするシイラのサイズは60cmクラスの2〜3キロで、相模湾でも10キロを超えれば上出来。大雑把な言い方をすれば最初のスタートは8番ロッドでも大丈夫、私も最初はそうでした。8番を使うと又長で70cm(全長1m近く)になるともうそろそろ限界で「海の魚ってこんなにすごいのか。」と感じる筈。もしそれ以上の魚が掛かれば、その魚が取れない悔しさで海の魅力にとりつかれることは間違い無し。

相模湾のシイラ
ちょっと良いサイズが来ただけで、10番ロッドが立ちません

シイラフィッシングを知らないあなた、フライで10キロの魚を体験したいと思いませんか?道具なんて中古でも何だっていいんです。まずはその魅力を知らないなんて、もったいないですヨ。魚にロッドをへし折られれば、それは本望じゃないですか。もしその魅力にとりつかれたら、その時は改めて根性の入った10キロオーバーを目指すタックルをハーミットでお買い物してください(笑)。

みんなで行こうよ、シイラフィッシング!船上ではノンアルコールビールを!
そして祝杯のビールは家に帰ってから。帰りはいつでも安全運転。

チャム=コマセ
コマセにイワシを使います。今回はマイワシ。かつをを狙う時はカタクチイワシを使います。ないと釣れないわけじゃないのですが、初心者に楽しんでもらうには一番良い方法です
ボロンIII プラス・ジャングルロッド
ハーミットのお仲間は、店主の影響を受けてウィンストンロッドにティボーを使う人がとても多いけれど、緑の竿が釣れるわけではありません。さて、この中で最新のロッドはどれでしょう? (ここに写るロッドは全てウィンストンなのだけれど、どれが新しいかわからないでしょ?)